<リクエスト>
長らく恋をしていません。ぜんぜんもてるタイプでもないので、彼氏もいないのですが、私は、男性から好意とか関心を持たれるとすごく気持ち悪かったり、こわかったりして相手を遠ざけてしまいます。もてたくないというわけではないのに、なんでなんでしょう?
(ちょこさん)
<根本からの回答>
ほんとうはとても恋がしたいのかも。
もてたくないわけではないのに、好意をもたれると気持ち悪かったり、怖かったりする、というのは、意識レベルではなく、潜在意識・無意識にその答えがあるということですね。
私達の“感情”というのは理屈に合わない動きをするもので、こうして「???」な態度をよく取って、意識(頭)を混乱させてくれるんです。
ちょこさんのメッセージには、短いけれど、実にとても深い物語が隠れているような気がします。もし、意図的にこの文字数で纏めようとされたのであれば、とても文学的才能、もしくは、強いコミュニケーション能力がある、と思っていただいてもいいくらいです。
そうでなくてもとても象徴的な言葉を使われてますから、言葉に関する才能は豊かなのかもしれませんね。
さて、ちょこさんの潜在意識で起きていること。
一つ、ほんとうはとても恋がしたいちょこさんがいるのではないでしょうか?
もっと言えば、ほんとうは男の人からちやほやされたい・・・もてたい・・・と思っているのかもしれません。
それはごくごく普通のことで決して恥じることではないのですが、自分があまりにダメだ、もてるタイプではない、と思っていると、その「恋をしたい私」「もてたい私」は意識的、無意識的にかなり抑圧されます。
私達は抑圧するときに、幼少の頃からある呪文をかけるんです。
「恋なんていらない、したくない」と。
欲しいものを我慢するときに、いらない!と思うんです。お菓子売り場並びに玩具売り場に行けば一日に幾度となく、そのパターンを観察できます。
そうすると、欲しいんだけどいらないと抑圧したものは、その現物が目の前にやってくると、とたんに拒絶反応を示します。
嫌悪感、拒否感、抵抗から、怖れ、不安、緊張など。
「もう、プリキュアのおもちゃなんか要らない!!!」って叫んでる娘を後から捕まえて、ほら!とそれを差し出すと、すぐには「やったー!」とは言いません。
いらないもん!と投げ捨てて、二度と見ようとはしないんです。
我慢、我慢、我慢。
いらないもん、いらないもん、いらないもん。
彼女はそう自分に言い聞かせているのかもしれません。
もちろん、恋に関してはここまで単純ではなく、過去にそれで痛手を負ったことも一度や二度はあるでしょうし、自分はダメなんだ、と思いこむ決定打があったのかもしれません。
そうした過去の経験(痛み)や、自分自身の思考パターン(観念)などが積みあがると、強い鎖と鎧で自分自身を封じ込めてしまうものです。
だから、そういう意味で、そこまで怖い、気持ち悪い、という感覚が出てくるのであれば、ほんとうは恋がしたいのかな?もてたいんじゃないかな?と勘繰ってしまうのです。
そんな気持ちを素直に認めてみてはいかがでしょうか?
例えば、ちょっと勇気の要ることですけれど、今、声に出して
「素敵な彼氏が早く欲しい!」
「恋に生きる女になりたい!」
「男にもてたい!!」
と言ってみて下さい。ホンネほど、気持ちが悪く、ピンと来ないものかもしれません。
だから、その言葉をぜひ、時々繰り返して、自分の心と潜在意識との間に架け橋をかけるようにしてみましょう。
それともう一つ、もてないと思ってしまった理由にも興味があるんですが、同様に「私の女性としての魅力は?」というテーマについても意識を向けてみてはいかがでしょうか?
友人に聞いてみたり、自分で考えてみたり、どんな細かいことでもいいですから、そのリストを作ってみましょう。
自信をつける、一つのアプローチになるはずです。
これもお勧めですね!
=お勧め!エクササイズ=
【パートナーがいらっしゃる方へ】
パートナーとの間で、今、ほんとうに欲しいもの、したいことをコミュニケーションしてみましょう。
我慢していると伝えるにはすごく勇気が要るものです。
一方、好き放題していると、言葉が軽くなり、相手に真意が伝わりにくくなるものです。
心と繋がって、ぜひ、コミュニケーションしてみてくださいね。
【パートナーがいらっしゃらない方へ】
「素晴らしいパートナーが欲しい!」と声に出して言ってみましょう。
そのとき、どんな感情が動くでしょう?
そして、あなたがパートナーシップにおいて、ほんとうに求めているもの、欲しいものって何なのかをじっくり見つめなおしてみましょう。
心と繋がるレッスンと思ってみてくださいね。