なんか、急に冬に逆戻りって感じで、もう着ることは無いだろうと思ってたジャンパーを再び取り出して出かけました。
でも、日差しはあったかいしなーなんてカウンセリングルームに向かったんですけど、帰りはさすがに寒く、久々に冬を思い出して懐かしくなりました(笑)
意表を突く寒さで風邪を引かないように注意しなければ・・・。
せっかく今年の冬は風邪引くことなく過ごせたんだから・・・。
また明日から暖かくなるようで、ほっとしてます。
いよいよ春本番かなー。
うん。
明るい気持ちになるなあ・・・。
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さて、男女関係のなぜ?16回目は「仮面をかぶってしまうのはなぜ?」です。
言い換えると次のようなテーマになろうかと思います。
・素直になれない
・強がってしまう
・本当の自分が出せない
・相手に合わせてしまう
仮面というのは本当の自分、素直な自分を隠してしまうもので、
「こうすれば嫌われないだろう」
などの経験から「防衛」の一種です。
これは誰でも持っていて、「会社用の私」「友達用の私」「家族用の私」などの色々なバージョンを持つものですね。
だから、「友達の前では明るく振舞えるのに、異性を意識した瞬間に固まって素直になれなくなる」なんて問題になることもあります。
心理学講座でもだいぶ前(3年くらい前)に”12.「仮面」の人生”というテーマで扱ってます。
/lecture/lecture.html
・・・3年って書いて、その年月の遠さにちょっとクラッと来ました・・・。
もう心理学講座、3年も書いてるんですね・・・。
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さて、どうして仮面をかぶってしまうかというと、その仮面によって隠したい自分がいるんですね。
その自分というのは、多く自己嫌悪しているところです。
なぜかというと「自分でも嫌いな部分をほかの人が愛してくれるわけが無い」と思いますから、自然と仮面をかぶってその部分を隠すようになるんです。
これは誰でも持っているものですね。
例えば、本当の自分は「冷たい」と思ってたとします(これは本当は誤解なんですけどね)。
そうすると、冷たい自分は嫌われると思うので「優しさ」という仮面をかぶって人に接します。
でも、本当の自分は「冷たい」と思ってるわけですから、人から「優しいよね」と褒められたとしても、全然受け取れません。
むしろ、「本当の私を見たら、きっと嫌いになるに違いない」と恐れを感じて、より「優しさ」の仮面を厚くしてしまうかもしれません。
そんな風に仮面をかぶってしまうと相手の気持ちを受け取れなくなってしまうって問題も起きてきます。
相手がどれだけ愛してくれたとしても、その愛が受け取れないので、いつも疑ってしまったり、あるいは、重たく感じたりしてしまいます。
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でも、隠すのは悪いところ、自己嫌悪してるところだけではないんですよね。
実は長所を隠す仮面というのも立派に存在してるんです。
カウンセリングをしていると、むしろ、この仮面の方が大きな問題になってることが多いように思えてきます。
そんなたとえ話をひとつ。
とても美人な方は、小さい頃から「かわいいね」「きれいね」などと褒められることが多いんです。
で、自分でも嬉しいな~と思ってたんですけど、思春期くらいに周りからの嫉妬を買ってしまい、いじめられたり、嫌味をいわれたり、陰口を言われたりしてすごく傷ついてしまったとしてます。
そうすると、傷つくのが怖くて、周りから嫌われるのが怖くて、自分の美しさを隠すようになってしまいます。
つまり、「私はきれいじゃない」という仮面をつけてしまうんですね。
だから、人から「○○ちゃんってきれいだよね」と言われるたびに、その古傷が疼いて嫌な気持ちになってしまいます。(受け取れなくなります)
きれい、スタイルがいい、などの目に見える長所というのは分かりやすいので、たとえ話にしてみたんですけど、私たちは多かれ少なかれ、そういう風に自分の長所を隠してしまいます。
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例えば、僕はもともと自由気ままな性格なんですよね。
ま、むしろ、わがままとも言えます(笑)
で、小さい頃から結構好き放題やってたら、小学校のときにある友達の女の子から
「根本君って自分のことばっかり考えてるよね」
って言われたんです。
で、それがすごくショックで、その後、自分らしさを表現したり、自分のしたいことをするということが、すごくダメなことで、周りの人に迷惑をかけてるんじゃないか?って思うようになってました。
自分の行動を制限するようになってしまったわけです。
だから、それ以降僕は「人の気持ちを考える人」って仮面をかぶって生きてきたんですね。
それはとても窮屈で、自由がない、ある種、幽閉されたようなものでした。
まあ、またわがままやってる今の自分からはちょっと想像できないんですけど・・・(笑)
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ただ、その仮面もあながち悪いわけではないんですね。
必ず何らかのメリット、長所を生み出してくれています。
僕の上の例で言えば、友達に言われたことがショックで、すごく人のことを気にするようになった反面、少しは人の気持ちを考えるようになりましたし、周りの目をいい意味でも意識するようになりました。
大人として、人の気持ちを考えたり、受け入れようとするのはとても大切なものですし、窮屈でしんどい時代もあったけれど、きちんと大切なことを学んだんだな・・・と今なら思えます。
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で、じゃあ、どうしたらその仮面を外していけるのか?と言えば、いくつかのアプローチが考えられます。
一つ目は、その仮面をかぶる背景には、そうした心の傷があります。
その傷をカバーするのが仮面の役割ですから、その痛みを癒してあげられたら仮面も徐々に薄くなっていくでしょう。
僕の例では、僕を傷つけた友達を許す、ということがひとつの目標です。
もちろん、その痛みの存在に気づくことがまずは最初のテーマですね。
そして、それがきっかけで辛くなってしまったんだなあ・・・ということを受け入れること。
痛みを受け入れるというか。
そこでは悲しみやショックな気持ちもありますし、逆に恨み・辛み・憎しみのような感情もあるでしょう。
それをそのまままずは受け入れていくことが大切です。
そうして痛みが解放されて、仮面が薄くなり始めると、その経験から学んだことが見えてきます。
むしろ、そうしたショックな出来事があったからこそ、学べたことがあるはずなんです。
それに気づいたり、学べたときに、許しはひとまず完了します。
きっとその時には仮面はだいぶ薄くなり、自由が利く、取り外しが簡単なものになっているでしょう。
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まずは、自分がどんな仮面をかぶっているのかをチェックしてみましょう。
家にいるとき、会社にいるとき、友達とあってるとき、電車に乗ってるとき、パートナーといるとき、買い物するときなど、自分のさまざまなシーンを思い浮かべながら、自分がどんな仮面をかぶってしまってるんだろう?(どんな無理をしてるんだろう?)というところを探してみます。
たくさん見つかったからって絶望しなくてもいいです。
誰にでもあるものだし、また、たくさんあるからです。
僕も普段の自分とカウンセリングしてる自分ではやっぱり違いがあります。
でも、それはお金を頂いてるわけですから、当たり前といえば当たり前だと思うんです。
要は窮屈で、自分が苦しくなってしまうくらいの仮面が問題になるんですね。
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その仮面の裏側にはどんな傷ついた自分がいるんだろう?って見つめてみましょう。
誰を許していないんだろう?
誰に傷つけられたと思っているんだろう?
そんな見方も有効です。
そして、仮面を外したら、どんな自分になるのかを自由にイメージしてみてもいいでしょう。
すぐには浮かばない、想像できないものですから、しばらく時間をかけてくださいね。
その自分がポジティブなイメージならば、きっとそれが本来のあなたの姿(の一部)です。
逆にネガティブなイメージならば、さらにその裏側に本当の自分が隠れてるかもしれません。
(仮面は重ね着可能ですから・・・)
「仮面」という切り口からでも、自分の心を掘り下げ、より自分を知ることができるんじゃないかと思います。
これはとても素晴らしいチャレンジですので、頭の隅に入れながら、思い出したときにチェックしてみると、自分を振り返るいい材料になるのではないでしょうか?