[13]男性に心を開けないのはなぜ?



この後、名古屋でのワークショップに出かけます。
ああ、今日までに福岡で頂いたテーマを全部紹介する予定だったんですけど、ひとつ残ってしまいました・・・。
いやー、悔しいなあ・・・。

で、13回目の男女関係のなぜ?は「男性に心を開けないのはなぜ?」です。
このご質問にはサブタイトルとして「お父さんとうまくいかない私」というのが付いてました。


まずは基本に立ち返ってみましょう。
私たちにとって「お父さん」という存在は「男性のシンボル、基準、ものさし」になります。
(お母さんは女性のシンボルですね)

それは生まれてからずっと一番近くにいる男性ですからね。
ただ、時によっては離婚や死別、お母さんがシングルーマザーだったりすると、この「お父さん」という部分が抜け落ちてしまい、大きな痛みになってしまっていることも少なくありません。
つまりは基準がない状態ですので、男性という存在が自分の中で受け入れられなかったり、あるいは、警戒心なく近づいてしまったり、何も感じられなくなったりすることもあります。

ただ、これはどんな場合にも言えるのですが、だからといってこうした環境だから男性に心を開けなくなる、ということは言えないと思います。
お父さんがいなくても、おじいちゃんやおじさん、再婚した新しいお父さんとの関係がうまくいっていれば、実父がいない痛みも緩和されていきます。
だから、必要以上に深刻に、不安になる必要はありません。

また、成長するにつれて、おじいちゃん、お兄ちゃんなどの家族も、男性を見るときの基準として加わっていきます。
また、小学校に入れば同級生の男の子や先輩、先生など、成長するにつれて基準は広がっていくのですが、やはりベーシックなもの「型」としては、お父さんが一番大きな影響力を持っています。

だから、父親にとても愛されたと感じている女の子は、男性に対してあまり抵抗無く接することができますし、お父さんを恐れてた女の子は男性に近づくことに心理的な抵抗を持つようになったりします。
もちろん、そうした関係性はその後の人生で大きく変わることもありますが、一般的にはそんな感じになります。

だから、お父さんが家族を省みない場合は、娘(息子)としては、まるでお父さんからは見捨てられたような痛みを持つようになります。
一方で、お父さんが弱く、働かなかったりしたりすれば、お父さんを当てにしないように幼少から自立して成長していく場合も多く、男性に頼れなくなったり、当てにしなくなったり、存在を無いものと扱ってしまったりします。

これがお父さんとの関係に見られる「心を開けないなぜ?」です。

心理学講座でも扱ったことがありますので、またご覧になってください。
lec92.お父さんとの関係を見つめてみよう(女性編)
lec94.お父さんとの関係を見つめてみよう(男性編)

一方で、お父さんとの関係だけでなく、恋愛におけるトラウマも、やはり男性に心を開けられない要因となりますね。
これは皆さんの経験上も分かりやすいかもしれません。

例えば、初めて付き合った彼が全然優しくしてくれなかったとします。
私は大好きだったので、一生懸命がんばって、彼に尽くしたり、気に入られるようにおしゃれしたり、彼の言うことは何でも聞いてきました。
でも、それだけがんばった私がいたのに、あっさりと振られてしまったとしたら、心は大きく傷ついてしまいますね。

で、どうしてだろう?何がいけなかったんだろう?って自分を責めるようになったりします。
もちろん、その彼を責める気持ちがないわけではないのですが、それ以上に自分を責める力の方が強くなってしまうんですよね。

そうすると、自己嫌悪がますます強くなり、男性に対して自信が持てなくなってしまいます。

次に自分を好きになってくれた彼がいたとしても信じられないし、心を許すまでにすごく時間がかかったりします。
逆に自分が好きになった人ができても、また尽くして振られたらもっと傷ついちゃうと思いますから、その分だけ、臆病になって彼に近づくことができなくなってしまいます。

そのとき感じるのは、不信感、不安、恐れ、無価値感などの感情です。

ここで参考になるのは次の心理学講座です。
lec74.恋ができない私~凍ってしまった恋するハート~
lec133.娼婦マインドと修道女マインド~恋愛が苦しくなる理由~

だから、「男性に対して心を開けないな・・・」と思ったら、過去の恋愛やお父さんとの関係を見つめていくと、ヒントがぎっしり詰まっていることが少なくないと思います。

でも、そこまで来て、じゃあ、どうしたらいいの?ということになるんですよね。

もし、痛みがあるとしたら、その痛みと向き合い、解放してあげましょう。

例えば、想像力を駆使してその人を思い出してみてもいいでしょう。
そして、きちんと自分の中で「さよなら」をしてみることです。

それはちょっとした「恋を終わらせる儀式」「恋の卒業式」のような感じです。

いろいろなよい思い出、つらい気持ちを感じながら、伝えたい気持ちを伝えていきます。
それで涙が出てくるのならば、流してあげましょう。
一緒に悲しみも寂しさも流れていきます。

何も感じなければそれでもOKです。
ただ「何も感じないなあ」と思っていればいいです。
「うまくいかない」なんて否定しないことが大切なんですよ。

傷ついた度合いが多いほど、その痛みは固く固く封印されてしまいます。
それはまるでコンクリートで固めて、太平洋に沈めてしまったようなもので、見つけ出すこと(=気づくこと)も一苦労、見つけた(気づいた)とはいえ、その中身を取り出すこと(=感じること)も一苦労あります。

特にお父さんとの関係というのは、今一緒にいなかったとしても、自分の年齢分だけのお付き合いがあるわけですから、様々な感情が心の中には溜め込まれています。
だから、あせってすぐに何とかしようと思わずに、今はそういう状態なんだ、てただ受け入れてあげましょう。

繰り返し、こうした瞑想をやっていくうちに少しずつ心がほぐれていくのが感じられるようになります。
それは毎晩ストレッチをやっていたら、だんだん体がやわらかくなるようなものです。

イメージするだけでなく、お手紙を書いてみるのも良い方法です。
もちろん、あて先を書いて投函する必要はありません。
その相手と向き合うために、お手紙を書いてみる、ということです。
これはやられたことのある方も多いかもしれませんね。

ただ、どんな方法を取るにせよ、開けない心を開いていこうというチャレンジは痛みを伴うものです。
痛みに向き合うこと、痛みを感じることってやはりあまり快いとは思えないものだと思うんです。

(ただ、セラピーを何度も何度も受けていくと、マニアになって痛みを感じることに喜びを感じるようになったりしていきます。それはマゾになっちゃったわけではなく(笑)、痛みを乗り越えることで、より自分が成長できることを体験的に知っているからです)

だから、誰かのサポートを受け取ることが大切ですね。
それは信頼できるパートナーや家族、友人、そして、カウンセラーなど。
男性の友人や家族にもなかなか心を開けないなあ・・・と思ったら、自分に合うカウンセラーを探してみてもいいでしょう。
初回無料電話カウンセリングはカウンセラー毎に使えますから、カウンセラーの一覧を見ながら、一人ずつ指名して「私のお気に入り」「私が心を開けられそう」「安心できそう」なカウンセラーを見つけてみるのも良いきっかけになると思います。
(男性に心を開けないなあ、という方は男性のカウンセラーを、女性に心を開けないなあ、という女性は女性のカウンセラーを探してみることだけでも大きなチャレンジですね)

それと同時に、今周りにいる男性を見つめていくことも大切です。
「いい男がいないんだよなあ」と思ってもOKですよ。
恋をしなさいって言うわけではないですから。

職場の同僚や上司ともうちょっと自由にコミュニケーションできるとしたら、それは仕事上にも良い影響を与えます。
家族や友人をターゲットにしても良いでしょう。

過去にだけこだわってしまうと「今」がおざなりになってしまいますし、過去を理由にして「今」を生きられなくなってしまうのも、問題だと思うんですよね。

だから、原因は過去にあったとしても、それが今に生きているわけですから、今ある関係性を少しでもよくしていこうというのは、大切な自分と向き合うレッスンだと思います。

ちょっと勇気のいるチャレンジですが、自分ができるところから、楽に、やっていきましょうね。

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