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最近多いテーマですので、今回もディープに掘り下げて語らせていただきます。
このところ性欲がない彼のように見えて実は「性欲はあるけど自信がない」というケースをよく扱っている気がします。
年上で経験がないわけでもないからついリードしてもらうことを期待しちゃうんですけど、実は全然自信がない!それどころかトラウマがある!ってこともあるんです。
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彼とのセックスレスについて相談です。
私35歳、彼41歳お互いバツイチ、付き合って1年ちょっとで現在同棲しています。
普段は料理を作ってくれたり、記念日にはプレゼントを欠かさない優しい彼なのですが、付き合った初期からセックスの頻度が少なく、毎回私から誘う形でした。
しぶしぶしても前戯も殆どなく、最中も終始目をつぶり、彼も最後までイケずにもう終わりと言われ、毎回強制終了。
状況を改善したくて要望などないか聞くも答えてくれず、口でするのも断られます。
全く心を開いてくれない彼に、悲しくなります。
彼自身、性欲が少ないと言っていたので、その言葉を信じていましたが、ある時部屋から男性用のおもちゃを発見。そして1人で頻繁にしている痕跡も見られました。
私とは向き合ってくれずに、おもちゃまで使って楽しんでいる彼に猛烈な怒りと悲しみが湧いてきてとても苦しいです。
心の傷なのか、彼の口癖は人に期待しない、人を変えようと思わないといいます。私は彼と心から愛し合うことは出来ないのでしょうか…
(Rさん)
その怒りと悲しみはごもっともであり、そこから別れを考えることだって全然ありなのですけれど、おそらく、あまりメジャーになってないけど実際はメジャーなテーマである、
「性欲はあるけど自信はない」
という男性心理に基づくものではないかと思うのです。
心当たりはありますでしょうか?
また、彼自身、次のような性質は見受けられるでしょうか?
・優しくて穏やかである一方、人にすごく気を遣うタイプである。
・あまり感情的になることはなく、メンタルは安定しているように見える。
・何かに情熱を燃やしている形跡はあまり見られない。
・仕事で神経をすり減らしている様子が見受けられる。
・どちらかというと人生、受身なタイプで、あまり「コレ!」というものを持たない。
・潔癖症の気配を感じることもある。
・けっこうシャイなタイプで、何を考えているのか分からないことがある。
・プライベートでは女性性優位と思われ、あまりガツガツ行くタイプではない。
・そもそも「一人遊び」が得意であり、かつ、インドア派である。
・「一人の世界」を持っていて、なかなかそこに入ることができない。
・男友達が少ない、もしくは、似たタイプの友達が多い。
・女性とのお付き合い経験が少ない。
こうした最近よく見られる男性の場合、「セックスよりもオナニーの方が好き」という価値観を持つことが少なくありません。
セックスって頑張らなきゃいけないじゃないですか。
彼女にすごく気を遣うじゃないですか。
しかも、年齢を重ねれば「勃たない」「中折れ」の怖れもあるじゃないですか。
となると、性欲はあるけれどセックスに挑む気力が湧かないし、仮に求められたとしても、それに応じられる自信(=彼女を満足させられる自信)がないために、「それなら一人の方が楽」という思考に至るものです。
セックスって男性は男性性を、女性は女性性を求められる場です。
最近では男性性バリバリのセックスをする自立系武闘派女子も多いのですけれど、どうしたって肉体的・機能的には女子なものですから、「彼のケツに挿入したい!」という願望を持つまでには至らず、同性愛者ではないので「女性としたい」という思いもありません。(興味はあったとしても)
つまり、どうしたってイキリ勃ったブツを迎え入れることによってセックスが成り立つわけですから、そこは女性性を使わざるを得ないわけです。
で、そうすると普段から男性性を抑圧している男性の場合、いざベッドイン!となっても男性性を使うことができませんから、ネタを持たずに企画会議に参加するようなもので結果は散々なことになるわけです。
だけど、そんな男性だって性欲がないわけでありません。
機能的には定期的に射精をしなきゃいけないわけですし、「処理」は必要なのです。
となると彼女のいないところでコソコソと、という風にならざるを得ないところがあります。
で、ここで少々残念なお知らせなのですが、パートナーシップというのはバランスを取りたがるものでして、男性性の強い女性にはもれなく女性性の強い男性が付いてくる、という傾向にあることも確かですが、Rさんところはそんなことないですよねえ???
ということで、彼が男性性を解放してくれたらいいってことになるのですけれど、そんなことを彼任せにしていたらいつその時が訪れるか分からないですし、問題意識を持たない彼にそんなことを期待できないものですから、バランスの法則を使うことが多いわけです。
すなわち、Rさんが女性性をより解放していけば、彼だって男性性を解放してくれるんじゃね?作戦です。
今のRさんが女性性を封印してるなんて思わないのですが、この辺もたいへんディープな世界なものですから、まだまだ女性性を開発する余地はあるものです。
より女性らしさにこだわって生きてみるのもお勧めですし、Rさんの中の感情、感性をより磨いていくのもいいでしょう。
より自分の感情に素直に、より自分の感覚に正直に、より自由に生きる、というプロセスを進めてみてはいかがでしょうか。
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Rさんが投げかけてくれたテーマは最近、よく伺う相談ネタでもあるのでお伝えできることがたくさんあって少々頭が混乱してきてしまいました。(苦笑)
なので、思いつくままにあるあるを紹介しながら今後の対策を考えてみたいと思います。
男性性の話になっちゃうんですけど、男性としてほんとうに自信がないんだな、というエピソードがあります。
やはりレスで悩まれてた奥様のケースなのですが、あるとき怪しいことでもしてるんじゃねえかと彼のスマホを盗み見たそうです。
そしたらウェブの履歴には怪しげなものはなく、いくつかエロサイトが出て来ましたが、それはむしろ彼の男性としての健全さを表すものでした。
ふと写真フォルダを見るとびっくりするものが大量に出てきたのです。
それは女性のヌードや下着姿の画像で、スカートの中身を隠し撮りしたものもありました。
「うわっ、こいつもしかして・・・」と背筋に冷たいものを感じながらその写真を見てみると、なんとそこに映っている女性はすべて奥様自身のものだったのです。
「時が止まるって経験を初めてしました。」
びっくりしたけど安心して、うれしいような恥ずかしいような、でも気持ち悪いような、よく分からない感情に支配されて行きました。
とりあえず「もっとちゃんとした下着を着けるようにしよう!」と新たに決意をしたわけですが、問題はそんなことではありません。
「性の対象はあたし。けど、セックスは求めて来ない。Why?Japanese people!!??いや、まあ、うちの旦那なんだけど」
当然、彼にそれを問い詰めることもできず、もやもやが晴れないままカウンセリングの日を迎えられたわけです。
当然、カウンセラーである私はそんな彼女の気持ちを汲んで「意外といいスタイルじゃん!って自信ついた?それともちゃんとトレーニングして体を引き締めなきゃ!とか思っちゃった?」と話を合わせたのですが、「いやいやそれが本題じゃねえんだよ。でも、確かにちょっといい体だな、とは思ったって、そうじゃなくて!」とノリのよい奥様でした。
自信がなさすぎるんですよね。
奥様をオナニーの対象にはできるけど、こそこそ隠れて写真を撮らなきゃいけないくらい自信がない。
男性としての自信、というところですね。
「仕事もできるし、頭もいいし、最近はジョギング頑張って体も締まってきたし、全然自信持ってもいいと思うんですよね。会社ではけっこう偉そうにしてるみたいですし。」
「女性の取り扱い、という点についてはいかがでしょうか?」
「うーむ。それは確かに自信なさそうだな。どうやって自信つけさせてあげたらいいんでしょ?」
「たくさん褒めてる?感謝してる?愛情伝えてる?」
「一応、それはしているつもりですけれど・・・でも、ああ、それ以上に小言が多いかもしれません。レスなことに不満を持ってるから嫌味を言っちゃうことも多いかも・・・。ええ、それですかー?」
「とりあえず、男としての価値を見て伝えてあげることを意識してみてください。それと・・・まあ、女性性とセクシャリティの宿題が出てるのも間違いなさそうですけど・・・」
「はあ、やっぱりそれですか。あたし男前すぎますかね?この間も職場の後輩に告白されたんですよね。」
「好きです!って?」
「いや、まさか。でも、まあ、それに似たような感じで、すごく憧れてます!推しです!ってキラキラした目で見つめられちゃってドキッとしちゃったもの。」
「さすがっすね、姐さん。」
・・・まあ、そこからしばらくはしょうもないやり取りが続くんですけど、彼女もまたテーマが「女性性」であり、「セクシャリティ」だったんです。
要するに「女性として自信を持ち、情熱的かつ官能的に愛の言葉を夫(彼)に囁けるようになりましょう。」ということですが、その奥様は食い気味に「いやー、それは恥ずかしー」と乙女のような反応を見せておりました。
ということでRさん。この「情熱的かつ官能的に愛の言葉を囁く」ってことについてはいかがでしょうか?
そんなシチュエーションにならない?いや、するんです。そこを受身じゃだめです!
彼を“男として”ドキッとさせてみませんか?
もし、それが苦手だとすれば、ちょっといいテーマですし、Rさんもその才能を十分お持ちだと思うのでチャレンジする価値はありそうです。
>全く心を開いてくれない彼に、悲しくなります。
その傾向はセックスだけ?他の面でもそうでしょうか?
でも、そうして心を開いてくれないのは別にRさんのことが怖いからじゃないと思うわけです。
自信がない、恥ずかしい、どうしていいか分からない、という個人的事情が及ぼすものだと思うんです。
だとしたら、先に心を開くのはRさんの方かもしれません。
心を開き続けるのは勇気が要りますし、バカらしいし、怖いし、恥ずかしいかもしれません。
けれど、「愛し合う」という目標を掲げるのであれば、チャレンジする価値があるものです。
どれくらい彼のことを愛しているのか?
彼のどこに魅力を感じているのか?
彼のどんなところにセクシーさを覚えるのか?
それを心から言えるように今から鏡の前でトレーニングしていきましょう。
今、この状態でそれをするのは抵抗がある・・・と思うのも無理はないですので、それを目標にしてみるといいと思います。
彼が41歳でバツイチだから彼の方が大人だろう!と期待しないほうがいいですね。
23歳のチェリーボーイを相手にしてると思った方がいいかもしれません。
(そして、マジでそういうケースが多いのも現実です。)
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さて、ここからはさらに踏み込んだ話になるかもしれませんけれど、彼が「性的トラウマ」を持っているようなことってないでしょうか?
前の奥さんとの間に何があったのか?
あるいはそれ以前から女性との関係で何かあったのか?
彼は多くを語ってくれないかもしれませんが、彼のご機嫌なときなどにそれとなく引き出してみるのも理解に役立つと思います。
さらに、これは当てはまるかどうか分からないのですが、潔癖さに関する問題も想定しておくのが良いかと思います。
前戯がほぼなく、Rさんが口でするのも拒むとすると、性器に対する嫌悪感を彼はお持ちなのかもしれません。
性器って「汚いものの象徴」とされ、もちろんきれいに洗っていたとしても心理的に受け入れられない!って方がいらっしゃいます。
これは女性に多いとされてますが、男性にも実は少なくなく、男性の場合はさらに「処女性」を女性に求める人もいて、「風俗は汚らわしいから絶対行かない」とか「彼女が処女でないことに嫌悪し、そんな彼女を汚らわしいものに感じる」などの考えを持つんです。
これは本人も理屈で考えればおかしいことだと分かるのですが、そうした処女信仰(というか一穴主義というべきか!?)があるために、彼女に触れられないって心理があるのですね。
ここを掘り下げていくと「母親との関係」「両親のセックス」「性的トラウマ」などのテーマが浮かび上がってくることが多いものです。
そういう話をするとRさんとしては彼をカウンセリングに送り込みたい気持ちでいっぱいになると思いますが。笑
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で、そういうのって彼の問題だから自分には何もできない、と思ってしまうものですけれど、それは“無責任”だと思っていただきたいものです。
「自分のパートナーがそういう相手である」ということを引き受ける覚悟が必要です。
そして、それを引き受け、自分ができることに取り組み、自分がガンガン成長していくと“なぜか”関係性も変わって行き、“不思議なことに”彼も変わって行く、ということが珍しくありません。
かつて私のクライアントさんに5年以上レスで悩んでいた方がいて、自分を磨き倒して成長していった結果、「今週は5回で済みました・・・腰を鍛えないとヤバいです。いつまでこれが続くんでしょうか?」と相談内容がガラッと変わった方がいます。
「おかしいな、3か月で落ち着くと思ったんですけど、まだ続いてますか・・・。もう5か月ですよね?」と私の読みが思い切り外れた経験ですのでよく覚えています。
なので、仮に問題があったとしてもRさんの場合は先ほどの
指令その1)より自分の感情に素直に、より自分の感覚に正直に、より自由に生きる、というプロセスを進めてみてはいかがでしょうか。
指令その2)女性として自信を持ち、情熱的かつ官能的に愛の言葉を夫(彼)に囁けるようになりましょう。
というテーマに取り組んでみられるのが良いのでは?と思う次第です。
「パートナーは鏡である」という法則を受け入れて、自らが成長するビッグチャンスだととらえていただけたらうれしいなー。
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