ロックマンの作り方と近づき方と癒し方~自分軸を確立しながら彼の心の内を理解し、受け入れてあげる~



ロックマン氏は自立の自立ですので「依存」を嫌います。
もちろんそんな彼こそが依存心を強く持っているのも確かですが、そんな彼に対して欲を出してしまうとすぐにシャッターを閉められるものです。
そんなロックマン氏の心の仕組みや癒し方などについて総論的にまとめてみました。

ロックマン氏のネタをちょくちょく上げていたら、ロックマン氏関連のネタが多数舞い込むようになり、ロックマン氏専用ブログになってしまうのでは?という危惧も生まれてきた今日この頃です。

先日、ロックマン対策会議なるグループセッションを東京で開催しまして、そのときにお届けした「ロックマン氏の心理とその対策」について今日はシェアしてみたいと思います。

◎東京/大阪:ロックマン対策会議~ロックマン愛好家のみなさまがいかにして幸せになるかを会議する~
東京:1/25(土)12:00-17:00
大阪:2/2(日)12:00-17:00
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/54372

ロックマン氏になるためには自立の自立というプロセスを経る必要があるわけでして、それだけ自立するためにはそれなりの「心の傷」が必要なのです。

その傷は幼少期から現在に至る人生の各所にあり、細かい傷もあれば、デカい傷もあるわけですが、そうした傷から自分を守るために「壁」を構築し、誰も心の内に入れないスタイルを確立させてきたわけです。

さて、その傷は様々なものがありますけれど、大きく次の3つに分類されると言えるでしょう。

1)失恋、離婚
2)母(たまに父)
3)コンプレックス

ロックマン氏関連の情報を収集しておりますと1)に関してはけっこうなトラウマを抱えていらっしゃる方が多いものでして、「婚約破棄」「大好きだった彼女の裏切り」「叶わぬ恋の破局」「大揉めな離婚」「トラブルだらけの恋愛」「超メンヘラな元カノ」等々、たいへんドラマティックなものが多いようです。

つまり、それくらい大きなトラウマを抱えなければ立派なロックマン氏になれないってことですし、そのトラウマの大きさによってロックマン度が変わるわけです。

また、そうした彼女歴をたどっていけば「おかん」に行きつくのも自然なことでして、「母に愛されなかった」という経験が彼を立派なロックマン氏に育て上げているようです。

ロックマン氏の場合「隠れマザコン」が多いのも、母に愛されたかったけど全然愛されなくて寂しくてつらい思いをしてきた裏返しでして、ロックウーマン(鉄仮面ちゃん)に隠れファザコンが多いのと似ていますね。

やはり男の子にとっての初恋の相手である「母」というのはとても大きな影響を持つわけです。

また、たまに「父」という存在があらわになることもありますが、これは典型的な昭和な父であり、かつ、厳格に父長制度を守っていた家庭で育った長男などに見られる傾向です。

その場合、権威との葛藤をバリバリ持ったロックマン氏になりまして、その点、けっこうややこしいものです。

また、母との関係においても「男兄弟」がいる場合、兄もしくは弟との関係からロックマン度に拍車をかけるケースも少なくないものです。

すなわち、母が兄(もしくは弟)ばかりを溺愛し、自分に対して冷たい態度を取っていた場合などがそれに相当します。

さて、3)のコンプレックスに関してですが、これはいわゆる「思春期に全然モテなかった」という現実に集約されても良いほどでして、女の子に興味を持ち始める思春期に全くご縁がなかった場合、それが強烈なコンプレックスになっているケースが少なくありません。

男性ってのは視覚情報に頼る度合いが女性よりも多いものですから、顔や身長、スタイル、運動能力、学歴、職歴などがコンプレックスになりやすいものです。
(もちろん関西においては「面白いことが言えない」というのも非常に大きなコンプレックスになるものです。)

また、これには性的なコンプレックスも含まれておりまして、関係を持った女の子に笑われたり、否定されたりするとか、それが原因でほかの男に取られたとか、個人的にサイズ感に引け目を感じているとか、特殊な性癖を持っていることとかが該当します。

とはいえ、ロックマン氏がこれらの情報について雄弁に語ってくれることはレアだと思われます。

あれこれ聞いても答えてくれないものですし、コンプレックスに関しては固くシャッターを閉じているものですから、聞き出そうとしても分からないことが多いでしょう。

したがって、付き合う(関係を持つ)までの彼が饒舌なタイミングであったり、酒を飲んだ時に出てくる話であったり、ふと彼が語った一言であったり、時には彼の友人からの情報提供であったり(そもそも友人が少ないものですが)、そうした断片的な情報をかき集めて“推測する”ということが主になると思われます。

もちろん、心理学的な知識があれば、彼の言動からそうした背景を推しはかることもできますので、ぜひともこのブログを熟読されると良いと思われます。(宣伝込みです。)

とはいえ、何らかの形で心の扉が開いてしまうこともありますから、ピロートークであったり、いい感じに酔わせたり、彼のテンションが上がる場所だったりにて耳をダンボにされると良いでしょう。

で、そうしたトラウマが明確になればよいのですが、そうでなくても、「ああ、こいつはロックマン氏だー」と気づいた時点で、「彼なりに心に痛みを抱えているんだろうなあ」という目で見てあげ、そして、それを「理解」してあげることが何よりも重要なことです。

ここは自らの「欲」に振り回されると強行突破して彼の傷を増やしてしまうことになりますから、慎重に執り行いたいものです。

特に、自武女のみなさまにとってはかすり傷程度のできごとでも彼にとっては重大なトラウマである可能性も高いものですから、「え?それがトラウマ?きゃははははー!その程度で?うそ。マジ?信じられなーい!」とかやんないようにご注意ください。

自武女のみなさまは至近距離でバズーカを打たれても蚊に刺されたくらいにしか感じないかもしれませんけど、ふつうの男子は命がヤバいんで。

この「理解」というのは、良い悪い、正しい間違ってる、というのではなく、あくまで「ああ、彼にとっては元カノに浮気されたことが相当ショックだったんだろうなあ」みたいな感じで生暖かく見守り、「だからこそ、あたしのことを警戒してやたら上から目線であれこれ決めつけてくるんだろうなあ」と解釈し、「要するにあたしのことが怖いんだろうなあ」「あたしのことを好きになっちゃうことが怖いんだろうなあ」と受け入れてあげることです。

もちろん、そこで納得できることばかりではないと思います。

「その程度の傷でここまであたしを拒否するわけ?」
「だからって元カノへの恨みをあたしで晴らそうとするのって違くね?」
「元カノに裏切られたからってあたしも裏切るって決めつけないでほしいわ」

言いたいことは分かります。が、それは彼にではなく、友達もしくはカウンセラーに愚痴ってください。

それと同時に「態度」に出ちゃわないように気を付けましょう。

さて、そうしたトラウマを持つ彼らは他人に対して「壁」を作り、誰もその中に入れないように画策するのですが、その壁というのは中身は「恐れ」でできており、周りを「罪悪感」でコーティングしていることがほとんどです。

その「罪悪感」は時折「無価値感」に変貌することもありますが、自立系な人々にとって「役に立てなかった」「助けられなかった」ということは万死に値する罪に相当することも多く、特に元カノ・元嫁にメンヘラ系女子がいた場合には、相当な罪悪感を背負っていると思って間違いありません。

そして、その罪悪感の大きさは「補償行為」の度合いによって見分けることができます。
(上記の図では分かりやすく「犠牲」と表現しています。)

つまり、一見、優しい人、いい人として振舞っているので、距離が遠い人にはとても親切で、気が回る人になるんです。

例えば、分かりやすい例として「職場の先輩」を例に挙げてみましょう。

みなさんが赴任した当初から彼はとても優しく面倒を見てくれます。
そして、みなさんが犯したミスも「俺が責任取るから」と引き受けてくれます。
また、困ったことがあると「なんでも相談乗るよ」と優しくしてくれるわけですし、何なら彼の方から察して「どうしたの?何か困ったことでもあった?」なんて話しかけてくれます。

ただ、その面倒を見る姿勢がなんとなく「俺が正しい」「俺の言うことを聞いとけば間違いない」「俺の言うとおりにしろ」みたいなニュアンスを含むので、鼻の効く女子はここで「ん?なんかおかしい」と気づくんですが、その先輩のことを「優しくていい先輩」と決めつけてしまった後だとその違和感をスルーしてしまいやすいものです。

また、徐々に仕事に慣れてきて自分の意見を持ち出すと彼らははじめはやんわりと、のちのちはっきりとそれを否定してくることも少なくないもので、この辺で「ん?やっぱこいつおかしい」なんて気づくかもしれません。

さらに、飲み会などで一緒になるとその優しい先輩はときどき「俺だって辛いときはある」みたいな発言をしたり、寂しそうにため息をついたりしてみなさんの気を引くわけですね。(もちろん本人は無意識です。)

ロックマン氏は自立の自立であるがゆえに、感情を強く抑圧して、補償行為で生きていますから、ストレスも相当溜め込みやすいのですね。

それがある瞬間に緩んで今まで我慢していた「欲」(ニーズ)がふと漏れてしまうんです。

酒を飲んだ時などが分かりやすいのですが、そのほかにも訪問先からの帰り道とか、社用車での移動中などの緩んだときもあれば、プレッシャーのかかるプレゼンや取引の前後などにも出やすいかと思います。

そうすると自立系武闘派女子のみなさまはなぜか「助けたい症候群」が発動しちゃうわけですね。

それで一気に「好き」「助けたい」「癒してあげたい」と俄然興味を持ってしまうのです。

※これはあくまで一例にすぎませんけどあるあるなケースでしょう?

まあ、ともかく「優しくていい人」だと思っていた彼と距離を詰めてみたらいきなり分厚くて、硬い壁が現れるのがロックマン氏というわけです。

要するに、みなさまが一個師団を率いて草原を行軍していたら突如目の前に長大かつ重厚な要塞が現れたみたいなものです。

そこで初めて敵が一筋縄ではいかないロックマン氏であることに気づかされるわけです。

が、難攻不落と見れば自然発火する体質を持つ自武女のみなさまですから、そこでアドレナリンが大量に分泌されてやる気になってしまうんですよね。

それで「あんたも好きねえ案件」が誕生するわけですけれど、みなさまとしては何とかその壁を打ち砕いて、その中にあるトラウマの数々を癒してあげたくなっちゃうのでしょうか?

さすがは女神であり、女王であり、ヒーラーでいらっしゃるみなさまです。

とはいえ、向こうも硬い壁を何枚も重ねて防御しているロックマン氏ですから、一瞬、壁をぶち抜いて彼の甘えたなところや5歳児を引き出したとしても、すぐに壁の外に押し返されてシャッターを閉められることになるんですよね。

それが「とてもラブラブで甘い一夜を過ごした翌日から音信不通になる」というケースですし、「とても幸せな時間を過ごしたと思ったら、彼がいきなりモラハラ化した」という事件です。

それは壁の内側の傷を見られてしまったことで超恥ずかしくなったり、自分の中から依存心が出てくることを恐れたりしたからです。

今回のグループセッションでは「ラブラブな時間を過ごした翌日から数年間会ってくれなくなった」という事例も発表されました。

この壁をめぐる攻防はなかなか激しいものがありまして、ある部分では脆弱ですぐに突破できたとしても、その後猛烈な反発を食らって傷ついてしまうこともありますよね。

とはいえ、相手に振り回されつつも、モラハラ的発言でビビらされたとしても、音信不通の儀を勝手に執り行われたりしても、「好きなもんは好きなんだもん!」という強硬姿勢で繰り返し軍を突撃させていくと徐々に彼の心も緩和していくことがあります。

この辺の見極めってすごく難しく、みなさんだって無傷では当然済まないわけですから、脈があるのかないのか、引くべきか攻めるべきか考えてしまうと思うんです。

私にとってもそこはケースバイケースでして、基本的には「好きなようにしたらええんとちゃいますか」なんですけど、「うーん、このままだといろいろとヤバいかもなあ」と思ったときは一旦距離を置くことを勧めることもあります。

彼のモラハラが激化してきたり、彼があまりにも不誠実な態度を取っていたり、みなさん自身の被害が甚大だったり、彼を狙う目的が罪悪感や無価値感ベースだったり、与えることができない状態になっていたり。

だから客観的に見て「十分頑張ったんじゃないかなあ。もういいんじゃない?」とお伝えすることもありますし、「ここは踏ん張りどころ!一気呵成にその要塞を陥落させましょう!」って提案することもあります。

もちろん、私のセッションは彼に対するアクションだけでなく、ご自身のことにも目を向けますので、「一旦彼のことは横に置いといて軍を立て直すことにしましょう」とか「今まで隠してきた武器を取り出しましょう」とかね。

その中でもやっぱり「自分軸」というのは重要なテーマになるものです。
ロックマン氏は「いい女養成所」の異名をとるだけあって、すごく磨かれますよね。

とにかく振り回されやすいものですから自分を見失いがちになります。
だからこそ、自分軸を確立していくことが課題となりますし、それができるようになってくると余裕をもって現況を見つめられるようにもなるんです。

さて、そのまま進軍を勧めますと、元々屈強な軍隊を保持するみなさまの方が戦力的に勝っているのは決まっていまして、徐々に彼らの防衛力も低下し、簡単に壁をぶち抜けるようになるものです。

その頃にはプライドだけはあるけど戦力はがた落ちになっているものです。

今回も「あなたと付き合ってあげなければいけない気になる」みたいな言い回しで愛の告白をされた方がいらっしゃいまして、たいへんな上から目線の発言なのですが、「ああ、それはもう完全に壁の中(心の中)に入れてもらってるよね」と分かるケースもありました。

口では認めないけど態度を見れば分かる好意を出してくるようになるんですね。
もちろん、本人にはその意識はあまりないかもしれませんが。

そしたら、焦らずとどめを刺すわけですね。笑

そうすると彼は「犬」と言いますか、「忠犬」と言いますか、今までの態度はなんだったん?というくらい変わりますから人ってほんとうに不思議ですよね。

ロックマン氏がヘラクレスオオカブト君に変わった事例というのは、そうして生まれるんです。信じられないかもしれないけれど。

まだまだ彼が壁の内側に入れてくれなくても、その彼の心の傷を癒すイメージをしてあげるのもいろんな意味で有効な方法です。

やり方はいたってシンプルです。

決して人には見せない傷つきまくった彼をイメージしてみます。
その彼を優しく抱きしめてあげたり、その傷に優しく触れて消してあげたり、その罪悪感を洗ってきれいにしてあげたりするんです。
そのとき、温かく、いとおしい気持ちになってきたらOK。

そのイメージを繰り返しやってみてください。

与える/愛する練習にもなりますし、自己肯定感もあがって自信もついてくるものです。

みなさまの武運の長久を祈る。

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