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頑張る教から楽ちん教に宗派を変えると、それこそ天変地異が起こったほどに感覚の違いが生まれてきます。
しかし、そうはいっても過去の記憶や習慣が残っているので、楽ちん教に改宗した自分を古い自分が否定してくることもあるんです。
「今の自分は?」と自分自身に問い合わせしてみることが大切です。
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今日は「楽ちん教」VS「頑張る教」について相談があります(楽ちん教は勝手につけてしまったので、根本先生に再度命名していただいても、、)
ここ2年くらい先生も提唱する「楽」や女性性を追求して、仕事面でもプライベート面でも体を壊すことなくだいぶ生きやすくなった反面、同じ業界(クリエイティブ系)で活躍する頑張る教の勢力には敵わない、負けた、自分は格下、クリエイティブで負けている、舐められている、一生勝てない、という焦燥感があります。
・経営してる会社の方針がふわふわしてる(スタッフにサボってないように見せるためにやってるふりはしている)
・自分から仕事を掴みに行く元気がない(受注体質)
・プレイヤーよりもマネージメントの方が向いてるのかも?スタッフが働きやすいように調整するのは楽しい
・でもプレイヤーもたまにはやりたい(自分にしかできなさそうな案件だけ)
・一日8時間は寝たい(頑張る教の人は寝る間も惜しんで技術とセンスがパワーアップしてるので、焦る)
・追求したいクリエイティブのヒントになるのではと思い、新たに絵の学校に通い始めてすごく楽しい(ライフワークにしたい)
・自分がゆるくなればなるほど業界トップクラス陣に見下されているように感じる
・とはいえ、ある程度の知名度ある仕事は途切れないので自分とスタッフが食べていくことに困っていない(むしろ年商が上がった)
・パートナーとの生活が一番の楽しみになっている
「楽」を追求する人生は楽しいのですが、最初に書いた通り「頑張る教の人にはクリエイティブで敵わない」と感じることがあります。楽ちん教が頑張る教に勝てる日は来るのでしょうか?
(Sさん)
まあ、あの武闘派中の武闘派と言われたSさんも女になっちまったってことでしょうか?(ジェンダー問題発言!!笑)
そんな風になっちまったら後戻りもできないと思うので、あきらめましょ!笑
そもそも今のSさんは「クリエイティブで勝ちたい!」のでしょうか?
それとも昔のSさんが「クリエイティブで負けたくないっ!!」だったのでしょうか?
「頑張る教」から「楽ちん教」に宗派を変えるとまさにSさんのような状態になりやすいものです。
事実、とある常連経営者さまは「なんか最前線で仕事するのが嫌になってきて、部下に任せようかと思っててー。これってヤキが回ったっつうことなんでしょうかー?でも、再婚したいから今は婚活がんばりたくてー」とかほざいておりました。
「まあ、しゃあないんちゃうの?」と軽く答えておきましたけど。
「頑張る教」を脱会して「楽ちん教」に信仰を変えていくプロセスにおいては、どうしたって「頑張る教」時代の名残が出てきて葛藤を起こすものです。
私はそういう状況を「昔の自分vs今の自分」という風に呼んでまして、過渡期によく起こりやすいものだと認識しています。
私たちは「記憶」ってものを持っていますし、様々な「習慣」に従って生きています。
そうすると「古い記憶&習慣」が今の自分に影響を与えるわけでして、「今は以前とは違う価値観なんだけど、古い価値観に影響されてざわざわする」ということが起こるのです。
例えば、毎朝9時に会社に出勤する習慣があった方が退職してフリーランスになると、朝9時に家にいることが「楽」である一方で「これでいいんかなあ?」とざわざわするのもそのひとつです。
だから「今の自分はどう思ってるんだろう?」という風に「今」に意識を向けることが大事なのですな。
そこで「今のあたしは頑張る教のクリエイティブな人たちに勝ちたいのか?」という風に自分に問い合わせてみるといいでしょう。
もし、その答えが「えー、もう競争なんていややわー。それはもう過去のあたしだわー」と気づけば、徐々に気にならなくなるでしょう。
「頑張る教の人たちは頑張るのが好きで、今の自分とは違う存在なんやわ」と思えるようになるからです。
一方、「いやいや、今のあたしもあの人たちに負けたくないわ!舐められたくないわ!」と思えるのであれば、「今のあたしにも競争心がまだ残ってたのね。じゃあ、それを手放せばいいってことっすね!」と“競争を手放す”というところにフォーカスしていきましょう。
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そして、もう一つ大切なことは宗派を変えたんだったら、その宗派で新たな価値観を確立していくことなんです。
>「楽」を追求する人生は楽しいのですが、最初に書いた通り「頑張る教の人にはクリエイティブで敵わない」と感じることがあります。楽ちん教が頑張る教に勝てる日は来るのでしょうか?
例えば、「楽ちん教」では、勝ち負けをどう扱ってらっしゃるのでしょう?
「楽してなおかつ勝つぞ!」という考えなのか、「楽した方がよりクリエイティブになれるから頑張る教に勝てるよ!」という教義なのか、「え?勝ち負けなんて関係ないでしょ?」という教えなのか、そのほかなのか。
Sさんの訴えを見ますと明らかに男性性重視から女性性優位に変わってきており、それゆえ「ふわふわ」「受注体質」「マネジメントが好き」「自分ができそうな案件だけプレイヤーになる」「たくさん寝たい」等々の思いが出てくるんだろうと思います。
「パートナーとの生活が一番の楽しみ」とか典型的っすよね?笑
また、「絵の学校に通っている」ってことはアウトプットよりもインプットに意識が向いている時期ということで、それゆえプレイヤーでいることに興味がなくなってるのかもしれません。
そうやって自分が変化していっているのですが、そこはさすがの武闘派女子。
その変化も「一気呵成」にやってくるものですから、Sさんのマインドが戸惑っているのだろうと思います。
つまり「今の新しい自分をまだまだ受け入れられていなくて、ときどき古い自分が出てきて葛藤しちゃってる状態」なんじゃないでしょうか?
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さて、女性性は「つながり」が大事なので「競争」には興味を持たないものです。
「勝つか負けるか」よりも「みんなで楽しくやる」方が大事です。
一方、男性性(正確には“傷ついた男性性”=自立)は、「負けたら終わり」のトーナメント方式で生きていますから、「舐められてはならぬ」「下に見られたくない」「負けるのは嫌だ」という思いを強く持ちます。
もちろん、勝つためには手段を選ばず、であり、負けないようにハードワークするのはデフォルトです。
長年、競争の世界で生きてきた人がそうじゃない女性性の世界に移行すると、やはりこの部分が引っかかるんですよね。
怠けてるように、サボっているように思えるし、すごく弱くなったように感じるし、「楽するのは悪」なんて思えるし、成果を出せない自分には価値がないと思えるし、下に見られることを屈辱的に感じてしまいます。
特にその競争心を爆裂させて今の地位を築いてきた(と思っている)方にとっては、頑張らない自分になると一気にその地位を失ってしまったように感じてしまい、不安にさいなまれることもあります。
それはまだ長年共にしてきた競争心が張り付いている証拠なんですよね。
だから、それを手放して「自分軸」を確立していくことが課題となるんです。
先ほどの「今のあたしはどう思っているんだろう?」と自分にお伺いを立てるのも自分軸を確立する方法のひとつです。
だから、改めて「あたしはあたし、頑張る教の人たちは頑張る教の人たち」と意識して線引きしてみるのはどうでしょうか?
そして「もう戦う必要はないし、戦いたくもない!あたしはあたしで生きていく!」と高らかに宣言してみるのもお勧めです。
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そもそもクリエイティビティというのはどっちかというと女性性に属するものでして、女性性を解放すれば開放するほどインスピレーションを受け取りやすくなりますし、発想も広がります。
男性性のクリエイティビティがデータや経験をもとに導き出されるものに対し、女性性のそれは直感的であり感覚的なものです。
だから、そもそもクリエイティブなお仕事は女性性の方が得意なんですね。
とはいえ、先方のリクエスト(ニーズ)があり、納期や予算、人員などの制約がある中でクリエイティブな仕事をするには男性性の援助も必要です。
完全に女性性で創作しようと思えばそれは商売人というより芸術家です。
その男性性と女性性のバランスがとても大切で、それを自分ひとりでやってもいいし、「あたしは女性性担当だからあんたが男性性を担当してね」と誰かとタッグを組んでも良いわけです。
今のSさんにとってはどういうバランスが合っているのでしょうね?
しかも、今のSさんの状態でもちゃんとビジネスが回っているってことは、今のやり方の方が今のSさんには合ってるってことじゃないでしょうか?
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そういう意味では「頑張る教vs楽ちん教」という戦いを降りる意識を持つのがいいんじゃないでしょうか。
あの人たちはあの人で、あたしはあたし。
同じリングで戦う相手ではなく、もう別競技としてとらえるわけです。
いわば、ボクシングとサッカーみたいなものでして、比べるもんじゃないよね?というくらい、別世界だと思ってみるのもいいと思います。
そうするとボクシングのトレーニング方法がサッカー選手としても役立つ場面があるかもしれない、と新たな視点を持つこともできるかもしれません。
つまり、ふだんは楽ちん教で生きてるんだけど、いざってときは頑張る教を発動する、みたいな。
自分は楽ちん教で生きていて、必要なときに頑張る教の会社に仕事を委託する、みたいな。
敵同士だったらそれができないでしょう?
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そして、楽ちん教がもたらしてくれる恩恵にも目を向けましょう。
頑張る教の恩恵は十分ご存じだと思うので、楽ちん教は楽ちん教で素晴らしいよね!ということをもっと受け取りたいですよね。
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という風に「ああ、自分は変わったんだなあ」という意識を持つことができれば、頑張る教の人たちを否定せずに肯定しながら、より楽ちん教を熱心に信仰できるようになると思います。
そうして「自分らしさ」を追求していくとどんどん心は安定していくと思います。
この楽ちん教をもっと味わえ!楽しめ!喜べ!ということじゃないでしょうか?
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