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夫との関係で不満があってそれを解消するために彼氏を作る、というのが表向きの心理なのですが、そもそも夫への不満を抱えるプロセスにおいて「それって親との関係から来てるんじゃない?」と言えるものが多数ありまして、それで結局は思春期の頃の親子関係などを見つめなおしていくとどうしたらいいかが見えてくる、という流れになることが多いのです。
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毎日ブログをチェックしております。
ご著書と講座にも縁あって少々課金させていただきました40代会社員二児の母です。
3姉妹の長女、代々夫が早死にするか失踪する家系出身です。
父も早逝しました。
先生のお膝元では、よくある話で恐縮なのですが、猛烈アタックの末に獲得、結婚した8歳年上の夫に散々冷たい扱いを受け、寂しさに耐えきれず結婚10数年目から今に至る7年ほど、夫もいるし彼氏もいる状態が続いています。
何代目かのハイスペイケメン年下彼氏を本気で好きになり、離婚を決意するも、彼氏には振られ、夫には離婚を却下されました。
彼とは別れましたが、夫への気持ちは戻らず、むしろ顔を見るだけでも腹が立つ状態で、家庭内離婚状態です。
決定的だったのが、子どもの私立への進学費用を払わないと言われたことで、こちらは私が長年続けてきた夢を諦め、就職し支払っています。給料のほとんどが学費と家計に消えます。
正直、夫の存在意義なくない?と酷いことを思ってしまいます。
また、離婚されないように顔色を伺う様子も気に入りません。
私がパート程度の収入の時には、偉そうにしていたのに。
現在は、本気になれるほどの恋もできず、なんとなくの彼氏を置き、彼にときどき八つ当たりしていじめながら楽しく暮らしています。
こんな風ですが、たまに我慢の限界で夫にキレるくらいで実害もないし、このままで楽だからいいかと思ったりもするのですが、いいんでしょうか。
追伸 いつかまた熱烈に好きになれる人がいたら嬉しいなと夢見る日々です。
(Yさん)
なんかこの「男が早逝する家系」ってのがあるみたいなんですよね。ちなみにうちの妻の家系もそれっぽいです。笑
さて、今も「夫もいるけど彼氏もいる問題」やその後処理、また、そうなりそうでヤバい案件などをカウンセリングさせてもらっている今日この頃です。Yさんのおっしゃる通りです。笑
◎セミナー動画:応用心理学講座「旦那もいるけど彼氏もいる問題~分裂したマインドがもたらす現代社会の問題~」
https://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/46448
で、夫への気持ちはすっかり冷めちまっているけど、今は実害もないので離婚するほどのエネルギーを発揮する気にもなれず、なんとなく現状維持になっている、というケースもよくあるのですが、最近の根本先生は「もし離婚するなら早い方がいいかもねー」という考えに至っております。
というのも「夫もしくは自分の病気問題」「どっちかの親の介護問題」「子どもたちの教育に金がかかりすぎる件」などのリスクが年齢を追うごとに高まっていくからですね。
そのうち子どもの学費については何とかなることも多いのですけど、病気と介護の問題というのは待ったなしでやってくるものですから、そうするとますます離婚に踏み切れなくなるものです。
もちろん、そうした問題がきっかけで夫婦仲が修復されることもありまして、「離婚しかない!」が夫の病気をきっかけに「この人が夫で良かった!」と180度転換するケースも珍しいものではありません。
世の中、というか、人の心はまことに不思議なものです。
ということで「今は現状維持でいいんだけど、この先はどうする?」ということを考えるとたぶん気分は暗たんとしてくるかもしれません。どう?考えないようにしてない?
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さて、話はいきなり深度を増すのですけれど、「むしろ顔を見るだけでも腹が立つ状態」ということは、Yさんはまさに思春期(反抗期)真っ盛りということですね。
そう、子どもだけじゃなく、夫婦関係も「思春期」を迎えることがあるわけでして、となると気になるのはYさんのリアル思春期です。
Yさんは親に対してちゃんと反抗しましたか?
3姉妹長女ってことで、あれこれと我慢してきたこともあるんじゃないかと思いまして。
また、男が早くにいなくなる家系ってことは無意識に男に頼らないように生きていることも多いのですけれど、その辺はどうなんでしょう?
さて、金属バットは振り回さないにしても、無視したり、わざと反抗したり、軽く家出してみたりしましたか?
母と大喧嘩を繰り広げたり、父への嫌悪感をむき出しにして「パパとは一緒にご飯食べない」とかしていましたか?
「夫もいるけど彼氏もいる問題」を掘り下げていきますと、「いやー、思春期はいい子で過ごしてきましてね。親にムカつくこともあったけど優等生だったし、受験とかクラブ活動とか頑張ってたんで、反抗期らしい反抗期はなかったすねー」という話によく出くわすのです。
冷静に考えてみればそれも当然でして、「優等生」をやっていた方はそのまま「良い社員」になっていくものですし、「良い妻・良い母」へと自然と移行していくものです。
周りの目(世間体)が気になって、人からどう思われるか?を気にして、悪いように思われない、いいように思われるために振舞うものですから当然ストレスは溜まります。
周りからの期待に応えて「良い生徒」「良い社員」「良い妻・良い母」をやってるものですから、しんどいですよね。
また、内側にあるネガティブな気持ちを吐き出す、ということを優等生ってのはなかなかできません。
しかも、そういう気持ちを出さないようにしてうまくやってきたわけですから(成功体験)、むしろ、怒りや不満や不安などを出したら「みんなに嫌われる」「ひとりぼっちになる」的な恐れが出てきます。
それを出産をきっかけにするなどして夫に吐き出せるようになればまだ良いのですけれど、夫をそんな風にサンドバッグにできないほどの優等生の場合、しんどい気持ちをせっせとアンダーグラウンドにため込むことになるのですね。
まあ、そこで何かのきっかけで男と出会いますと「地獄で神に会う」くらいの衝撃を受けまして、一気にそっちに行っちゃうんです。まあ、そしたら依存症くらいにはなりますわね。
「いい妻・いい母の仮面をかぶったまま」で過ごせるのも、この問題の大きなメリットのひとつです。
とはいえ、がっつり彼氏の方に依存しちゃうこともあるんですけど、つい癖で、彼氏の前でもいい彼女を演じるようになっていって、これまた苦しんですけどね。
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で、私などはその彼氏との関係に着目するものでして、そこでどんな自分が出ているのか?というのをあれやこれやとお聞きするものです。
多くのケースでは「彼氏の前では子どもになって甘えまくっている」ものでして、お察しのとおり、これは「親に対してできず、夫に対してもできなかったことを、アンダーグラウンドで満たしている」ということになります。
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ちなみにこれは逆のケースでも同様のことが言えまして、「夫が女に送ってるラインを見たら、見たこともないような甘えた言葉で、スタンプや絵文字を使いまくっている」とのご報告をいただくんですけど、それも同じですね。
夫氏が「親の前でも、妻の前でもできなかった甘えを、女に対して出している」ということになります。
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また、「彼氏の前では思い切り自分を解放しまくって、わがまま放題している」というケースも多いのですけれど、それを聞くと「ああ、思春期時代、相当窮屈な思いをしてきたんだね」とか「だいぶ夫に支配された日々を過ごしているんじゃない?」などと勘ぐってしまうものです。
アンダーグラウンドというのは、自分のメンタルを保つために必要とされる場所ですから、そこで出てくる自分というのは、表の社会で出せなかったもう一人の自分なんですよね。
でも、結局は自分を2人に分割して生きることになるものですから、別の意味でストレスを抱えます。
大げさに言えば「2人分の人生を生きている」ということになりますから。
だから、夫もいるけど彼氏もいる問題というのは、長期的に見るとどんどん疲れてくるものでして、そこから「夫もいて彼氏もいるけど、別の彼氏もいる問題」に発展したり、「夫からも彼氏からも逃避したい問題」に変化したりすることが多いものです。
なんにせよ、妻と女の顔を使い分けなければいけない女優的日常が起きているわけですし、親に対して出せずに抑圧した感情が暴れまわることも多いものですから、どうすればいいんだろう?と悩むことになるのです。
もちろん、こうした思いも「麻痺」しちゃうこともありまして「何も感じない」という状態になることもあります。
これはけっこう大変なことでして、麻痺してるけどほんとうはストレスがあるわけでして、時限爆弾にせっせと火薬を詰め込んでいるような状態です。
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>このままで楽だからいいかと思ったりもするのですが、いいんでしょうか。
「楽」だったら何かを変えるのって難しいですよね。
人ってのはけっこう怠け者な一面がありまして「いずれはヤバいけど、今はヤバくない」ということに対する行動意欲はたいへん低いものがあります。
「楽」だと思っていると、どうしたって現状維持を望んでしまうものってことです。
だから「このままじゃいけない」と思ったとしても「じゃあ、どうしようか?」と考えても、最終的には「とりあえずはこのままでいいか」という結論を導き出してしまうものです。
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とはいえ、人ってのはパターンを持つものですし、感情ってのは解放されない限り心の中で溜まり続けていって問題を作り出すものですから、先手を打っておくのも悪いことじゃないと思うわけです。
>現在は、本気になれるほどの恋もできず、なんとなくの彼氏を置き、彼にときどき八つ当たりしていじめながら楽しく暮らしています。
例えば、この1文からもいろいろとご質問できることはあるわけでして、
「今まで本気になれることってあんまりなかったの?」
「なんとなくの彼氏、なんとなくの仕事、なんとなくの生活みたいなことって今までもなかった?」
「けっこう与えられた状況で楽しむのって得意な方?」
「恋」に限らずに「恋愛は常に本気っすよ。仕事だって本気でぶつかってきましたよ!」という方は「本気になれない恋」なんて面白くもなんともないわけですからさっさと終わらせるものですし、だからこそ「なんとなくの○○」ということは許せないものです。
3つ目の質問は価値に関するものですから、どんな状況でも楽しめる自分ってのは相当柔軟性、適応能力が高いってことで、例によって女性性が豊かだよね、とも言えるんです。
そういうポイントから自分の価値観、価値・魅力、さらには、自分に合った生き方を模索していくこともできるものです。
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例えば、夫に言いたいことを全部言えるような女性ってどんな人でしょう?
Yさんはだいぶ我慢せざるを得ない夫婦生活を送ってこられたと思うんですけど、そのストレスって今、どうなっているのでしょう?
Yさんってどういうライフスタイルが自分に合っていると思う?実家での生活を思い出しながら、自分に合った生き方ってどんなだと言える?
「彼氏に満たしてもらっていること」って表社会で不満に感じていることなんだけど、具体的に何だと思う?それを表で出せなかった理由って何だと思う?(自分軸で回答よろ)
こうした視点を持ってみると「今できること」が見つかってくるものです。
ただ、楽しい、楽ってことになりますと、ここに向き合うことも難しいんですけどね。
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とはいえ、夫に対してだけじゃないと思うけど、元々我慢しぃなところがあると思うのです。
まずは手を付けやすいところから「見える化」していきましょうか。
*夫に対して言えないこと100個
*夫との関係で我慢してきたこと100個
*親に対して我慢してきた100個
*今までの彼氏に対して我慢してきたこと100個
*仕事などで我慢してきたこと100個
一応、100個としてきましたけど、それくらいたくさんあるから頑張って書き出してね~♪というほどの意味です。
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