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熱烈に口説いてきたくせに1回セックスしたらすーっと引いてしまう。
そんなショートタイム・ラバーなみなさまのために謎を解いていきたいと思います。
自分の何かが悪いって決めつけてしまうのは簡単ですけれど、案外、自分がまだ知らない自分がまだいるのかもしれませぬ。
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私はとんでもなく過干渉な暴力虐待する厳しい父と弱くて何も言えない、父の機嫌を取るために私を悪者にする母親に育てられた自立系武闘派女子だと思ってます。
私は6年以上彼氏がいません。彼氏が欲しいので常にアンテナは立てているのですがもともとなかなか恋愛に繋がりませんでした。
つい最近出会いがありまして、あちらからの猛烈なアプローチと私も気に入ってしまったため2回目に会った時に彼とHをしてしまいました。
付き合うといった話はしなかったのですが、正直私は好きになれる人と出会えたことが嬉しくて体の関係だけでも続けていけたらいいなと思っていました。
ですが、次がないんです…。あんなにガンガン攻めてきていた彼が好き好きアピールをしなくなり、LINEの数も減り。私から会いたい、遊びたいと3回程誘いましたが、仕事が忙しいと断られてHした以来一度も会えていません。
ただ2ヶ月の間LINEのやり取りはほぼ毎日しています。彼がどうしたいのかわかりません。
私は人生これまでに何度もこれと同じことを繰り返しています。正直またか…という気持ちです。
私に言い寄ってくる人、私が気にいる人、Hまではした人、途中までの人、デートだけの人でも次がないんです!2回目がないとでもいいましょうか、そういうわけで私は友達の中で「2回目がない女」として伝説になっています。
すごく不思議がられるし、誰もなぜかわからないと言います。私もなんとなくわかるようなわからないような、
でもどうすればこの状況を打破出来るのか、そればかり考えてツライです。なぜ他の人はスムーズに進むのに私は出来ないんでしょうか?男友達さえも出来ないので、本当に寂しい思いをしています。
私は容姿的に褒めていただくことが多く、最近は自分でもそれを受け入れるようにしています。
根本さんのどれかのお話にもあったように「視座をあげなさい」ということも頭に入れて自分の中ではそういうつもりで選んでいると思っていますが、まだ自己肯定感が足りていないんでしょうか?まだまだ親密感の恐れが深く深くあるんでしょうか?
自己肯定感を上げるための取り組みは自分でもしているんですが、あまりにもこういったことが長期間に何度もあって心が折れそうです。良かったらアドバイス頂けたら幸いです。
(Yさん)
「2回目のない女」ってなかなかいいネーミングですねー。
しばらく同志たちから「あたしもなんですー!」と定着しそうですね。笑
というのはさておき、そもそも1回目もあんまりないんですよね?
それで、久々に1回目があったとしてもそれで終わっちゃうんですよね?
それは寂しいですよね。
ちなみに女友達とか趣味の仲間とかは比較的多い方ですか?
それとも1人の人と狭く深く付き合うタイプでしょうか?(←女性性豊かな人の傾向のひとつ)
で、問題ってのはなんでも「自己肯定感がね、まだ低いんだよ」と言えば外れがないわけですし、「まあ、そりゃ親密感への恐れが強いんだよね」と言えば何も返せなくなってしまうんですよねー。笑
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で、「2回目がない女」をはじめ、似たようなもので「1週間だけの女」とか「1か月限定の女」というシリーズはけっこう耳にするものです。
Yさんからすれば「1か月も!?それでも羨ましい!」と思われるかもしれませんが、今年、何年振りかにちゃんとした彼氏ができた武闘派女子はその直前まで「1週間だけの女」を4連発しておりました。
やはり相手からガンガン来られて陥落して「結婚しよう」だと「君を離さない」だの「最高にかわいい」だの「君とのセックスは過去一」だのと褒めたたえられ、めちゃくちゃ求められた1週間後に突然別れ話を切り出されることが4回も続いたんです。
「なんでー、あたしのどこがあかんのー?」とテーブルに突っ伏してぶちぶち文句を言いながら泣いておりました。
だから「そうやってガンガン一方的に来る奴ってのは『釣る』ということが目的だから、『釣ったあと』はどうでもよくなっちゃうんだよ。だから、そうやって会ってもないし、ちゃんと話したこともないのに『今まで出会った中で君は最高の女だ』とか言うやつの言葉は信用しちゃあかんのよ』と切々と説いておりました。
それで「ガンガン来る奴はスルーせよ」と厳命したところ、じゃない男と出会ってちゃんと彼氏になったわけです。現時点でその報告を受けて半年経ちますが、今のところまだ継続しているようです。
つまり「猛烈にガンガン攻めてくる奴ってのは先々のことを考えてないもんだよ」という傾向は顕著にありまして、多分、彼は仕事でもプライベートでも「目標達成のためにガンガン攻める」というパターンがあると思います。
だから、けっこうそういう人は業績を残すので出世していたり、金を持っていたり、シャチョーさんだったりするのですけれど、「積極的に攻めて契約を取るところまでは行くけれど、その後のフォローはなし、もしくは部下任せ」みたいなことをやっていると思われます。
定めた目標に向かって突っ走り、結果を出したら気持ちが冷めちゃうんですね。
「釣った魚に餌をやらん」ということです。
そういう男性は自立的で、男性性が強いわけですね。
ていうか、相当男性性が優位なわけです。
そうするとその性質から「結果主義」になり、どんな手段を使ってでも「結果」を出そうとします。
結果を出すためには嘘をついたり、浮ついた言葉を言ったり、好き好き言ったりできるのです。
「そういう風に言えば彼女の気持ちがなびくと思って言ってるだけ」なんです。
だから、その言葉は結果を出すための手段ですから、はっきり言えばウソです。
「だって知り合って間もないし、自分の話はいっぱいするくせに、あなたのことはあまり聞かないわけでしょう?そしたら、美人なのは見りゃ分かるけど、内面的なことなんて分かるはずもないじゃない?それなりに『君は最高の女だ』とか言うのっておかしいと思わない?」ということです。
釣った魚を捌いて食っちまえば残った骨や内臓はゴミになっちゃうわけですよね。
そもそも釣ったあとに関係性を「育む」というフェーズにおいては実は女性性が必要になります。
釣った魚を水槽に移して、餌をやりながら育てるのは女性性がないとできないわけです。
でも、女性側からすればそれだけガンガン求められたら心は動きますよね。
寂しかったり、全然ご縁がなくて自信を失っていたり、女性として何かしらのコンプレックスがあればそりゃ心は揺れますよね。
それでたくさん褒められて気分がよくなったら、多少怪しいと思っても、外見がさほどタイプでなかったとしてもベッドインを許可しちゃうわけです。
もちろんあくまでそれは初回であって、今後長く続くであろう彼との恋人関係まで意識してると思います。
「これだけ愛してくれる人と付き合えば幸せだろう」とか思っちゃうわけです。
だから、いざセックスしてみて「こんな日々が続くのかー」とニヤニヤしてるところで音信不通になったり、態度が急に冷たくなったり、会ってくれなくなったりしたらそりゃもうショックはデカいわけです。
そして、そういう風に扱われたことでさらに傷ついちゃって自信を失うし、結局ヤリモクだったわけ?と不信感もいや増すし、恥ずかしくて友達にも言い出せなくてひとりで抱えちゃうし、ロクなことはないわけです。
それでその男に第二回戦を求めるべく、今度は彼女の方が猛烈に攻めるってことになったりもするのです。
さて、こんな話をすると「待つ女」のみなさまはみじめで、悲しくなりつつも、そんな男たちに災いが降りかかるように呪いの儀式を始められるでしょうし、「突撃部隊」のみなさまは、無言で武器を手にしてそんな男たちを殲滅せんと街に出ていこうとされるはずですけれど、とりあえずもうちょっと待ってな、ま、それもいいけど、少し待てる?え?むり?
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そういう心理が彼らには働いていると思うのです。
で、そこから推測するに(そう、あくまで推測。まだ証拠はつかみきってはおりません。)、Yさんは
1)女性性がかなり豊かなのではないか?
2)本人の意図とは別にセクシャリティが相当強いのではないか?
3)外見が分かりやすくキレイなのではないか?
4)男性に対してけっこう壁を作っているのではないか?
5)潜在的に男性不信を持っているのではないか?
6)男性に対して求めるものがたくさんあるのではないか?
などが想定できるものです。
あとはあれこれと事情聴取、あ、いや、質問を重ねて確定させていけば、より具体的に今後の進み方が分かってくると思います。
それでなんで「2回目のない女」になっちまうのかの可能性をあれこれ考えていきたいと思うのです。
〇バランスの法則を考えてみる
「男性性が強すぎる男性と女性性が強すぎる女性は引き合いやすい」というバランスの法則があります。
いかにも男性性バリバリな彼に言い寄られるということは、Yさん自身が女性性が相当優位であることが創造されます。
〇高嶺の花説
女性性が豊かで仕事、ファッション、趣味、休日の過ごし方があまりにフェミニンですと、基本的に女性とばかり接するようになり、脳内の人口比率が圧倒的に女子中心になります。
そうすると男性からは「近づきにくい存在」として見えてきます。
つまり「高嶺の花」になっちゃうんですね。
女性から見ても男性が「異物」に見えてしまって壁を作ることがよくあるわけです。
そういう女性に近づける男性というのは、
A.あまり男性として意識できない女性的な男性
B.すでに女性を捕まえている男性(既婚者、彼女持ち)
C.勢いで勝負する男性性優位な男性(あまり物事を深く考えない)
などに限られるものです。
この中でAのパターンは「友達としてはいいけど男としては見れない」し、「こういう人を好きになれたらいいんだけど」と思うような相手ですので、あまり進展はないものです。
それでBのパターンにはけっこうハマりやすく、カウンセリングでもネタになることが多いものです。
ただ、このパターンは体目的になることも多いですし、やはり2番手になりやすく、「あたし、何してるんだろう?」と思いがちですが、その一方で、「この関係がちょうどよい(ほどよい)」と思ってしまうこともあってずるずると続いちゃうこともありますね。
それでCのパターンが現れるんですけど、これはほんと後先考えずに突撃してくるタイプでして、今回の彼もそれにあたりますね。
今までお話したように釣ることが目的なので、ピンポンダッシュみたいな関係になりやすくなります。
さて、この場合、BやCで2回目がない場合というのは、「近づいてみたけど全然自分とは価値観などが合わない」と感じるものでして、追いかけるつもりのときには気づかなかった「相性の悪さ」に気づいてしまうんです。
女子としては洒落たなイタリアンでワインをちょっとたしなみながらおしゃべりしたい一方、男子としては小汚い飲み屋でくだを巻きたいわけで、興味があるのも、ファッションや旅行である女子に対し、車や仕事の話である男子となかなかかみ合わないこともあります。
この説に当てはまる場合は「もうちょっと男性が近づきやすい存在を目指したいところだけど興味あります?」なんてお聞きして、興味ある場合はもう少し「自立」を目指す方向で考えるものです。
〇セックスの問題
先ほど紹介した「1週間だけの女」の場合、「セックスが良すぎて男が引いた可能性があるよね」と分析をしておりました。
支配したい男性にとって、セックスで完敗を喫するとプライドがずたずたになってさーって引いてしまうことがあるんです。
一方、たいへん失礼な話なのですけれど、セックスが子ども過ぎる場合もまた引いてしまうことがあるものでして。
この辺はまたいろいろと物議を醸すことになりますが、かなり現実的な話のような気がしています。
そして、、、これ、なかなか自己判断が難しいことでして、経験数は関係ないし、テクニックも関係ないので、ほぼ男性経験がなくても「良すぎる」パターンにハマることも少なくありません。
なので、自分はどうなのか?と悩むくらいならば、考えないほうがいいくらいです。(じゃあ、書くなよって話ですけれど次にもつながる話なのです。)
〇つまりはエネルギー問題
自立系な男性というのは「自分の思い通りにしたい。支配したい。なんでも俺の言うことを聞いてほしい。好き勝手させてほしい。」というまことに勝手な欲を持つものなのですね。
だから相手にはぜひ自分よりも「下」であってほしいのです。
で、セックスが良すぎるというのもそれを示唆するわけですが、相手のエネルギーが自分よりもあまりに強すぎる場合、ビビッて引いてしまうということがよくあるんです。
そして、それが態度というよりも雰囲気というか空気感というか感覚的なものというか、なんとなくそんな感じがするという程度なので、自分でもそれに気づきにくい上に、相手もそうとは自覚してないことも多いのです。
だから、彼自身に「彼女のエネルギーが強すぎるから逃げちゃったの?」って聞いても、「いやいや、そんなことはない」と否定されることが多いと思います。
まあ、そもそも負けなんて認めたくないものですから、仮にうすうす気づいていても思い切り隠すものですけれどね。
それで、Yさんも参考にしてくれた「視座をあげなさい」という提案をすることになるのですけれど、なかなかそれも分かりにくいですよね。
えーー!?そんなにー!?うそ。信じらない。ほんとですか?え?うそ・・・。と絶句される方がカウンセリング中によく発生しています。笑
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だから女性性がとても豊かなのだから、その豊かな女性性にとことん素直になって、委ねて、その女性性のエネルギーをどんどん解放していこうね!!というのがYさんのこれからのプロセスになるかと思います。
なかなかハードなご家庭に育ってこられたわけですから、エネルギーが強いのはもちろん、抑圧している才能や魅力だってたんまりあるのだろうと推測されますので、「自分をもっと自由にしてあげる」ということを課題にしてみると良いでしょう。
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さて、ここでようやくそんなご家庭について触れるわけですが、
>私はとんでもなく過干渉な暴力虐待する厳しい父と弱くて何も言えない、父の機嫌を取るために私を悪者にする母親に育てられた自立系武闘派女子だと思ってます。
誰も味方がいない、ひとりで頑張るしかない、自分のことは自分でなんとかしなければならない、というまさしく戦場で育ってこられたYさんですから、親密感への恐れも強い一方で、生命力だって相当なものをお持ちです。(言い切る)
その生命力(すなわちセクシャリティ)を、もっと活用できることが望ましいものです。
それは「好きなこと、やりたいことを思い切りやってみる」「自分をもっと大げさに表現してみる」「思い切り自由になる」くらいのテーマを掲げても良いほどです。
「あんたに見合う男ってのはそうはいないんじゃねえのかな?もっと自分を解放して高いところに自分を持ち上げねえとなかなか釣り合う男とは出会えねえんじゃねえの?」みたいな話をすることも多いのですが、まさにYさんに贈りたい言葉です。
もちろん、その両親との関係で生まれた親密感への恐れも強いかもしれず、それゆえ、1回会った相手を吹き飛ばしてしまうのかもしれませんが、やっぱりその解決方法も同じです。
その親密感への恐れを何とかしたい!と思ったらひとりでやるんじゃなくて、カウンセリングやリトリートセミナーなどで向き合うのがいいので、それもまたご検討ください。
何かと自分が悪い、自分のせいだ、自分が何かしたせいだ、と思いたいかもしれませんけど、案外、そうでもないことも多いものですから、前向きに自分と向き合っていただければと思う次第です。
★自武女のための本。
戦闘力上がりすぎてひとりで頑張っているあなたへ1日5分、スキマ時間にととのう本
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