自分のやり方を手放して、新しいやり方を受け入れられますか?~「考える」を手放して「感じる」に移行する例を元に~



新しいやり方を取り入れるのっていやですよね。怖いですよね。
けど、それに興味を持ち、その方がいいんじゃないか?と思うから新しいやり方が目に付くんですよね?
そこで一歩踏み出すのはやはり自分の心とつながりながら、なんです。

大人になって自立が進んでいきますと自然と「自分のやり方」というものが確立されていきます。

自分なりに工夫してたどり着いた方法もあれば、誰かから学んだやり方が定着している場合もありますし、あれこれと考えて創り出したものもあります。

だから、意外と愛着があり、それで成功してきたならばなおさら執着が生まれ、それゆえ、「そのやり方が正しい」という思い込みも出てくるので、なかなか手放すことができません。

ところが、そのやり方が合わない局面というものが出てくるのが世の常なのですが、自立している分だけその自分のやり方にこだわってしまいます。

だから、全然状況が変わらなかったり、よくなかったりするんですね。

でも、やはり過去の成功体験にしがみついていたり、やり方を変えるのが怖かったり、長らくそのやり方を使っていたので別のやり方が考え付かなかったりして停滞してしまうものです。

そんなときに誰かから「新しいやり方」というものが提案されたとします。

なんかそれでうまく行っている人が多いようだ、なんて情報も耳にします。

しかし、自分のやり方に執着している人は、その新しいやり方を受け入れることなどできず、まずは「否定」します。

いろいろと思考を使って「その新しいやり方が間違っている」「その新しいやり方は自分に合わない」という結論に導こうとして、それで自分を納得させようとします。

そして、自分なりに納得する「やらない理由」を作り出して一安心するのですが、そもそもの問題はいまだ解決できないままになります。

そうすると人は「あきらめる」ということをするわけです。

もうあれはしょうがない、と蓋をしたり、見ないようにしたり、考えないようにしたりします。

そうすると潜在意識ってのは更なる大きな問題を創り出して「おいおい、目をそらすなよ。ちゃんと向き合えよ。」と警告してくることになるのですが。

つい先日「石橋を叩いて渡ることが癖になってる」みたいな話題が出ました。

慎重に検討し、きちんと考え、「大丈夫だ」と確信が持てたら橋を渡ることが癖になってしまってる、と。

そうするとベテランカウンセラーとしては「石橋を叩きすぎて叩き割っちゃうことはないの?」と疑問を呈するのですが、「叩き割る前に、そもそも渡らないかもしれない」みたいな返答をなさったかと思います。

で、そもそもの話題は「婚活や転職・起業を含めた今後の生き方について」でした。

以前から何度か転職をしようと思って転職サイトに登録したり、女性起業セミナーに通ってみたりしたことはあるけれど、長年勤めた会社に今も居続けています。

そんな中、将来のことを考えたときにやはり一人なのは寂しいのでは?と思うし、ここ何年もちゃんとした恋愛をしてないのもあって、「今更遅いかもしれませんが」とアラフォーにして初の婚活を始めようと思ったそうです。

しかし、いろんなアプリを見比べてみてどれがいいかを数か月間迷い、とりあえずここが良さそうと思ったところに登録してみたら、いきなり多数の「いいね!」が付いてしまい、思い切りビビッて退会してしまったそうです。

それで結婚相談所なども考えるのだけど、あれこれ指示されたり、相談所の人と合わなかったり、何よりも「自分のペースを乱されるのがいや」という理由により今もまだ躊躇なさっているようでした。

「石橋を叩いて渡れるならいいけど、そもそも渡ってないですよね?」なんて彼女はおっしゃっていました。

実は彼女、好きな人はいるのだけどお約束通りの既婚者で、ほんとうはその人のところに飛び込みたいのだけど、世間体と将来のことを考えるとやっぱり躊躇してしまうとのこと。

とにかく何に対しても「考える」ということが癖になっていて、「考えてもしょうがないと思うことでも考えてしまう」のです。

他でも「引っ越しをしたいのだけど決められず、あれこれ考え続けたまま更新時期を迎えてしまってもうしばらく今の家に住むことになった」そうですし、服を買うときもパッと決められるときもあるけれど、ちょっと高いものになると慎重になりすぎてしまい、「この冬もコートを選べないまま春を迎えてしまった」そうです。

「あたし、なんでもそうなんです。考えすぎて動けなくなってしまうんです。それですっかりタイミングを逃してしまってあとから盛大に後悔することが多くて。」

流ちょうに話をされますし、ユーモアもあり、もちろんきちんとしっかりした方ですから、おそらく過去には結婚のチャンスもあったでしょうし、転職だって希望すればうまくいくこともあったように感じました。

この「たくさん考えて自分のペースで物事を進める」というのが彼女の「やり方」なのです。

別にそれだけ聞けば問題もなさそうなのですけれど、場合によっては大問題になってしまうようです。

カウンセリングを受けたり、心理学を学んだりされてる方の中にはやはり心理学的な、心からのアプローチに執着してしまうケースもあるのです。

昨日もお弟子さんたちとYoutube配信を終えた後に飯を食いながらよもやま話をしていたのですけれど、なんかやっぱり心理学的なやり方がいいと思ってしまう、なんて話題になりました。

私の場合、東洋医学でいう「体の問題、心から。心の問題、体から。」という格言をけっこう提案することが多く、燃え尽き気味な方に休養を勧める際、温泉や鍼灸、土いじり、鍼灸・整体、運動、旅行などを提案するのですね、

裏を返せば「気力が萎えているときに新しい心理学的なやり方を提案しても、それを目的通りにできるわけがねえべ。まずは心理学的なやり方ができるくらいの気力を復活させねばならねえぞ」という意味があります。

仕事で疲れ切っているときに「父と向き合い、父を許す」なんてプロジェクトに挑むのは酷でしょう?

だからまずは背負ってる荷物を下ろして心を軽くしてからじゃないとしんどいじゃないですか。

その心を軽くするやり方のひとつが「体からのアプローチ」ってわけです。

しかし、「心から取り組むやり方」に執着してしまうと、体の方に目を向けられませんから、エネルギーが落ちてるのにそこで頑張って心からのアプローチをしたって効果ってあまり感じられないと思うのです。

変化は怖いです。そもそも。

だから、私たちは考えてしまいます。

なんで考えすぎるかと言えば、怖いからなんです。

だから、あれこれと考えて、ああでもない、こうでもない、と思います。

毎回、お弟子さん制度の募集が終わるとこういう声を聞くんです。

「応募しようとあれこれ考えているうちに募集期間が終わってしまったんです。動画まで撮ったのに。」

だから、「なんか怖かったの?」とお聞きするんですが、「ええ、ほんとうに自分がカウンセラーができるのか、カウンセラーになりたいのか、お弟子さん制度に付いていけるのか、あれこれ考えていたら応募フォームが書けませんでした。」とおっしゃいます。

「そんな考えてもしょうがない!とにかくチャレンジするんだ!」と気合を入れようとするのですけれど、やっぱり変化が怖いので、躊躇してしまうのです。

もちろん、そんな自分を大いに責め立てますよね。

だから、私たちは“無意識に”「そのままがいい。今までのやり方がいい。何も変わらないほうがいい。」という風に思っています。

だから、新しいやり方、新しいことにチャレンジすることが怖くなってしまいます。

その恐れは年齢と共に増大します。

年齢を重ねるほどに世間を知ってしまうからです。

私自身も30歳のときにサラリーマンを辞めてカウンセラーになったのですが、もし、40歳のときだったらサラリーマンを辞められたか分かりません。

30歳のときよりも40歳のときの方が安定を捨てる恐れはめちゃくちゃ大きかったと思いますから。

でも、だからと言って目を瞑って突き進めばいいかというとそれも違います。

「恐れを感じながらも前に進む」ということがお勧めです。

自分のやり方を手放すのはとても怖いことを受け入れたうえで、新しいやり方にチャレンジするのです。

正しさを捨てるのも、過去の成功体験を捨てるのも、ものすごい抵抗が生まれるでしょう。

しかし、その新しいやり方に意味を見出せるのであれば、思い切って今までのやり方を捨てることもできるのです。

でも、それもやっぱり「感情」がカギなのです。

自分の気持ちに正直になることが大切なのです。

「怖い」ということは時に「魅力を感じている」というサインになります。

「考える」というやり方を捨てて、例えば「感じる」という新しいやり方を受け入れるためには、その新しい世界にまずは足を踏み入れてみることをお勧めするのです。

「ふだんの生活の中で、感じる、ということをトレーニングしてみよう。自分の気持ちに素直になるトレーニングをしていきましょう。自分の気持ちを大切にするトレーニングをしてみましょう。」という風に。

カウンセリングの中で「自分が感じていることに素直になる」というレッスンをしていくこともあります。

先ほどの女性、転職することに対して出てきた感情は「怖い、けど、今の状態が続くのもいやだ。何かを変えることにわくわくする。今の会社の人たちに申し訳ない。ほんとうにやっていけるか不安。」というものでした。

それを感じていくことをお勧めしました。

既婚者の彼に対しては「好き。もっと一緒にいたい。体の関係を持ちたい。自分だけを見てほしい。もっと自分を出したい。」みたいな気持ちでした。

その気持ちをただ受け入れることをお勧めしました。

そうして新しいやり方を「試す」し、「レッスン」してみるのです。

「やってみてうまく行かなければ元のやり方に戻せばいいじゃない?」

もちろん、元に戻らないことだったら、「別のやり方をまたためせばいいじゃない?」。

「変わりたいんですよね。じゃあ、まず今までのやり方を捨てる勇気を持ちましょう。今までのやり方から卒業するイメージをしてみましょう。そして、そのとき感じるネガティブな気持ちは全部吐き出してOKです。そもそもカウンセリングを受けること自体、新しいやり方ですよね?だから、今日のこともひとつのレッスンですよね。」

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