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友達だった彼氏に女を出すってのは照れもあるし、抵抗も強いものだと思います。
そして、いい関係を築きたい分だけ彼の様子を伺ってしまうのも無理はないと思います。
でも、そうすると彼軸になってしまって、自分の思いがくすぶることになりますよね。
まずは自分自身に許可を出すこと。まずはそこに取り組むことで徐々に自信が持てるようになってくるのです。
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ブログにあった「もし自分が魅力的でセクシャリティも強い人なら何ができる?」を考えたところ、したいことの一つに「女を楽しむ(女っぽい服を着たり、彼に甘えたり、触れ合いたい(性的にも))」が出てきました。
彼とは長年の友人期間を経て交際したため、今までほぼ封印してきた女の私を出していいか不安があります。
彼が人として大事にしてくれているのは感じますが、いい塩梅で愛を出力できる自信がありません(欲が出てしまう気がします)。
今度、約1.5ヶ月振りに会ったときに、「ぎゅっとして」「大好き」などと伝えるのは出力を急に上げすぎでしょうか。(今まで好きと言ったり、手を繋いだことはありません。)
彼いわく、彼の愛情表現は一緒にいること・言語化は苦手・感情が表に出にくい・基本何も考えてないタイプです。どうすれば彼氏も嬉しい愛情表現ができるでしょうか。
彼への解像度を上げ、私のレベルも上げ、彼を癒して(いずれは彼以外のみんなも癒して)ハピハピになりたいです。
いつも本当にありがとうございます。応援しています。
(Nさん)
さて、Nさん同様、情熱系な武闘派女子のみなさまにとって「出力問題」というのは「東大に入るよりも難しい」とされる難題でございまして、私の元にも「つい思い余って彼をなぎ倒してしまい、再起不能にしてしまった(反省)」とか「これくらいならと思って欲を出したら彼が全身丸焦げになって救急搬送された(反省)」とか「不満をちょっとだけ彼にぶつけたら彼が瞬間冷凍されてしまい、安全な解凍方法を模索している(反省)」と言った報告が相次いでおります。
したがって「ぎゅっとして」「大好き」を伝えることくらいはまだ大丈夫だよなあ・・・と思うものの、Nさんの思いがあまりに強いとその勢いで彼を吹き飛ばしてしまい、行方不明にさせてしまう怖れがありますよね。
しかも、その彼ってのが「遠距離」であり、かつ、表現力の乏しい何考えてんのか分からん奴だったりするとだいぶ出力に細かな調整を必要としますし、その分だけNさんも相当気を使うことになりますよね。
まあ、よくNさんはじめ同志のみなさまは「なんでまたそんな難しいところに・・・」という相手を見繕って来られるので私も頭を抱えるわけですけれど、そういう方々と戦略を打ち合わせておりますとやはり「なんか彼のこと気にし過ぎでねえか?」という感想を持つことも多いものです。
好きだから、うまくやりたい。
めったに会えないから、仲良くしていたい。
これからもずっと一緒にいたいから、揉め事は避けたい。
大切な人だから、傷つけたくないし、困らせたくないし、迷惑かけたくない。
嫌われたくないから、重たい女と思われたくない。
そう思ってしまうのも無理はないし、確かにその通りなんですけれど、それで「自分の思いは我慢して、彼が喜ぶようにする」ってことばかりやっていると知らぬ間にどんどんフラストレーションが溜まっていくものです。
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とある情熱系武闘派女子のクライアントさまは20代の頃からお付き合いがあるのですけれど、とにかく彼に尽くすのが大好きで、彼を喜ばせるためなら何でもしたい!という一見、健気な女子なのですね。
歴代の彼氏についてご相談を頂いているのですけれど、彼氏の無茶な要求にも全部応えるし、ちょっと遠距離な彼氏の元にも毎週のように通っていましたし、訳ありな彼氏の傷を癒すために全身全霊を捧げるような、ある意味天使みたいな女子なのですね。
そして、彼女は超能力者か?というくらい彼氏のことを観察しており、数回彼の部屋に遊びに行っただけでその服のラインナップをすべて把握し、誕プレにはそのラインナップに加えるにふさわしい、けれど、彼が持っていないタイプのパーカーを選ぶ、なんてことを余裕でされるんですよね。(え?当たり前?え?ほんま?)
もちろん彼のご機嫌の状態を瞬時に把握し、的確な距離感で彼が喜ぶことをたくさんしてあげることも当たり前にしていました。
こんな彼女と付き合える彼氏は幸せだよね・・・と思う一方で、カウンセリング中は不平不満愚痴悪口のオンパレードでして、そのパーカーを購入した際も喜び方がご不満だったようで「あたしが何軒回ったと思ってるのよ!それこそ心斎橋中のショップを巡ったって言っても過言じゃないのに!その努力を全然分かってくれない!」とお怒りになられておりました。
まあ、月イチのセッションで毒を吐き出してバランスを取ってるような感じでした。
で、彼女には「彼氏のことを喜ばせたい気持ちはわかるし、彼氏に尽くすことがあんたの喜びだってことも分かるんだけど、あまりにも自分を後回しにし過ぎよねー」ということを切々と説いておりました。
>どうすれば彼氏も嬉しい愛情表現ができるでしょうか。
それくらいNさんも彼のことが大好きだと思うのですが、自分の情熱の大きさに警戒心を持ちつつ、彼を喜ばせようとするとどうしたって「他人軸(彼軸)」になりやすいと思うのです。
彼を喜ばせてあげることが自分の喜びなのは分かるけど、そこに犠牲が入ってたら後々しんどくなるよね?と思うんです。
遠距離であまり会える時間がないから、その貴重な時間を最高のものにしたい気持ちは分かるんですけど、彼に合わせて自分を押し殺したら、彼とバイバイしたあとにドッと疲れちゃうんですよね。
だから、Nさんの疑問に真っ先に浮かぶ答えは、
「Nさんが幸せそうにしていることが彼にとっては最高の喜びになるよ」
ということなのです。
だから、自分のご機嫌を第一にしてニコニコでれでれしていることがまずは大事ってことなのです。
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>彼とは長年の友人期間を経て交際したため、今までほぼ封印してきた女の私を出していいか不安があります。
さて、元々友達で、男女を意識せずに仲良くしてきた関係から恋人に変化しますとやはりこの女の部分が問題になりますよね。
女を出しちゃったら引かれるかも・・・
元々友達だっただけに女を出すのがなんか恥ずかしい・・・
ふつうに仲良かっただけに女を出したら関係が変わっちゃう?
そんな不安や疑問が付いて回ることもよくあると思います。
で、そういうときは「もうあたしたちは友達じゃない!恋人同士なんだ!」ということを意欲的に確認することをお勧めしていますし、何なら「儀式」を経ることも提案したりしています。
かつて20年来の幼馴染とお付き合いすることになった方がいらしたんですよね。
それこそ「生理が始まる前から仲良くしていた」という関係で、思春期の恋愛についてもお互いオープンに話し合って来たまるできょうだいみたいな関係です。
それが20歳を過ぎてお互い処女でも童貞でもなくなった頃、なんとなく異性として意識するようになりまして、ためしにチューをしてみたところ、すっごく良くてそのままお付き合いすることになったんですね。
けど、幼馴染からの友達期間が長くて一回エッチしたあとからなんだか気まずくなってしまったそうです。
それで「儀式」というのを二人でやってもらうことにしました。
いわば「恋人契約書」みたいなのを敢えて作って、今までみたいな友達じゃない!あたしたちは男と女なんだ!という書面です。
そして、そこにお互いの要望や思いをいっぱい書き足してもらいました。
特に「男と女」の部分、つまりは性的なものですけれど、そこをお互いにオープンにしていくことを重視しました。
どんなエロビが好きなのか?オナニーはどれくらいするのか?どんなエッチをしてみたいか?相手にしてあげたいことはどんなことか?相手にしてもらいたいことはどんなのか?
「へー、あんた意外にお姉さん系が好きなんだ。意外!」という発見もあり、彼からしても「女の子なのに性欲強いんだ」という気づいたようで、お互いなんかスッキリしたようです。(ちなみにこの儀式は敢えてラブホでやってもらいました。)
Nさんの彼は無口ですからこういうコミュニケーションはできないかもしれませんが、少なくともNさんが「実はあたしめっちゃ女でさー」という話は早めに出しちゃった方がいいと思うんです。
つまり、
>「女を楽しむ(女っぽい服を着たり、彼に甘えたり、触れ合いたい(性的にも))」
この部分を彼にちゃんと伝えること、できれば、それについての彼の意見を聞くことができればなあ、と思います。
なかなか難しいですかね?
LINEとかDMとかで伝えてもいいんですけどね(できれば一緒にいるときに下書きに保存しておいた奴を送って彼の意見を求めてみるのがいい)。
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また、あくまで一般論、一般論ではございますが、
>彼いわく、彼の愛情表現は一緒にいること・言語化は苦手・感情が表に出にくい・基本何も考えてないタイプです。
というタイプって「彼女が喜んでるのが嬉しい」って人が多いんですよね。
だから彼女主導で関係が進んでも全然OKみたいな。(ただし、彼氏への配慮や感謝はほどほどあったほうがいい。独断は危険)
そして、うーん、ここはあんまり自信はないですけど案外性欲も強い方かもしれません。(自分から求めることはなくても、求められたら完璧に対応できるタイプ)
「言語化が苦手で感情が出ない=溜め込みやすい=むっつりスケベ&妄想族」みたいなことも多いかな、と思うので。
だから、少なくとも友達時代にはあり得なかったセクシャルな話をしてみるのはいいんじゃないかなあ、と思うのですけどどうでしょうか?
一応、予防線を張っておくと、こういうタイプにはマイペースな人もいて、性的にも淡白な人もいることは事実です。あんまりそういうのに関心がないというか。
ま、そういう場合なら織田信長方式で、彼を目覚めさせちゃおうぜ!というプロセスもありますけど。
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さて、実はここまでは前戯みたいなもんでして、ここからが本番でございます。
うちの読者のみなさまは長めの前戯がお好みのようですからそれに合わせてるんです!!(ドヤ顔)
>ブログにあった「もし自分が魅力的でセクシャリティも強い人なら何ができる?」を考えたところ、したいことの一つに「女を楽しむ(女っぽい服を着たり、彼に甘えたり、触れ合いたい(性的にも))」が出てきました。
何が大事ってこういうことに気付いたら、まずは自分にそれを許可することなんです。
いきなり彼はどう思うだろう?って意識が彼に向いちゃうものですけれど、だからと言って自分が自分に許可を出せているかどうかはけっこう微妙なんです。
無意識に「彼がOKしてくれたら、自分もOKしよう」みたいな思いがあるし、「自分はOKだけど、彼がNGってのは辛い」というのもあるので、まず彼に意識を向けちゃうんですね。
だから「女を楽しむ」ということをまずは自分に許可する必要があるんです。
「もっと女を楽しんでいい」
この言葉をゆっくり5回ほど声に出して言ってみてもらえます?
どんな気持ちになるでしょうか?
体は何か反応しますか?
体の奥の方で何か動くものはありますか?
意外と「許可」ってのができてないことも多く、
「彼と幸せになっていい」
「もっと親密な関係になっていい」
「幸せな結婚をしてもいい」
「もっと豊かになっていい」
「もっと成功してもいい」
それを望んでいるにもかかわらず、自分に許可できてない人が多いんですよね。
みなさまもぜひ声に出して自分の心の動きをチェックしてみてください。
あれ?できてると思ったのに全然許可してなかった!と気づく方も続出するかと思います!笑
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で、彼にどう思われるかどうかは横に置いておいて、自分でひとりでできる「女を楽しむ」ということをやってみるんです。
女っぽい服を着てみます。
それに似合うメイクや髪型を研究します。
そして、その衣装で鏡を見ながら女っぽい表情や仕草をしてみます。
そんな自分が彼に抱かれるシーンを思い浮かべます。
その気になったらそのままオナニーしてみます。
そのファッションで街を歩いてみます。
おしゃれなカフェで茶などをシバいて見ます。
ナンパされてもスルーしますが、自信にはします。
そうして「女を楽しむ」ということをドキドキしながら体験します。
彼に甘えたり、触れあったりするのは彼の許可が要りますが、まずは自分でできることをやっていくんです。
そうするとNさんの中に「あたしは女だ」という思いが根付き、女として生きていくことに喜びを感じられるようになっていくでしょう。
それっていわゆる地に足が着いた状態で、覚悟が決まった証拠とも言えます。
そしたら、別に彼と交渉するまでもなく、彼の前で女を出せるようになるんです。
「女を楽しむ」ってNさん自身のことだから、彼にお伺いを立てて許可を得るもんじゃないですよね?
彼がNG出したら諦めるってもんでもないですよね?
だから、まずは自分に対して徹底的に許可を出し続けることが大事なんです。
彼がそれをどう受け取るかは彼の問題。
「あたしの彼氏ならば、これくらい受け入れてもらわないと困るわよ」って気持ちになれるくらい、まずはひとりで女を楽しむことを優先してください。
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そうすると関係性ってのは不思議なもので彼の方にも変化が現れるものです。
時差はあるけれど、ちゃんとNさんが女を許可した分だけ、彼も男を許可していくんです。
だから本当のところ出力を気にする必要はないんですよね。
我慢して溜め込んだら出力はオーバーしちゃうし、
彼の反応を伺って遠慮してしまったら出力も少なく抑えちゃうんです。
「女を楽しむ」という許可を出して、その方針に従って「できることをする」というのがお勧めなんです。
自分軸って「まずは自分にお伺いを立てて、次に相手のことを考える。そして、二人にとってどうするのが良いのかを選択する。」というプロセスです。
だから「まずは自分」という部分がすっごくすっごく大事なんです。
ぜひとも「女を楽しむ」を日々実践しつつ、彼との関係もまた楽しんでいただけたらな、と思う次第です。
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個人セッションでも「女を許可する」「女を楽しむ」「女を磨く」「大人女子になる」的なテーマで連続セッションをしています。
Nさんと同年代の方からもっとお姉さんな方まで幅広いですけれど、今まで隠してきた、抑えてきた女を解放し、「自分」を生きるための足掛かりにしよう!って戦略です。
昔に比べてずいぶんとマシにはなりましたけど、まだ「女とは・・・」的な風潮がまかり通る世の中ですから「女を楽しむ」というところを抑えてしまってる方は多いんですよね。
特にNさんのようなセクシャリティが強い方ほどその出力を気にしてしまうものです。
「どんどん女を許可していきましょう」
「自分はこんな女なんだ!ということを解放していきましょう」
「自分の中にある女をただただ受け入れていきましょう」
そんなテーマでやってるのでみなさまは変化がめちゃくちゃ早いんですけど、その結果、生きやすくなったり、軽くなったりするのと同時に、それだけで自分に自信が持てるようになるんです。
「許可する」ってめちゃくちゃ偉大なアプローチなんですよ。
◎慢性的な問題を手放して、本来の自分を取り戻してみませんか?(受付は2/6(火)18:00入金分まで)
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●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
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