「彼」が好きなのではなく、「私を大切にしてくれる優しい彼」が好きなのかもしれないと気づいてしまったとき~二人の関係はより親密になるための新しいステージに入ったのかもしれない~



幸せだと思ってたのに実はそうじゃないかもしれない。
彼のことが好きだと思ってたけど実は違うかもしれない。
そんなことに気付いたらショックは大きいのですが、どうやら早くも2人の関係は新しいステージに入ったようです。
ほんとは彼じゃないかもしれないし、彼とより親密になるのが怖くてそういう思いになってるのかもしれないし、要検討なのです。

根本先生、いつもありがとうございます。35歳の女です。会社員をしています。初めて相談させていただきます。
数か月前に4年ぶりのちゃんとした彼氏ができてすごく幸せだったのに最近なんか違う、、、と思い始めてしまいました。
友達の友達だった今の彼は始めからすごく優しくて、私のことをとても大切にしてくれて今までそんな恋愛はしたことがなかったのでふわふわした幸せな気分で過ごしていました。私と違い彼は多趣味で会うたびにいろいろな世界に連れて行ってくれて、この年で新しいものとたくさん出会えて刺激をもらっています。
彼も将来のことをあれこれ話してくれて、私のことだけでなく、私の親のことまでちゃんと考えてくれてるようですごく信頼しています。もちろん、ちゃんとしたお仕事をされていて収入も多い方だと思います。
それなのにここ数回、会うたびに私の心の中の深いところで何か違和感というか、苦しいものが出てくるようになってしまいました。
自分なりに考えてみたところ「私のことを大切にしてくれるから、私のことを好きだと言ってくれるから好きなのかもしれない」と思い当たり、すごいショックで不安になり、自分の気持ちに自信がなくなってしまいました。
でも、彼の顔も体もタイプだし、性格もすごくいいし、私も家事をしたり、プレゼントしたり、私も嬉しいから色々としてあげているつもりです。
ただ、やっぱり言いたいことが言えない自分もいるし、セックスでもつい自分を抑えてしまうところがあります。嬉しいとか幸せとかは言えるのに、このいい雰囲気を壊したくなくて愚痴や不安はあまり言えません。
そうすると直前まで付き合ってた不倫相手のことを思い出してしまうのです。不倫の彼には私の全部を出せていたと思います。仕事や親や友達の愚痴や不満や嫉妬を聞いてもらっていたし、この関係の理不尽さとか文句とか苦しさを彼にぶつけてました。セックスも思い切り自分を出すどころか積極的に自分から求めていました。
今の彼とも相性は悪くないと思うのですが、多少は演技しているし、ほんとの自分は出せない、、、とどこかで思っています。だから最近は不倫の彼を思い出してひとりですることが増えて、すごく罪悪感があります。正直、体目的でもいいからまた会いたいと思ってしまう自分もいます。
私の親は私が中学のときに離婚して、妹がひとりいます。父はたぶんダメンズで母をよく困らせていましたが、母は今もバリバリ働いてる強い人なので、経済的な不安はあまりなく育ちました。私は性の目覚めはとても早かったと思います。
せっかく最高に素敵な彼を見つけたのに、こんな風になってしまうのはやはり親密になることが怖いからなのでしょうか?できればもっと彼と幸せになりたいし、彼の奥さんになりたいと思っています。地方在住なのですが大阪までカウンセリングを受けに行きたい気持ちでいっぱいです。
長文になりましたがよろしくお願いします。
(Mさん)

おお、ぜひぜひお越しくださいませー。
9月からは新しいセッションルームを稼働させますし!

ということで、ああ、確かにそれはあるよなあ、そうなるよなあ、というお話をお届したいと思います。

ちなみにこちらの動画と共通するところもありますので要チェックっす!!

★セミナー動画:応用心理学講座「旦那もいるけど彼氏もいる問題~分裂したマインドがもたらす現代社会の問題~」
https://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/46448

今の彼がものすごく大切な存在なのは間違いないですよね。
「今までそんな恋愛はしたことがなかった」っておっしゃるくらいですから、よほど修羅の道を歩んで来られたのでしょう。武闘派女子あるあるですよねー。

まあ、私としてはなぜそんな急に素敵な彼氏が現れたのかが気になるところでもありまして、前の不倫の彼から今の彼に至るまでにどんな変化があったのかなあ?それともたまたまなのかなあ?というところに興味を持ってしまうものです。

パターンが変わるときって何らかの心理的変化が現れるものですからね。
そして、それがけっこう今後のMさんの人生で重要な分岐点になっているので、その変化はちゃんと自覚しておくと自己肯定感にもつながりやすいはず。

そもそも「ダメンズ父&強い母」という環境からデフォルトで「男性不信」なるものが根付いている可能性があり、そうすると不倫もアリですし、しんどい恋愛を繰り返しやすいことが多いんです。

となるとMさんのお仕事のことも気になりますね。
お母さんほどじゃないにしてもバリバリやってらっしゃるのか、そうでなくても「結婚しても仕事は辞めない!」と固く決意されているのか、お金についてもきちんとされてるのか、、、、つまり、父親が頼りなく母親が強い分だけ、それをお手本にして「自分の身は自分で守るべし」というポリシーを確立しやすくなるものです。
(ただ、母が強いってことは、母に守られてる部分もあると思うので、そこまで自立度は高くないかもしれません。)

それから、性の目覚めも早かったことから「恋多い気女性」という方向にそのエネルギーが出てるかもしれません。

今までほんとうに心を許せた相手って思い付きますか?
不倫相手には自分を出せたみたいですけれど、それってやっぱアンダーグラウンドだからですよね?
相手に家庭がある以上、ほんとうに心を許すってのは難しいですから、限られた時間・空間の中でだけ、自分を出せるんだろうと思うんです。

彼と出会うまでにMさんがどんな恋をして、どんな人生を歩んで来られたのかがとても興味深いのですが、「すごく優しくて、私のことをとても大切にしてくれて」という恋愛が初めてだったとすると、やはり修羅の道を歩まれてきたのかなあ?と思うのです。

いろんな男性と辛い恋を繰り返してこられたのか?
なかなか好きになれる人がいなくて寂しい思いをしてきたのか?
愛人やセフレという位置に自分を置き続けてきたのか?

そういう辛い恋ばかりをしてきたのであれば、今の彼に執着が生まれ「失いたくない!」と思ってしまうのも無理はないでしょう。

「彼を失わないためならどんなことでもする!」と再び“修行モード”に入ってしまいそうですけれど、大丈夫でしょうか?

違和感を覚えながら、愚痴や不満を出せないまま、表面的には幸せそうに過ごされてると思いますから、すでに“修行”が始まってるのかもしれませんけど。

まだ今は「幸せ」が「苦行」を上回っていると思いますが、その秘めた思いってのは徐々に自分の中で大きくなっていくでしょう?

そして、幸せな気持ちもある一方で、苦しい気持ちの方に意識が取られるようになりますよね。

そうすると、その苦しい気持ちを抑えきれなくなって不倫相手に連絡取っちゃいたくなりますよね?

でも、Mさんもすでに感じてますけど、そう思うだけで彼に強い罪悪感が出て来ちゃってまた苦しい・・・という悪循環が始まります。

この苦しい思いはどうすればいいの?どう解消したらいいの?と夕日に向かってひとり叫びたくなるでしょう。

ま、そういうときのためにカウンセラーってのはいるんですけどね!(ドヤ顔で)

とりあえず、その思いを否定せず、抑えずに、ノートなどに書き連ねるのがまずはおススメです。そんな話ができそうな友達がいれば相談してもいいでしょう。

とにかくひとりで抱え込まないことです。

ちょっと余談なんですけれど、こうした内なる不満や愚痴や怒りや怖れや違和感みたいなもので、なかなか人に言えないな、と思えば、こっそり自分で処理しようとするんですよね。

なんとか幸せな方向に目を向けようとしたり、「彼がヘラクレス・オオカブト君なんだ!」と思い込もうとしたり、「こんな素敵な人に不満を持つあたしはサイテーだ!」と自分を責めて抑え込もうとしたり。

それでネットを検索してろくに編集もされてないクソサムネな根本先生の動画に出会ってしまったり、長文な上にテキトーなことを書いてる根本先生のブログに出会っちゃったりして、「おぉ!!」と気づいて武闘派女子らしく「全記事読破」して何となく解消したような気分になるわけですけれど、でも、やっぱ拭い去れない思いも残ると思うのです。

けど、いざカウンセリング受けるとなったらめちゃくちゃ勇気が要るでしょう?
しかも、わざわざ予約取って出掛けて行くなんてめんどくさいでしょ?笑

あたしなんかの相談事なんてちっぽけだと思ってみたり、ダメ出しされたらどうしようと思ったり、鼻くそほじりながらテキトーにあしらわれたら辛いと想像してみたり、何とか受けなくてもいい方法を考えたりするものです。

だからカウンセリングでお会いする方って「ようそこまで我慢してきましたねえ」という人が多いのです。

無理もないですけどね。

そういう方が多いからそこからリカバリーする術はありますけどね。

なので、この文章を読まれて「あああ、あたしのことだー!」と思われた方は早めにカウンセリング受けたほうが楽になれると思いますよ(宣伝。もはやステマではない。)

根本の個人セッション

★お弟子たち:カウンセラーを探す

◎女性性とセクシャリティとサレンダーとコミットメント~実習メインのグループセッション~
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/43397

あともちろんリトリートセミナーはめっちゃお勧めです。人生丸ごと見つめ直せますから。

ともかくアンダーグランドを誕生させる前に、なんとか手を打ちたいものですから自分なりに「これだ!」と思うものがあったら思い切ってチャレンジされた方がいいと思います。

さて、本題に戻りましょう。

>自分なりに考えてみたところ「私のことを大切にしてくれるから、私のことを好きだと言ってくれるから好きなのかもしれない」と思い当たり、すごいショックで不安になり、自分の気持ちに自信がなくなってしまいました。

こういう相談って意外と多いってみなさん、知ってました?

戦場を生き抜いてきた武闘派女子がオアシスみたいな彼に出会ったら「ええ!こんなところってほんとうにあるの?根本さんがテキトーにウソついてたんじゃないの?」と感動されると思うのですが、それゆえ、そこから離れがたくなるのも無理はありません。

一生、このオアシスで暮らしたいと思ってしまうのも無理はないものです。
しかも、その彼、優しいだけじゃなく、色々と刺激をくれるんでしょう?世界がぐーんと広がって楽しいことも増えたんでしょう?

それまでMさんはあんまり趣味もなかったらしいので、それは新鮮でかつワクワクするものが多いと思います。

けど、Mさんが求めてる刺激って恋のドキドキや苦しみだったり、思い切り自分を出せるセックスだったりするのかもしれませんけどねっ!つまりは色気を感じる男というか。(イヤなこと言うでしょう?ほんと)

だとすると「あたしのことを大切にしてくれる彼が好きなのかも」という気持ちはけっこうショックなのは間違いないですよね。

そして、その「あたしを好きでいて大切にしてくれてる彼」に執着心が湧くのも無理はないですよね。

また、「なんかこんな彼とあたしは釣り合わないかもしれない」「こんなあたしでは彼の奥さんになるのは無理かもしれない」みたいな引け目ってまだ感じてませんか?

ほら、罪悪感系武闘派女子のみなさまは「こんな素敵な男性は眩しすぎてあかん!やっぱヘドロにまみれてる男の方がいい!」とかおっしゃるじゃないですか。それで東京湾の底を捜索しちゃってるからジャングルの木の上にいるヘラクレスオオカブトが見つからないんですよね、きっと。(最近の東京湾はずいぶんとキレイになってきてるらしいですけど)

つまり、もしかすると“今までにない幸せを与えてくれる彼”が好きなのかもしれん!という疑念が生まれるのも無理はないと思います。

「彼自身」のことが好き、というよりも「あたしのことを好きでいてくれる彼」が好き、という葛藤って意外とよくあるものだと思います。

ここ、難しいですよね。

「いやいやほんとに彼のことが好きなんです!」と思い込みたい気持ちもありますけれど。そして、実際に好きな部分もあるわけですけれど。

こんな貴重な彼に出会ったら大切にしたくなるのも無理はありません。

お高いバッグや指輪を特別なときにしか身に着けないのもそれが大切なものだからです。
失くさないように、傷つけないように、細心の注意を払いたくなるものです。

それはそれだけ大切な存在だからですよね。

だから、そんな風に執着が生まれてしまうのも無理はありません。

そして、「彼との関係を守るために、ネガティブな部分は外で解消する」という方針を打ち立てたくなるのも無理はありません。

でも、要するにその彼にあたしの黒くて暗い部分も出せて、演技せずに本気のセックスができれば問題ないわけでしょ?

そこで質問なのですが、なぜ彼はMさんの愚痴や不満を受け止められないと思っているのでしょう?なぜ彼はMさんの本気のセックスに引いちゃうと思っているのでしょう?

それはMさんが今も自分を「否定」「嫌悪」してるからですよね。

オアシスって旅の疲れを癒すところであり、旅の汚れを流すところなのです。

つまり今、お二人は順調にプロセスを歩まれてより親密になるための新しい段階に入ったんです。

そして、さらに親密になることに抵抗を覚えている最大の要因は「罪悪感」です。

この罪悪感、実はものすごく広域にわたって存在しているものです。

そして、愛と罪悪感は比例するといつもお伝えしていますが、彼のことを本気で愛そうとすればするほど罪悪感も刺激されるという仕組みになっているのです。

過去の自分の恋愛に仄暗いイメージを持っていること。
何でも与えてくれる彼に自分は何もお返しできないと思っていること。
素直に彼の愛を受け取れないこと。
自分が決してきれいな心の持ち主ではないこと。

ここから少し話を掘り下げまして、

育った家庭であまり幸せを感じられなかったこと。
父親を助けられなかったこと。

この辺にも罪悪感は存在しているものです。

だから、それを癒しましょ!と。

そしたら、彼にほんとの自分を見せられるようになるし、それくらい彼のことを信頼できるようになるでしょう?

「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
*セミナー動画:『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
*心理学講座動画:『罪悪感と癒着の心理』
光の瞑想~疲れや罪悪感などを癒すイメージワーク~

もちろん、自分を見せられるようになるのも、彼のことを信頼するのも“天井知らず”ですから、この罪悪感を癒すプロセスは今後もずっと続けていくものです。

毎日ご飯を食べるように、罪悪感を癒すプロセスも“日常”として続けるのがおすすめです。

さて、もうひとつ注意すべき点があります。

それは「パートナーは常にイコール(対等)である」ということ。

こんな素敵な彼が現れたら、自分にちっぽけさを感じてる分だけ、彼を見上げてしまうようになりがちです。(それは自分から1段下に下がった状態です。)

でも、彼とは対等なのです。それは常に意識しておきたいものです。

彼がいっぱい与えてくれたからって、自分も同じことを彼にしてあげる必要はありません。

自分なりに「与える」という意識をもち、自分なりにできることをしていればそれで十分です。

お返ししなきゃなんて思う必要はありません。

「愛させてあげる」もまた「与える」です。
「受け取ってあげる」もまた「与える」です。

彼はMさんを喜ばせたくて市中を引きずり回してくれてるわけですから、それを喜び、楽しみ、幸せそうにしていればそれがお返しになるのです。

これ、なかなか自立系の方々には信じてもらえないんですけど。

常に「対等」であることを意識し続けることが大切なのです。

そして、その対等な愛のやり取りの中で、少しずつ自分を出していけばいいでしょう。
愛と信頼は同義語なので、彼を愛する覚悟ができればできるほど、信頼もできるようになります。

そうすれば彼の前で自然と自分を出せるようになって、より親密な関係を築いていけるでしょう。

ま、ここで終わってもいいんですけれど、カウンセリングとかリトリートでしたら「彼と幸せになる」ということを前提にしつつ、どういう生き方がMさんに相応しいかを考えていくと思います。

その結果、「もしかすると彼じゃないかもしれない」という思いに至ることもあるかもしれません。

その思いを素直に受け止められるように、幸せな恋への執着を手放していくことも意識したいものです。

そんなこと言われたら怖くてカウンセリングなんて受けられないと思いますけど。笑
でも、それがより幸せな道になるわけですから、全然大丈夫なんすよ。

◎親密感への怖れ、罪悪感、幸せになることへの怖れ。全部まとめて面倒見ます!

9/16,17,18 ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/49905

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彼のことが好きなのか、私を好きな彼が好きなのか?


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