夫の長年のモラハラのダメージとそこからの回復プロセスについて～自立と依存の逆転と有り余るエネルギーの活用方法～

＊

モラハラってもちろん心に傷を残すのですが、その関係性がクセになっていって抜け出せなくなることもあるんです。
仮に夫が変わってくれたとしても、そのネガティブな刺激を求める癖クセが残ってしまうこともあるのです。
なのでそのエネルギーを夫にぶつけるのではなく、平和利用していきたいのが本音です。

＊

なるほどー、旦那が優しくなったことを機に自立しようとされてるわけですな。
となると、新たな刺激を求めて男に手を出さないようにしたいものですねー。

それにしても流産を機にだいぶ大きな変化をされたようで、ほんのちょっとの期間でしたがちゃんとお子さんに助けられましたね。入籍も果たせたし、過食嘔吐がなくなったってめちゃくちゃすごいじゃないですか。

ということで少し心理的な流れを追ってみましょう。

スタートが既婚と未婚という関係で、その上、モラハラがけっこうあったということは必然的に彼が自立、Ｍさんが依存という関係になるはずです。

さらにそういう状況ですと「癒着」という状態にもなりやすいですね。

その状態で１０年近く続くのもなかなかすごいことですけれど、さすがにそれだけ続くと関係性も変わらざるを得なくなるものです。

どうやら１年ほど前からそれが顕著になってきたみたいですけれど、何があったんでしょう？

少なくともＭさんが自立をし始めて、彼が変わり始めた頃に妊娠し、残念ながらすぐに離れなければいけなかったけれど、さらにそれがお互いの関係性を変えるきっかけになったようです。

今と２年前では状況も心情もずいぶんと違うんじゃないでしょうか？

いわゆる自立と依存の関係がひっくり返り始めたのでしょう。

となるとそれまで抑圧してきた感情が抑えきれなくなり噴き出してくるものです。

今までだったらネガティブな感情を出しても相手にされなかったり、逆ギレされたりするけど、自立してきた今、彼はそれをまともに受けることになります。

その態度が「優しく受け止めてくれている」と感じられるのだと思います。

ただＭさんには約１０年分の恨み辛み憎しみ怒りが溜まってますからねー。
それを旦那にぶちまけ続けるとなるとかなりヤバいですよねえ？

いわば、溜まってた泥やゴミを旦那にぶっかけ続けるということですから、どんどん彼に魅力を感じなくなっていくかもしれません。

そして、夫に魅力を感じなくなってきたら・・・ね？新たな刺激を別の男から得ようとしてしまう可能性もあるわけです。

また彼も人間ですからゴミや泥をぶつけられ続けたらさすがに逃げ出したくなるかもしれません。

ただ、こうして自立と依存の関係がひっくり返るとだんだんお互いの感情的立場が逆転するので相手の気持ちを理解することができるようになります。

今はまだその段階まで至っていないと思いますが、たぶんもうしばらくすると「かつての夫の立場に妻が立ち、かつての妻の立場に夫が立つ」ということです。

そうするとかつてモラハラをしていた夫の気持ちがＭさんも理解できるようになると思いますし、夫が今どんな気持ちでいるのかもかつての自分を思い出してみれば分かるようになるわけです。

こうして自立と依存がひっくり返り、逆の立場での関係が新たに始まるのですが、ここは別れの危機になることも多いんですよね。

今までの恨みを晴らすべく旦那さんに爆撃を繰り返した結果、あっけなく彼が黒焦げになっちゃうこともありますし、依存の状態に耐え切れずたまらず旦那が逃げ出しちゃうこともありますし。

＊

さて１０年くらい依存をやってたり、過食嘔吐にハマってたりするとなると、Ｍさんには元々そうなれるだけの素地があったのかもしれません。

つまり、我慢して相手に合わせることも、モラハラのような刺激を得るのも、イヤなことなんだけどクセになっていたり、以前より似たような環境にいたので慣れていたりするのかもしれないのです。

まあ、そういうのを俗に「癒着体質」なんて言います。

そうすると私たちは慣れない自立の立場で振舞うよりも、苦しいけれど勝手知ったる依存の立場を望むようになるんですね。もちろんそんな意識はないかと思いますけど。

そうすると旦那に対する不満は後を絶たなくなる一方、依存を求める血が騒いでよそに刺激を求めるようになりやすくなるのです。

だから、私としてはその刺激を「より良いもの」から得ることを推奨しているわけでして、それでよくライフワーク、ライフワーク言うようになるのですな。

自分らしい幸せな人生を模索していくことにエネルギーを向けていくわけです。

自分がほんとうに望んでいること。
自分がほんとうにやりたいこと。
自分がほんとうに好きなもの。

そこにコミットメントしていく道をお勧めしたいわけです。

Ｍさんにとってそれは子どもを産み育てることかもしれないし、他のことかもしれません。

でも、少なからずその地球を破壊しそうなほどのエネルギーを“平和利用”していきたいのはやまやまで、面白いこと、楽しいこと、ワクワクすることにどんどんエネルギーをぶち込んでいきたいのです。（少なくとも旦那を破壊しちゃう前に！）

例えば、この間もセッションの中で常連様が「以前からエネルギーが強いと言われていたけど、自分がこんなにもパワフルで情熱的で大胆だとは思ってもなかったです」とおっしゃっていたのですけれど、自分のエネルギーを把握することも意外と難しいですし、また、そのエネルギーを解放しようにもブレーキがかかっちゃうことが多いものです。

だからあの手その手この手で解放していくことをやっていくんです。

その結果「やりたいことが見つかって猛然と取り組んでいる」「ビジネスに俄然興味が出てきて実践し始めていて楽しい」「苦手だと思っていた家事に目覚め、麹を研究したり、らっきょうを付けたりするのが面白く、家の近所に農地を探している」「夫とのセックスが各段に良くなって中イキできるようになったし、プレイの幅が広がった」「前の仕事に戻ったら仕事がすごく面白くてもっと頑張りたくなった」「女の喜びに目覚め、今まで以上にファッションやメイクに興味が出て真剣に習いに行こうと思ってる」「カウンセラーという仕事に興味が出てきたので自分なりに勉強してるし、根本さんのお弟子さん制度を虎視眈々と狙っている」等々、いろんな変化をご報告いただいています。

そのときの彼女たちの目は爛々と輝いており、そのエネルギーの熱さから部屋の温度設定を下げなければいけないほどですし、その矛先がいたいけな私に向かないようにドキドキしちゃうんですけど（なのでお弟子になりたい！とか言われると、落としたら命に関わりそうでドキッとしちゃいます・・・）。

ということで、改めてＭさんにとっては「我がエネルギーの平和利用」がテーマとなるわけですけれど、そして、たぶんそれは４月の個人セッションでも伝えたような気がしなくもないですけれど、いよいよ本腰を入れていく時期に来たんじゃねえかと思います。

＊

さて、ちょっと長めに引用しちゃうのですが、

＞いま沸いてくる怒りや悲しみ、悔しさは、封印してきた然り、なかなか苦しいです。死んでしまいたいと思うことさえあります。
＞泣いたり怒ったりしても、旦那さんは受け止めて宥めてくれます。ただ、過去のことで何度も責められません。嫌がられることもたまにあり、早くここから抜け出したいです。

お察しのとおり「今まで抑えてきたものが噴き出してきている」ので、いろんな感情があふれ出てきて大変だと思うのですが、とりあえずウンコはちゃんとトイレでした方がいいですよね。

今は旦那様の顔が便器に見えちゃっているのかもしれませんが、よくよく見れば人間なので、そういうプレイに興味がない場合はさっさとトイレを探した方が良さそうです。

あるあるなのが御恨み帳でして、湧いて出てきた思いをすべて書き出して心をスッキリさせる方法があります。

★【保存版】御恨み帳（お恨み帳）の書き方～心の健康を維持するための素敵なノート～

また、カウンセリングを定期的に受けてその思いを吐き出していくこともできます。

◎根本の個人セッション
★お弟子たち：カウンセラーを探す

さらに、そんな自分のエネルギーを平和利用していく術を研究するのもアリでしょう。

◎ライフワーク・グループコンサル～これからあなたは自分の才能を活かしてどう生きるべきなのか？～
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/45894

また、その感情を実習を通じて解放していくこともできます。

◎女性性とセクシャリティとサレンダーとコミットメント～実習メインのグループセッション～
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/43397

そして、Ｍさんが興味を持ってくださったリトリートセミナーで、それらをまとめて処理しちゃうのもいいでしょう。（まもなく９月の告知しますね！）

せっかく湧いてきた感情をまた我慢するのは、出かかったウンコを腸に戻そうとするくらい気持ち悪いものですから、ちゃんとした場に出したいものですよね。

そして、旦那様にぶつけ続けるのも罪悪感を生み出すことになりますからそれは徐々に辞めていきたいものです。

＊

依存心が強いとその感情を旦那様に受け止めてほしいと思います。
旦那が原因なんだから旦那にぶつけたいと思います。
だから、他の方法を提案されてもあまり乗り気にはなりません。

旦那が悪いんだから、旦那のせいなんだから、という理屈を持ちだしてきて依存を正当化しようとするのですが、それでは解決しないんですよね。

だから、自立するというか、自分軸を確立していくというかがすごく大事でして、自分が感じている感情なんだから自分で処理する！という気概を持ちたいものです。

これを「自分の感情に責任を持つ」と言います。

＊

さて、

＞モラハラが寛解した時、受けた方は感情をどう処理すれば良いのか、どういうプロセスを辿るものなのか、ご教示いただければと思います。

という点について流れをお話してきましたので何となく分かってきたかと思いますが、もうひとつ補足しておきたいことがあります。

モラハラを受けた傷は相当深いものでして、その後の人生に与える影響もすごく大きいものです。

人格を否定されたように思いますから自信を失いますし、自己嫌悪も強くなってしまいます。
痛み、苦しみの中でじっと耐えなければいけないので、精神的なダメージはほんとうに大きくなります。

その傷が深いときは安全な場所で治療に当たることが一番ですが、Ｍさんのように立場が変わってきた場合は彼との関係で癒していくこともできます。

といっても彼を便器代わりにすることではなく、彼との関係の中でより自分軸を確立していくことなのです。

つい癖で依存的になってしまいそうなところを踏みとどまり「あたしはどうしたい？あたしは何がほしい？」ということを見ていきます。

旦那様んにぶつけたいネガティブな気持ちもそれが本音かどうか、それが本当に言いたいことなのかをチェックすることが自分軸です。

そうして旦那様に振り回されることなく、自分の意志や気持ちに目を向けるのは今後の人生においても大切なレッスンになりますね。

と言うことで、リトリートセミナーでお会いしましょう！笑

＊「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本」（学研プラス）

＊「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」（あさ出版）

＊自己肯定感を高める100の法則 ありのままの自分をすきになる最もシンプルな方法

＊セミナーＤＶＤ『本気の手放しワーク』

＊セミナー動画「自己肯定感をあげる３daysプログラム」

●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう？」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください！もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません！（不採用になっちゃったらごめんなさい！何度でもチャレンジ可！です）
また、感想を送ってくださったり、ＳＮＳで感想をつぶやいてくださったりすると根本がめっちゃ喜びます！

＞問い合わせフォームから「根本裕幸へのリクエスト（ネタ提供）」をお選びください。

また、お弟子さんたちのオンラインカウンセリング無料相談「ココロノマルシェ」でも随時ご相談を募集しています。