私たちは家族の中で人をどう愛するのか？を学び、それをパートナーシップで活かそうとするもの。

＊

親の面倒を見てきた人は、面倒を見るという愛し方を学んできたので、面倒を見てあげたい人に恋をしやすくなるか、その逆に、自分のことを面倒見てくれる人を恋人にしやすいものです。
自分が家族をどう愛してきたのか？を考えてみると自分の恋愛パターンが読み解けることも多いのです。

＊

よく一発触発みたいな出会いをして一気に盛り上がって心も体も持って行かれるネタを頂くのですが、「まあ、出会ってしまったのはしょうがないよね～」と気軽に対応しているのですけれど、私の関心は「どうしてその人を“強烈”だと感じてしまったんでしょうねえ？」というところにあるわけです。

とりあえず最近話題で少しバズってるらしいこの記事を読んだ感想をお聞きしたいところです。

エネルギーがとても強い人はちゃんと３次元の地球に合わせた使い方をしないといろんなものが壊れちゃうよね？～フルマラソンを全力疾走するような人生にしてない！？～

また、夫もいるけど彼氏がいる問題についてはこんな動画もありますので良かったら参考にしてみてください。

★セミナー動画：応用心理学講座「旦那もいるけど彼氏もいる問題～分裂したマインドがもたらす現代社会の問題～」
https://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/46448

＊

さて、華麗なステマどころか露骨な宣伝を致したところでＫさんのお話を掘り下げてみることにしましょう。

「子ども時代の家族関係のパターンって恋愛とか結婚に反映されやすいよね？」というテーマになります。

本題は母だと思うのですが、その前に父・兄に対しても軽く触れときたいと思います。

＞父は、アル中寸前で気の弱いコミュニケーションが下手な人です。
＞兄は、要領が良くて大嫌いです。

まあ、だとしたら基本的に「男嫌い」や「男性不信」になりやすいものですね。

でも、「男嫌いだったら恋愛なんてしないんじゃないの？」と思われやすいのですが、確かにそういうケースも多いのですが、案外そうとも限らないことも多いのです。

シンプルに「男女関係を通じて男に復讐している」というケースもありますし、「表面的には男嫌いなんだけどほんとは逆」とか「そんな弱いお父さんを助けたい気持ちがあって、だから助けが必要な人に惚れてしまう」という見方もあります。

そして、母との関係にもつながるのでその部分はまた後述しますけど「助ける／守る／尽くす」などが癖になっていると、異性に対して父や母を投影して「助けたい」「守ってあげたい」「尽くさなきゃ」と思う人を好きになっちゃうこともあるんです。

だから、「セックス後に告白され断れず、、。」みたいなことになりやすいですし、そもそも「恋愛」というものがうまく行かなくなるんです。

そうするとＫさんの夫という方は、そうした情熱を掻き立てるようなタイプでは困るわけでして、男を感じないような、レスになっちゃうような、平和で穏やかで優しいタイプの人（＝助けなくてもいい人）になりやすいのです。

そして、今度は立場をひっくり返して夫に助けてもらう、守ってもらう、尽くしてもらう、という状況を創り出すのですね。

＞母は、すぐ泣くし思い通りにならないと傷つけてくる(容姿や人間性の批判など)のに、守ってあげなきゃいけない妹のようで(私は母にそっくり、、)

で、頼りない弱い父から母を守る、助ける、尽くすということをＫさんは子どもの頃から頑張って来られたのかもしれません。

お母さんに対してどんな風に接していたのでしょう？
どういう気持ちでお母さんと一緒にいたのでしょう？

もしそこで「あたしがしっかりせなあかんわ！」と思ったならば自立してしっかり者になっていくでしょうし、「おかんみたいに感情的になってたらやっていけんわ」と思ったならば思考的でクールなキャラを創り上げるでしょうし、「何かと世話を焼いてあげなあかん人やわ」と思ったならお母さんの面倒を色々見てきたと思います。

そして、それが長年の習慣となるのですが、それを言い換えるとお母さんとの関係の中で「自分なりの愛し方」を構築してきたと言えるわけです。

よくパートナーシップの問題で親子関係が議論になる理由のひとつがコレなんですね。

自分がどうやって人を愛するのか？を母や父、きょうだいとの間で私たちは学び、培ってくるんです。

だから、例えば「弟妹の面倒をよく見るしっかり者の長女」をやってきた人は「面倒を見てあげたい人」と付き合うことになり、「暴れん坊の父から母を守ってきた」という人は「守ってあげたい人」に惚れてしまうし、「情熱的な母とバトルを繰り広げてきた人」は「相手にとって不足なし！」という彼を作りますし、「腕力で家庭を支配してきた武闘派女子」は「コントロールできそうな人」をパートナーに選びやすくなります。

ただ、これも一概にそうとは言えなくて、その真逆になることもあります。

＊

そういう風に見れば、Ｋさんにとっては「長年、母を守ってきたからさ。やっぱ結婚相手は自分を守ってくれる人（＝母の立場になれる相手）がいいわけじゃん？でもさ、それだとやっぱり面白くないから、手のかかる守ってやらなきゃいけない男を彼氏にするわけ」という現実が創造されるんじゃないでしょうか？

１２歳上の彼に対して「ガッカリされることに罪悪感があるから言えない」とか「攻撃されるのが怖いから我慢する」のも彼に母を見ているならば、子どもの頃からのパターンをそうして継続されてるわけです。

特に「母と自分が似ている」と感じられているのであれば「母を守りたい／助けたい自分」というのは同時に「自分を守りたい／助けたい」という思いもあるわけですね。

そうするとＫさんの恋愛パターンとしては「なんだか母にも似てるし、自分にも似てる人を守ろうとするし、母に愛されたかったようにその彼にも愛されたいと思うんだけど、なかなかそうはうまくいかないんだよね。いつも感情的なもつれに発展しちゃって泥沼化するのよ。けど、それが刺激的だからさ、そういう相手にのめり込んでしまうのよね」という風に読み解くことができます。

まあ、要するにちょっと複雑に見えるんだけど実はシンプルな構造になってるのかもしれません。

＊

さて、じゃあ、どうしていけばいいのか？と言えば、やはり王道なんですけど「Ｋさんはどうしたいんでしょうね？」というところが肝となるのです。

とりあえずカウンセラーとしてみれば「その彼との間に生まれるすさまじい熱量をどう平和利用していけばいいんでしょう？」という問いかけになると思うのです。

たぶん母との心理的癒着が大きいと思うので、そこを処理していく。
ついでに父や兄との関係も掘り下げていき、葛藤を解いていく。
そうした環境の中で培われてきた「才能」に目を向けて、それをどう開花させてあげられるかを考えていく。
そうしたアプローチや自分の内面を静かに内観していくことによって「ほんとうに自分が求めているのは何か？」を明らかにしていく。

手はいくらでもありますね。

★母との癒着を切ったり、男性不信を癒すための手放しワーク。

＊「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本」（学研プラス）
＊セミナーＤＶＤ『本気の手放しワーク』

＊

例えば、そういう夫と結婚したのは良いけれど、夫との間でなんで１１年もレスになってしまったのか？を掘り下げていくとしましょう。

夫のことは大好きなんですよね？
けど、性の対象ではないのでしょうか？
それとも夫が拒否してるからレスなだけでしょうか？

少なくとも現状は「夫」は「夫以外の役割」を担ってることになるんですよね？

「親」だったり「兄」だったりするのかもしれないし、心理的な「オアシス」を担ってるのかもしれません。

じゃあ、その状況をどう変えていく？あるいは現状維持でいい？という点を見ていきます。

ここまでの経緯でＫさんの中に「親密感への怖れ」があることは明らかですから、パートナーシップにおける親密感を感じられるように、受け取れるように意識を向けていくことも可能です。

そこにＫさんの魅力や才能もあるはずですから、そこを利用していきます。

そうして夫がその相手になるかどうかは分かりませんが、パートナーとの親密感を受け取り、喜び、安心感、居場所、解放感、自由、地に足が着いた感覚、性的な喜びなどを自分に与えられるようにしていきます。

＊

また、幼少期から培ってきたその「役割」を手放すこともできるでしょう。

「母を守る」ということが役割になっているのであれば「母」を手放すだけでなく、その「役割」も手放していきます。

「もうあたしが守ってあげなくても大丈夫。母を守るのは父の役割だからあたしはその役割をもう下りる」と宣言して、自分の心にインストールしていきます。

だいぶ心が軽くなると思います。

＊

また、

＞一目惚れされてなぜかめちゃくちゃ惚れられるのに付き合うとすぐフラれる学生時代で(そしてストーカーされやすい、、)

ってことは強烈な魅力を持った女性であることが伺えます。
彼との情熱的なバトルもそうですし、母との関係からも分かりますが、本来のＫさんはたいへんエネルギッシュな女性なのでしょう。

じゃあ、そのエネルギーをちゃんと扱えるようになり、自分の幸せのために平和利用していくことができれば最高だと思いませんか？

となるとパートナーシップのみならず、ライフワークってところに話題が進むのですが、その滾々と湧き出すそのエネルギーをどう活用していきましょう？

ということでいくらでも手はありますので、「じゃあ、これからどうしていきたいか？」を自分の心に聞きながら実践していくといいでしょう。

準備ができたらその辺のさらなる詳しい謎解きと共にこれからの人生をデザインしていくことにしましょう！

◎そんなよく分からない心理を読み解きます！。増席しましたがあと２席です！

5/3,4,5 ザ・リトリートセミナー in 神楽坂～ゴールデンウイークに人生を変える旅に出てみませんか？～
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/48425

◎女性性とセクシャリティとサレンダーとコミットメント～実習メインのグループセッション～
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/43397

●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう？」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください！もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません！（不採用になっちゃったらごめんなさい！何度でもチャレンジ可！です）
また、感想を送ってくださったり、ＳＮＳで感想をつぶやいてくださったりすると根本がめっちゃ喜びます！

＞問い合わせフォームから「根本裕幸へのリクエスト（ネタ提供）」をお選びください。

また、お弟子さんたちのオンラインカウンセリング無料相談「ココロノマルシェ」でも随時ご相談を募集しています。
（こちらの方が圧倒的に採用率＆回答率が高いです！！）