夫と子供と愛ある家庭を築きながらものびのび幸せに生きることはできるのでしょうか。



できるのでしょうか?と聞かれると「できるんじゃね?」と軽く答えてしまう私ですが、もちろん、そのための仕込みは色々と必要です。
個別論が多くなりますが、具体的にどこに目を付ければよいかをカウンセリング風にお届けしたいと思います。

毎日のブログ更新ありがとうございます。根本先生のブログを読むと、時々心のポケットの中を引っ張り出されたような気持ちになります。

夫と子供と愛ある家庭を築きながらものびのび幸せに生きる事はできるのでしょうか。

高齢資産家でモラハラDV父、若く元モデルで情緒不安定気味な母の間での過激な幼少期を経て小6時に母の実家に夜逃げ&泥沼離婚後、徹底的に感情を殺して優等生をしてきました。まさに根本先生の指す武闘派でした。

“男ができたら感情の蓋を開けて思い切り甘えて楽になる”とずっと自分に言い聞かせてた通りに、21歳で留学先で初めて男を知ってから何も頑張れなくなり、男絶やさずセックスに依存し、自分に失望しました。
心のバランスが崩れる中で絶対に暴力も浮気もなさそうな今の夫と国際結婚しました。
長年夫拒否のレスで、お互いほぼ仕事がなく不安いっぱいの結婚生活の中、私から頼んで妊活出産できました。
夫は引くほど子煩悩で家庭的(夫は父に捨てられたトラウマがあるみたいです)ですが、自分の好きなものごと以外に無関心で寂しく、授乳が終わる頃、私が居なくてもいいのでは、と死にたくなる事が増えました。
死ぬくらいならとセックスに大麻にとアンダーグラウンドを拡大したら生きる力が出てきて(この頃このブログにも運命的に出会い)、夫への思いも薄れ、介護の資格を取り就職し、夫に離婚を切り出しました。
猛反対されたので、全てを告白してみたものの再構築という流れになっています。
夫は離婚話が出た直後に地元最大手に就職し経済的には安定しました。

息子と二人の時は楽しくて幸せで自然とのびのびできるのですが、三人だと夫の補佐みたいな感じになり、時々疎外感を感じて悲しくなったり、居心地が悪くて苦しくて逃げ出したくなります。どうしてかわかりません。

この国では共同親権が最も一般的なので、
“息子に今の半分しか会えなくても私がのびのび幸せでいるのが大切!一人の方が自分らしく正直に生きられて、真の自分の姿で息子と向き合えるから良い影響を与えられそう”
という離婚への思いと、
“毎日息子と過ごせるし、私の知らない愛の世界、家族の形がこの世には存在するのかもしれない。そこには私が到達した事のない安堵や幸せがあるのでは”
という思いの間で悩んでいます。
後者は全くイメージできないものの、そういう未知のものに取り組むから人生は豊かになり人は成長するのでは、と思ったり。
逆に、夫は“父母のいる安定した家族”への思いが尋常じゃないので、私といたいというよりは、そこを死守すべく離婚したくないのでは?だから居心地悪いのでは?と審議してみたり。

アンダーグラウンドを一気に絶ったからか、鬱っぽくなっていて、精神的な未熟さにも辟易しています。
でも、自分のためにも息子のためにも成長を続けてのびのび前向きに楽しく生きていきたいのです。
欲張りなのですがもう一人子どもが欲しいからか、年齢的にも焦っているのかもしれません。
最善の選択をするためにどんなことに取り組んだらよいのでしょうか。どうかご教授ください!
(Hさん)

やっぱ子ども時代にちゃんと子どもができなかった影響が今に尾を引いているのでしょうか。
あるあるっちゃあるあるなお話でして、「徹底的に感情を殺して優等生」をしてきた方は、うちの読者にうじゃうじゃおりまして、あああ、分かる分かるー、とヘドバンされてる同志もたくさんいらっしゃると思います。

自分を殺して優等生をしてきたのも必至の処世術でして、そうでもしなければ、モラハラDVな父と、情緒不安定な母の間では生き残れなかったと思うんですよね。

そんな優等生を頑張った分だけ、自立は相当早く、家から脱出するついでに日本からも出ちゃったHさんですが、表面的に超自立してた分だけ、やはり内面的には依存的な部分が残されてしまうのです。

男やセックスに依存していた20代も、セックスや大麻にハマった昨今も、やはりカギは「依存」でして、それくらい子ども時代に親に甘えられず、ひたすらいい子をして、自立するほかなかったんだろうな、ということを察します。

“絶対に暴力も浮気もなさそうな今の夫”は明らかに「理想のパパ」を表しているんだろうと思いますし、その予想通り、子どもにとっては最高のパパになりましたね。

とはいえ、そのパパも幼少期のトラウマがやはり強く影響しているようで、「家族」への執着がすごく強くなっているんですね。

よくアンダーグラウンドの話や「旦那もいるけど彼氏もいる問題」で出てくるように、理想のパパを夫にすると、やはり「外」に刺激を求めるようになるのは必然なのかもしれません。

ふつう、こういう流れですと、良い妻・良い母をやってしまいがちなんですけど、その点はいかがですか?

夫婦てのはお互いの痛みを癒し合う関係であるがゆえに、その痛みが関係性に直結し、大問題になることも珍しくないわけで、Hさんご夫婦は教科書に載せても良いほど典型的な関係性なんだと思われるほどです。

で、そういう状態になりますと、Hさんとお母さんが非常に似たような傾向を示すことが多いのですが、その点もいかがでしょうか?

情緒不安定なお母さんと今の自分が似てるなんてのはちょっと屈辱的かつ嫌悪感が出てくるものかもしれませんけど、妻として母として女として似てる点ってどれくらいありますでしょうか?

もし、「認めたくないんだけど、けっこう似てるかもしれない」という点があるならば、やはりそこはお母さんとの関係を整理していくことが望ましいと思います。

そして、そういう風に考えるのも「問題ってのは再現性があって、姿かたちを変えて何度もやってくるもんでね」というパターンがあるからです。

今、Hさんは夫と別れてのびのびと暮らすことを選択肢の一つに挙げられてますし、離婚を切り出したほどですから、その気持ちが強いと思うのですが、その気持ちと、かつて親元を離れて留学したときの気持ちとで重なる部分ってどれくらいあるでしょうか?

で、行動することはものすごく大事なんですけれど、その行動は自分の意識が伴っている必要があるんですよね。

形だけ変えても、表面的な行動だけでも、実際の効果は薄いものです。

Hさんのケースで言えば、離婚することでのびのびとした生活が手に入るか?と言われると、今の状態だとけっこう微妙だな、と思うのですね。

「のびのびとした日々」というのは非常に感覚的なものです。

確かに「形から入る」という方法もありますけれど、意識(マインド)が束縛されたままですと、環境を変えたり、離婚したりしたところでそれは変わりません。

似た例を挙げれば、「収入が10万円増えたら生活が楽になって余裕ができる」と思って頑張って収入を増やしたのに「全然楽にならない。むしろ以前より余裕がなくなってしまった」という場合は珍しくありません。

また、うちの読者さまは「結婚できれば幸せになれる!」なんて思ってないとは思いますが、実際、そういうつもりで婚活頑張ってる方って少なくないですよね?

「生活が楽になる。余裕ができる。」「幸せになる。」そして「のびのびする」というのは「心」の問題ですから、アプローチすべきは行動や思考じゃなくて、意識や心やマインドの方なんです。

さらっと非常に重要なお話をしてるんですけど気付いてました?笑

なので、Hさんのお話はツッコミどころが満載なので、どこから手を付けようかたいへん迷うのですが、私としてはやはり「のびのびできないのはなんでなの?そして、のびのびすることにこだわるのはなんでなの?」というところにフォーカスを当てたいと思います。

そのための疑問を一つ解消しておきましょう。

>息子と二人の時は楽しくて幸せで自然とのびのびできるのですが、三人だと夫の補佐みたいな感じになり、時々疎外感を感じて悲しくなったり、居心地が悪くて苦しくて逃げ出したくなります。どうしてかわかりません。

まあ、離婚を考える相手と3人になれば窮屈になるのは当然かと思いますが、そもそもHさんにとって「夫」という存在について考える必要があるわけです。

先ほどは「理想のパパ」という風に書きましたが、それ以外にも様々な意味付けをしているかもしれません。

「私といたいというよりは、そこを死守すべく離婚したくないのでは?だから居心地悪いのでは?」という仮説も確かにその通りだなあ、と思います。

だから、疎外感を覚えるのでしょう。寂しいですよね、そう思ったら。

また、パパとして有能な夫との競争心があって「夫の補佐みたい」と感じるのかもしれません。そこでは子どもを巡る主導権争いが水面下で行われてるのかな?とも邪推いたしますし。

そういう心理的な側面から、夫と3人でいるとのびのびできないのだと思います。

けれど、それにはまだ深い意味がありそうです。

そこで、パパに目を向けて見れば、それこそパパの方が「家族」を知らないわけですよね?
そうすると見本がないままに「自分にとっての理想の家族」を築こうと頑張っていらっしゃるんだと思います。

私が知る限り、そういう家族はかなりしんどくなります。(妻であるHさんはもちろんですが、子どもの成長と共に、子ども自身が息苦しくなる可能性もあります。)

だからこそ、本来であればHさんがそこはリーダーシップを取りたいところなのですが、Hさんもちょっと自信がない分野ですよね。

それで、

>“毎日息子と過ごせるし、私の知らない愛の世界、家族の形がこの世には存在するのかもしれない。そこには私が到達した事のない安堵や幸せがあるのでは”

なんて風に考えてしまうのかもしれません。

確かにその通りなんですけれどね。
知らない世界はいっぱいありますから。

「夫婦は同じ感情で苦しむ」という格言があります。

一見、全然違う問題を抱えているように見えたり、相手には全然問題と感じていないように見えていたりしても、入り口が違うだけで中身は同じ感情で苦しんでいるのです。

Hさんご夫婦の場合は「温かい家族を知らない」ということでしょうか。

そして、それが喉から手が出るほど欲しくて、お互いに、お互いのやり方で、それを手に入れようとします。

パパが頑なに離婚を拒むのもそれが理由の一つでしょう。

そうして、お互いに知らない「愛の世界、家族の形」を求めてそれぞれが考え、行動すれば、その関係はそりゃあギクシャクしてしまいますよね。

「ねえ、カレーって料理があるの知ってる?」
「え?何それ?」
「なんかすごく美味しいらしいのよ。」
「そうなんだ。聞いたことないな。」
「香辛料をあれこれ入れて作るらしいんだけど」
「そういう料理はたくさんあるけどなあ」
「とりあえずあたし、作って見ようと思うの」
「じゃあ、僕は僕で作ってみるよ」

そうしてそれぞれが想像で作ったカレーは・・・。

そのあと「これが本当のカレーよ!」「いやいや僕が作ったものがカレーだ!」という争いが起きても不思議じゃないと思いませんか?

そんな感じで家庭づくりを進めていたら、困ったことが起きますよね。

で、そもそも論として、彼はもちろんHさんも家族というものにあまりいい思い出がありません。

「のびのびできない」というのは何も今の家族に当てはまるわけじゃなくて、育って家族でもそうだったはず。

だから「家族=窮屈なもの」みたいな思い込みもしっかりあるはずです。

となれば、やはり元をたどればご自身の両親との関係を見つめ直していくことが、離婚を考えるよりも先にやっておくべき宿題です。

例えば、こういうツールを使うのもいいでしょう。

「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本」(学研プラス)
*セミナーDVD『本気の手放しワーク』

さて、もう一つ気になるところがあるとすれば、やはりアンダーグラウンドにだいぶ救われてきたHさんがいる、ということです。

そうすると「家族=窮屈」なだけでなく、「表社会=窮屈」みたいなものもあるのかもしれません。学校でもだいぶ優等生をやってらしたのでしょうか?

アンダーグラウンドの問題がややこしいのは、そこが大きな癒しになってしまうということです。

だからこそ、アンダーグラウンドが必要になるんですけどね。

だから、そこをいきなり断ってしまったら鬱っぽくなるのはもちろん、精神的にもだいぶ不安定になってしまうでしょう。

じゃあ、Hさんがアンダーグラウンドに何を求めてたか?という点が重要でして、それこそ「のびのび」なんじゃないかと思うんです。すなわち「自由」ですね。

息子さんと2人ならのびのびしてられるんだったら、それは大きな解決の一つなのですが、それを「家族」というつながりの中で実装するのがこれからの課題になるでしょう。

そこで考えていただきたいのですが、なぜセックスやドラッグがHさんにとって自由を感じられる行為になったのでしょう?

なぜ、セックスで自由を感じられるのでしょう?

それはHさんの才能の一端を示してくれるかもしれません。
すなわち、ライフワークにつながる糸口もそこにあるかもしれないってことです。

でも、そこにはたぶん罪悪感もたんまりありますから、そちらをケアするのもお勧めです。

「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
*セミナー動画:『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
*心理学講座動画:『罪悪感と癒着の心理』

ということで、あれこれつらつらと書いてきましたけれど、Hさんがまずは取り組む課題はこんな感じということです。

〇子ども時代に子どもができなかったがゆえに「子どもの自分」が心の中にまだいるので(だから自分のことを未熟だと感じる)、その「子どもの自分」を自分の手で育ててあげること。(夫にその役割を求めるのではなく)

〇「のびのびとした自分」をどうしたら家族の中で実現させられるのか?を考えるために、窮屈だった子ども時代の親子関係を振り返り、親を許す、手放す、というプロセスを進める。

〇自分が理想とする家族はどんな家族なのかを改めて考える。そして、できれば友人・知人等にそのモデルとなる家族を見つけ出す。

〇なぜ、セックスが自由の象徴になっているのか?を考えてみる。セックスを通じて自分が得たもの、得たかったものは何か?どうしてそれがセックスでしか得られなかったのか?を考える。

「まずは」という割にはたくさんありますけれどね。

あと、おそらくお住まいの国にはカウンセラーもたくさんいらっしゃると思いますので、相性の合う人を見つけるのもアリですし、オンラインで日本に住むカウンセラーにアクセスしてみるのもいいと思います。

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●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
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