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幼少期に親子関係でトラウマを抱えると親密感への怖れを抱えるようになります。
その怖れがパートナーシップにおいて出てくると、どうしても依存的な感情が出てきます。
それ故に、恋をすると重たくウザい女になってしまうのです。
そこをどう向き合っていくかを考えてみましょう。
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先生…価値観の合うパートナーが、欲しいです…
でも、本当はいらない(怖い?)みたいで、一向にできません!こんなに探しているのにナゼ!?
思い当たる節は、家庭環境くらいです。
一人っ子の私が生まれる前から激ヤバ大セール、トラウマばかりで、子供の頃は死んでも家庭を持たないと誓っていたくらいです。
好きになる人は私に興味がないか面倒くさがられるか、私より大切なものがあって振り向いてくれることはなく(幼い私の母への感情に似てます笑)
好意を向けてくれる人は、話を聞かずグイグイくるのが恐ろしく、私が裸足で逃げ出します(父への感情がこれです笑)
今は親も精一杯だったこと、両親なりに愛してくれていることもわかるのですが、私の好きな人に振り向いて欲しい、その人の1番になりたい欲を、昔から友人にも好きな人にも重々しく向けてしまいます。
大人になってからは、友人、同僚には適度な距離がわかったのか笑、いつも恵まれていますが、良い友人にはなれても親友にはなれない距離感です。
ちなみに同性愛者です!
同性は元から好きで、異性は父親のトラウマで好きではないんだと思います。
わーん!さびしい!愛してほしい!セックスもしたい!毎日連絡取りたい!重い女は需要ないですか!?どうしたら良いと思いますか!?
よかったらネタにしてくださーい!!
(Iさん)
どうしたら価値観の合うパートナーが見つかるか?
それが分かれば苦労しないんだよなあ・・・(遠くを見ながら)(ちなみに今は沖縄式のお墓と海が見えております。)
そんなことを思いながら「男はどこにおんねん!」とか「パートナーが欲しいのじゃ」などの声をお聴きする仕事をしているわけですけど、そういうとき、いろいろとお伺いしながら「ん?あれ?え?」と感じるポイントを探しているんです。
(探しているというか、そういう反応が起こるのを待ってるというのが正確か)
で、そうするとIさんの言葉で「お?」と思ったのは、
>良い友人にはなれても親友にはなれない距離感です。
という一文。
同性愛者の方にはいつもお聴きしてるんですけど、「親友になるような友達と、好きになる人って違いはある?」という点で、ある人は親友と好きになる人は完全に別とおっしゃいますし、ある人はけっこうかぶってると言います。
Iさんはどっちでしょ?
あと同性愛者の世界にもセフレ的な関係があると思うんですが、ほんと体だけの関係で満たされて恋人を求めないタイプの人もいれば、身も心もつながりたい!という方もいます。(たぶん、Iさんは後者ですよね?)
で、これは同性愛者だろうが異性愛者だろうが関係なく、「良い友人」と「親友」、「セフレ」と「恋人」の間には深い溝のようなものが存在していることが多く、なかなかそこを飛び越えられないことが多いわけです。
となると読者の皆様は「ああ、またあの話か・・・」とため息を付いてこのページを閉じようとするかもしれないんですけど、、、たぶん、また何か違う気づきがあるかもしれないので、この先もちゃんと読むといいと思うんだけどなあ。
というわけで、親密感への怖れがやっぱり強いのね、という話です。
子どもの頃に「死んでも家庭を持たない」と誓うくらいヤバい家庭環境だったということで、Iさんもまた近い距離感に痛すぎる思いを持ってるわけです。
その分岐点が「良い友達」と「親友」の間にあるようで、ということは、「良い友達」はできても「恋人」はできにくい状態なのかもしれません。
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さて、みなさんも考えていただきたいんですけど「良い友達」と「親友」の違いって何でしょうか?
たぶん、これ、人によってその定義が違うと思うんですが、シンプルに考えれば「どれくらい相手に心を開くことができるか?」であり、「相手のためにどれくらい頑張れるか?」の濃度の違いであり、「何でも話し合える相手」などであろうと思われます。
そうすると、Iさんが人と出会い、距離を縮めていく上で「ここから先はNG!」となるポイントがきっとあると思うんですね。
「これ以上、心を開いちゃいけない」とか「これ以上、心を許したらヤバいことになる」とか「これ以上、相手のことを知ったら離れられなくなる」とかそういう地点。
それを考えた上で、「良い友達」と「恋人」の間にある線って何だろう?って考えて見て欲しいわけです。
けっこう似てるものが出てくるかもしれませんが、「似て非なるもの」も出てくるかもしれません。
そうすると、Iさんや皆さんの中で「何がブロックになっているか?」が抽象的な形であれ見えてくると思うんですよね。
で、そこでカウンセラーみたいに考えてみるんです。
なんでそんなブロックがあるのだろう?
なぜ、自分はそれを必要としているのだろう?
例えば、心を開きたいと思って距離が近づいて行ったときに「あ、これ以上近づいたらヤバい」という一線があるんです。
「依存心が噴き出て重い女になっちゃう」
「相手のことが気になり過ぎて相手に振り回されちゃう」
「相手をもっと独占したくなって束縛してしまう」
「一時も離れられなくなってウザい女になっちゃう」
まあ、いろいろとあると思いますが、そこで出てくるのはたいがいが「依存時代の傷」つまりは、子ども時代に親子関係で生まれた傷なんです。
だから、そこで私たちは気づくことができます。
もっと親に甘えたかったんだな、と。その身代わりを恋人に求めているんだな、と。
親に振り回されて辛かったんだな、と。
もっと親を独り占めした簡単だな、と。
親とべったりくっついていたかったんだな、と。
けれど、それが全然満たされなかったから、恋人(あるいは親友)に対して、そういう思いが噴き出てきてしまうんです。
つまり、「良い友達」と「恋人」を隔てる線というのは、「大人の女として振舞える地点」と「子ども時代の自分が出て来ちゃう地点」を隔てる線なのかもしれません。
そんな依存的な自分が出てきたら重たくなるしウザいしめんどくさいし、何よりそんな自分のことが嫌だから「恋人を作らない」という選択を私たちは持つんです。
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そうすると「依存心を癒せばいいんですか?どうやったら癒されますか?はよ、教えろや!」という話になると思うんですが、まあ、その前に「依存的な自分を嫌わなくてよい」ということをやってみてはいかがでしょう?
例えば、テンションにもよると思うんですけど、Iさんのこの一文、
>わーん!さびしい!愛してほしい!セックスもしたい!毎日連絡取りたい!重い女は需要ないですか!?どうしたら良いと思いますか!?
これを読むと「かわいい」と思ってしまう人も多いと思うんですよね。
こないだのYoutubeのライブ配信でも、頂いたご相談内容があまりにかわいかったので、思わず「めっちゃかわいいなー」と連呼してしまったんですけど、依存心って「かわいらしさ」でもあるんです。
例えば、新入社員さんがあなたの席に来て「先輩、すいませんっ!ここがよく分からないんですけど、教えてもらえません?」と緊張しながら直立不動で言って来たらかわいいと思いませんか?
※ここで「新人ごときがあたしの席に質問に来るなんてありえないわ」というお局様はスルーしてください。
※ここで「その子がイケメンだったらなんでもかわいい。LINE交換してほしい」という真実はスルーさせていただきます。
新入社員とか新メンバーとか、恋愛なら惚れた側ってのは立場上「依存」です。
何かを始めようと思えばだれでも最初は「依存」からスタートします。
だから、依存を嫌ってたら新しいことにチャレンジできないんです。(←これ、非常に重要な心理)
じゃあ、なんで「依存」=「重たい」「めんどくさい」「ウザい」「嫌われる」というイメージがあるかというと、その出し方なんですよね。
自分の依存的な気持ちを嫌わずに素直に出せたらたぶんかわいいし、素直なんです。
でも、そこで、
自分の依存心を拒否されたら傷つく。
そんな気持ちと伝えて嫌われたら傷つく。
素直に出して分かってもらえなければ傷つく。
だから、傷つかないように上手に伝えようとするんですね。
それで完璧で非の打ち所のない伝え方をしようと思ったり、
相手にNoと言わせないような策略を考えたり、
相手がどう思うかを考えて自分に不都合が起きないようになんて言えばいいかを考えてパニックになったり、
そういう風にあれこれひとりで考えてしまうことが、ウザい、重たいになるわけです。
その流れをまとめるとこんな感じ。
【依存的な気持ちが発生する】
↓
【その気持ちはダメだと思うのであれこれ考えるし、我慢する】
↓
【自分のオーラを見て察してほしいと願うが当然気付いてもらえない】
↓
【我慢することでその気持ちが心の中に溜まっていく】※これが【重い】になる。
↓
【我慢するのもしんどいので相手に伝えようと思う】
↓
【でも、どうやって伝えていいのかが分からない】※これが【ウザい】になる。
↓
【その間もますます思いは溜まっていく】
↓
【臨界点を越えて爆発する】※相手を責める/文句を言う/拗ねる/嫌味を言う/引きこもる。
つまりは自分の依存心を嫌ってる分だけ、それを隠してバレないようにして、相手に嫌われないようにしようとするので、余計にややこしくなるんですよね、という話です。
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で、ここまでの「依存がなぜ重たくなるか?」という話も参考になったかと思うんですけど、じゃあ、依存のままでよいのか?というとちょっとそれもまた違うのですよね。
人は勝手に自立していくものではあるんですけれど、この依存心が出てくるとパートナーシップがうまくいかなくなるのは「自分のことしか考えられないから」です。
これは自分軸とは違うわけでして、ここまでの文章を読まれて気付いた方もいらっしゃるかと思いますが、自分が傷つくことを怖れたり、相手にどう思われるのかが気になったり、相手に嫌われないようにしたりすることに意識を取られていて、相手のことが全然見えてないんですよね。
つまり、自分軸ではなく、自己中になってますし、自意識過剰になってたりするわけです。
まあ、そうすると「パートナーシップ」ではなく「お一人様シップ」(???)ということになるので思い切り空回りするんですよね。
だから、そういうときは「何を与えられるのか?」に意識を向けることです。
それも「私を愛してほしいから、○○してあげたい」というのは「取引」なので愛じゃないわけですね。
与えるってのは「相手を喜ばせることをやって自分もそれが嬉しい」という状態のことを言います。
だから、よくあるワークなんですけど次のような課題を出すことになるんですよね。
〇Iさんはパートナーにどんなことを与えられるでしょう?
〇IさんのパートナーはIさんとお付き合いすることでどんなメリットがありますか?
〇Iさんとお付き合いするとパートナーさんはどんな気分で過ごせますか?
この辺をじっくりがっつりねっとり考えていただきたいな、と思うわけです。
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親密感への怖れという話題から逸れてしまったように感じるかもしれませんが、この「自分から与える」というのは、その怖れを乗り越えるための重要なステップなんです。
怖れがあると「待つ」ことになり、待っていると「依存」になり、相手に任せてしまうことになるわけですね。
ということで、まずは自分から与えようぜ!というテーマと向き合って行きましょう。
さて、じゃあ、Iさんは何においても依存的か?というとたぶんそうではなくて、育った環境から察するに、仕事においては超絶自立系なのかもしれない、という推測が成り立ちます。
たぶん、一人暮らしですよね?
となると、自立してるところはいっぱいあるわけで、なぜか女問題になると依存が出て来ちゃうんですね。
つまり、与えられない人じゃなくて、好きになった女の子にどうしていいのか分からなくなっちゃうんだと思うんです。
だから、「あ、自分は与えられない人じゃないんだわ。恋愛だとダメなだけなんだわ」とまずは強く意識してみてください。
そして、「私と付き合ってくれたらあんなこともこんなこともしてあげるのに、うふふ」とニヤニヤしておくことを目指しましょう。(たぶん、それはすぐにできると思うけど)
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さて、なんだかんだ言ってもやっぱりその根っこにある親の問題って深いわけで、ここまで書いてきた内容も決して浅いわけじゃないんですけど、どうしても肝心なところで幼少期に散々傷ついてきたIさんの心の状態が気になるんですよね。
だから、今までもいろいろと扱ってこられたんじゃないかと思いますが、ここはひとつ気合を入れて、親との関係に向き合ってみませんか?
根性はだいぶあると思うので肚さえ括れればこのプロセスはそんな長く続かないと思います。
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『親密感への恐れが依存心を作り、重たいウザい女になってしまう心理。』
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