出産してからいざとなると性欲が消失してしまう問題~その前後の感情や感覚を繊細に観察してみると見えてくるものがあるのでは?~



自分がアレ?と思う現象に出くわしたとき、ついつい思考でそれを処理しようとするんですけど、カギは感情や感覚にあることが多いものです。
感情や感覚を見ていくことで古いトラウマが見えてきたり、自分の意識の変化に気付けたりするんです。

心と向き合う時のバイブルとして、根本先生のブログを愛読してます。
自分に刺さる記事をブックマークしまくっていたら気づけばブックマーク100件を越えていました笑

今回ご相談したいのは、「いざとなると性欲消失問題」です。

過去のもろもろから男性不信が根深く、野良猫女子の自覚ありなんですが、この人は大丈夫だという方に出会い、結婚し子供もおります。

産後においに敏感になり、人の口から香るにんにく、ネギ、アルコールのにおいがダメになりました。
なので、夜の関わり(←私もお気に入りです笑)を持ちたい時は、夫は食事の食材に気を使い、夜もアルコールを飲まないようにしてくれます。
午前中には両者来たる夜に向けてヤル気満々、夫は食事に気をつけてくれ着々と準備するにもかかわらず、その時が近づくにつれて私の性欲がスンッとなくなることが頻発しています。
つい「晩酌したら?」とか言ってしまい夫の不興を買っています。

なんだか「いざ」の直前になると逃げたくなっているようにも思います。
また思考モードからエロモードの切り替えに長く時間を要します。思考モードを引きずったまま突入してしまうと、楽しめないで不完全燃焼か、夫に御奉仕して終わらしちゃおうということになりがちです。
もちろん、エロモードで楽しめる時もあるにはあります。

私自身、性的なことに興味を覚えたのも早く、性欲はわりと強い方、夫とたくさん楽しみたいとは思っているのですが…
いざってなるとそうならないように自分自身が仕向けているようでもどかしいです。

男性不信の根源は、お酒を飲むと暴力的になる父や、小学校低学年のとき継続的に高学年男子から性的いたずらをうけたことが思い当たります。

夫とは、
親代わりにして依存しまくり→産後クライシスから超自立(愛が受け取れない)→夫婦間の会話激減&レス→もう辛い別れたいと言われ(ここで根本先生のブログに出会う)、
自分の心と向き合うことでデッドゾーンから生還したところです。
約12年で、1人の男でフルコースしてます笑

ここ1年で両親の手放しをし、夫と男女の関係性を取り戻し、かつてないほど夫が好き!というロマンス期を迎えてます。

夫以外に性欲は向かないのですが、夫本人でもいざのときに性欲が消失してしまうの、なんとかなりませんでしょうか。

もっと深く愛し合えるようになりたいです。

ネタになりましたら、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m
(Nさん)

新たなブックマークが触れることを祈りまして四方山話をしてまいる所存でございます。
しかし、100件以上ってすごいね。管理しきれないね笑

さて、Nさんの話をお聴きしてデジャブじゃね?と思うくらい似たケースをこないだカウンセリングしまして、最近の流行なの?とちょっと思っている今日この頃です。(でも、サンプル数は「2」だけどね!笑)

ということで、この辺はどうしたってディープな話になりがちなんですけど、いろいろとツッコミポイントがあるので、その辺から洗ってまいりましょう。

>なんだか「いざ」の直前になると逃げたくなっているようにも思います。

出産後は体質が変わることもよくありまして、それに合わせて趣味嗜好も変わることも珍しくないようです。

今まで好きだったものが苦手になったり、その逆だったり。
また、「母として!」という思いが強いと、子育てにエネルギーをぶち込むことになり、結果的に夫婦関係に距離ができることも一般的によくあることです。

だから、出産前後でNさんの性的欲求や好むプレイ内容の変化についても着目したいところです。もちろんセックスだけでなく、夫婦のコミュニケーションや関係性などの変化を突っ込んでいきたいところです。これがまず1点。

一般的に、出産して母になると、夫との関係も男女からパパ・ママに変化することになり、それによってより影響が出てくるのが「実家」の存在です。

となると男性不信というよりも「父親との葛藤」が浮上してくる可能性がひとつあります。

そこは聡いNさんのこと、

>約12年で、1人の男でフルコースしてます笑

というさすが!と唸ってしまうほどの頑張りをされてきて、ものすごく素晴らしいことですし、その結果、

>ここ1年で両親の手放しをし、夫と男女の関係性を取り戻し、かつてないほど夫が好き!というロマンス期を迎えてます。

というミラクルを出現させているわけですから、めちゃくちゃ素晴らしい女性だと思います。

いや、この点だけでも大いに誇りを持ち、ぜひともその成果を自信に変えて、鼻息荒く「あたしってえらーい!!」と連呼していただければ幸いです。

そんななかで「いざ」ってときに萎えてしまうのはなかなか残念なことなのでぜひとも何とかしていきたいところですが、その一つが「夫に父親を投影している」というケースです。

これははっきり言って詳細にお話を伺ってみないと断定なんてとてもできないのですが、両親の手放しをしてもなお深いところに潜んでいる「父親への嫌悪感」のようなものが出てきているのかもしれません。

で、ネギは分からんけど、アルコールの匂いがNGになるという点についても父親絡みの気配がするんですよね。

つまり、幼少期のNさんがどれくらい父親に対して怒り、不安になり、怖れ、嫌悪してきたのかを改めて振り返ってみたいところです。

その際、「父親のことは許せたけど、子ども時代の自分はまだ救えていない」というケースも実はよくあるんです。

つまり、父親のことは大丈夫でも、そこで受けた心の傷が後遺症のように残っていると思ってもいいかもしれません。

だから、そういうときによく私が持ち出す宿題としては

〇子ども時代の自分に今の私がお手紙を書いてみる。
〇子ども時代の自分の声を今の私が聴いて受け止めてあげる。

という方法でして、よく言われるインナーチャイルドとの対話と言えるものです。

かつてのNさんは「親代わりにして依存しまくり」という時代があったということなので、夫に父を投影するのも自然なことですから。

同様に、継続的に性的いたずらを受けた自分に対してもちょっと向き合ってみるのもいいでしょう。これもまた同様の手段で行えますので。

また、「その時が近づくにつれて私の性欲がスンッとなくなる」とのことですから、そのスンッとなくなる瞬間をもう少し繊細に観察してみるのもお勧めです。

せっかく朝からやる気満々で準備を進めてきたのにいざって時にスンッとなるってことは、何らかの「怖れ」や「嫌悪」あるいは「怒り」を感じているのかなあ?と思うんですね。

それが父親との関係や性的いたずらの影響を表すのかもしれないんですね。
だから、どんな感情を感じているか?をちょっと観察してみると良いでしょう。

そうするとそれがどことつながってどうなっているか?が見えてくると思うんです。

自分の中の何がセックスを拒否しているのかを観察するとこれまたいろんなパターンが見えてくるのでお勧めです。

また、これは一例ですけれど、出産を機に夫の愛撫が気持ちよくなくなる事件というのもちょくちょく発生しています。

母であることに意識が向くので、今までなら感じまくっていたおっぱいが全然気持ちよくなかったり、子どもが出てきたあたりの感覚が変わり、そこを愛撫されることにすごく違和感を覚えるようになったり。

同様に、今まで夫に奉仕してあげることが好きだったにも関わらず、出産後、すごい嫌悪感のようなものを覚えたり、匂いがダメになったりってケースも耳にします。

これは「母」という新たに生まれた要素によって、「女」の部分が相対的に減少し、おっぱいも性器も「大切な子どものもの」みたいに意識が代わっちゃったことが原因だったりします。

つまり、「母」でいる時間が長く、また「母」であることにエネルギーを向けるので、いざってときに「女」への切り替えがうまく行かなくなるんですね。

Nさんの場合も、朝から着々と準備を進める最中も「母」であるわけですから、その辺の気持ち、意識の変化も影響しているのかもしれません。

となれば、準備するのは食事やアルコールだけでなく、自分を「女」に戻す作業でして、これはNさんの言葉を借りれば「思考モード」と「エロモード」と言えるのかもしれません。

そもそも出産を機にお互いに母・父という役割が新たに増えたとすると、関係性はどうしたって再構築せざるを得ません。

慣れない育児に奪われるエネルギーも膨大で、めちゃくちゃ可愛くていとおしい気持ちもあれば、ストレスも相当かかるわけですね。

その再構築に当たっては夜のお作法も変わらざるを得ないのも確かで、せっかくうまく行っているのですから、その辺を夫婦で深く話し合えたらいいですね。

そして、できる範囲で自分が女になれる時間を確保されることもお勧めしたいものです。

これは性的なことに限らず、オシャレだったりメイクだったり趣味だったりする部分でもありますが、「あたしは女なんだ!」ということをより意識してみるとエロモードへの変換もスムーズに行くかもしれません。

またちょっと違う見方をすれば、性欲がスンッと消えたときに自分がどうなっているのか?もポイントです。

性欲がなくなって気持ちが冷めちゃったときの自分が感じていることですね。

頑張り屋さんのNさんのことですから、母業も相当エネルギッシュにやってらっしゃると思うんですね。

そうなると母業を手放し、女(妻)に戻ったときに、母業の疲れがドッと出てくることもよくあるんです。

例えば、母業を頑張ってる奥様が時々「育児で疲れ切ってるところに夫から体を求められるとほんとしんどい」と愚痴っておられます。

そうすると、母から女に意識が切り替わったときにもしかすると母をやってるときのストレスが出てきてる可能性もあるなあ、と思うんです。

で、話を一気に一般化するんですけど、こうした問題を見ていくときのコツは、「あれ?」と思った現象(Nさんなら性欲がスンッと消えること)の前後の感情・感覚の動きを見ていくことなんですね。

自分が何を感じているのか?
その前後で感情がどう変わっているのか?
何が出てきているのか?

特に思考が強い人はそうした感情の動きを見逃しやすいので、何度かそういうシーンに出くわした時に繊細にその感情の動きを見ていくことがお勧めです。

それが過去のトラウマや関係性と結びついていたり、自分では気づかない疲れやストレスが出てきてたり、以前とは違う自分の感覚に気付いたりできると思うので、そうすると今後どのようにそれと向き合っていけばいいかも分かってきます。

その辺の具体的な話はやっぱりカウンセリングの場に委ねられるわけですけれど、まずは自分で観察してみることである程度見えてくるものはあると思うんです。

ということで参考にしていただければ幸いでございます。

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