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このブログではよく「夫はいるけど彼もいる問題」としてご紹介させていただく問題と似たケースですが、なぜ優しくて居心地のいい表の彼とは別れられず、刺激的な恋を求めて裏の彼を求めるのか?そこには母性の豊かさとセクシャリティ+罪悪感という葛藤が生まれているのかもしれません。
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記事に取り上げていただいてとても嬉しかったです。
文章に女性性がほとばしっていると形容していただけたのも。何度も読み返しては勇気を頂いています。ご報告を兼ねて新たな悩みを聞いてもらいたく、再び連絡させていただきます。
薄々分かってはいたけど女性性が強いんだと認めることで、激しく悩みまくる所や、すぐに物足りなさや不満を感じてしまう自分を責めずに受け入れられやすくなりました。
女性性も男性性も強い自分をなるだけ素直に出すように心がげたところ、同僚たちは飲み友になり笑、趣味の音楽も以前より熱をもって取り組めるようになりました。
こんな面倒くさい自分を受け入れてくれる周囲に自然に感謝するようになり、愛情を向ける矛先が増え、自己充足感が高まりました。
一方、年上野良猫ロックマンにはシングルファザーゆえに忙しくて真剣に付き合えないと言われました。
とはいえ、付き合った四年間に積もった不満もあり黙って終わらせるのも癪なので自分の率直な思いを勇気出して彼に伝えたら、なんだかすっきりしました。
これからは仕事のパートナーとして一緒に頑張ろう、と穏便に治まりました。好きな気持ちはまだ残っていますが、無理なもんは無理なんだと素直に認められています。
悩みというのは、長く付き合っている表の彼です。
仕事ができ優しく、どんな我儘も聞いてくれ、私の夢も応援してくれます。でもタイプではないし、興奮しないorしたくないし、どうしても愛したいと思えないんです。
それでも、いざ別れるとなると胸がエグれるようで息苦しく、大好きだった野良猫なんて忘れるほどに絶望してしまいます。
仕事と趣味では冒険をする分、恋愛は着実に行こうと思って10年以上前に選んだ相手であり、彼と居続けることに抵抗があります。
昔の自分に戻るようだし、せっかく自己解放して成長したのだから恋愛でももっと冒険したいのに。。でも30代半ばでそろそろ落ち着きたいし、変に冒険して失敗したくないとも思ってしまいます。
前記事でおっしゃった通り、愛する人を思いっきり愛したいのだと思うのですが。彼を長いこと親代わりにし寂しさや不安を埋めていました。彼との関係が今の自分にとって何なのか、別れた方がいいのか、どうしたいのかが分かりません。
(Yさん)
お!女性性が強いって認めるだけでずいぶん変化が起きたようで良かったです~♪
おめでとうございますー!!!
さて、「表の彼」と「裏の彼」をお持ちの方のご相談は相変わらず多いんですけれど、たいがいの場合「まあ、別れられんよねえ~」という話をしていくもんです。
もちろん、これは「夫もいるけど彼氏もいる問題」に酷似しているケースでして、10年も付き合ってるわけだし内縁関係と言ってもいいですよね。
こういう場合、表の彼と縁を切ることはなかなか難しいと言えます。
その理由と傾向を列挙しますし、過去にも何度か触れてますので頑張って探し出していただけたらと思う次第です。
・彼の存在が「家族」になっている。父・母役を彼が担ってくれているため、彼との関係を切ることは家族と絶縁することを心理的に意味するので別れるという発想すら思いつかない。
・そもそも「裏の彼」が存在する理由が「表の彼」の存在であり、両者は心理的に一対になっている。つまり、表の彼がいてくれるお陰で裏の彼を作ることができているので、表を失えば自動的に裏を失うことになる。
・表の彼には「家族」である以外に、様々なメリットがあり、その生活を10年も続けてきたゆえに、そのメリットが当然になってしまっており、その価値を感じられなくなっている。だから別れようとすると激痛が走ることになる。
・そのメリットをちゃんと見つけ出して感謝できるようにならないと別れるに別れられないし、かつ、裏の彼を量産し続けることになる。
さて、こういうケースはだいたい「表の彼(もしくは夫)」は優しくて、なんでも受け入れてくれて、家事もできて、自立しており、仕事もちゃんとしてくれて、自分のことをすごく好きでいてくれて、自分を自由にさせてくれる存在です。
いわば、理想のお母ちゃん、お父ちゃんみたいな存在です。
私たちは思春期の頃に恋をし始めますが、だからと言って親と絶縁することは考えられず、中には他に好きな人を作ることやセックスを覚えることが親への罪悪感になる人も珍しくないものです。
つまり、親がいる状態で彼氏を作ろうとするわけですね。
で、それと同じことが夫婦や長く付き合ってる恋人同士ではよく起こることで、この「夫もいるけど彼氏もいる問題」が成立します。
そういう風に見ると、Yさんにとっては思春期の頃はどんな女子だったのか?親子関係はどうだったのか?というところに着眼する必要もあります。
ちなみに、思春期にできた彼とリアルに結婚を考えることってあんまりないように、「裏の彼」ともまた結婚が難しい状況になるものです。
ま、意識では「表の彼と別れて、裏の彼と結婚したい!」と熱望するんですけどね。自分の心理的になかなかそうは問屋が卸さないわけです。
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で、私が気になったのは
>仕事と趣味では冒険をする分、恋愛は着実に行こうと思って10年以上前に選んだ相手
という部分でして、まあ、そういう目的で彼を選ぶのはいいけれど、なんでそういう戦略に至ったんだろう?という点です。
なぜ、仕事と趣味では冒険するのに、恋愛は着実に行こうと思うようになったのでしょう?
これはぜひYさんを問い詰めてみたいところですな。笑
というのも、この「家族みたいな表の彼と、刺激的な裏の彼」を求める心理によく見られるのが、「いやあ、実はYさん、本質的には家庭的なキャラだもんねえ~」ということなんです。
これはちょっと受け入れがたい部分があるし、母親との葛藤があればなおさらなんですけど、この部分、Yさんの豊かな女性性がもたらす心理とも言えるのです。
女性性が豊かってことは感受性が豊かで直感が鋭く情熱的で女性的な優しさや包容力を持つ、という特徴の他に「豊かな母性を持つ」という側面もあります。
つまり、家を作り、守り、子を産み、育てる力が強いということです。
もちろん、実際に子どもを産むかどうかは別だし、家を守るって点については同様に女性性が強い旦那さんがケアすることはできますけれど、そういう力を潜在的に持っているということなんです。
その母性は大人になるまでの間はそんなに強く出て来ないので男とヤリまくったり、刺激的な恋をしたりすることもよくあるんですけど、大人として成熟してくると「産み、育む」という欲求が心の奥深くから出てくるようになります。
ま、それで女性は30代以降、性欲が高まっていくんですけどね。
また、Yさんのように後天的に男性性を鍛えて男らしい生き方を身に着ける方もほんとうちの読者・クライアントさまには多いのですが、それもまた女性性の豊かさがもたらすものなので、ベースとしては女性性です。
そうすると、この彼との間に生まれる「家族的な雰囲気」というものは、子どもを産み・育てるという環境においては理想的なんですよね。
だから、夫もいるけど彼氏もいるという奥様に「子育てするなら夫の方が適任だと思わん?」と聞くと、ほぼ100%「Yes!」という答えが返ってくるわけです。
つまり、なんでYさんが表の彼と縁を切れないか?というと、これはもう本能的に「家を作り、守るには彼が最適」と分かっているからかもしれないのです。
で、家を守り、子を育む母性からすれば、彼に男を感じる必要はないんですよね。
安定的に稼いでくれて、性格が穏やかで、自分を受け止めてくれるし、かつ、家事・育児だってうまくやってくれる男であれば問題ないわけです。
つまり、Yさんの母性から見れば、表の彼の「父性」に魅力を感じていると言ってもいいかもしれません。
要するに母性というのは安心・安全・安定を「家」に求めるんですよね。
そりゃそうだ、と思いません?
とはいえ、後天的とはいえ男性性が発達してることもあり、また、彼を「家族」としてしか見られなくなれば、刺激的な恋がしたくなるし、情熱的なセックスを求めたくもなるんです。
それで「裏の彼」を求めるようになるんです。
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そういうわけでYさんに対しても「そういうわけで別れられないだろうねえ~」と他人事のように言っちゃう私ですけれど笑、とはいえ、その表の彼にコミットメントすることもできないし、かといって別れられないし、という葛藤は解決されませんよね。
「いっそのこと性欲を禁じて修道女にでもなれっていうわけ?」とか「仕事や趣味の刺激で満足しろっていうの?あたしは冒険的な恋を求めてるのに?」という絶望的な思いも出てきやすいと思います。
さて、私のクライアント様には「夫もいるけど彼氏もいる」という状態から、「夫に男を感じられるようになってレスも解消しましたー!」とか「夫と離婚することにしました!なんかスッキリです!」という報告を頂くまでになるケースがあるんです。
昨日の記事にも似たようなことを書きましたが、私は「夫婦なんだから仲良くしようぜ!」という方向でカウンセリングをすることもなければ「ちゃんと恋をするために彼とは別れなさい!」という提案をすることもありません。
自分がより自分らしく、自然体になれば勝手に問題は解決すんじゃね?という方向で見ていきます。
じゃあ、Yさんのどこが不自然なんか?ということになると思うんですけど、どっかに書いたように「なんで仕事と趣味は冒険するけど、恋愛は安定を求めたんだろう?」という部分や「そもそも思春期の頃のYさんってどんなだったん?」という問いがまずは浮かびます。
そして、ここでめちゃくちゃよくあるケースとして「セクシャリティのブロック」という話が出てくるんですね。
「いやいや裏の彼とのセックスは充実していたし、それこそヤルだけの相手には不自由してませんけど?」とか思われるかもしれませんが、そこでも「それがなんで“裏の彼”なんでしょうね?」ということになるんです。
女性性が豊かであるということは母性も豊かだけどたぶんセクシャリティも強いもんです。
ところが、母性とセクシャリティが喧嘩するっていうと分かりやすいんですけど、「家庭的で家を守りたい私」と「情熱的なセックスをしたい私」が矛盾して葛藤を起こすんです。
ただ、両者は本質的な部分では葛藤は起こりません。
そこに「罪悪感」という感情が入り込むと、途端に「安定・安全・安心な家庭にセックスや“女”は不要でしょ?」という葛藤になるんです。
つまり、セクシャリティやセックスや女であることになぜか「罪悪感」を持ってしまうんです。
これが親子関係やきょうだい、思春期の人間関係、性的トラウマ等々から発せられるので、結局その辺を洗っていくことになるんですけれど、でも、よくよく考えたら分かりやすいと思いません?
セックスに罪悪感があるから表の彼にはそれを求めず、アンダーグラウンドにてそれを満たそうとする、という心理。
なので、たぶん、この辺を扱ってあげるとよりYさんの自然な姿が見えてくると思います。
パートナーを情熱の限り思いっきり愛するためには罪悪感は不要なもんですし、セクシャリティ・ブロックもまた要らないものです。
なので、そうした点に着目していけば表の彼との関係も変わってくるでしょうし、より自分らしい恋ができるようになると思うのですがいかがでしょうか?
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