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信頼して待つ、というお話です。
なかなか状況が変わらない、進展しないという状況だと不満が溜まってイライラしてしまうものですが、そのイライラはちゃんと処理してあげて、今の自分ができることにエネルギーを向けます。
ただその時、ついつい扉を閉めて自立しすぎちゃわないような塩梅も大事なんです。
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現在両想いの男性がおりますが、彼は離婚合議中です。経済的な理由から別居はできておらず、離婚を切り出してから2年半が経過しました(私との出会いは2年前です)。
私は、彼のおかげで女性として非常に成長させてもらい、ものすごく感謝しています。これからも一緒にいたいです。「彼と結婚する」「愛させてあげる」と日々アファメーションしています。
ところが、アファメーションをはじめてから、「行動なくして本気なし」という価値観が強烈に現れるようになりました。
「2年半もあって、なぜ別居すらできてないの?離婚届を突き付けたらどう?金ならもっとガムシャラに働きなよ、本気ならもっと全力になるべきでしょ」「離婚に本気じゃないんじゃない?2年半かけて大した成果も出せない男なの?」と。
もちろん彼には休息も時間が必要で、実際には彼も奥様も少しずつでも準備中だと聞いています。お子さんも2人で、大変に決まっています。頭ではわかっているのですが…
サレンダー、コミットメントを成功させるために、この根強い価値観とどう向き合えばいいでしょうか?
(Rさん)
まいどご利用まことにありがとうございますー!!
ということで、武闘派女子あるあるの「待てねぇんだよ!はよ、せえや、こらっ!」という話ですね?
ていうか2年半、十分待ってると思いますよ。
そりゃあ、相手も相手なりにやりくりしてるんだと思いますが、2年半っていやあ、なかなかの年月ですから待つ方もたいがい疲れてしまうもんですよね。
武闘派女子の中にはそんな長期間待つことに耐えられず何度も彼に爆撃を加えたり、別の男に乗り換えようとしたり、呪いを唱えたりしてることが多いのですが、よく頑張ってらっしゃると思います。
「行動なくして本気なし」という言葉はたぶん初耳なんですけど、意味はよく分かります。
「本気だったらとっくに行動してるよね」というわけです。
で、私の話をあちこちで聞かれてるRさんとすれば十分分かってらっしゃることと思いますが、「まあ、それは向こうの問題なんだから何も手出しはできねぇ」という原則があります。
「そんなこと分かっとるわい!」という声が聴こえてくるわけですけれど、まあ、改めてそこを整理していきましょう。
私たちには「自分にできること」と「できないこと」ってのがあります。
よくブログ上でも「コントロール」という言葉が出てきますが、これは自分の思い通りに相手を何とかしようとして、できないことをしようとしてしまうことも含まれます。
彼の気持ちや彼の家庭での話し合いってのは彼の領域で、それに対してRさんができることって限られてます。
つまり、できないことが多いわけですね。
だから、そこは彼に任せるしかないわけですが、こうも状況が動かないとイライラしてしまって、「おいおい、そっちの状況はどうなってるんだよ。こっちはもう準備完了してるんだよ?」という気持ちになるのも無理はないものです。
で、そういうときって「できないことは彼に任せて、自分が今できることに意識を向ける」という自分軸なあり方が最も求められるところでして、改めて自分自身に意識を向けていきたいところです。
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カウンセリングの中でもけっこうこの手の話題は少なくないのですが、一般的に人は自分を見たくなくて、相手に問題を押し付けたいので、なかなか自分と向き合うってことは思っているより難しいものです。
というのも、自分の領域内にも扱いやすい部分と扱いにくい部分、見やすいところと見たくないところってのがありまして、自分に意識を向けるとなれば見やすくて扱いやすいところばかりに手を出すものです。
だから、なかなかこの問題を一人で解決するのは難しいのかもしれません。
で、そういうときにカウンセラーというのは分かりやすい意地悪(?)をしてくるもので、
「もし、Rさんが彼と結ばれたくないと思っているとしたらなぜでしょう?」
とか、
「もし、Rさんが今の状況を望んでいるとしたらなぜなんでしょう?」
という訳の分からん質問をしてくるものなのです。
でも、意外とそこに答えが見つかることが多く、例えばですが、
「実はあたしもけっこう親密感への怖れが強うございましてね」
「なんだかんだ相手の家庭を壊すってことに罪悪感みたいなものがありまして、彼に対してもあんまり強く出れないんですよね」
「なんだかんだ今の距離の方が楽でいいのかな、と思うんです。彼を見てると結婚ってやっぱ大変だな、と思うし」
「もしこの先彼と付き合えるようになっても別の女が現れたらどうしよう、とか思っちゃうんですわ」
「彼と結婚したいんだけど、ほんとにあたしが彼のお嫁さんとしてふさわしいか不安なんすよね。」
「彼と結婚したらあたしたちの間にも経済的な問題が生まれるんじゃないかな?とか思っちゃうんすよ」
でも、ここから先はけっこうプライベートな内容になってきまして、カウンセリングなどでは次のようなテーマでRさんのお話を伺う予定となっております。
・両親やきょうだいとの関係、距離感
・過去の恋愛のパターン
・仕事や趣味について
要するにそこから「Rさんが一人でいることの各種メリット」や「Rさんが結婚することのデメリット」などについて心理的に明らかにしていきたいわけです。
そうすると「なぜ、今、この状況なのか?」に加えて、「どうすればこの状況を動かすことができるのか?」「そのために今、自分は何ができるのか?」あたりが明確に見えてくると思います。
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で、Rさんの思いを改めて拾い上げてみますと
>「2年半もあって、なぜ別居すらできてないの?離婚届を突き付けたらどう?金ならもっとガムシャラに働きなよ、本気ならもっと全力になるべきでしょ」
>「離婚に本気じゃないんじゃない?2年半かけて大した成果も出せない男なの?」
とまあ、おっしゃる通り、これは正しい思いだと思うんですよね。
これは2年半待つうちにRさんの心の中に溜め込まれた不満、つまりは我慢した結果だと思うんですね。
表向きはいい彼女をやっちまってるんでしょうか?
この不満、少しは彼にぶつけたりしてるんでしょうか?
それとも意外と後方待機部隊所属だったりして「待つ女」なのでしょうか?
この不満というか不安というか、そうしたRさんの気持ちをちゃんとケアすることもすごく大事なんですよね。
彼のために我慢していること。
彼に言いたいけど言わないようにしてること。
彼のために頑張っていること。
彼との関係でいつも感じている不安、寂しさ。
きっと彼のことをたくさん理解し、受け入れようとしてきたと思うんですよね。
「彼にも事情があるんだから」
「なかなか大変な状況だからあたしは待つしかない」
「彼をひたすら信じるしかあたしにはできない」
と言った風に。
でも、その裏側にはいろんな葛藤が当然ながら出てくると思いますし、この2年半の間に周りの人の結婚のニュースを耳にすれば焦りやいら立ちもあったかと思いますし、そうした気持ちをどうケアされているのかな?と思います。
彼のお陰でますますいい女に成長できたことは素晴らしいことですが、その裏にはまだまだ溜まったままの感情があるんじゃないかな、と思うんです。
その感情を溜め込んだままだとそれが怒りとなって彼や自分の方に向かっちゃいますからあまり健康的じゃないですよね。
そうした心の内を整理していくことで、「行動なくして本気なし」という価値観からは抜け出せるんじゃないかなあ、もっと堂々と彼を待てるようになるんじゃないかなあ、と思うのですがいかがでしょう?
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こうしたお話を伺っているととある心理的な現象が起こることが多いです。
彼の離婚を待っているRさんの立場だけでなく、ロックマン氏を狙いながらもなかなか膠着状態にある場合、彼の仕事の都合で結婚を待っている状態など、いわゆる「結婚をエサに待て!の状態になってる場合」です。
こういうときってひたすら彼側の状況が変わるのを信頼して待っているわけですが、その間にRさんがどんどん自立してしまうんですね。
自分にできることをやろう!と日常を楽しんだり、自分の心を整理したり、女性性を解放したり、セクシャリティと向き合ったりしているうちに、気が付けば「あれ?あたし、この状況で一人でも楽しいじゃん!」になったりするんです。
彼を待っている間に自分磨きを励んで自立して一人でも大丈夫になっちゃうんですね。
で、これの何が問題か?というと、待つことに慣れ過ぎて二人が一緒になるイメージがなかなかできなくなることなんです。
これはずっと彼氏がいなかったり、ずっと不倫を繰り返したりしている人にもいえるんですけど、一人でも大丈夫、一人でも楽しめる、という状態を作り出したことによって、彼が要らなくなっちゃうんですよね。
つまり、自立し過ぎちゃって自己完結・自給自足な状態になってるんです。
それはそれでめでたいことかもしれませんが、そうするといざ彼が離婚を成立させて「やあ!待たせたね!」と花束を持って現れたときに「ええー、いまさら?もう遅いわ」と自分が扉を閉めてしまうことになりかねないのです。
もちろん、それが自分の幸せだったらいいんですけど、やっぱり彼を待ってる意識があると「ええええええーっ!?何してるのあたし!?」という状況になります。
いわば、「彼を待ってる間にいつの間にかロックウーマンになっちゃった!?」問題です。
で、うちの読者である武闘派女子の皆さまは基本自立系なので、そんな境地にあっさり達してしまうことも少なくないんです。
なので、そうなりたくない淑女の皆さまには「心の扉を開けたまま待つ」ということを提案することになるんですね。
「待つ」というただでさえ大変な作業に「心の扉を開けたまま」というさらなる課題が乗っかるわけです。
まあ、それを言い換えれば「信頼して待つ」ということになるんですけどね。
ということで、彼の担当分は彼にちゃんとお任せして、自分は自分ができることに意識を向け、そして、彼に向けた扉は常にオープンにしておく、というプロセスがお勧めなのです。
これ、めちゃくちゃ鍛えられますのでさらにいい女になっちまいますね。
でも、それ、ほんとに一人で頑張るつもり?と思うので、ぜひサポーターは募っておくといいと思います!
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