たくさん愛情を注いでくれる彼にどうお返ししたらいいのだろう?



自分の存在に価値を見ることができれば、その愛情を受け取ってあげることで別にお返ししなくてもお互い幸せなんですけど、それだけでは「もの足りん!」という方のために、いくつかの提案をさせていただいております。

根本さんお久しぶりです。

色々あって、昔は根本さんのブログに救われ&勉強する日々でしたが今は生きるレベルが上がったのか笑
また別の悩みが出てきました。
ノロケだと思われるかもしれませんが本当に苦しんでいます。

私は離婚経験者であり、DVとモラハラで死にたかった時期に陰ながら支えてくれた彼とお付き合いをしています。
付き合い始めた矢先、私の癌が発覚し闘病中です。
幸い大したことはなく、癌は完治に向かっています。

いつもそばで支えてくれている彼氏に、不安をぶつけてしまったり
仕事で忙しいのに、彼が心配ですぐに家まで来てくれたり
彼に、どう返していいかわからないのです。
一生尽くしても返しきれないほどの愛情をもらっています。

私は、彼が幸せになるのなら相手が私でなくてもいいと思っています。
こんなに素敵で綺麗な心の持ち主が、幸せになれないなんておかしい。
神様、私を生かしてくれたら、彼を世界で一番幸せにします。

私はどうしたら、この愛を彼にお返しすることができるのでしょうか。
(Kさん)

ノロケもいいっすよー。全然ウェルカムですよー。同志のみなさまは決して「きーっ!くやしい!」とかならずに、無表情になって黙って別ページを開くだけですから大丈夫ですよー。たまに生霊とか飛んでくるかもしれませんが、こちらも生霊出して対抗すれば大丈夫っすー!

さて、病気が完治の方向に向かっていて幸いです。よかったですねー。
そんな病にかからなければいけないほどハードな結婚生活だったということでしょうか。

で、そんなときに支えてくれた彼の存在は、まさに命の恩人と言えると思いますが、私が若干危惧するのはKさんが全快し、燃え盛る武闘派魂が完全復活を見たときに彼のことが邪魔になんねーかな?ということです。

「そ、そんなことになったら彼に申し訳なさ過ぎて・・・」と思われるかもしれませんが、実際、そういうケースは枚挙に暇なく、実は昨日も若干似たようなお話を伺っていたところです。

まあ、そうなったらそうなったでまたご相談くださいませ。
昨日のお話では、いろいろと伺っていったら「やっぱり今の彼がベストだよねー」という結論になりましたので。

さて、本題に参りましょう。

>私はどうしたら、この愛を彼にお返しすることができるのでしょうか。

という話ですが、それだけ彼がしてくれたことが素晴らしく、感謝してもしきれないって気持ちをお持ちなんですよねー。

それってほんと素晴らしいことですし、そこでKさんが感じているのは間違いなく「愛」ですし、でも、ほんと彼と出会えてよかったですね。運がいいですねー!

で、たぶん、Kさんも読者の皆さんも私が「いや、そんなの何も返さなくていいですよ。元気になって、笑顔でニコニコして、彼にいつも感謝していれば大丈夫なんですよ。自分の存在価値をもっと受け取りましょうよう!」という話をされると予測してると思うんですけど、それは当たりです。笑

彼にとってはKさんと一緒にいられること、Kさんが元気になっていくこと、Kさんが幸せそうにしていることが彼の喜びですから、それで十分お返しができているわけです。

Kさんが何かしてくれるから彼はKさんを愛してるわけじゃないんです。
Kさんも、彼が何かをしてくれるから愛してるんじゃないですよね?同じことを他の人がしてくれたとしてもダメっすよね?え?そうでもない?え?笑

自分が存在していることに価値を感じる、ということです。

ただ、これがめちゃくちゃ難しい。ものすごく難しい。

「何かするから愛される」と多くの人は感じていますし、それが見た目が麗しい人であっても「きれいだから愛される」と思ってます。

つまり「愛されるのには理由が必要だ!」と頑なに信じている自分がいるんです。

パートナーシップでも喧嘩したり、別れ話になったりするのは「○○してくれないから」という不満であったり、「△△するから」という文句だったりします。

そもそも親からもそんな風に怒られます。「何かしなさい」と。

そうすると私たちは無意識のうちに「何かしないと愛されない」と思い込むようになります。そして、愛されるために何かをしようとしてしまうんですね。

でも、それってニーズだし、取引だし、犠牲だし、ってことで、愛されるために何かをして愛してもらっても素直に受け取れません。

愛されるためには何かしなきゃ、と思っているのに、何かして愛されても素直に愛を受け取れないんです。めちゃくちゃ矛盾してますよね。

特に自立系な方々はそもそも「与える」ということが好きで、人に何かしてあげることを好む傾向にあります。面倒見が良い人はもちろんですが、そうでなくても自立系を標榜する方々は何かと与えることが得意です。

ところが、そういう方々が「自分には何も与えるものがない」と感じてしまうと途端に自分の価値がなくなったように感じてしまうんです。

「何も与えられない自分は存在価値のない人間だ」と思い込んでいるんですね。

そういうことから、彼がたくさん愛してくれたとしても全然それを受け取れず、何かを返さなきゃ。たくさん返さなきゃ。と思ってしまうKさんがいるんです。

そうすると「愛されることで罪悪感を覚えてしまう」ことになるんです。

彼から放たれた「愛」が、“Kさんフィルター”を通過する際にその一部「罪悪感」に変化しちゃうんです。

だから、彼に対して「ありがたいなあ」と思う一方で、「申し訳ないなあ」という思いも出てきます。

そして、「とっても素敵なことをしてくれたから感謝の気持ちを込めて何かしたい」という気持ちもある一方で、「こんな私にこれだけのことをしてくれたんだから、何かお返しをしないと釣り合いが取れない」と思っている自分も出てきます。

愛と罪悪感がミックスされてるわけですね。

で、その愛の部分はそのまんまでいいんですが、やはり罪悪感がヤバいわけです。(そもそも癌は罪悪感の病と心理界隈では言われてますが)

「自分になんて価値はない。そんな自分を愛してくれる彼には申し訳なさを感じてしまう。だとしたら一生かかっても彼にそのお返しをしなければならない」みたいなマインドが根付いているわけです。

素晴らしいことをしてくれたのに、一生かかってお返しをするなんて、まるで罪人のマインドになっちゃうんですね。

ということは、やはりDV&モラハラをセットで浴びせかけてくれた元旦那のおかげでそんなに無価値感が強くなってしまったんでしょうか?

それともそれ以前から無価値感は強く、それゆえ愛されることに罪悪感を覚えるタイプだったのでしょうか?

だとしたら幼少期からの人間関係についてネチネチとお聞きしなきゃあきませんなあ。

本質的に言えば、Kさんが自分の価値を低く見積もってしまい(=自己肯定感が低い)、素直に愛を受け取れず、罪悪感に変換してしまってる部分をなんとかしていきたいわけですね。

彼の愛をもっと受け取れるように。
もっと素直に彼にサレンダーできるように。

さて、罪悪感があると彼と癒着しちゃうので、それも回避したいところです。
すでにこれだけの恩義を感じていると、どうしたって彼の奴隷になってしまう可能性も高いです。

なので、ちょっと冷静に見ていきましょう。

>一生尽くしても返しきれないほどの愛情をもらっています。

それは素晴らしいことですが、ここから言えることがいくつかあります。

「あたしにはそれだけの愛情をもらえるほどの価値が今、この瞬間にある」ということを受け入れること。

そして、何よりも大事なことは「彼は自分がそうしたくてそうしてるだけ」ということ。

要するに「頼んでもいねーのに、こいつ、勝手にあたしに愛情をたくさんくれるのよ」ということです。笑

そこから言えるのは「まあ、彼ってもの好きだよねえ。ほんと。」ということもあります。

ちょいとひねくれた言い方をしておりますけれど、冷静にそういう風に見る目を持っておかないと、すぐに罪悪感が発動してしまいます。

「彼はそうしたくてしてるだけ」であり、「そうすることが彼の趣味」であり、「あたしのためにそこまでしてくれる彼は、やっぱり変態(はあと)」という“事実”をちゃんと見ておくことがお勧めです。

そう思えると罪悪感は少しマシになると思います。

彼はKさんのことが大好きになるくらいの変態なので、Kさんのために喜んでいろんなことをしてくれてるだけなんです。

だから、Kさんはそんな変態彼氏に付き合って「愛させてあげてる」わけなんですな。

「受け取ることと与えることってイコールだぜ!」ってドヤ顔で言うことで有名な某N氏によれば、彼はKさんのためにあれこれしてあげたいし、愛してあげたいし、喜ばせてあげたいし、何でもしてあげたいと思って実践してくれてるんですよね?

それって見方を変えれば、Kさんが彼にあれこれさせてあげて、愛させてあげて、喜んであげて、何でもさせてあげてる、という風に言い換えることができます。

つまりKさんは「愛情をたくさんもらっている」一方で、「退場をたくさん与えさせてあげてる」と言えるのですね。

だから、すでに「お返し」してるんです。与えるんだから。

・・・こういう話をするとですね、私の武闘派女子なクライアントさま方は「そうなんだ」と一瞬感動した表情を見せたのちに、ボソッと「なんか、うまく丸め込まれた気がする」とつぶやかれることが多いものです。頭いいなあ・・・。なんでバレたんだろ・・・。

でも、これ、ほんとのことね。

「与える」と「受け取る」は同じ意味で同時に起こる、というのは「与える→受け取る」の関係が次に「与えさせてあげる→受け取ってあげる」になるからです。

だから、受け取り下手な自立系な方には「受け取ってあげる」と思ったら「与える」ということになるから、そういう風に捉えたらいいよ、とアドバイスします。

★ってことで、罪悪感はコレで処理してあげよう!

「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
*セミナー動画:『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
*心理学講座動画:『罪悪感と癒着の心理』

●自分の価値をもっと受け取れ!
●すでに与えてる(お返ししてる)ことを知れ!

という話をしてきたわけですが、それに続いて「それでももっとお返しがしたいのじゃー」という部分を追記しておきたいと思います。

これはちゃんとこの2つを実践してからやってくださいね。

「お返し」というよりも「与える」という意識を持つことです。

〇彼にたくさん感謝の言葉を伝える。
〇彼が笑顔になれるようなことをしてあげる(言葉かけでもいい)。
〇彼が喜んでくれることをあれこれ考えてやってあげる。
〇彼がうれしいポイント(性感帯含む!)を見つけて愛してあげる。

・・・まあ、似たようなことが続くので、この辺で。

例えば、愛情表現って人それぞれですから、彼が喜ぶ愛情表現って何かな?って考えてあげるんです。
「言葉」で愛を感じる人もいるし、「モノ(体)」で愛を感じる人もいるし、触れられることで喜びを得る人もいます。

たくさん褒めてほしい人もいれば、励ましてほしい人もいます。
気持ちを理解してほしい人もいれば、甘えさせてほしい人もいます。

要するに「彼のことをもっと知って、もっと理解してあげようぜ!」ということです。

そのとき「自分は言葉で愛情を示してほしい人だから彼もそうだろう」と思ってしまうのは危険。自分は言葉でも、彼はスキンシップかもしれないからです。

なので、彼が喜ぶことを“自分の負担のない範囲で”与え続けてあげればいいと思います。


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