自分を「めんどくさい女」と思ってしまう理由とささやかなその対処法~めんどくさい女っていい女だよね~



恋愛講座で「自分のことをめんどくさい女だと思う人?」とアンケートを取ると、かなりの手が挙がるくらい、女子は自分のことを「めんどくさい奴」と思い込んでいるようです。
それってなぜなんでしょうか?そして、どうにかできないもんなんでしょうか?
そんな哲学的な命題とがっつり向き合った長文でございます。

例えば、恋愛講座で「自分のこと、めんどくさい女だと思う人ー!」とアンケートを取ると8~9割の方が胸を張って手を挙げられます。
もちろん、残り1~2割は自覚がないか、手を挙げるのが恥ずかしいか、「あたしは違う!断じて違う!」とその事実を認めたくないためだろうと推測しております(笑)

ちなみに女は「あたしはめんどくさい女」と思っており、男は「めんどくさい女は嫌だ」と思っていて、明らかに需要と供給がマッチしていないのですが、なぜか色恋沙汰の問題は両者からわんさかと出てきます。

「めんどくさい女は嫌だって言いながら、あたしよりもはるかにめんどくさいあの女に熱を上げてるのはなぜ?」と思う女子もたくさんいらっしゃるかと思いますが、その頃、男には「自分が気に入っている女の場合はめんどくさいと感じない」という誠に都合のよい論理がまかり通っており、かつ、「自分が気に入っている女であっても、感情的になられると途端にめんどくさくなる」とか「自分が気に入っている女であっても、こちらのペースを崩されると即座にめんどくさくなる」という習性も持ち合わせています。

その辺は「めんどくさい女」にとっては確実に地雷となり、怒り・不満の元になるのですが、また、そういう態度を示されながらも「今度の水曜日なら会えるで」とか言われると、途端にご機嫌を直して「うん、行く行くー!」と一オクターブ上の声を発してしまうものですね。

そうすると「不満を持ちつつも、会えるとなると嬉しくなってる自分」に「やっぱりあたしはめんどくさい女だわ」なんて自己評価をアップデートすることになります。

「彼のこと、好きは好きなんですけど、でも、その態度にムカつくこともあるし、かと言って嫌いになれないから会えるとなったらうれしいし、彼に会ったら全力で笑顔で過ごしてる自分がいて、でも、そんな自分を冷ややかに見てる自分もいるし、ふだんなら言いたいことバンバン言ってるキャラなのに、彼の前では言いたいことの3割も言えなくなる自分が情けなくなる一方で、いかに彼の気を引くかを冷静に計算してる自分もいて、そんな自分を感じると、ほんとあたしはめんどくさい女だな、と思っちゃうんです。」

「彼が私のこと愛してくれて、大切に思ってくれてることにはすごく感謝しているけど、そんな彼に対してもつい不満を持っちゃう自分もいて、そんなの失礼だし、ダメだよな、我慢しなきゃと思うんだけど、でも、やっぱり嫌だと思うことは嫌だし、それを伝えようと思うんだけど、そうすると嫌われたらどうしよう、とか、嫌な女だってバレたらどうしよう、とか思って結局彼に合わせてしまって。でも、そうすると不満はどんどん溜まっていくから、何かのタイミングで爆発しちゃって、ああ、なんてことをしたんだろう?なんて自分は浅はかなんだろう?って自己嫌悪することに繰り返しなんです。」

「すごく楽しくて幸せな時間を過ごしたのに、彼からの態度がちょっとでも冷たいと感じたら、あたし何かヤバいことしちゃったかな?って考えて夜も眠れなくなるし、でも、翌日彼から何事もなかったように連絡が来たら、ホッとする一方で、昨日あんだけ悩んだのに何でそんな平気なふりしてるのよ!とその鈍感さにイラっとくる自分もいて、なんか、自分が自分に振り回されてしまうんですよね。この性格なんとかならないですか?もっと堂々と振舞いたいんですけど、なんだかんだ揺れ動いちゃって」

「こんなこと言ったら嫌がられるし、嫌われるって分かってるのに文句言ったり、嫌味言ったりして彼の気分を悪くしちゃうことがよくあって。ほんとはラブラブな時間を過ごしたいし、楽しい時間を過ごしたいって思ってるし、もちろん、彼と別れたいなんて全然思ってないのに、口では全然反対のこと言っちゃうし。でも、それで嫌われたら最悪だから、一生懸命フォローしてみたりする自分もいて。いったい、自分が何をしたいんだか分からなくなっちゃうんです。」

まあ、そんな話をカウンセリングの場ではお聞きしているわけですが(実際は、ここに書いた文字の数千倍の言葉があふれ出てくる)、そんな話をテキトーに聞き流しながら、「ほんとに女ってめんどくさいよねえ」と共感するんですけど、でも、何となくそのときに「は?何言うてるん?」という殺意を感じることもありますね。ええ、なんで共感したのにイラっとされるんだろう?とか思ってみたりします(笑)

で、もちろん、メイクやらオシャレから、ほかの女からの嫉妬深い視線やら、彼の隣にいて恥ずかしくない女でいるためのお作法とか、生理周期とか、あれこれ気を遣わなきゃいけない部分が多いところで「女はめんどくさい」と感じることもあるかと思いますが、今日のテーマはそっちじゃなくて「めんどくさい女」という話です。

何が「めんどくさいのか?」と言えば、すでにお気づきかと思いますが、どうにもならない「感情」です。

つまり、自分のことをめんどくさい女だと自認される方はもれなく「感情がたいへん豊かでいらっしゃる淑女」ということが言えるわけです。(そういう言い方されると、なんかとてもいい感じに聞こえません?え?聞こえない?)

また、感情が豊かであるがゆえに「様々な場面でいろんな仮面を要領よく使い分けている自分」も出てきますから、そうすると「めんどくさい上に、計算高い狡い女だわ」なんて自己評価を持つに至ることもあるでしょう。

感情があっち行ったり、こっち行ったり訳の分からん動作をすることに加え、全然制御不能で、頭で考えてることと感情が不一致だし、そもそも同時に矛盾する複数の感情が湧いて出てきたりして、ほとほと疲れてしまいますね。

好きだけど、嫌い。
うれしいけど、ムカつく。
近づきたいけど、それはプライドが許せない。
愛してるけど、嫌われたい。
一緒にいたいけど、怖くてしょうがない。
頭で分かってるのに、全然心が違うことしてる。

これらが全部、一つの中に入ってるわけです。

閑話休題。

みなさん、ちょっとふだん使ってるカバンを見てください。

いろんなものがばさーっとごっちゃに入っていませんか?
スマホに財布にハンカチ、化粧ポーチ、充電器、ティッシュ、カード入れ、生理用品、さらには大人のおもちゃにスキットルボトルまで、ほんとにいろんなものが入り乱れていません?もちろん、いざというときのためのバズーカやナイフなども。

「えー、ハンカチ、ハンカチ。えー、どこいった?」ってカバンの中を捜索される習慣が身に着いている方も多いかと思います。

女子の頭の中、というか、心の中ってそういうところに現れるものです。

一方、男子は?というと、案外ビジネスバックというのはポケットが大量にありまして、スマホはここ、財布はここ、充電器はここ、ケーブル類はここ、なんて風に別々に収納されているものです。

※ちなみに同様の現象はパソコンのデスクトップにも表れてますね。様々なファイルが散乱している女子に対して、男子はフォルダを作って整理していたり。

機能などによって個別管理するのが男で、全部一緒くたにするのが女の資質なんです。

それは思考的な要素が強い男性と、感情的な女性の違いとも言えます。

ということで、様々な感情がカバンやデスクトップ上に散らばりまくっているのが女子ってわけです。

でも、そういうもんなんです。そういう設定なんです。だから、それを受け入れる他、ないんです。(まことに残念ながら)

それなのになんで「めんどくさい女」だと思ってしまうか?というと、「思考で感情をコントロールしなきゃ!」と思っているからです。

「言わなきゃいい」と考えて、感情をコントロールしようとするから、それに失敗して「爆発して彼を丸焦げにしてしまった(汗)」ということが起きるんです。

「自分の気持ちに素直になればいい」って頭で分かっていても、その「素直な感情」がいくつもあるからパニックになってしまうんです。

「どれか感情をひとつにまとめなきゃ」なんて考えるから、「いろんな気持ちがありすぎて、どれが本音か分からない!」と困ることになるんです。

「こうあるべき」「あれしちゃいけない」と考えるのは理性的かつ論理的かつ常識的かつ社会的かつ倫理的な「正しい答え」かもしれませんが、感情ってのはそんなことは知ったこっちゃありません。

感情の塊である3歳児に「電車の中で静かにしなさい!」って理性的に言ったって全然言うこと聞かないでしょう?

感情ってそういうもんなんです。

さらに言えば、「自分の気持ちを言葉にする」ってめちゃくちゃ難しいんです。
感じていることを言語化する際には様々な情報をカットしなきゃいけなくなるからです。

「ムカつく!」って言ったって、そこには様々な感情が入り乱れているでしょう?

「その言い方に怒りを覚えるんだけど、でも、それはあなたを嫌いになるようなほど強いものじゃなくて、でも、そのまま放置していいわけもなく、また、私の気持ちを分かってほしくて。だけど、そのまま口に出したら嫌われそうだし、嫌な気分にさせちゃうのも嫌だし、上手に言えたらいいんだけど、そういうの苦手でうまくできないし。でも、もちろん、好きだよ。でも、悲しいし、寂しいし、そんな風に思うこと自体が申し訳ないとも思うんだけど、やっぱりムカつく!」という感情の省略形なわけですよね。

その言語化のプロセスも「とてもめんどくさい」と感じるものだと思います。

だから、女子は言語化が苦手な人が多いですが、それは「あり余る感情の情報を、言葉という情報量の少ないものに集約しなきゃいけないから、そんなの無理よ!できるわけないじゃん!」という理由によるものです。

なお、そうして有り余る感情を言語化するためには、感情を取捨選択しなきゃいけないんですが、そうして情報をカットする役割を担うのは男性性です。

だから、女性の中でも男性性が比較的強い方は言語化が得意ですが、女性性が男性性を圧倒しているような女子の場合は言語化は絶望的に苦手になります。

要するに「自分の感じている気持ちをそんまんま認めりゃいいのよ」ということになるんですけど、この文字にすれば25文字のことを現実化するには、けっこういろんな策を講じることが必要なんすよね。

一番邪魔なのが「自己嫌悪」ってやつでして、そもそも「めんどくさい」って言葉を使う時点で自己嫌悪なんです。
自分に厳しかったり、自分を否定することが特技レベルだったり、気が付けばつい自分にダメ出ししたりしていると、自分が感じている感情にも「自己嫌悪フィルター」が自動的に発動されて「そんなこと思うなんてダメ!」と即座に反応が起こります。

そうするとあらゆる感情が感じた瞬間に一つ増えちゃって倍々ゲームが始まるわけです。

つまり、「やった!うれしい!」と思った瞬間に、自己嫌悪フィルターが発動して「何、喜んでんのよ。調子に乗んなよ!」って思いが出てくるわけですね。

で、それって相反する感情だからいきなり両方から引っ張られる感じになって「うわっ!やだー」って感じることになります。

さらに、感情が豊かな女性は相手の感情を拾うことも得意なので、気が付けば相手の感情も一緒くたにして自分で処理しようとする傾向もありますね。

「あたしは肉を食いたい気分なんだけど、あんたはそんながっつりしたものは食べたくないって感じよね?とすると、肉も野菜も両方あるところがいいと思うんだけど、今のあたしには焼き肉屋しか思いつかないのよね。でも、あんたは服に匂いが付くの嫌なんでしょ?じゃあ、どうする?せっかくのデートなのにもう帰る?あたし一人で焼肉食いに行ってもいいし。でも、久々のデートだからまだ一緒にいたいのよね。じゃあ、どうすりゃいいのよ。ほんとめんどくさいわ!」ってな感じでね。

一人でも大変なのに、二人分の感情を抱え込んでたら、そりゃあ、処理が追い付かないっすよねー。

で、結局のところ、「自己肯定感をあげましょうね。ありのままの自分を許せるようになるためにね。」というありきたりな提案を恐る恐るしてみる私がいるんですけど、当然ながら「は?そんな当たり前ぇのことを聞きに来たんじゃねーよ!あら、あたしったらはしたない言葉を!すいません。ありがとうございますぅ~。とっても嬉しいです~」とか言われることになるんです。

なので、そうした経験を得て言えることは

「めんどくさい女ってのは、どうしようもなく女らしい女だって証拠なんだから、それは長所なんよね。つまり、あなたはいい女だってことなわけ。それだけ感情が豊かで、情緒が豊かなんだから、器が大きい、素晴らしい女だってことなんよ。それ以上でもそれ以下でもなく。だから、『あたしはめんどくさいけど、その分、いい女よ』と思い込むのが早いと思うんだよね」

という結論になるわけです。

だからこそ、「もっと女を楽しみな!女である喜びをいっぱい感じな!矛盾する感情に振り回されるのも女である以上しょうがねぇって思え!」というある種、体育会系な提案になるんですね。

感情って天気と同じでコントロールできないもの。

晴れてて気持ちいい天気!と思ってても、急に雲行きが怪しくなって雹が降ってきて「うわっ!さむっ!」てなるように、山の天気と同じくらい不安定なもの。
でも、その分、景色は最高だよね?

女心は山の天気よりも複雑かつ変わりやすいものだからしょうがねぇべ、と思えたら、ものすごく生きやすくなると思うんですよねー。

あとはその感情を大切にできるように、やっぱり自己嫌悪はやめていったほうがいいし、他人の感情を背負う優しさも時には考え物だなあ、と思うけれど。

やっぱりここでも自分軸。

あたしはあたし。
あたしがそう感じてるんだから、それはしゃあない。

っていうことになるかと思います。

めんどくさい女はいい女。

だから「めんどくさい女」のいいところを探してみるといいですよ。20個~30個ほど。

そもそも男はめんどくさい女は嫌いだと言いながら、めんどくさい女を追いかけるのが好きな生き物です。
難攻不落なゲームを前にするとやる気になるのと同じですね。

難しい問題を与えられて、それを解く喜びを感じるから、男たちは冒険に出るし、困難にチャレンジするのが好きだし、頑張るのが好きなわけです。

だから、めんどくさくない女はすぐに飽きられまっせ。
簡単に攻略できたゲームなんて即、メルカリで売られるように。

いやでしょ?そういうの。
だから、堂々とめんどくさい女でいた方がいいって話なんです。

それに・・・自分のことをめんどくさい女って嫌悪しながらも、なんだかんだめんどくさい男が好きだったりするんでしょ?だから、ほんとはめんどくさい自分も嫌いじゃないのかもしれないですよ。

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「自立系武闘派女子のための恋愛講座~自分の魅力と強みを自分で見つけて自信にする!~」

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大阪/オンライン:12/5(土)14:00-17:00
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自立系武闘派女子のための恋愛講座「親密感への怖れを癒す」
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自立系武闘派女子のための恋愛講座~幸せになる覚悟とは?~
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自立系武闘派女子のための恋愛講座~ヘラクレスオオカブトくんとどうしたら出会えるのか?~
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自己肯定感とは?(Youtube)

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自分を「めんどくさい女」と感じる心理とその対処法


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