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離婚問題って「本来の自分」と出会うために最適な問題だったりするんですよ。
自分のキャラや、過去の人生のあらゆるできごとが凝縮されるものですから。
そのために、一旦旦那さんを切り離して「自分軸」に移行しつつ、自分の気持ちを掘り下げていくことが効果的です。
自分らしい人生を実現していくための大きなチャンスだと思って間違いないんです。
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先生のブログと本を読み、自分の自己肯定感がいかに低かったを思い知りました。
私は結婚5年目11歳年上の夫がいます。
子どもがほしいからつくろうと話し合いしましたが、休みの日は趣味や飲み会のため外泊(夫の実家に)します。
私の父が倒れて、私が精神的に追い込まれても、限界だと訴えても、です。
寄り添ってもらえず私は寂しいし悲しい、と伝えたのですが、夫はいまいちぴんと来ておらず、離婚話にまで発展しました。
夫は、私の自己主張するところ、職業(転勤あり男社会である程度主張しないと仕事になりません)、夫婦対等なのがいやだと私の落ち度を指摘してきます。
その通りな部分もあるので反論もしませんでしたが否定され悲しいです。
私の自己肯定感が低く、夫に「寄り添ってほしい」と求めていたのも悪いと思いますが、夫も自己肯定感が低く私を否定するのかな、とも感じました。
正直夫とは離れたほうがいいと感じていますが勇気もでないし、まだやり直せるかとも思い、踏みとどまっています。
この離婚問題、自己肯定感をあげれば解決しますか?
(Sさん)
はい!自己肯定感をあげれば解決しますよ!!!
★いろいろありますのでテキトーに参考にしてくださいませっ!
*自己肯定感とは?(Youtube)
*動画配信/DVD「自己肯定感をあげる3daysプログラム」
*「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)
*「マンガでやさしくわかる敏感すぎるあなたがラクになる方法」(日本能率協会マネジメントセンター)
*「ムック本「書くだけで「自己肯定感」が高まるワークブック」」(宝島社)
*ムック本「自己肯定感を高めるお得技ベストセレクション」(晋遊舎)
いや、まあ、ほんまにそれなんですけれど、これだけだと多くの方(ほぼ武闘派女子)がやいのやいの言い出すのでもう少し話を進めたいと思います。
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今の若い世代ではだいぶ少なくなりましたが、明治以降、日本では「男尊女卑」が定着し、どこか「力こそ正義」みたいな雰囲気が軍国主義の名残が感じられます。
そもそも自立的な男性は「人の気持ちを察すること」が致命的に苦手な人が多く、その発想を持てない人も存在します。
だから、夫婦は対等だ、という主張は受け入れられませんし、奥さんが「寂しい、悲しい、辛い」などと訴えても「そんなの自分で何とかせいや」という主張を崩さないことが多いものです。
「男ってそういうもんだからね」と受け入れて、そういう性質に付け込んでうまく彼らを転がせるタイプの女性もいますけれど、それもまた「個性」ですから、ないものねだりをしても始まりません。
Sさんからのご相談をカウンセリングした場合、たぶん、私はこういう話をすると思います。
「旦那さんって、それができる人なの?できるのにしない人なの?」
Sさんの気持ちを受け止められる能力があるのかどうか?をまずは気にします。
また、その一方で、Sさんにも「夫の耳に届くように話ができると思う?」とか「バツイチになる勇気ってどれくらいあるの?」などの質問をしていくと思います。
「今」の自分や夫のありのままの姿を見るためです。
「ああ、旦那さんってそういうのができない人なんだよね」
「そうかー。やっぱりSさんはこういうの、向いてないかもしれないよねー」
なんて会話が特に1回目のカウンセリングではよく飛び交うんです。
いいの悪いの、こうすべきああすべき、正しいの間違ってるの、という「客観的な議論」はこの際どうでもよいわけで、「あたしは嫌だ、苦手だ」とか「彼にはそんな能力は備わっていないかもしれない」などの「主観的な話」に終始するものです。
(どっちが正しいの、悪いのって議論は法律などの軸がある場所でやるのが望ましいです。それだってはっきりした結論を導くのは難しいですが)
要するにそれぞれの価値観が当たり前のように違っているのです。
SさんにはSさんの理想とする夫婦関係があり、人間関係があります。
旦那さんには旦那さんの「こうするのが望ましい」というものがあります。
それをすり合わせて「お互いのルール」みたいなものを構築していくのが夫婦関係であり、それこそ「かけがえのない関係」を築くプロセスなのですが、それには“お互い”がそれなりに成熟したマインドを持つ必要があります。
だから、そうしたマインドを装備したうえで結婚するなんてなかなか難しいので、結婚した後に時には傷つけあいながら「かけがえのない関係」を築いていくことになります。
だから、パートナーシップ、特に、結婚生活というのはお互いをものすごく成長させる場になります。ま、みなさんに分かりやすい言葉を使えば「人生最高の修業の場」が夫婦関係とも言えるわけです。
そして、その修業の場を成り立たせるのがクサい表現ではありますが「愛」という奴で、愛する気持ちがあるからこそ、その痛みを乗り越えて何とかいい関係性を築こうというモチベーションを持たせてくれるのです。
だから、私はよくクライアントさんに「なんで離婚しないの?なんで離婚できないんだと思う?」という質問を投げかけます。
そうすると「勇気が出ない・・・」「経済的な理由で・・・」「子どもが・・・」「やはりバツイチになるのは抵抗があるし・・・」と言った「個人的な理由」が最初に出てくることが多いんですね。
でも、そうした個人的な理由ってのは自分の問題なので、それを何とかして離婚する夫婦もめちゃくちゃ多いのも事実です。
離婚したいけれどできない、離婚したいけど話を進められない、と言った状況は時に「個人的な理由」以外のものもあったりするんですね。
それが「彼を助けたいから、力になりたいから、彼や彼の家族を見捨てられないから」みたいな感じの思いであることも多いんです。いわゆる「愛」に基づくものですね。
ところが表面的には問題が山ほどあって、悲しみや寂しさもあるし、怒りも恨みもあるので、そうした「愛」は隠されてしまって気づきません。
なので、そうした話を一通り聞いてもらった後に「なんだかんだ言ったって、旦那さんのこと愛してるみたいですね~」などと軽く言われて、そのカウンセラーにサクッと殺意を感じることになったりします(笑)
でも、「ああ、なんだかんだ言って私は旦那を愛してるんだ」と気付くことができれば、難関と思われるその問題も乗り越えていけるのが人間のすごいところです。
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そろそろSさんが「は?誰の話してんの?あたしの話はどこいった?」とイライラし始めるころだと思いますので(笑)、Sさんの話に戻りたいと思います。
Sさんのお父さんが倒れても、限界だと泣いて訴えても、離婚を突き付けたとしても、旦那さんは「は?なにが悪いねん?お前が悪いんだろ?」みたいな態度を取られたら、そりゃあ、「大阪湾に沈めたろか?」と思っちゃうんですけど、それが旦那さんの価値観なんですよね。
いいの、悪いのは置いといて。
でも、そこで気づいていただきたいのは、それが旦那の価値観であるならば、その訴えもまた私の価値観である、ということです。
父親が倒れた時はそばにいてほしい。
もっと私の話を聞いてほしい。
私の気持ちに寄り添ってほしい。
というのはSさんの価値観であり、欲求であり、希望だということです。
そこで「そんなの当たり前じゃん!全然彼女は悪くないよ!」と思われた方は、Sさんと同じ価値観を持っている人ですね。
そうした気持ちを持つことは全然悪いことではないのだけど、時にそれが「八百屋に行って、ヒレ肉を300グラムください!と言ってるようなもの」であることは忘れちゃいけない事実です。
その価値観の違いを受け入れたうえで「じゃあ、どうしますか?」という選択肢が目の前に差し出されているのです。
「まあ、そういう旦那だけど愛してるから、何とかうまくやっていきたいんだよね」と思ってもいいし、「いやー、そんな旦那、いらんわー。」と思ってもいいです。
それは自分の選択だからです。
また、「まだその選択はできないよー。そんなに簡単に決められないよー」という方は、「じゃあ、決められる自分になりましょうね!」というのが今の自分に与えられたテーマです。
そこで「なんで決められないんだろう?」って疑問が湧いて、初めて「ああ、自己肯定感が低いからだよねー」というテーマが出てきます。
そう、ここまで掘り下げてきてようやく「自己肯定感」というテーマが出てくるんです。
なんで、そんな自分のことを低く扱っちゃうの?
なんで、そんな自信がないの?
なんで、そんな自分の魅力を認められないの?
旦那さんのその言動は、そうしたSさんの核心的問題を教えてくれるんです。
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ここまでは、専門的に言えば「問題の切り離し」ということをやってきました。
「旦那が悪い、旦那が問題だ」という見方から、「旦那には旦那の価値観がある」という意識を持つことで、「私は私、旦那は旦那」という自分軸に移行し、「旦那には旦那の問題があるけど、私にも私なりの問題がある」という風に問題を切り離します。
そして「じゃあ、私の問題って何なんだ?」と意識を向けることで「自己肯定感をあげよう!」とか「もっと自分を認めよう!」というテーマが見えてくるってわけです。
この切り離しができていないうちに自己肯定感をあげようとしても、「旦那軸」になってしまっているので、あまり効果が出ないんですよねー。
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そうした結果「とりあえず、旦那のことは放っておいて、まずは自分のことしましょ」ということで、Sさんのことをもっと教えてくださいな、という話になっていきます。
そこからは家族や過去の恋愛、そして、Sさんの性格などを見ていきます。
また、女性としての自信を取り戻すプロセスだったり、「なぜ、旦那さんと結婚することになったのか?」の心理的な理由(目的)を解き明かしていったりします。
そのうえでとりあえず「Sさんってそうは見せないけど、めちゃくちゃ武闘派なんすね?逆境にこそ燃える(萌える?)タイプなんやねー。そりゃあ、こういう過酷な状況を望みますよねー。」などの本質が見えてきます。
つまりは「本来のSさんの姿」をつまびらかにしていくわけです。
そして、本来の姿を見据えたうえで旦那の処置を決めていくんですね。
「ああ、やっぱり沈める?」とか「とりあえず、市中引き回しの上獄門の刑に処す」とか「もうちょっと頑張ってみるー」とか。
因みに、旦那さんも自己肯定感が低いか?って件ですが、もちろんその可能性は高いと思いますし、その生育から「親に依存することが当たり前になってるので、大人になりきれてないのかもねー」なんてことも想像できます。
でも、それは向こうの問題なので、とりあえずは無関係です。
自分のことをやってから、相手との関係性を考えるのが望ましいと思うので、まずは横に置いときましょう。
また、旦那さんとの関係性をよりよくしたいってことならば、こんな視点を持ってみるのもいいと思います。
「彼はどんな風に人を愛する人なのだろう?」と。
愛し方って人それぞれ違うんですよね。
Sさんは「寄り添う」という愛し方をする人なんだろうと思いますが、果たして彼はどんな愛し方をする人なのでしょう?
そこを探してみると「別にあたしは愛されてないわけじゃないんだわ」ということに気付けるかもしれません。
ということで、自己肯定感をあげようぜ!というテーマはお気づきの通りですが、その際は旦那のことを切り離して、自分の問題としてがっつり向き合っていくのがいいと思います。
なので一人の大人として、一人の女として、この問題に向き合ってみるのがお勧めです。
〇「大人の女」という意識をもとにファッションやメイクを意識してみる。
〇自分にとっての理想のパートナーシップを考えてみる。
→私がパートナーに与えたいことはどんなことなのか?
→私がパートナーに望むのはどんなことなのか?
→パートナーと共に作り上げたい関係性はどのようなものなのか?
〇私の人として、また、女としての魅力をたくさん集めて自信を持つ。
〇「あたしって結局○○な女なのよね」の○○に当てはまる言葉を見つけて受け入れる。
〇冒頭の紹介した自己肯定感をあげるための方法にがっつり取り組んでみる。
★自己肯定感をあげながら決められる人になる方法!!
『7日間で自分で決められる人になる』(サンマーク出版)
★旦那から「逃げる」という選択肢を持つために。
ギリギリまで我慢してしまうあなたへ『逃げる技術』(徳間書店)
東京/オンライン:9/13(日)14:00-17:00
ワークショップ「逃げる技術~今よりもっと自由で自分らしく生きられるスキルを習得する~」
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