ヘラクレスオオカブト君を捕まえた!と思ったら既婚者だった件。



不倫がいいかどうかの議論をカウンセラーってしなくてですね、それが今の自分にどんな意味があるのか?自分に合う生き方(恋の仕方)って何なのか?を検証する材料に使うんですね。
「なんで今、こんな素敵な人があなたの前に現れたんだろうね?どんな意味があるのだろうね?」ということを掘り下げていくのです。
もちろん、それは幸せなパートナーシップのためですね。

根本大先生こんばんは。
困った時に根本先生にメールをしてしまう癖がある系女子です。2018年秋頃に
「ロックマンvsロックウーマンが幸せになる方法ってありますか?
の記事で相談させて頂いたNです。

根本先生から派遣して頂いたロックマンたち(蝿)をマシンガンで蹴散らせて、おかげさまで今、普通に平和に暮らしています。

平和な毎日の中、趣味のサークルで活動中、とうとう私も噂のヘラクレスオオカブトくんを捕まえてきましたー!!先生ありがとうございます!!

彼は先生から派遣して頂いたロックマンとは大違いで、私の周りにあるたくさんの地雷をいっぱい踏んでも傷つかずヘラヘラ笑いながらデレデレしながら私のことを大切にしてくれるヘラクレスくん…

なんですが、

彼、既婚者なんです。

お嫁さんのことは子育てのパートナーとしか思っていないらしく、そのお嫁さんからは家庭内で暴言を吐かれる毎日(モラハラ嫁?)で家に居場所がないそうです。
離婚しようと思うことは何度もあったそうですが、子供のためと毎日耐えているそうです。夫婦の営みもほぼないそうです。

そんな中、共通の趣味サークルで出遭った私のことが女神に見えるらしく大好き過ぎて癒されまくってたまらないそうです。
私のことは絶対失いたくないと言って、とてもとても大事にしてくれます。

私は元旦那の身体的、精神的DVから子供を連れて逃げてきたバツイチで男性恐怖症のロックウーマンだったんですが、彼なら大丈夫だ(暴力はふるえない人)と思えて全然怖くないんです。ロックウーマンじゃなくなれるんです。鎧をぬげるんです。
私も彼が大好きです。

ですが私、クソ真面目なんです。
不倫なんかしちゃいけないと思っています。
他人の家庭を壊すような真似は性格上できないです。

私は今まで生きてきて不倫も浮気も1回もしたことないです。
既婚男性や彼女がいる男が近づいて来ても、バズーカで撃ち殺してました(例え話です)。

私は離婚経験があり、大変な思いをして離婚戦争から脱出してきたからこそ、彼に「離婚して私のところに来なよ!」とは言えないんです。

また、彼のお嫁さんにバレるのがすごく怖い(慰謝料請求されたらお金無いし面倒臭いもん!)と思ってしまい、ヘラクレスオオカブトくんとは両思いなのに、お互い自分の気持ちに蓋をして友達のフリを続けています。

「最後の一線」さえ越えなければ大丈夫なんだ。とお互い話していますが、お互いもう我慢できなくなっています。

好き同士なのに、愛し合えない。先に進みたいけどお互い大事にしているもの(子供やお金)が壊れそうで怖い。
嫁も怖い。

私は嫁と互角に戦えそうですが(むしろたぶん私の方が強い)、ヘラクレスくんは嫁と戦ったら即死しそうです。
全く戦力になりません。

私もたぶん彼もすごくすごく我慢強い性格をしています。
彼も真面目な人です。
私も彼もなんとなく性格や思考が似ています。

根本先生ならどうしますか?
読者のみなさんはどうしてるんですか?
バレない方法ってあるんですか?
最後の一線って越えていいんですか?やっぱりダメでしょうか?

先生や先輩方の意見をどうしても聞きたくてメールしました。
お願いします、記事で取り上げてください!!
ちゃんと本は買ってるので!!!!
(Nさん)

面白いなあ、ほんと。めちゃくちゃ文章うまいよね?この文章書くのにどれくらい時間かかったの??

いやあ、めっちゃおもろいです。

ほんとうちの読者さん、文才ある方多いですわ。

ってことを書くと、文章に自信がない方がネタや感想や報告メールを送りにくくなると思うので(それは大変だ!)、「こんな文章ですいません」とか気にしなくても大丈夫ですからね!ほんと!

で、なんか、Nさんの文章は読むだけで満足しちゃいそうなんですけど、なんでしたっけ?ご相談ですか??

嫁と戦って即死しそうなヘラクレスくんをどう救出するか?って話でしたっけ?

Nさんも皆さんもご存じのように、そんな「最後の一線」の攻防を超えてしまった方々も私のところにはいらっしゃるわけでして、たいがい「まあ、情熱の女だからしょうがないよねえ~」と言われてブチ切れるのが定番でございます。

「情熱の女は情熱的人生を心底から望む。退屈は死よりも嫌い!」という主義を掲げるうちの読者様方でございますから、不倫っていうのもなかなかの刺激物なんですよね。

そういう意味ではNさんの「寸止め」というプレイもまたたいへん刺激的かと思うのですよね。

人によっては「ああ、いちばんいいタイミングで寸止めしてるんじゃない!一番盛り上がったところをキープできるなんて素敵ー。あたしなんて我慢できなくて、あっさり押し倒しちゃったもんね・・・」なんて感想を漏らされた方もいらっしゃるんじゃないかと思います。

そういうわけで、私はそもそも不倫は是か非かなんて議論をする気は毛頭なくて、その生き方は自分に合うてるのかい?というところに興味を持ちます。

>ですが私、クソ真面目なんです。
>不倫なんかしちゃいけないと思っています。
>他人の家庭を壊すような真似は性格上できないです。

ということであれば、仮に彼と一線を越えちまって愛欲におぼれたりすると、その時は最高に盛り上がっていいんだけど、そのあとは強烈な罪悪感や恐怖心に苛まれることになりそうですね。

そして、その最高な幸せと、最悪な罪悪感を交互に繰り返すのは、情熱系女子としてはたまんないジェットコースター感なんですけど、はてさてそれがNさんに合わない場合は、せっかく捕まえたヘラクレス君をつい踏みつぶしてしまうか?もしくは、遠ざけてしまう可能性もありそうです。

となるとテーマは「そんな最高の男が現れたのに、なんで既婚者なんだろうね?」という点になってくるでしょう。

この辺がたいへん心理学っぽいというか、カウンセリングっぽい見方ですね!(笑)

昔から「大好きな人が現れたら既婚者だったー!!」というシーンを「ニアピン」なんて表現しまして、「惜しい!あともうちょっとでカップインだったのに!!」などと申します。

だから、方向性は問題ないんです(つまり、今までやってきたことは全部正解なんです)。
ただ、ちょっと何かがずれているだけ・・・。じゃあ、それは何だろう??ってことです。

まあ、彼とNさんは境遇も似てるわけですよね。
つまり、彼はかつての自分にかぶるんですよね?

性格も似ているようで、だとすると「私たちはソウルメイトね!」とか言っちゃいそうなんですけど、そこから言えることは、「今はもっと自分を愛するときだよね」ということではないでしょうか。

彼=私、で、彼のことが大好きで、彼の気持ちがよくわかる・・・ならば、Nさんは「自分のことが大好きで、自分の気持ちをよくわかる(わかってあげる)」というのが一つのヒントになるかもしれません。

このメッセージをいただいてから1か月経っていますのでもしかしたら手遅れかもしれませんけど(笑)、ここでぐっと自分の心、自分の気持ちと向き合うチャンスかもしれないですね。

私はどうしたいのか?
私はどんな生き方がしたいのか?
私は何がほしいのか?

そう、「自分軸」ですね。

地に足がきちんと着くと目先の感情に流されたり、欲に飲まれたりすることがなくなります。(それでも飲まれたり、流されたりするのが人間なんですけどね!!)

自分を愛する、彼を愛する、二人の関係をよりよくする、ということにコミットメントするならば、自分が望まない関係を作ることは避けられます。

それは「我慢」ではなく「忍耐」と呼ばれるものになります。

我慢というのは、やみくもに感情を抑え込むことを指します。
一方、忍耐というのは、耐える先に希望を見ており、かつ、自ら耐えることを主体的に選択しています。

だから、同じような態度でも我慢と忍耐では雲泥の違いがあります。

「彼との関係を素晴らしいものにしたいから、お互いに幸せじゃないことを選ばない」と毅然とした態度がとれるようになるんですね。

また、彼に対しても毅然と「私はあなたのことが大好きで、あなたと幸せになりたい。けれど、不倫は自分には合わない。だから、今はこれ以上近づかない」と伝えることができます。

そして、もしかするとその先に「もし、あなたが離婚して私を選んでくれたらその時は喜んで受け入れたい」なんてことを言っちゃえるかもしれません。

あるいは、「あなたは奥さんと過ごすほうが幸せだと思う。だから、私との関係はここで終わりにしましょう」なんて決断ができるかもしれません。

どちらにせよ、今のNさんをさらに一歩、二歩成長させてくれるアプローチです。

でも、これだけ自分軸で、堂々と、毅然と振舞える女性ってすごくないっすか?めちゃくちゃ魅力的だと思いませんか??

だから、さらなるヘラクレスオオカブト君が飛んでくると思うんですよねー。
(つまりは真実のパートナーがやってくるんじゃね?)
もしかしたら、今の彼がバージョンアップした姿かもしれないし、また別の男かもしれないけれど。

まあ、でも、これ、決して机上の空論ではなく、けっこう私のクライアントさんも体験されてることなのです。

とはいえ、人間だからねー。とても弱いですからねー。だから、流されちゃったりすることもよくあるものでねー。そういうお話もよく伺います。

ま、どこからでも何とでもできるもんですから(心の在り方ですからね!要するに!)、そうなっちまったときはそうなっちまった時で何とかしていきましょうね。

でも、質問はいつも同じ。

私はどうしたいのか?
私はどんな生き方がしたいのか?
私は何がほしいのか?

ってことです。

そんな状況のとき、感情のアップダウンばかりを見ていると振り回されるし、飲まれるものなので、先を見たいところですね。先=彼との未来、です。
あるいは、自分自身の幸せなパートナーシップを見るんですね。

で、もしかするとそのとき、古傷がじくじく痛むかもしれません。

「なぜ、このタイミングで既婚者のヘラクレス君が現れたんだろう?」という謎のカギを解くのも自分の心にあり、それはもう癒されたと思っていた過去の傷かもしれません。

例えば、あるあるな質問にこんなものがあるんです。

「もしさー、今のその彼が既婚者じゃなくて独身だったら困ることって何?」って。

「ええ?そんなことないよー。全然問題ないよー。」と思うかもしれないけれど、敢えて考えてみて。
「そのヘラクレスオオカブトくんが既婚者であることがちょうどいい理由」。

となると、やはり前の離婚の影響を考える必要があるかもしれません。
そこで壮絶な体験をされたのであれば、そんな経験2度としたくないですよね?
だとすると、あんなしんどい目に合わないようにするには結婚しなきゃいいじゃない!結婚できない人と付き合ったらいいじゃない!という発想につながると思いません?

あの時代のことを振り返ってみるのもまた一興かと思います。

お恨み帳書いてみたりね。
元旦那に感謝の手紙書いてみたりね。
その離婚で成長した自分を感じてみたりね。

そうして、「また結婚してぇ」という欲求が沸いてきたら、今の彼との関係も変わっていくものと思います。

武運の長久を祈ります。


今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!

「ヘラクレスオオカブトくんを捕まえたと思ったら既婚者だった件。」

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