「バリバリの武闘派女子」と「甘えん坊でピュアな女の子」が心の中にいると、その恋は葛藤にまみれたものになる。



自立している私と、甘えん坊な私。その二人が心の中にいたら、はてさて仲良くできると思いますか?
そう、だから、どっち主導で選んだ恋も(あるいは恋をしないことを選んでも)、常に心の中には「これじゃない!なんか違う!」という葛藤が生まれるのです。

根本先生こんにちは。
いつもブログを読み漁りお勉強させていただいております。
私はいわゆる後方支援部隊にあたる女なのかな~等と思っておりましたが、現在お付き合いしている彼から連絡がこないと生霊を飛ばしそうな自分に気づき、あぁ、自分も立派な情熱の自武女だったのかしら…と思ってしまいました(笑)

さて、相談なのですが、どうもお付き合いする彼氏に毎回自立型を選んでしまい、数か月後相手の反応が薄くなる…という恋愛を繰り返してしまいます。
今の彼とは約5年ぶりの恋愛なのですが、半年で明らかに私の優先順位が下がっているのがわかります。
実は4年ほど前に転職で上京したのですが、その時にも同じことが起こっておりデジャブか!?って感じです。
今回も転職を本格的に考え始めたタイミングで、人生における転換期に同じことが起こるというのはやはり意味があるのかな、と思います。

社会性のない末っ子長男(姉5人!)の父と結婚し、同居姑の介護までやり遂げた母から、小さい頃から父親に対する愚痴を聞かされて育ちました。
そのおかげで「父親のような人は嫌だ」と思う気持ちが強く、逆のタイプを選んでしまうのかな…と思います。

また、まだまだ彼氏がいない自分、結婚できない自分に無価値観を感じてしまう己を自覚しております。
ここ5年は男性に頼らず必死で仕事も頑張ってきたのに、周りが次々結婚していく中、取り残されているようで辛いです。
本当はもっとコミュケーションをとりたいし、もっと親密感を深める恋愛がしたいです。
ここはやはり私が自己肯定感を上げていけば、解決するものなのでしょうか?
(Yさん)

はい。自己肯定感をあげていけば解決しますよ。がんばってくださいね。応援しています。以上です。

・・・。

シンプルでいいでしょう?

いつも「濃厚」「どろどろ」「べたべた」な恋ばかりしている自武女(=自立系武闘派女子)の皆さんも、たまには「たんぱく」「あっさり」「さらっとした」感じの記事がいいかなあ、と思いますけど、どうでしょうか?

でも、Yさんの場合、そうするとまた生霊を飛ばされる可能性があるんですよね。それは怖いなあ・・・。ガチでやめてほしいなあ・・・。

さて、ちゃんと勉強されてるYさんは私が聞かずとも必要なことを書いてくださる、とても聡い方ですねー。

しかし、お父ちゃん、すごいですね。姉5人の末っ子長男って、これまたなかなかレアなアイテムのところを選びましたねえ~。さすがです。
(自立系武闘派女子たちは「男選び」だけでなく「親選び」の際にも玄人を唸らせるチョイスをするものですねーーー!!!)

となると、お母様も相当な武闘派だと思うんですよね。

あ、それで!!お母様が基準になるからYさんは自らを「後方支援部隊」などと謙遜なさったわけですね!!なるほど!!!

まあ、そうなると、お母様の愚痴というか不満というか呪いの言葉を日々浴びて育つわけですから、男を選ぶ基準は相当厳しくなりますし、「男に頼らずともあたしは生きていけるわ!」という覚悟を決めて、バリバリ仕事をなさってきたわけですね。

だから、男選びの際は「筋金入りの自立型」が条件となりますよね。
しかも、そういうタイプの男にはもれなく「親密感への怖れ」がオプションで付いてきますから、付き合って距離が縮まれば縮まるほど、彼との関係は疎遠になりつつあるものです。

よくできてますよね、ほんと。

まさに自業自得で自作自演なのかもしれません!!!!

こういうお話はもう少しツッコんで聞いてみないと分からないのですが、お母さん、相当お父さんのこと嫌っていて、悪口吹き込まれました?

Yさんにとっては「男」ってどういう存在なんだと思います?

また、それを受けて「女」とはどうあるべきだと思っています?

これ、けっこう重要なポイントでね。だから、みなさんも改めて考えて欲しいんですよね。

例えば「男って、やっぱり頼りにならない、すぐに逃げるし、弱いし」って思いを持っているとしたら、「だから女は強くなんなきゃいけないし、男に頼らなくても生きて行けるようにならなきゃね」なんて思いを抱くようになります。

でも、その一方では「女子な私」もいて、「恋がしたーい!女になりたーい!」と思っているわけです。

すると「男に頼らなくても生きていける私」vs「恋をしたい私」が真正面からぶつかることになりますよね。

矛盾が生まれます。葛藤します。

で、どうやら、Yさんの中ではこの葛藤が今、相当出て来てるみたいなんですよねー。

「ここ5年は男性に頼らず必死で仕事も頑張ってきた」

 vs

「周りが次々結婚していく中、取り残されているようで辛い」

みたいにね。

「彼氏がいない自分、結婚できない自分に無価値観を感じてしまう」一方で、「父親のような人は嫌だ」という呪縛も強いわけです。

つまり、、、Yさんの中に「お母さん譲りのバリバリ武闘派女子」の部分と、「彼氏がいない自分、結婚できない自分に無価値観を感じてしまう己」の両方が混在しているようなもんでしょうか。

そりゃあ、苦しいですよねえ。
ふたりの自分が心の中で綱引きをしているようなもんですから。

それで、バリバリ武闘派女子な部分が出てくるときは「今は仕事を頑張るときですから、5年ほどは男は要らねえっす」というモードになると思いますし、何かの拍子に「女子な私」が出てくると「お父さんとは違うタイプの自立型の彼氏」を見繕うんだと思うんです。
でも、当然、その状態は「男なんざに頼らねえ」と思っている武闘派な私からすれば不満ですから、だんだん「距離をとりたくなる」のも無理はないことと思います。

・・・え?距離を取りたくなる?
・・・いや、それ、向こうでしょ?

と思われるかもしれませんけど、ね?まあ、そういうことですよ。

確かに彼も親密感への怖れを持っているかもしれないけれど(自立型だから持ってるよね)、Yさんだってねえ、、、親密感への怖れはバリバリ強いよねえ?(笑)

となると、半年足らずで連絡が取りにくくなり、転職を考えるタイミングで別れを考えたりするのは、“お互いに”距離を縮めることへの抵抗なのかもしれませんね。

転職ってのも、場合によっては「今の仕事との距離感」「今の職場の人との距離感」で見ることもできるんですよね。
「同じ職場に長くいると、同僚たちとの心理的距離が縮まるので、親密感への怖れを持っている自分としては、それは困るんだよな」という風に。

じゃあ、どうすりゃええねん!!という話を今から頑張ってしたいと思いまーす!!

まず、基本に立ち返りましょう。

Yさんはお母さんのこと、好きだった?お父さんのことは正直どうだった?

お父さんに関しては子どもの頃、小さい頃の記憶とかがあればいいけどなあ。
もし、なかったら子どもの頃の様子をお母さんや周りの人、アルバムの写真なんかで推測してみるといいですね。

末っ子長男なお父さんって、確かに「男」や「夫」としては頼りないかもしれないけれど、「遊び相手」「お兄ちゃん」としてはなかなか楽しい愛てなことも多いんです。

そうすると、子ども心に「お父ちゃん」のことは好きになるんですよね。

でも、子どもは「お母ちゃん」のことも大好きですね。
そのお母ちゃんはお父ちゃんの悪口をいっぱい言うんです。

お父ちゃんもお母ちゃんも大好きな子どもはそこで苦しみます。

そこで心を閉ざしてしまう人もいるし、より距離の近いお母さんの味方をする人もいます。

そうしてお母さんの味方になると、お母さんと一緒になって「大好きな」お父さんを攻撃します。

そして、自分もだんだん大人になってくると、お父さんの頼りなさ、不甲斐なさ、情けなさ、弱さも分かってくるので、お父さん批判に力も入るってもんです。

とはいえ、ここでは当然ながら膨大な罪悪感が生まれますね。

★そんなときはこの本を読もう!

「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)

この罪悪感が「男性との親密感への怖れ」を作り出していくことは容易に想像できると思います。

これは仮の話でして、Yさんに当てはまるかどうかは分からないのですが、こんな心理があると、そりゃあ男を選ぶのは難しくなるよね!!と納得して頂けると思います。

だからこそ、改めてお父さんやお母さんに対して感じている素直で正直な気持ちを思い出すといいんです。

ああ、ほんとうはお父ちゃんのことが大好きだったんだー、とか、やっぱりお母ちゃんのことが大好きで守りたかったんだなあー、とか、色々と見えてくると思うのです。

で、ちょっともしかするとYさんにとっては嫌な話かもしれませんが、ひとつ、大切なことをお伝えしておきたいと思います。

Yさんは、お父さんみたいな男は嫌だ、と思っているのですが、でも、そのお父さんの扱い方はお母さんから身近でよく学んでいらっしゃいますよね?

ところが、自立型のタイプの男性は扱い方マニュアルもなければ見本もありません。
ということは、Yさん自身、自立型をどう扱っていいのか分からないんじゃないかと思うんです。

そうすると、もしかすると、自立型の彼の扱い方を間違っていて、それで半年足らずで音信不通になり、わざわざ生霊を飛ばす羽目になっているのかもしれないのです。

だから、改めて「ほんまは私、どういう男がええんかな?」ということを“消去法”ではなく探し出してほしいんですね。

「お父さんみたいな人は嫌」というのは“消去法”ですから、「あたしにはこういう男が似合う!」という部分を目を皿のようにして探し出して頂きたいのです。

私の個人的な見解をお伝えすると次のうち、どちらかかなあ?と思ってます。

(1)本来は甘えん坊な女の子で、男の人に守ってもらったり、頼ったりするのが自分に合っている。もちろん、自立している部分はあるので、彼をサポートしながら家庭を守るタイプ。このタイプの場合、実は「お父さん似」であることが多い。だから、お父さんを許して、お父さんの長所をバンバン採り入れるのがお勧め。

(2)本質的にお母さんに似ており、バリバリ働いて男をリードするのが得意なタイプ。この場合だと、今までの彼氏よりはもっと大人しい/弱い/素直なタイプを選ぶ方が良くて、そいつの面倒を見ながら主導権を握っていくと幸せになれる。

2つのタイプは両極端かもしれませんが、さあ、どっちかなあ?なんて思いながら自分を見つめ直してみるといいでしょう。

そうすると、

>本当はもっとコミュケーションをとりたいし、もっと親密感を深める恋愛がしたいです。

という望みもどんどん叶うと思うんです!

要するに「自分に合う恋ってどんなだろう?」ということを「自己肯定感」をベースに見ていくのが大事だぞ!って話なのです。

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