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バランスの法則だったり、自立と依存の関係だったり、このテーマには色々と示唆的なメッセージがたくさん含まれています。
でも、やっぱり、結局、「自分なんだよね~」という話なのですが・・・。
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ありがとうございます。でも、婚活っていろんな感情レベルの問題が上がってくるみたいで、私は婚活してるのか、心理学の修行なんだかわからなくなってきてしまったので聞いてください~。
最近、超依存タイプの奥さんが重くて離婚したバツイチ男性に出会いました。
次は絶対自立系女子が希望とのことで私が理想的だとか。連絡や食事を重ねましたが、バランス的に彼がみるみる依存君に成長しました。
さすが私!彼超重いです。
でも、私あることに気づいたんですが「お前だって依存で重いんだよ!」て、重いと言って別れられた彼の元嫁のために復讐してやりたい気分になってます。
てか私ね、過去の恋愛で彼氏にだけ依存の時は重いって振られ続けて、自立したら怖いって振られて、いったいどないすりゃええんじゃいっ!!って怒ってます、
たぶん全国の男性に。あと当時分かってくれなかった大人や周り、表面に見えてるものしか理解しようとしない人たちに。
でも、今の依存の彼はきっと、自立の私に振り回されて辛いだろうなあって気持ちが分かる分、切ることもできません。
根本さん、私はこの怒り、どうしたらいいんでしょうか?
もしネタとして使えそうでしたらお教えください。
(Yさん)
超依存の元妻を持つほどに自立した彼を依存に落とし込むなんて・・・さすが・・・まさしく、自立系武闘派女子の面目躍如と言ったところですね。すごいです!!!
とはいえ、これは世界中の武闘派女子に起こりうる(すでに起きてる?)ことだと思うので、ねっとりと解説して参りたいと思います。
あるあるっちゃ、あるあるなんですけどね。この話。
2つのポイントがあるので、その話から参りたいと思います。
Yさんの怒りについてはその後で気が向いたら触れたいと思います~♪
<その1.バランスの法則>
パートナーシップはバランスを取りたがるという話はたまにしているような気がするのですが、良かったらこんな記事もあるので参考にしてください。
「バランスの法則~バランスを崩してお互いを統合することで問題は解決する~」
https://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/12128
一方が「自立」を獲ると、他方は「依存」に突き落とされる、というのが人間関係の基本的な法則なんです。
そして、この「自立」のポジションを巡って競争することを「主導権争い(パワーストラグル)」といいます。
どっちが強いの、どっちが正しいの、どっちが上だの、という争いです。
その主導権争いに勝てば晴れて「自立」になり、自分本位でその関係性を好き放題できるのですが、負けると「依存」となり、相手に振り回されて辛い思いをすることになります。
だから、「依存」は辛いです。嫌です。
なので、依存に落ちないように「どっちが自立を取るか選手権」というのが関係が始まった頃に繰り広げられるのです。
俗に「惚れた方が負け」と言われるのは、嫌われたくない、失いたくない、という心理から、惚れた方が「依存」になってしまうことから生まれた言葉でしょう。
とはいえ、最初に自立を取ったからと言って安泰なわけもなく、その後の関係性で逆転しちゃうこともあります。
よく「始めは彼がガンガン口説いてくれて私が優位だったんだけど、最近、私が彼のことをどんどん好きになってきたら、なんだか立場が逆転しちゃったような気がする」なんて状態です。
とはいえ、自立だった側が依存に落ちるのはとっっっってもイヤなので、そこで「別れの危機」が訪れることもよくあるものです。
「自立と依存がひっくり返るときに別れの危機がやってくる」というわけです。
そういうわけで、Yさんがあっさりと自立の立場を取ってしまったのであれば、必然的に彼は依存的になりますね。
Yさんが超自立であれば、彼は超依存になるのです。
そう、めちゃくちゃ重くなります。
それで「もう嫌だわー。重たいわー」と思いつつ、「元嫁の復讐をしたろか?」なんて思ったりもするんですね。自立の立場様様です。
<その2.パートナーシップは似た者同士?>
「長年連れ添った夫婦は似てくる」という話があるのですが、そもそもパートナーシップというのは、何らかの類似性を持っていることが多いというのが私の見解です。
とはいえ、恋愛感情などは「自分と違うところ」に生まれるので、「似た者同士が、異なる部分に惚れて付き合う」というのがパートナーシップの真実じゃないかと思ってるんです。
ややこしいでしょ?(笑)
まったく自分に似てるところがない人というのは、そもそも出会わないか、すれ違うはずで、お付き合いできる、結婚できる、ということは、何らかの共通点があるものです。
とはいえ、それが自覚できるかどうか?というと微妙で、「全然共通点のない、違うタイプの人」という風に感じている場合も珍しくないと思います。
表面的には全然似てないけど、潜在的には似てる、という感じですね。
それで「パートナーは鏡」という表現をよくします。
さて、彼は元嫁の超依存的態度に辟易して離婚にたどり着かれたわけなのですが、職務上、いやらしい目でクライアントさんを見ることが義務付けられているカウンセラーとしては、その話を聞くと「ふーーん。そうなんだ~」なんて思うのです。
超依存的な元奥さまの前では、バランスの法則により、超自立的な立場を取っていた彼ですが、そもそも彼の中にも超依存的なものがあったんじゃねーの???というお見立てをしちゃうわけですね。
超依存な奥さんと同等の超依存を彼も持ってるんじゃね?というわけです。
でも、立場上は自立ですから、彼はそのことに気付かなかったわけです。
あ、これ、彼と元嫁の話ですからね!Yさんのことにはまだ触れてないですからね?先読みしてざわざわするのはまだ早いっすよ!(笑)
そもそも「自立」というのは「依存の抑圧」によってできるものです。
「超自立」は「超依存」を抑圧した結果、生まれるものです。
だから、彼が元嫁に対して「超自立」ができたということは、彼自身の中にも「超依存」があるんじゃね?ということが、ここからも言えるわけです。
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はい。ということは????
Yさんは????
ね?
どう?
嫌な気分になったでしょ???
「え?てことは、あたしの中にもあんなにも重たい依存がまだあるってこと?マジで?ほんまに?おいおい、ちょっと信じられないんですけどーー、とりあえず、表出てもらえます?一発殴ってから考えますので~♪」
とか思わないでいただきたいんですけど・・・どない?(笑)
ちなみに「スパイシーな彼の後は、マイルドな彼氏でお口直し!?」というネタもありまして。
https://nemotohiroyuki.jp/manwoman-psychology/24615
超依存的な妻に疲れた彼は、超自立的な彼女を求める、というのも理にかなっております。
ということで、Yさんのお話。
>てか私ね、過去の恋愛で彼氏にだけ依存の時は重いって振られ続けて、自立したら怖いって振られて、いったいどないすりゃええんじゃいっ!!って怒ってます、
これ、あるあるですよねー。
同感!同感!と思っている武闘派女子は500万人くらいいるんじゃないでしょうか?
なんかお腹が空いてきたのでいきなり話をすっ飛ばしてしまうのですが(笑)、なぜ、そうなるか?というと、Yさん自身の中でこの「自立と依存のバランス」がうまく取れていないからかもしれません。
□感情のアップダウンが激しい。
□けっこうな気分屋だと思う。
□自分の感情や考えに自分が振り回されることがある。
□あたしはけっこうなワガママだ。
□めんどくさくなるとサクッと切ってしまうことがある。
□こう見えて意外と我慢しぃ。
□こう見えて意外と人に気を使うタイプ。
□こう見えて意外と自己肯定感が低い。
□こう見えて意外と恋愛に自信がない。
□ぶっちゃけ自分は扱いづらい女(男)だと思う。
この辺で思い当たるフシがあるのであれば、自分で自分をコントロールしようとして、でも、コントロールが効かなくて「なに!あたし!なんでなの?あたし!」とよく叫んでいらっしゃるはずです。
そんなYさんにとってのカギは「依存的な私」です。
いろんな体験や思いから「依存を抑圧し過ぎてませんか?」というのが「自立系」な皆さま、特に「超自立系」な方々に突き付けられるテーマとなります。
「依存的な私」というのは何を指すか?というと、かつての「依存時代の私」で、それは子ども時代の親子関係だったり、歴代の男関係だったり、時には、仕事での修業時代がそれにあたる場合もあります。
そんな依存的な私を嫌って抑圧していると、その抑圧の分だけ、あなたの前に「はあい。待った?」って依存的な人が現れるのが、心の仕組みなのです。
これは誰にでも少なからずある要素で、成熟していくプロセスで必ず一度は訪れると言ってもいい難関です。
「自分の弱さを受け入れる」
「自分の弱さを許す」
そんな表現をすることもあります。
自分が嫌って隠してきた「依存的な私」と向き合うわけです。
とっってもイヤなことかもしれませんが、パートナーシップでこうした状況が繰り返されるということは、そろそろ本気で向き合った方がいいかもね?という提案です。
彼とは別にどうこうする必要はありません。
まずは、自分。
より自分を愛し、より自分を受け入れ、すなわち、自己肯定感をあげる時期に来ているのかもしれません。
リトリートセミナーや1DAYセミナーなどでは毎回そんなテーマのセッションをしていますので、機会があれば参加してみてください。
「弱い私を受け入れる」ということを意識してしばらく生活してみてください。
自分が嫌っている、自分ではダメだと思っている自分を、否定したり、変えようとしたりするのではなく、ありのままに受け入れるのです。
そうすると、依存的な人を受け入れられるようになり、かつ、それほど依存がきつい人には恋をしなくなるようになっていくでしょう。
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