なぜ、受け入れにくい価値観をもつ彼を愛そうとするのだろう?


バイセクシャルであれ、仕事や家族の問題であれ、なかなか受け入れにくい価値観を持つ人を好きになり、愛したくなるのはなぜなのでしょう?

心理系ウェブサイトをググりまくっていたらこちらに辿り着き、先生がこの問題にどうお考えになられるのか気になりメールしました。
よければ読んでください。
私は女性で男性の彼がいます、なぜこう性別を記述するかというと、彼はバイセクシャルであるからです、ちなみに私は男性だけを愛します。
彼の価値観にショックを受け、彼を理解したいのですが苦しさが優ってしまう状況です。
彼にとって、体と心は全く別の意味であり、他者とのセックスは両者共に問題ないようです。
友人の女性と同じベットで眠ることにも、ただの友達だからという理由で抵抗がありません。元カノどもの思い出(性的な話題も含め)を私にシェアすることも平気なようです、そして他の男性と性的な関係を持つ事を望んでいます。
愛する人は1人だが(私)、オープンリレーションシップに抵抗が無いという感じです。私達の恋愛の中で彼がしたことは、男性とのキスだけです。れろれろキスを見せられました。彼はそれ以上は私の価値観に合わせるためにしていません。

私は前、彼の気持ちを理解しようと他人とセックスをしてみたのですが、それを打ち明けた際、それに対して興奮を覚えているようでした。彼は新たな領域、寝取られに目覚めてしまいました。男性と私との3Pを望むようにもなりました。

問題は私は現在過去のトラウマの癒し中であり、そのような変化球に耐えられず、相手が男性であれ、女性であれ関係なく傷つきます。そしてディスカッションという名の先制攻撃で彼のエネルギーを奪い取っています。とめどなく溢れる不安をぶつけまくります。
彼には悪気が全く無く、ピュアな気持ちで欲望全てを私にさらけ出します。人を傷つける気などさらさらありません。なので、彼も私の攻撃にちゃんと傷つきます。そのままの自分でいたいだけなのだと思います。

きちんと愛し合っているのでお互い別れる事ができません。でも不安を感じずに彼と平和に生きることも出来なさそうです。なんだか自分がおかしくなっていくので、状況をどうにかしたいのですが、
その第一歩として、彼の心理、私の心理、2人が続くためにどうしたらいいか、アイデアをいただけますでしょうか。
(Aさん)

私も長らくこういうお仕事をしているとAさんと同じような立場の方とお会いすることもあって、その都度、どうすればいいんだろうね?と一緒に考えてきました。

旦那さんの浮気相手が男性だった奥さん。
自分自身がバイセクシャルで、彼氏に罪悪感を抱く彼女。
本来はレズなのに、我慢して結婚生活を送っていた奥さん。

ただ、この問題も「価値観の違い」という風に見れば、どこのカップルでも起きる問題だと思うのです。
仕事とプライベートの比重の問題。
実家との距離感の問題。
結婚についての価値観の違い。
お金の価値観の違い。
性癖の違い。

さて、Aさんはどうしたいのでしょう?どうなりたいのでしょう?

彼のことが好きで、この関係を続けたい意志は伝わってきます。
しかし、彼の価値観を受け入れたいのか、それとも、そうでないのか、そこを決めかねている感じでしょうか。

こういう彼とお付き合いしているならば仕方のないことかもしれないですけど、文面を見る限り、Aさんも彼に振り回されているようにお見受けします。
どうしていいのか分からなくて、ただ彼のその価値観を受け入れることができなくて強い抵抗を感じているようです。

彼に色々と先制攻撃して傷つけあっているようですし、彼を傷つけていることにAさん自身、申し訳ない気持ちもあるでしょう。

こうした問題はまた癒着関係を引き起こしやすいものですよね。
「私は私、彼は彼」という線引きが難しくなるんです。
いつも彼のことで頭でいっぱいになり、将来に対して不安が強くなり、どうしていいのか分かららずにぐるぐると考え込んでしまうんです。
つまり、自己喪失しやすいと言えましょうか。

「愛する」ということについて考えてみましょうか。
好きだから一緒にいたい、とはまったく別次元のお話ですね。

価値観がすれ違ったとき、たいていは相手の価値観を否定し、自分の価値観に合わせるようにコントロールしたくなるものです。
最近もそんな記事を書きましたね。

彼のバイセクシャルや3Pを望む性質に対して、それを否定し、修正させようとしてしまうのです。

それはどうしたって感情がそうさせてしまうのかもしれませんが、果たしてそれは「愛する」ということになるでしょうか?

Aさんだけでなく、おそらく私たちはみんな「相手のこの部分は愛するけれど、あの部分は愛さない」ということをしてしまいます。

「優しい彼は愛するけれど、お酒が辞められない彼は愛せない」
「ちゃんと仕事をして、子どものことを面倒見てくれる夫は愛するけれど、浮気をしている夫は愛せない」

さて、そこでどうするか?という選択肢が与えられています。

彼をすべて愛するのか?
それとも、彼を愛をもって手放すのか?

難しいですね。

そもそも「愛するってなんやねん!」という議論に発展してしまいそうです。

でも、まず言えることは「その彼を今現在選んでいるのは私」ということです。

バイセクシャルで3Pを望む彼を選んでいるAさんが今、ここに、いるということです。

そこで「私が選んでいる」ということを自覚することはとても大切です。
誰のせいでもなく、もちろん、強制されているでもなく、その彼を選んでいるのは、紛れもない私自身である、ということです。

この、当たり前すぎることをまずは確認してみましょう。

そして、次に「なぜ、この問題を私は必要としているのだろう?」と言うことです。

よく野良猫に振り回される武闘派女子たちに、
ロックマンにシャッターを下ろされてショックを受けてる武闘派女子たちに、
頼りがいのないダメンズに途方にくれている武闘派女子たちに、よくこう聞きます。

「どうしてそういう男がいいんだろうね?」と。

そこには自分が求めた意味や目的というものがあるんです。
様々な言い方ができますが、そこで言えるのは「愛を学ぶため」。
今日は非常にクサい話になります。

愛を学ぶときに一番手っ取り早く、確実なのは愛しにくい相手のことを好きになることです。

筋肉を付けたければ重い負荷のバーベルを持ち上げる方が早いし、確実だ、というのと同じ理屈です。

人を愛したい意欲が旺盛な人。
愛することを学ぶのに貪欲な人。

そういう方々は人の制止を振り切ってでも「え?そこに行くの?」という異性を愛そうとするものです。

価値観の違う人をなぜ愛するのか?それはその価値観と出会うことで、自分の価値観が広がるから。

タイプの違う人をなぜ愛するのか?それをその人と出会うことで、自分の世界が広がるから。

それくらい成長したいし、愛したいんです。

Aさんが彼のことを愛すると決めたのならば、彼のその性質も愛することができるようになります。
もちろん、それは我慢や犠牲などのネガティブな行動を指し示すのではありません。
前向きに、むしろ望んで受け入れることができるようになります。
その彼の性質に一緒に喜びを感じることすらできるようになります。

だから、まことに抽象的な提案ではございますが、まずは、この言葉をお伝えしたいと思います。

「自分の愛をただ信じなさい」

自分の愛をちっぽけな、大したことのないもののように扱うのではなく、自分の愛は偉大で、これほど違う価値観すら許容できる大きな力を持っていることをまずは受け入れるのです。

「私は彼のその性癖を愛することができる」

「私は私の愛を信じる」

ただ、この言葉を自分に与えてあげるといいでしょう。

そうして、自分の愛を信じていくと、不思議と心が大きく広がって、彼をありのままに受け入れることができます。

それは同時に自分を知るということでもあります。

抽象的で具体的にどうしたらいいのか分からん!と思われると思いますが、毎日、この「 」の言葉をゆっくり唱えるだけでいいんす。
具体的には今と何も変えなくていいんす。

いやだー、無理だー、そんなのダメだー、むかつくー、傷つくー、くそーっ!やだー!!って暴れてもいいんです。

その一方で、「私は私の愛を信じる。私は彼を丸ごと愛することができる。」とまるでお題目のように唱え続けます。

これを「コミットメント」と言います。

彼への愛に、彼との関係に、コミットする、ということです。

ロールプレイのセッションにこういうやり方があります。

目の前に彼役の人Xに立ってもらいます。
そして、Xの後ろに、バイセクシャルの彼役の人Yを置きます。

そこからセッションをスタートさせます。

まず、Xさんの前にYさんが移動します。
そして、XさんがYさんの肩に手を置いてこう言うんです。

「これも僕なんだ。この僕を愛してくれないか?」

そして、そこからAさん自身は選択です。
Xさんを愛することはできます。
しかし、Yさんを愛することには抵抗があります。
しかし、XさんもYさんも同一人物です。

そこで愛を選びますか?
それとも手放すことを選びますか?

もちろん、手放すことも愛なので、全然OKです。
愛をもってどちらを選ぶこともできるのです。

もし、そこで愛することを選ぶのであれば、AさんはYさんと向き合い、近付きます。

一歩一歩、彼を愛することを選択しながら近づきます。

そして、「私はあなたのすべてを愛する」と宣言していただきます。

そして、AさんはYさんをただ抱きしめます。そうして、Yさんを受け入れ、愛するのです。

ロールプレイのセッションはこうして人を使うことで、ややこしい愛するだの手放すだのを実践できるのでとても分かりやすく、効果的だと思っています。

とはいえ、このセッションはなかなか抵抗を伴うものですね。
ただ、愛すると決めて、近付くことができたとき、それは「経験」となります。
つまり、自信の素が生まれるんです。
もちろん、他にも効果は様々ありますが、コミットメントを自覚するにはとても分かりやすいと思っています。

また、そうしたシーンをここでイメージすることもできるでしょう?

目の前にバイセクシャルな彼がいるんです。
その彼を愛すると決めて抱き締めるんです。

具体的にはどうこうしなくても、こうした深いところにある愛に働きかけることで、結果的に、「どうでもよくなる」ということはよく起こります。

つまり、平気になるんですね。

ただ、ここまでの話は、彼の価値観を受け入れ、愛する、ということ、つまり、彼を丸ごと愛する、という選択をする際に発揮されるものですから、今のAさんにとってはまずはその選択からですね。

さて、どうしましょうか?

コントロールを手放して、彼を愛しますか?
それとも、彼を手放しますか?

もちろん、保留というのもアリですよ。
じっくり自分と向き合ってみてください。

長くなっちゃいますが、もう一つの見方をご紹介しましょう。

彼の中に愛せない部分、受け入れられない価値観があるとするでしょう?
それを「投影の法則」を使ってみると、何が言えるでしょうか?

そう、自分自身の中に愛せない部分、受け入れられない価値観がある、ということを表します。

彼を愛することは自分を愛することでもあります。

だから、実際のカウンセリングやセミナーでは、この「まずは自分を受け入れ、自分を愛する」というところから始めることも珍しくありません。

Aさん自身が自分の中で許せない、受け入れられない、愛せない部分ってどんなところなのでしょうか?
まずはそこと向き合ってみるのもひとつの手です。

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