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いわゆるテクニックで何とかできることもありますが、もう少し掘り下げた見方、考え方をご紹介します。
そして、せっかく素晴らしいご主人が側にいてくれるんですから、助けてもらいましょうね。
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私は40歳手前の専業主婦で、結婚2年目なのに結婚当初からのセックスレスで真剣に悩んでいます。子供はいません。
夫にはその気があるのですが、私の方が夫に触れられることに嫌悪感があります。
好きなのにぞっとしてしまうのです。
夫婦仲はとても良く、日常は子供のような夫に私が世話を焼き、じゃれあって笑いが耐えないのですがセクシャルな雰囲気とは程遠いです。
私自身についてですが、父親は家庭を顧みないギャンブル依存症で全く尊敬でず、20年前に絶縁しました。
母はストレスからか日常的に子供に当たり散らし、私が10代前半の頃に突然いなくなりました。
そんな私は「もし結婚するなら両親に似ていない人」と強く思っていました。
夫は私を尊重し良い時も悪い時も変わらずに愛をくれる優しい人で、毎日心が満たされています。
ですのでセックスを拒否することに罪悪感があり苦しいです。
子供時代の暗いイメージから私は子供を持つことに抵抗がありましたが、夫への罪悪感や将来後悔することの怖さ、元々子供自体は好きなので勇気を出して妊活中です。
セックスレスは妊活にも響いています。
ネットには「時には二人で出かける」など子持ち夫婦へのアドバイスはよく見かけますが、夫婦のみの場合が見当たりません。
アドバイスを頂けるととても嬉しいです。
よろしくお願い致します。
(Tさん)
こういう時に「どうしたらいいのか?」ってハウツーを求められることが多いんです。
「二人ででかける」というのもそうだし、「ラブホに行ってみよう!」あるいは「シティホテルで大人の夜を過ごしてみる」というのもあります。
セクシーな下着を身に着けたり、エッチな動画を見て自分がその気になるように仕向けたり、という方法もあります。
酔った勢いで、、、というのも。
そうしたテクニックで解消できる場合もありますし、それでもやっぱりダメだーという話もよく伺います。
それで私としてはちょっと掘り下げてみましょうねえ、という話をしていきます。
〇元々セックスは苦手/嫌いだったの?それとも独身時代は良かったの?
〇今のTさんにとってセックスってどんなイメージ?子作りの手段?愛し合う方法?
〇夫に触れられるとぞっとしてしまう、というのをもっと具体的に表現するとどんな感じ?
〇性的な対象として見られる/扱われることに関して正直どんな気持ちがある?
〇Tさんのことをとても愛してくれている夫を「男」として見られる?それとも親やきょうだいみたいな感覚はある?
などの質問もあります。
さらに、頂いた両親との関係からTさんの心理分析をしてみれば、
〇男性不信や男性嫌悪から男と女になるセックスを拒否したくなる
〇よって自分を愛してくれる人は「男」ではない、という思いから、夫を男として見なくなる
〇近しい人が急にいなくなってしまうんじゃないかという怖れがある
〇誰かと親密になる(家族の距離になる)ことへの怖れが強くなる
〇親密感のシンボルであるセックスに抵抗が生まれる
〇子供を作る行為であるセックスに抵抗が生まれる
〇親が機能していなかったので夫を親代わりにするようになり、親とはセックスしたくないので拒否するようになる。
といった要因が見えてきます。
私のセッションでは、そうした質問とか分析を元に、「じゃあ、どうしていきましょうね~」という話をすることがとても多いです。
そうした問題はあるけれど、前述したようなテクニックで乗り越えられる場合もあるし、ガッツリと両親との関係に踏み込んでみた方がいい場合もあるし。
それは実際にお話しした上でのご相談、ということになります。
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あ、でも、こういう話も「まずは自己肯定してからだよ♪」というのはもちろんのこと。
それだけ素晴らしい夫から愛されているのにセックスを拒否する私が許せないし、夫に対して罪悪感を覚える・・・なんてことはしなくてもいいんです。
私が心理分析を大事にするのは「これが問題だから癒さなきゃいけないねー」というよりも、「こういう事情があるんだから、レスになるのもしょうがなくね?」という自己肯定のためです。
なんでそうなっちゃうか?を理解できれば自分を責めなくて済むでしょう?
「しゃあないよねー、そういうことがあったんだからさー」という感じ。
その根底には「誰も悪くないんだぜ」という思いがあります。
Tさんが悪いわけでもないし、ご主人が悪いわけでもありません。
まあ、それを突き詰めれば両親も悪くないことになっちゃいますが、それはまだ受け入れがたいかもしれません。
妊活されているなら年齢的にも焦っちゃうと思いますが、だからって無理して頑張ってセックスをしても楽しくないと思います。
それどころか、完全にセックス=子作りの手段として割り切ってしまうので、子どもができた瞬間から再びセックスレスになってしまいます。
お互いがそれで満足ならばいいけれどね。
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たぶん、Tさん、とても頑張り屋さんで、同時に頭であれこれ考えちゃう人だと思うんです。
妊活にしてもそうですよね。
心の声よりも頭の声を大事になさってるようにも見えます。
また、そういう両親のもとで育ったのならば、自分ひとりで生きるように自立し、武闘派となり生きてこられたんだと思います。
そこで旦那さんと出会ったのは砂漠で突如オアシスに出会ったようなものでしょう。
長らく砂漠を放浪して疲弊しているのであれば、そのオアシスではただただゆっくりしたいし、休みたくなるのも無理はありません。
そんな時に頑張ってまた何かをしようなんて気は起こらないでしょう。
しかも、セックスやそれに近い行為は心理的には親密感を作り出します。
もっとも近しい両親との間にそこまでしんどいことが起きたのなら、「このオアシスの中で自由にさせてよ。ほんと静かにさせて」という気になるのも無理はないでしょう。
自分の気持ちに素直になるということをしばらく忘れているのかもしれません。
あれが好き、これがしたい、あれが嫌、これは嫌い。
そういうシンプルな思いよりも、こうすべき、ああすべき、これはしてはいけない、こうしなければいけない、そんな思考に縛られやすくなるでしょう。
今はご主人に思い切り甘えてみるのがいいかもしれません。
妊活も、世間体も、カウンセラーが言うことも全部無視して(笑)
自分が満たされるように、ただ幸せを感じられるようにご主人に身を委ねてみるのもいいでしょう。
もちろん、できれば、そのことに感謝と、そして、愛の言葉を贈ることができればベストです。
心理学に「パートナーシップはすべてを癒す」という格言があります。
ご主人の愛に溺れてみてくださいな。
それはTさんの潜在意識に「あなたはこんなにも愛される価値があるのよ。あなたはただそこにいるだけで素晴らしく、愛されるにふさわしい存在なのよ。」ということを教えてあげることになります。
そうすれば親密感への怖れも徐々に溶けていきます。
それと同時に成長を止めてしまったTさんの心の中にいる寂しがってる女の子も成熟した大人に成長していきます。
そうしてTさんの潜在意識が自分が大人の女性だと受け入れたら、彼とのセックスを自ら望むようになります。
そして、今度はその解放的なセックスの中でさらに女性としての魅力を高めていくでしょう。
あとはたまにご主人にエサを与えてあげればいいんです。
エサってのは「ありがとう(はあと)」と「あなたと結婚できてほんとうによかった。幸せです。愛してます。」という言葉です。
あとご主人が好きな料理を作ってあげれば完璧です。
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