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優しくて愛情深い人に愛されると嬉しくて幸せなんだけど、ついつい自分中心になってしまいます。
ちゃんと愛を受け取り、与えることで飼い犬に腕を噛まれるリスクを回避することができますね。
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19歳の時から7年つきあった後、結婚し、結婚19年目です。
主人は、今まで結婚以来、私のわがままや要求をきいてくれ、容姿をほめてくれ、好きだと愛情表現をわかりやすくしてくれていた優しい主人でした。
先日、夜のほうが、雑になり、少し私に冷たくなったので、愛がさめたのでは、浮気ではと疑い、私のほうがにこにこ感謝を表すように態度を変えていったら、はじめとまどっていましたが、何だか上からいろいろ言ってくるようになり今まで言ってくれていたことなどを言わなくなりました。
結局浮気などは誤解だったのですが、先日夜のとき、顔射(失礼)をやられてしまいました。以前は絶対そんなことしない、すごく気遣いのあるエッチをしていたのですが・・・
主人の態度の変化はなんでしょう?優位に立ちたい? これまで我慢していたのか? 私はもとの関係に戻りたいと思っていますが、それは主人を抑圧してしまっていたので、やらないほうがいいのか?
よろしかったらネタにしていただけますでしょうか?
(Mさん)
新年に相応しいネタを今日はお届けしましょう。
顔射。
なんて味わい深いテーマなのでしょう!!
さて、その真意と言えばMさんの推測でほぼ間違いないんじゃないかと思われます。
>主人の態度の変化はなんでしょう?優位に立ちたい? これまで我慢していたのか?
たぶん、そんな感じだと思います。
よく失恋ネタでも「飼い犬に腕を噛まれる」という事例があちこちで発生していますし、離婚問題などでも「今まで優しかった彼が今は頑なな態度を取り続けている」というケースをよく耳にします。
「飼い犬に腕を噛まれた振られ方。」
>https://nemotohiroyuki.jp/manwoman-psychology/6986
そもそも「優しい男には気を付けろ」という格言があり(今、作りました!!)、その結果、「彼の愛情に胡座をかいてしまっていたようです」という報告も各地から寄せられている今日この頃です。
「彼の愛情に胡座をかいていた私が今すべきことは?」
>https://nemotohiroyuki.jp/manwoman-psychology/15508
でも、付き合って結婚して26年ですよね。
だから、ずっと我慢ばかりしてきたというわけではないと思いますが、当然ですけど、ご主人に心境の変化が何かあったようですね。
Mさんのご主人は40代ですけど、最近の男性は優しい人も多く、彼女に合わせてくれるんですね。そして、愛情表現もだいぶ豊かになり、ジェントルマンな人も増えてきています。
しかし、26年も経てば当然といえば当然ですけど、お二人を取り囲む景色もだいぶ変わってくると思うんですね。
会社の中の立場や人間関係も変わりますし、年齢と共に心境にはいろんな変化が訪れます。
それは個人差が大きすぎて一概に言えないことも多いのですが、例えば、こんなシーンはよく耳にするものです。
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20代の頃は自信がなく、彼女の言うことばかり聞いていた。
彼女のことが大好きだったし、無価値感が強くて自分と付き合ってくれるだけでも嬉しかった。
彼女のわがままを聞くのも嫌じゃなかったし、一緒にいて楽しいのも嘘じゃなかった。
甘えてくれると嬉しいし、何でもしてあげたいと思って、いわば尽くす男だったと思う。
でも、30代になり、お互いの関係が落ち着いてきた頃から、何となくその関係に違和感を持つようになっていた。
始めは些細なものだったけれど、だんだん彼女のわがままが鼻に付くようになり、一緒にいるのがちょっと嫌になり始めた。
けれど彼女はかわいいし、相変わらず楽しい時間もあったし、結婚もして責任も感じていたからその気持ちは無視して感じないようにしてきた。
それがだんだん仕事で認められ、自信がついて来たり、後輩からも慕われることが多くなり、これでいいのかと思い始めた。
けれど、彼女に何かを言っても反発されるだけだし、当然口では敵わない。
それに別にこの関係を壊したいと思ってるわけじゃないから我慢して彼女に合わせることにした。
家のことよりも仕事の方に集中しようとも思っていたし。
でも、それもだんだん辛くなってきた。言いたいことを言えなかったり、自分の希望をあまり聞いてもらえないことにも不満が募って来た。
そんな時にちょっと可愛い後輩の女子が入ってきた。
とても慕ってくれて自分のことをよく言ってくれるので、始めは戸惑っていたが、だんだん彼女に惹かれていくようになった。
とはいえ、浮気をしたり、離婚したりする勇気もないから、何かがあるわけじゃないけれど、家にいるときの苦痛も大きくなってきた。
妻は相変わらず自分を認めてくれるような発言はないし、感謝の気持ちも伝わってこない。
何かの拍子に壊れてしまうかもしれない。
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もちろん、Mさんのご主人の気持ちを代弁してるわけではなく、私がセミナーなどでよく耳にする話を元に作ったネタなのですが、Mさんだけでなく、多くの「優しくて穏やかで私のことを一途に愛してくれる彼」の心理を少しでも表現していると思います。
Mさんもちょっとヤバいかなと気付いて(←こういう変化に気付けるところがさすが女子ですね)、感謝の言葉を伝えるように態度を変えていったのはいいことですよね。
それは間違いではないし、続けて欲しいと思います。
けれど、ご主人が今まで我慢してきたり、気を使って来たりしてきたとするならば、そうしたMさんの態度の変化を受けて、だんだん偉そうな態度をとるようになるのも自然現象です。
誰でもそうですが、抑圧されたものが解放されると始めはいろんなネガティブな感情が出てくるものです。
たいていは怒りとか不満とかですよね。
ある人は酔っぱらった勢いでそうした態度に出るし、ある人はこっそり裏で悪さをすることでそれを解消しようとするもんです。
もちろん、それは男性に限らず、女性でも同じですね。
だから、上から目線で言ってくるのも、その反動だと思っていいでしょう。
そこでいつものようにその態度に対して奥さんが反発して彼の不満や怒りを再び封じ込めてしまうと、彼はますますその思いを溜めるようになります。
よく夫婦問題を改善していくときに、旦那が悪態をつくようになるのですが、それはここまでお話してきたような心境の変化によって起きるもので、むしろ、アク抜き的な働きがあります。
だから、その態度を見るのは奥さんもムカつくし、嫌だと思うのですが、毒出し、アク抜きのつもりで長い目で付き合ってあげるのが理想的です。
逆に、そうしたネガティブな感情を出せたり、態度を取れるようになるくらい、彼の心が開いてきた証ですから、いい傾向と言っちゃっていいんです。
その象徴的な態度が、
顔射!
ということです。なんて分かりやすい!!笑
要するに「お前はオレにおんなだ」とマーキングしたいわけですし、彼の男性性が解放されてきた証として見ることもできるんです。
その分、気を使わないセックスになってしまうのは寂しいし、悲しいことですけど、それも変化の証として受け入れてあげるのが理想です。
でも、そういうセックスが嫌で拒むようになったり、他の男性を求めてしまったりするところが、また情熱女子並びに武闘派女子がハマりやすい罠でもあるのですが。
そこでは二人の間に「競争」という問題が出てきています。
どっちが優位に立ち、どっちが強く、正しいか?を競争してしまうんですね。
彼もそれだけ成長した(強くなった、自立した)んでしょう。
さて、そうした彼の心理をさらに掘り下げてみるとこんな深層心理が浮かび上がってくるのかもしれません。
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オレは今まで一生懸命愛して来たし、自分ができることをやってきた。
これだけ一生懸命頑張ってるのは誰のためだと思ってるんだ。
それだけお前を愛しているんだし、お前を笑顔にしたいと思ってきたんだ。
でも、結局お前はあまりオレに愛情を示してくれないし、頑張っても頑張っても認めて何てくれない。
こんなにも愛して来たのにまだダメなのか?
もっと頑張らなきゃダメなのか?
そりゃ、こんなオレのすることだから、お前なんかには価値のないものかもしれないし、全然愛情も努力も足りないのかもしれないけれど、俺なりに頑張ってるところをもっと認めてくれてもいいじゃないか!
オレはもう頑張れないし、オレにはもう与えられるものが何もないよ。
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お互い様だと思いますよ。
Mさんだってご主人を自分なりに一生懸命愛してきたはずですし。
でも、たぶん、与えてもらう側、彼の優しさに甘える側として関係性が固定化してしまったのかもしれません。
そう考えると辻褄が合ってきませんか?
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会社の雰囲気を変えようと思ったり、殺伐とした家族関係を変えようと思って、感謝したり、価値を伝えたりすることを始めた方もたくさんいます。
でも、いきなり思い通りに行くことは滅多にありません。
始めに起こるのは不満や怒りの爆発です。
今まで抑えてきたものが解放されるのです。
そこでは今まで我慢してきた従業員から数々の不満が噴き出ることもあるし、家族の態度がどんどん冷たくなっていくことも少なくありません。
「何を今さら」
このセリフは、こうした態度の変化には付き物です。
しかし、それはいわゆる「神様のテスト」とも言えるもので、自分が本当に関係性を変えたいのかを試されてるできごとなのです。
「ああ、それくらい自分は相手に我慢させてきたんだな」ということをその態度を通して学び、知ることができるのです。
そして、ますます深いレベルでの感謝や愛や価値を伝えていくことになるのです。
それは短くても数か月、長ければ年単位で続くことがあります。
たいていは半年以内に成果が上がるのですが、Mさんの立場としては心が折れそうになる場面も少なくないと思います。
でも、そうして感謝と愛と価値を伝えていくことで不思議なことが次々起こり始めます。
そもそもご主人が今まで優しくMさんに接してくれたのは義務や犠牲だけでなく、愛情によるものもすごく多いんです。
95%愛情で、5%が不満だと思ってもいいと思います。
でも、チリも積もれば・・・で、今、そんな態度になってしまったんですね。
もちろん、Mさんが悪いわけでもありません。
Mさんには彼からそれだけ愛される価値や魅力があり、そして、Mさんも彼にちゃんと与えて来たことは間違いないわけです。
それは忘れちゃいけないことです。
その上で、今までよりももう少し彼に与えていくことを意識しましょうか。
つまり、彼は全然自信がなく、また、自分のことを認められてこなかったわけです。
すなわち、自己肯定感が低かったんですよね。
特に男性って見た目よりも全然自信がないことが多く、承認欲求がすごく強いんですね。
だから、「オレを認めろ」と偉そうな態度をとる男性も多いのです。
それでMさんに取り組んで頂きたい課題としては、
「彼が喜ぶセックスってどんなの?」
を実践していくことです!
ま、セックスだけじゃないんですけどね。
ふだんのコミュニケーションにしても何にしてもいいです。
でも、頑張りすぎる必要はありません。続きませんから(笑)
だから、今までよりもちょっと意識的に彼を喜ばせることをしてあげたらいいんです。
そうして彼がMさんからの愛情を受け取れるようになってきたら、かつての彼のような優しい状態に戻ります。
そもそも彼はそういう人なんですから。
不満や怒りが溜まってどうしていいのか分からずにそんな態度になってしまってるだけなんですから。
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ほんとシンプルに考えればパートナーシップというのは、「与える」「受け取る」の連続です。
愛はお互いの間で循環し、増幅されていくものです。
しかし、一方が供給過剰になってしまえば、やがて枯れてしまいます。
今まで「与える」ことが多かったなあ、という人は「受け取る」ことに意識を向けてみましょう。
今まで「与えてもらう」ことが多かったなあ、という人は「与える」ことに意識を向けてみましょう。
それを自分なりに試行錯誤していきます。
お互い初めての経験ですから、はじめからうまく行かないのは織り込み済み。
長い目で見てあげることが大切です。
そして、その原動力は「愛」ですね。
その愛を見失ってしまうと、このプロセスもまた苦行になります。
相手の価値を見て、感謝を伝えて、愛情を受け取って、自分の中にある愛に意識を向けていきましょうね。
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