不倫した夫への執着を手放した後のこと。



手放しって自分を自由にすることです。
自由ってことは選択肢がたくさんあるってことです。
だから、手放しが進むと、あれやこれや発想が広がって戸惑うこともあるんです。

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夫の不倫後、やり直しをしているところです。根本さんのブログで、手放しを学び、随分と楽になりました。

先日改めて話し合いをするため、夫をスタバに呼び出し、手放しの決めゼリフ?(私はあなたを愛しているけど、あなたは私に対して愛がないなら他の人を選んでほしい、無理や我慢をして苦しんでほしくない)をぽつぽつと伝えました。
あまり上手く話せなくて少し不倫について触れたら、夫は「まだそういう事を言うなら、もう無理だ」とキレ気味になったので、そうではなく、これからの未来について話したいと説明しました。

夫の意見はこんな感じでした。
・いつもそんな事(愛だの恋だの)ばかり考えているのか?(くだらないって感じで言われました) もっと他の事考えたら?
・愛だの恋だのわからないし、日常で特に感じなくても構わない。
・無理や我慢は誰だってしているし、自分もしている。それが溜まって爆発してもいいじゃないか。
・愛があるのかないのかと言えば、今の家族の形があることが、その証なのではないか?

お互い意見が一致したことは、結婚生活に安定、安心などを望むことと、子どもは一人息子だけでいいという事でした。
そして夫は私に不満はないと言うので、私はセックスレスを何とかしたいと言いました。
今までも何度か伝えていましたが、面と向かってはっきり言いました。
夫はとても苦い顔をして、父親・母親モードだから無理だし、どうしたらいいかわからないと言われ、二人とも考えこんでしまったので、私から一回やってみたら?なんて軽く言って、とりあえず終了。

翌日の夜、おやすみした後いつもより近くにいるなあと思ったら「とりあえず少し近くに寄って寝てみようかと思って」と言ってくれてとても嬉しかったのですが、その翌日、渋滞で帰るのが遅くなったと言った夫のパンツの内側にシミがついているのを発見。しかし恐ろしいほど冷静に、あ、やってきたのかな?これは証拠かな?なんて思いました。

根本さん、私、手放しできているんでしょうか?
夫の事を愛していると再確認して幸せではあるのですが、時々、とても冷静に離婚したいと思ったり、とても両極端な感情があります。
それでいて、まだ不倫しててもいいやと思う事もあり、何だかよくわからなくなってしまいました…。

とりあえず、パンツの件は神様のテストかなあなんて思いましたが。
(Aさん)
***

世の奥様方はこの旦那さんの反応を目にして「ああ、うちだけじゃないんだ!」と感涙にむせびっているところだと思われますが、ほんといい事例をありがとうございますm(_ _)m

さらに我がブログの主要顧客層である自立系武闘派女子の皆々様におかれましては「Aさん、えらいなあ。あたしだったら確実に心臓を一突きしてるところやわ。生かして帰してあげるなんてえらいなあ」と尊敬モードに入られていることと存じます。

さて、復讐、あ、いや、復習も兼ねまして旦那さんの心理を少し振り返ってみましょう。

>少し不倫について触れたら、夫は「まだそういう事を言うなら、もう無理だ」とキレ気味になったので、

これは罪悪感の現れですね。
痛いところを突かれて逆ギレする、罪悪感の強い男性によくあるパターンです。

>そうではなく、これからの未来について話したいと説明しました。

これは素晴らしい切り返しですね。
男性は未来志向なので過去のことをぶり返されると「どうしろって言うんだ!」とキレやすくなります。そこが過去を重視する女子にとっては苦しいところですが、話し合いをしよう、ってことなら「未来」に意識を向ける方がうまくいきますね。
さすがですね!

きっといつ離婚されても次の男は簡単に罠に引っかかると思いますよっ!

>・いつもそんな事(愛だの恋だの)ばかり考えているのか?(くだらないって感じで言われました) もっと他の事考えたら?

罪悪感に触れますからねえ。
「くだらない」ってことにしておかないと、自分の妻への態度に整合性が取れなくなりますからね。

男女の違いですが、そもそも女性は恋だの愛だのに100%エネルギーを投じることができるそうですが、男性はマックス30%だそうです。
もちろん、個人差はめちゃくちゃあると思いますが、ひとつの基準として覚えておくといいでしょうね。

そうすると仕事のことなどをあれこれ考えてることが偉い!と思ってる旦那さんからすると「恋だの愛だの、くだらない」って思えるのも無理はないでしょう。

だから情熱女子にとっては3度の飯より男が好き(恋が好き)って心理を理解するのは難しいと思います。
そういうのは黙って包丁を研ぎながらニッコリ笑いかけてあげればよいのではないかと思われます。

>・愛だの恋だのわからないし、日常で特に感じなくても構わない。

とはいえ、ほんとに「恋だの愛だのってくだらない」と思っているのならば不倫なんてしないですからね。
実は彼もそういう風に鎧で自分を守りながらも「恋する男の子」なのかもしれませんね。かわいいでちゅね。

このセリフは彼女にも言えるんでしょうか。

だから、この言葉は罪悪感だと思うのですよね。ホンネというよりも。

>・無理や我慢は誰だってしているし、自分もしている。それが溜まって爆発してもいいじゃないか。

要するに「僕はMです。鞭でシバかれると感じます。」という宣言ですよね。

我慢が美徳、というより、無理しなきゃ、我慢しなきゃ、という環境で過ごしてる多くの日本人が持つ価値観ですよね。

こういうタイプはご主人だけでなく男性だけでなく女性にも多いと思いますが、そういう彼らには「今、幸せ?」なんて質問はタブー中のタブーになります。

「あなた、それで幸せなの?」なんて言葉は宣戦布告と受け取られかねません。

>・愛があるのかないのかと言えば、今の家族の形があることが、その証なのではないか?

結果主義者であり、かつ、言葉が苦手な男性がよくおっしゃいます。
要するに「俺は家族のことを愛している」ということですね。

やはり彼にとっては愛はくだらないものではないことを教えてくれていますね。

>そして夫は私に不満はないと言うので、私はセックスレスを何とかしたいと言いました。
>今までも何度か伝えていましたが、面と向かってはっきり言いました。

お!えらーい!すごい!いいですねえ。
やはり面と向かって何とかしたい!と宣言するのは超素晴らしいですなあ。

その前の「夫は私に不満がない」というのは試験に出るポイントですね。

これ、「夫は私に不満はあるけれど、それを言える立場ではないし、言っても揉めたりしてややこしくなるし、それをちゃんと表現する能力もない」という言葉の略だと思ってくださいね。
ほんとに不満がなければ不倫はしないわけですし、セックスだってあるでしょうし。

でも、旦那さん、ほんとはいい人なんですね。

>夫はとても苦い顔をして、父親・母親モードだから無理だし、どうしたらいいかわからないと言われ、

こんな態度を取ってくれるんですから。だいぶハートが開いてますし、そうさせたAさん。さすがですね~!

いつ離婚しても次の男をとっ捕まえられますよっ!

あとパンツのシミの件については神様のテストだと思っていいですよね。
呪いの言葉と共に悪魔の儀式にてお焚き上げまでされたことは本当に素晴らしいと思います。成仏しますように(あ、してない?ふつうに選択した?)

ま、なんて立派な揚げ足取り(^^)

そして、長い前戯を経て、本番なんですね。
そろそろ皆さん、萎える頃ですか???

>根本さん、私、手放しできているんでしょうか?

できてるんじゃないでしょうか。
できてると思っていいですよ。

とはいえ、手放しって工作じゃないので「できた!!」ってのも曖昧なんですよね。

【只今の手放し度:68%(前日比+3%)】みたいなもんでね。

で、今「本気の手放しワーク」というのをあちこちでやっているのですが、手放した後の世界について少しご紹介してるんです。

「ああ!手放せた!すっきりだぜ!世界が明るいし、広いぜ!いいぇーーい!!」ってばかりじゃないんですよね。

手放せたってことは「自由になった」ってことですよね。
自由ってのは「選択肢がある」てことで、その選択肢がたくさんあればあるほど自由度は高いわけです。

ってことは「旦那さんと一緒にいたいわあ。好きやわあ。襲いたいわあ」と思うときもあれば、「別れて別の男に行きたいわあ。襲いたいわあ」って思うときもあるし、「不倫しちゃいや。あたしだけを襲って」と思うこともあれば、「ま、不倫したっていいか。気にしない、気にしない。襲いたいときは襲うし」と思うこともあります。

自由ですから。

で、その中から「何を選ぶか?」ということが常に問われるわけですね。
そして、そこで「旦那と結婚生活を続ける」を常に選び続けてることを「コミットメント」と言うんです。

だから、どう思ってもいいんですよ。

「今日は妄想の中で旦那を火あぶりにして処刑しちゃおう。あ、もちろん、あの女は切り刻んでサメのエサにしちゃう!」って思ってもいいし、「今日はちょっと浮気しちゃおうかなあ。いい男、いないかなあ」って街行く男たちをじろじろと眺めてもいいわけですよ。

手放してる分、受け取りやすいので、旦那がちょっと近付いてきてくれたのかもね。
手放してるから、ちゃんと旦那に合わせて話ができるし、自分の主張もできたのかもね。

超優秀じゃないですかー。
すごいですよね。

手放した後ってずっと執着していた分だけ手持無沙汰になったり、寂しくなったり、虚しくなったり、無気力になったりするものです。

そして、イライラが止まらなくなったり、やる気や興味がわかなくて廃人みたいに自分を感じたりすることもあるんです。

つまり、それだけ執着にエネルギーを使ってた、ということになりますよね。
そのエネルギーが浮いたわけで、どう使っていいのか分からないんです。

だから、手放した後にそういう風になったということはとても順調にうまく行っている、ということなのです。

で、順調に手放しのプロセスが進んでいるAさん。
今、何ができるでしょうね?

楽しむこと。好きなことすること。笑顔になれることをすること。
優先的に取り組んでみてください。

もちろん、女を楽しむこと、は必須かなあ。めっちゃ楽しいと思いますよ。

ただし、男は離婚届にハンコ押すまでは作らないようにしましょうねっ!

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