失恋した上に、彼にひどいことをされ、かつ、職場でも無視されるのはなぜなの?



潜在意識を見ていくともしかすると悲しみ、怒り、寂しさなどの感情が溜まってしまってるのかもしれません。
あるいはもっと自分を大事にしろよってサインの可能性も。
被害者を脱却して状況を眺めると観方がどんどん変わっていきますね。

***
根本さん、はじめまして。
今年の初めに社内恋愛で婚約していた彼と破局し、同棲を解消した者です。

別れ話になった頃から、根本さんのブログを読み、急に出て行った彼を責めず、自分を大事にしながら、別れを受け入れ、ここまでやってきました。
今月末には退去します。

自分なりに一生懸命向き合ってきましたが、辛いことがどんどん起こります。

まず、別れた彼にひどいことを言われます。
死物狂いで別れを受け入れたのに、その後社内で私が少しでもよそよそしいと「避けるような態度だ」と言われます。
連絡を電話ではなくメールにして下さい、と頼んだだけです。

こちらとしては、必要な連絡しても返事がなかったり冷たい態度をとられるので、自分が辛くないように心理的な距離をとろうとしただけなのに、そう言われると傷つきます。
自分は散々そうしておいて、です。
彼の罪悪感であることは分かります。
でも、受け入れれば受け入れるほど、倍返しになります。

それに加えて、最近彼に好意のある女性や、彼の周りの女性から無視をされるようになりました。
話したことのない女性や、私達の婚約にプレゼントをくれた女性に、です。

私からはなにもしていないのに、そのような態度をとられることに心が傷つき、これまで頑張ってきたことも全部投げ出したくなります。

このまま社内で辛い思いをして働くのかと思うと不安です。

なにか少しでも、状況をプラスに捉えられるいい方法はないでしょうか。
心がパンクしそうです。
(Aさん)
***

>なにか少しでも、状況をプラスに捉えられるいい方法はないでしょうか。

もし、Aさんが自分のことをもっと認めてあげて自信を持てていれば、この状況を

「まあ、あたしがいい女だからなあ。しょうがないよなあ・・・」

という風に受け止められます。

確かにひどいしんどい辛い状況ではありますが、でも、忘れてはいけないのはこの辛い状況に“している”のは他ならぬ自分自身だということです。
彼がひどいことを言うから、周りの女性が無視をするから辛いのではない、ということです。

彼が言うひどい言葉を受け取ってグサッと自分自身の胸にナイフを突き立てているのは自分自身である、という意識がものすごく重要です。

「被害者からの脱出」がこうした状況ではものすごく役立ちます。

ふつうの人はなかなかそうは思えませんけれど、私のブログを熟読してくれてるAさん始め読者の皆様はできると思います。

「問題を創っているのは自分自身。自分が主役で、ほかの人は脇役に過ぎない。」というわけです。

この前提がないと彼や周りの女性の心理をお伝えしたとしても、相手が悪い、相手が変わらなきゃダメ、という風に見えてきます。
裁判をして勝ち負けを争うならばその姿勢もいいのかもしれませんが、幸せになろうと思うならば、相手に変化を期待することはあまりお勧めできません。

この状況を使って私は自分を責めているんだなあ・・・
この状況を作り出して私は学ぼうとしてるんだなあ・・・
自分を認める、自信を付けるためにはこの状況が必要なんだなあ・・・

そんな風に見れるようになったら素晴らしいですね。

あ、でも、24時間ずっとそう思えなくてもいいですよ。

「・・・というけどさ、やっぱむかつくじゃん。なんであたしがそんな態度取られなきゃいけないのっ!ふふふふーん!!(鼻息」という時間も重要です。

許しのためには悲しみ、怒りは重要な感情となります。

そ、「意識」と「感情」は別と捉えてもいいです。

「私が創ってるって分かってんだけどさ、やっぱり無視されたら辛いわけ!ね?分かる?分かってくれる~?あ、お兄さん、もう一杯。ね?あたしだって一応考えるわけよ、でも、辛いのよ。うえ~ん(涙)」という日があってもいいわけです。

さて、その前提でAさんのケースを見ていきましょう。(例によって長い導入です)

>こちらとしては、必要な連絡しても返事がなかったり冷たい態度をとられるので、自分が辛くないように心理的な距離をとろうとしただけなのに、そう言われると傷つきます。

よほど彼はAさんのことが好きなのね、ということです(笑)

『好きなんだけど自分からは嫌いになれないから嫌われる態度を取る』という別れ方を彼は選んでいるんですね。
突然出ていくことも、態度が冷たいこと、ひどいことも。

そして、Aさんも理解されてるように、

>彼の罪悪感であることは分かります。

そうなんです。彼がそんなひどいことをしてしまうのは罪悪感から。
ものすごく罪の意識が強いわけです。

とはいえ、その罪悪感は彼のものですから何もできないですけどね。

>でも、受け入れれば受け入れるほど、倍返しになります。

それはね、もっと怒った方がいいかもしれません。
直接言えなくても会社以外の友達に愚痴る、とか、家でお母さんに当たりまくるとか、呪いの手紙やお恨み帳を血文字で埋めたり、とか、藁人形に五寸釘を打ち付けるとか。

「なぜ受け入れようとしたのでしょうか?」というところがポイントかな、と思います。

もし、私のブログやほかの人の記事にそう書いてあったから、だけだとしたら倍返しになるのも無理はないかもしれません。

「受け入れる」って「許し」の一環ですよね。
そして、許して手放した先にあるものは???
彼との復縁でしょうか?それとも次のもっといい男でしょうか?

どちらを目指すにせよ、彼を責めず、彼を追いかけず、というのは良い態度です。
ただ、そこで発生する悲しみ、怒り、理不尽さなどの感情はちゃんと解放した方がいいと考えます。

もし、Aさんが職場で「彼との失恋で何事もなかったかのようにふつうに振る舞おうとしている」のであれば、その陰で藁人形にお恨み帳に駆け込み寺が必要です。

そんな駆け込み寺がないまま(感情が未処理なまま)で普段通りにしようとすると、それは感情を抑圧することになるので、それが周りの人たちに伝播して、彼やあの女子たちの態度になるのかもしれません。

つまり、周りの人たちに見る感情はすべて「投影」で、Aさんの内側にある感情を写していると言えるのです。

さらには、

>>それに加えて、最近彼に好意のある女性や、彼の周りの女性から無視をされるようになりました。

これについては嫉妬やら復讐心やらさまざまなものが想定できますけど・・・ね。
ただ、自分の内側にある感情を投影している、という風に見てもいいですよ。

彼ってそんな人気者なんでしょうか?

でもね、もし、Aさんの自己肯定感が高まっていれば、別の解釈もできるんですよ。
「ああ、無力感を感じていらっしゃるのね、皆さん」とか。

>このまま社内で辛い思いをして働くのかと思うと不安です。

やめちゃってもいいんですけどね。
自分を大事にする、という意味でも。

同じ職場の人との失恋ってほんとダメージ大きいです。
毎日傷口に塩を塗り込んでるようなものですからね。

さて、一番大切なのは

>自分なりに一生懸命向き合ってきましたが、辛いことがどんどん起こります。

この前半部分です。

さて、彼と別れてから、Aさんはどんな成長を遂げたのでしょうか?
彼との関係から学んだことはどんなことでしょうか?

彼と出会ったことでAさんが女性として、人間として成長したのはどんな部分ですか?
また、彼との別れを通じて自分が得たものはどんなものでしょうか?

一生懸命向き合ったなら、その成果を受け取りましょう。

その辛いことですら恩恵に変えることができます。
「もっと自分を大事にしなさいってことだなあ。じゃあ、この仕事から少し距離を置くのもありだなあ」とか「こんな辛い目に遭うなら本当にやりたいことをやらなきゃ損だわ!」とか。

そのためにも自信を付けましょう。
そこで、上記の質問となるわけです。

どうしても痛いことに目が向いてしまうのが人間ですけど、その一方には成長してるところもあるんですよね。
少し時間を取って、そんな成長部分を受け取り、自分を認め、そして、自信に変えていきましょう。

藁人形を握りながら、あたしってすごい!!って叫べますように(^^)

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