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起きたことはすべて良かったこと、と捉えていきます。
何か大切なモノを学ぶためにはそうするしかなかった、と。
そうして、できること、できないことをはっきりさせます。
彼の憎しみは彼のもの。それをどうするかは彼自身の問題で、自分にはどうにもならないのです。
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憎しみはなくならないものですか??
離婚まっしぐらの別居中です。
旦那様は本当に優しくて、私のコトをとっても大切にしてくれていました。仕事も家庭も子供もすごく大事にして…
それなのに私は、旦那様を否定する言葉ばっかり言っちゃてました。
そんな事されたら困るとか…私はそんなの望んでないとか…
旦那様は私のためにって一生懸命やってくれてたのに…そんな否定ばかりの私に嫌気がさし、離婚してくれとなりました。俺が一生懸命がんばっても認めてもらえない。もう、頑張るのもイヤになった。と…
メールでは何度も「今まで否定する事ばかりいってごめん。今更気づいた…(もっと深く丁寧にです)」
と謝っているのですが、今更遅い。今更何を言われても響かない。お前の事がまだ好きな時に言われていれば響いたかもしれないが、今はお前の事が嫌いだから響かない。と言われます。
あんなに頑張ってたのに…もう頑張る気もない。
私の言葉はもう響かないんでしょうか?
それに…私、絶対に許されないような事をしてしまって。
旦那様の会社のコンプライアンスに「うちの旦那が社内の女性と浮気してます。社内で抱き合ったりキスしたりしてるみたいです。」
と通報してしまったんです。
旦那様の会社の人(同じ会社だったので知り合いがたくさんいます)に離婚になりそう…って相談したら面白がって上記のような嘘を教えてくれました。
“社内で浮気してるんだよ。コンプライアンスに通報しなよ。”
って言ってくれたのでそのまま流されるように通報してしまい…私自身、精神的にも追い詰められていてその時は相談した人をかなり信用していました。そんなような事をする旦那じゃなかったのに…ほんとは旦那様を信じなきゃいけないのに。
私がコンプライアンスに通報した事と私が相談した人がどんどん話を社内に振りまいて嘘の噂が広まって、
旦那様は社内で軽蔑の目でみられるようになり、居場所がなくなり、上司からも信頼されなくなったようで、会社に行くのが本当にツライとウツになったような感じです。
「会社がツライ、お前のせいでお前のせいで…俺は悪者になった。何も悪い事してないのに。言われ損だ。これなら本当に他の女に手を出せばよかった。何もしてないだぞ俺は。本当にお前が嫌いだムカつく。結婚した事、出会った事後悔だ。出会っても彼氏彼女のままでいればよかった。」
といつも言われます。
私の事も信頼出来なくなったようです。当たり前ですよね、大切な旦那を社内で陥れた感じですもんね。
それなのに離婚したくない。とか言ってる私は最低ですよ…
男性はこんな心理状態の時、どのような言葉をかけてもらうのが一番いいのでしょう…
そして私に対しての憎しみはなくならないものなんでしょうか…?
(Nさん)
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起きたことはすべて良いこと、正しいこと。
ブログでもちょくちょくそんな話をしています。
Nさんのこの問題も「良いこと」として解釈していくことが可能です。
その勇気はありますか?
ずっと自分のことしか見えてなかったんじゃないかと思うんです。
もしかすると、今も。
「離婚してくれ」と言われて気付いたことたくさんありませんか?
優しくしてくれて、大切にしてくれて、仕事も家庭も頑張ってくれてたこと。
その気持ちを尊重せずに、自分は彼を否定する言葉ばかり言ってしまったこと。
「離婚してくれ」って言われなかったら、そのことに気付けなかったんじゃないでしょうか?
もちろん、知ってたと思います。優しいこととか、家のこともちゃんとしてくれたこととか。
でも、それが当たり前になっていて、彼の優しさに甘えてしまってたんですよね。
(いわゆる、彼の愛情に胡坐をかいてたってことですね)
だから、感謝ができず、もっともっとと求めたり、それは嫌、あれは嫌と否定ばかりしていたのかもしれません。
もちろん、そういう風に言ってしまう背景もNさんの内面にあります。
だから、彼にそういう態度を採ってしまったこと自体は悪いことだとは思いません。
そう言わざるを得ないくらい、Nさんは自己肯定感が低く、自信もなかったのかもしれませんから。
だから、自分を責めないでくださいね。
自分を責める、というのも、自分のことしか見えていないこと、の一つです。
自分を責めてる間は彼のこと、見えないでしょ?
自分を責めるよりももっと大切なことがありますね。
彼を愛する、ということ。
会社の人に乗せられてコンプライアンスに嘘の通報をしたのも、そうせざるを得なかったんだろうと思います。
そこまでNさんが追いつめられてたってことの証左とも言えます。
だからそれ自体は責められるべきではありません。
でも、自分がしたことによって、その行動の責任は当然自分にかかってきます。
だから、ご主人に対して取った態度は取り消せませんし、結果的に彼の社内での立場を危うくしてしまったことも今さら取り返しは付きません。
もちろん、それによってNさん自身がご主人から信頼を失ってしまったことも実際起きてしまったことですから、どうすることもできません。
逆にそれによって、ますますNさんは教えてもらえてるんです。
彼の有難みやその愛情に。
そして、自分のことしか考えていなかったことに。
相手の気持ちを考えることや愛情をちゃんと受け取ること、それに感謝すること。
このことに気付くにはNさんがこれだけのことを起こす必要があったんです。
そこまでしなかったら気付けなかったということですね。
だから、何も悪いことは起きていないのです。
今はその学びを実践していくことです。
彼だけではありません。
パターンでしょうから、今までも受け取れなかった愛情がありませんでしたか?
ついつい自分の主張ばかりを繰り返していた関係はありませんでしたか?
ご両親を始め、今まで自分に愛を贈ってくれたみんなに感謝していきましょう。
(そんな方々全員に感謝状を書いてみてください。思い付く限り)
そして、次のことを肝に銘じていきましょう。
「できることとできないことの区別をしっかり意識する」
すなわち、
>憎しみはなくならないものですか??
それは彼の問題ですよね。
彼の気持ちは彼のものですから、自分にはどうにもならないものです。
だから、それは手放していきましょう。
私は私、夫は夫。
彼の気持ちは彼のもの。私には何もできない。
そう毎日ぶつぶつぶつぶつ100回くらい唱えておいてください。
ちなみに、彼が会社で立場を危うくなったり、会社の人が彼の噂を流したりするのも、Nさんにはどうにもできない出来事です。
彼自身が今、そういう問題と向き合う時期に来ていることです。
だからもし、彼がカウンセリングやセミナーに来てくれたとしても、彼の立場からきっと同じことを言うと思います。
「この問題が起きて、良かったですね。たくさん学べますね」って。
彼からの信頼を失っているのであれば、彼に対して何かアクションを起こしてもマイナス効果にしかならないことが多いです。
だって、信頼してない人から「愛してる」とか言われても、受け取れないでしょ?返品したくなりますよね。
だから、彼に対しては何もしなくていいです。
できることを、できる範囲でやっていく、と思って下さい。
彼のために今、できること、なんでしょう?
彼のために今日、できること、なんでしょう?
それを考えながら、思い付いたことをやっていきましょう。
具体的に何をしたらいいのかは、Nさん自身でいっぱい考える必要があります。
正解なんてありませんし、おそらく彼のためにできることなんて1万~100万個くらいはありますから。
そうして、彼から意識を切り離し、自分と彼をきちんと区別する(癒着を切る、執着を手放す、線を引く)ことができてから、ようやく関係性の改善に着手していきましょう。
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