成れの果てが派遣社員か、の裏にある心理。



現状不満足の法則、青い鳥症候群。頑張ってるのにそんな自分を承認できないと、どんどん居場所を探して転々としてしまいます。
「今」を生きることの大切さを学びます。

今日もリクエストにお応えしたいと思います!
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私は現在37歳、独身の派遣社員、女性です。
どうしようもない自分自身への無価値感や、前向きな気持ちになっても長続きできず自分を虐めるような思考に戻ってしまうパターンを克服するには、どうすれば良いのでしょうか。

私は兵庫県出身で、短大進学を機に東京に出てきました。今も東京で一人暮らしです。
東京に出てきたのは、役者になりたいという夢があったからです。(書きながら恥ずかしいですが・・)
そして30歳のとき、諦めて芝居を辞めました。そもそもが雲を掴むような話なのですから仕方がないのかもしれませんが、先の見えない不安定な状況に、「なにがなんでも芝居がやりたい」とか「役者で食ってやる」という強い想いが萎えてしまっていましたし、そんなフワフワしたまま30代を過ごすことに不安を感じたからです。

なんとかしなきゃ、東京にわざわざ残る以上は何かをしなきゃという必死の思いで、また頑張れるものを探し、アロマテラピーと出会いました。
単なるリラクゼーションではなく、最近では医療や福祉の現場でも導入され始めていること、アロマでは技術に加え、相手に寄り添うような傾聴の姿勢も大切であるということ知り、興味を持ったからです。

それから現在までの5~6年は必死で勉強しました。東京で派遣のままなんていられない、何かにならなきゃ、アロマで道を見つけなきゃ。そんな思いで平日は派遣で仕事をしながら、週末にスクールに通い、資格を取ってからは病院や福祉施設でボランティアをし、必死で道を探しました。
サロンでアルバイトもしました。
一度思いきってサロンに就職しましたが体調を崩し1年も経たずに退職。
結局また派遣社員という現在の立場に戻って来てしまいました。

何者にもなれなかったけど、普通に就職していたら経験できなかったことを経験し、出会えなかったような人との繋がりができ、振り幅の広い人生経験豊かな女性になれたのだからいいじゃない、と両親は言ってくれます。あなたが健康でいてくれたらそれでいいよと。
そんな優しい、理解のある両親に心から感謝すると同時に、こんなに応援してくれていた人がいるのに、なぜもっと頑張れなかったのかと、もっと本気になっていたら別の今があったかもしれないのにと、
自分の不甲斐なさに涙が出てきます。

根本先生も含め、様々な方のブログや本を読みあさり、自己肯定感を高めようと様々なワークを試みますが、なかなか克服できず、すぐに「せっかく東京に出してもらったのに、成れの果てが派遣社員か」と自分を虐めるような思考が顔を出してきます。
こんな状態で自分に自信もなく恋愛もうまくいきません。
このしぶとい状況を変えていくにはどうしたら良いのでしょうか。
何かアドバイスを頂戴できますと幸いです。
(Mさん)
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お伝えしたいことが山ほどあふれ出て来たので支離滅裂な文章かもしれません!

このメールをくださってからしばらく時間が経ってるので少し他人事のように読めるでしょう?
そしたら、「この人、めっちゃ頑張ってきたんだなあ」って思いませんか?
むしろ、だいぶ頑張りすぎてるよなあ、と。

よくカウンセリングやセミナーで「現状不満足(現状否定)の法則」なんて話します。
法則でも何でもなく「癖」なんですけどね。

「どんな状況であれ、今の状況を否定する癖」です。

例えば、Aさん。月収が20万円で全然お金が足りず、生活が苦しい、と。30万になったら楽になるのに、て必死に頑張って30万になりました。
でも、やっぱり足りないんです。苦しいままなんです。
それでもっと頑張って50万にしました。もうこれで楽になるハズ、と思っていたのに最初はいいんだけどやはり足りなくなって苦しくなって・・・。これが延々と繰り返されます。

Aさんは月収が100万になっても、1000万になっても、「足りない」という現状不満足の状態から抜け出せなくなってしまっています。
信じられないかもしれませんが、本当の話です。

「今」に「不満」「否定」を抱えることが癖になっているので、今の状況がどんなであれ、とりあえず「不満を感じ、否定する」ことになってしまうんです。

それに似た状況に「青い鳥症候群」というものがあります。
青い鳥を探してあちこち旅をする物語から名づけられたものですけれど、「自分の居場所はここじゃない、自分はここにいる人間じゃない」と感じて、次々と場所を転々とする物語です。
住む場所だけでなく、自分に合う仕事がきっとあるはずと職を転々とする場合もありますし、自分に合う人はどこだ?と恋人をコロコロ変える人もいます。

実はどこにもいない青い鳥を探してさ迷い歩き、結局見つからない状態が連続します。

「今」を生きましょう。
「今あるものに感謝」しましょう。

「不満、否定」の方に目を向けてしまう癖に「本気で」気付く必要があるんですね。

だから、Mさんはまずは「派遣社員で幸せ」を感じられるようになったら、人生は変わり始めるでしょう。
アロマに出会えた幸せに感謝できるようになったら、それが仕事になっていくでしょう。

「向上心」って言う言葉は時に暴力的に自分を責める原因になるんですね。
上を目指そうとして努力していて、それがエネルギーになっている時はいいんですが、逆に上を目指せないときに自分を激しく攻撃するエネルギーになります。

「夢破れし物語」というのがあるんです。
役者を目指していた頃、必死に頑張って、でもダメだった、という挫折が強いのかもしれませんね。あれだけ頑張ったのに・・・と。それで自分の能力や可能性を否定する癖がついてしまったのかもしれません。
でも、役者時代も嫌なことばかりではなかったでしょう?結果だけを見るとうまく行かなかったことかもしれませんが、得たものも大きかったんじゃないでしょうか?

そこで強い焦りが生まれて、そして、必死にもがいてアロマと出会い、それもやはり必死に頑張って、頑張って、、、でも、「挫折の痛み」があるので、またそこに引き付けられてしまうのです。
そして、「うまく行かないんじゃないか?」という怖れや不安、「自分は何をしてるんだろう?」という自責の念がどんどん強くなりますね。

アロマを自分自身に使ってます?
きっと今の状況に聞く香りもきっとあると思うんだけどな。

常にMさんの頭にあるのは「故郷に錦を飾る」という幻想です。
東京に出てきて、これだけの期間頑張ったんだから、それなりの成果を出さなきゃ意味がない、ととてもとてもハードルを高く設定してしまってるんです。

そういえば、婚活でもそんな話します。
「婚活始めて2年がたちました。これだけ頑張ったんだから、その辺の男では妥協したくないんです」と。

つまり、頑張れば頑張るほどどんどんハードルが上がる悪循環にハマるんです。
自己肯定感を高めようとして頑張れば頑張るほど、自己肯定感が下がる悪循環なんですよね。

だから、そういうの、一切やめる方がかえっていいくらいなんです。ほんとに。
効果ない時期だってありますから。

「感謝」もね、形だけであれば十分できてると思うんです。
感謝しなきゃってことくらい、賢いMさんならご存知のはずですから。

形、じゃなく、中身、なんですね。

色々と「形」追ってしまいませんか?
明確な「結果」とか、「資格」とか「数字」とか「ステータス」とか。
目に見えるもので「成果」を表そうとしていませんか?

そういう時って「思考」にエネルギーが取られ過ぎて、「心」を見失っている時なんです。
だから、すごく不安や焦りが付きまとうし、どうしていいのか分からなくなるんです。

さて、長い長い前置きになりました。

 Mさん、本当に変わりたいと思っていますか?
 もし、変わるためなら何でもしますか?

と言われたら何て答えますか?
私のクライアントさんたちは、この質問をされると大抵「え?まじですか?」て震え上がるんですけどね(笑)

 覚悟

なんです。何でもします!という覚悟。
本気で人生変えようと思ってるかどうか?ということは、こう長年続いた習慣を断つにはとても大切なことなんです。

タバコ、お酒やめるのと同じです。何十年吸い続けたタバコをやめるのって難しいですよね。覚悟もそうですが、体に染みついた習慣もありますし、ニコチン依存もあります。
だから、相当の覚悟が必要です。

Mさんも自分を変えるために、それくらいの覚悟はありますか?と自分自身に問うてみてください。

もう少し詳しく話を聞いてみないとはっきりとはお伝えできませんが、Mさんはたぶん、能力が高すぎるところがあってそれが問題なんだろうな、と思うのです。
役者と仕事、アロマと仕事。
どっちも相当熱を入れて頑張り過ぎてしまい、それで体を壊したり、燃え尽きたりしてると思うんです。

「遊び」が無いんですね。常に。余裕がないという状態。
それはまじめすぎるところも問題かもしれませんが、そもそも、それらをこなしてしまう器用さや能力の高さが問題なんです。
もし能力がもっと低かったら、もっと早く挫折をしてたんじゃないかなあ、と思うくらいで。

一度、都落ちしてみませんか?
尾羽うち枯らして実家に戻ってみませんか?

落ちるところまで落ちてみるのも悪くないです。
どっかにその憧れありませんか?
これまでの頑張りという貯金があるから、少し世間を離れることで色々な視界が広がってくるはずです。

少なくても、今必要なことは「頭を休めることだ」とはお伝えすると思います。

そして、頭を休ませた後は、心の時間です。
そこから自己肯定感を上げる実習が功を奏すでしょう。

それは「今できることをする」「今あるものに感謝する」ことの始まりです。

何もないと思っていたけれど、私はすべて持っていたんだ、そんな気付きがMさんの元に必ずやってきます。
今はそれが受け取れない状態。
だから、日常を離れて頭をからっぽにする時間が必要なんです。

まずは、本気で今の状況を何とかしたいと思っているのか・・・
それとも・・・誰かに助けてもらいたいと思っているのか・・・

そんな本音を見つめていくことにしましょう。

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