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無価値感が強いと自分の元に来るもののすべて価値のないモノに感じられてしまいます。
頑張ってお金を貯めて買ったモノも、クリアした試験も、仲良くなった人も大したことが無いように思えてしまうのです。
そうすると人間関係にも悪影響を及ぼすことも・・・。
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無価値感が強いと自分の元に来るもののすべて価値のないモノに感じられてしまいます。(罪悪感を持っていても同じことが起こりますが、今回は無価値感にフォーカスしてみましょう)
「あんな仕事したいなあ」と思って手に入れた職も、その瞬間に価値の無くなり、「本当にしたいのか分からない」と思ったり、「自分になんかできるんだから他の誰にでもできること」だと思ったりしてしまいます。
恋愛でも同じですね。
「素敵な人。あんな人とお付き合いできたらいいな」と思っていて、念願叶ってお付き合いすることに!
でも、「私なんかとお付き合いするなんて信じられない。その程度の男」と思えてきたり、「やっぱり私には勿体なさすぎる!ダメ!」と思って別れを告げてしまったり。
買い物に行って「あ、これ、かわいい!」と思って手に取ってみるんだけど、全然似合ってないように思えちゃうんです。
それから資格や試験、仕事の業績についても同じことが言えます。
「自分が取れるような資格なんだから本当は大したことないんじゃないか」と思ったり、「売り上げノルマ達成したけど、全然いいように思えない。他の人ならもっと数字上がてる」と思ったり。
人であれ、仕事であれ、モノであれ。外から眺めていると素晴らしく見えても、自分自身の元に来たら価値が無いように感じます。
これも「投影」なんです。
自分自身に価値がないと思っていたり、自分なんかは全然ダメだと思っていると、自分に属するモノが全然大したことのないように思えてしまいます。
無価値感をモノに投影するわけです。
そうすると感謝ができなくなるし、喜びもないし、その価値をゆがめてしまうので自分としても充実感は感じられません。
勿体ないですよね。もちろん、意図的にしてるわけではなく、心の思い癖でそうなっちゃうだけなんですけどね。
でも、これ、危険なのは対人関係に悪影響を及ぼす可能性もあるんです。
無価値感から自分は大したことないように思えても、他人から見れば素晴らしいものだったとしたら、その態度は嫌味になっちゃうでしょう?
「この仕事に就くまでは憧れの職業だったんだけど、実際なってみると私なんかができることだから全然大したことないのよ」とある国家資格をお持ちの方がおっしゃってたんです。
「そう思っちゃうことは悪くないけど、それをあまり人に言わない方がいいですよ」ってお伝えしたんですけど、本人は「???」な反応でした。
なりたくてもなれない人もいるし、今、その資格を目指して頑張ってる人もいるわけだし、誰でもなれるものではないですからね。
その態度は周りからの反発を招いたり、嫉妬を引き起こしたり、タカビーに見えたりしてしまうんです。
自分では大したことないと思っていても、他人はそうは見ないかもしれない、という可能性を見ておくこと、すなわち、客観性を持ちたいですね。
ところが、無価値感モードだとその客観性がなかなか築けないので、気が付けば孤立してしまうんです。
「今、自分が持っているものの価値を改めて見つめ直しましょう」
「今、自分が持っているものに改めて感謝してみましょう」
これはなかなか意志の力が必要ですね。
もちろん、無価値感そのものを癒していくことも大切な心がけ。
それくらい自分を否定するようになった要因を探して行くこともできますし、その要因を癒して見方を変えることもできるんです。
それはまたカウンセリングの場で、、、と言うとズルい?(笑)
さて、今回は無価値感がダイレクトに出てくるケースをご紹介しました。
これが反転(?)、逆転(?)すると、真逆の傾向が出て来るんです。
それが「ブランド志向」というもの。
これはまた明日、お話ししたいと思います。