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いつも誰かのために頑張っている人がいました。体を痛めてもそういう生き方をしてしまう背景には幼少期からいつも家族のために尽くしてきた自分がいたのです。
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ある女性とのカウンセリングの中で浮かび上がってきたもの。
それが今日のタイトルです。
彼女はとても自立的に生きていて仕事でもリーダーシップを取って、周りの信頼も集める存在なんですね。後輩の面倒見もいいし、上司に向かっても一歩も引かずに議論できるし、なんか女性が憧れる女性と言うと分かりやすいでしょうか。(私も憧れます(笑))
でも、恋愛でもその傾向が著しく出てしまい、いわゆる「ダメンズ・コレクター」になってるような感じなんですね。
しかも、ちょっと婦人科系の具合が悪いこともあって、ちょっと頑張り過ぎてるような感じがします。
で、話をしてきたら「必要とされること」「役に立つこと」が彼女の生き方を支えてることが見えてきました。
・自分の仕事がいっぱいいっぱいでも、誰かが困ってるとそっちを優先してサポートしてしまう。
・疲れていてゆっくり休みたいな、と思う休日でも友達や恋人から誘いがあれば出かけてしまう。
・いつも友人の恋愛や仕事の相談に乗っている。けど、彼女からはそんな相談をしたことはない。
・恋人はいつも自分に甘えてくるタイプか、手のかかるめんどくさい(?)男が多い。
・実は片付けが苦手。家はけっこう散らかってる。だから、家に居ても落ち着かないことが多く、結局休日は外で過ごすことが多い。
うん。そりゃ。疲れる。
いっぱいいっぱいになる。
その日彼女は東京から有給を取って大阪まで来てくれたのですが、「久々に新幹線に乗って、遠いところに来て、それだけで癒されたような気がする」と言うくらい余裕ない生活をされてたんですね。
で、その背景を掘り下げていきました。
何があったの?って。
そしたら彼女の家族の問題が出て来るんです。
お父さんがアルコール依存症で、お母さんをいつも殴ってた、とか。
弟が小さい頃病弱で、それもあって自分はしっかりしなきゃと思ってた、とか。
お母さんは明るい人だけど、時々私に愚痴を言っていて、私はお母さんを助けなきゃ、弟の看病もあるんだから私は迷惑かけちゃいけないって思ってた、とか。
そりゃあ、自立するよね。
子宮を傷つけてでも頑張っちゃうよね。
自分よりも誰かを大事にしちゃうよね。
そう伝えると彼女は涙ぐんでいました。
お母さんを助けられなかった、という思い(無力感)があるから、いつも誰かの役に立とうとする・・・。
そんなパターンが生まれていたのです。
○○さんにとって職場の後輩も上司も恋人も、みんなお母さんを投影しているんです。
だから、助けを必要な人のところに行ってしまうんです。
本当のところ、つまりは潜在意識レベルでは、お母さんだけでなく、お父さんや弟への無力感もあるんですよね。
だから、男女問わず、誰かの役に立とう、誰かを助けなきゃって振舞ってしまうんです。
大丈夫、大丈夫、が口癖でしょ?
私のことはいいからって受け取らないこと多いでしょう?
本当は、全然、大丈夫じゃないのにね。
そのパターンを手放していくようにまず今できることから。
今すぐ信頼できる友達に助けを求めること。
自分のためにもっと時間とエネルギーを割くこと。
力を抜いていくこと。
好きな場所に行くこと。
お金をかけてでもいいので部屋をきれいにすること。
好きな温泉に月に1回は行くこと。
今の仕事の3分の1を誰かに任せること。
すぐに休暇を取って旅行に行くこと。
等々。
そして、本質的な部分を癒していく方法もいくつか。
お母さんに会いに行って話をしてくること。
我慢ばかりしていた子ども時代の私とイメージを使って繋がること。
等々。
無力感を手放せたとしても、彼女が後輩や恋人に手を差し伸べなくなることはないでしょう。
上司とも議論はできるはず。
でも、それをする思いが変わっているので、今のような頑張りや無理はだいぶ減ることと思うのです。
何よりも体を痛めまでも何かすることはグッと減るでしょう。
(この記事は本人の許可を頂いた上で、内容を少し変更して書いています)