アイデアは好きな場所で生まれるもの。



好きな場所に行くと自然と心は開かれ、ポジティブな発想ができるようになります。
仕事のネタはもちろん「これからどうしたいんだろう?」「何がしたいのか?」などのアイデアはそういう場所で生まれやすいと思うのです。

人によってタイプは異なるかもしれませんが、私は机にかじりついていてそこでアイデアを捻り出すってことが苦手な人なんですね。
だから、他人もそうじゃないか?なんて思ってしまい(これを投影と言います、笑)、何かアイデアを必要とするときは自分の好きな場所へ行くといい、なんて言うんです。

私はシティホテルのラウンジは仕事をするには最高の場所だと思ってるので、そこに行って原稿を書いているといつもよりもスラスラと文章が下りてきて、スーッと表現できるものです。
また、好きな温泉にとろとろと浸かっている時なんぞは、頭や心が溶けていくのが分かると同時に「こんなことしたいな、あんなことしたいな」とアイデアがまさに湯水のように湧いてくるのです。

他にも新幹線や飛行機の中などは考え事をするにはいい空間で、原稿を書いたり、これからのスケジュールを考えたりしてると、とてもスムーズなのです。


そういう好きな場所に行くと、自然と心は開かれます。
そもそも気分がいいので“いいことしか考えない”あるいは“いいようにしか考えない”わけです。

「見晴らしのいい場所が好きなら、ビルの展望台とかに行ってボーっと外を眺めながら『これからどうしたいのかな』って考えるといいよ」

「自然の多いところが好きなんだ。じゃあ、今度の週末は近所の大きな公園を散歩しながら仕事をこれからどうするか考えてみるといいよ」

「甘いモノが好きなのね。じゃあ、自分を休ませてあげるにはどうしたらいいのか?を週末にちょっと高めのスイーツを食べながら考えるといいんじゃない?」

そんな提案をするわけです。

そもそも私は家でじっとしてることができない性格で、休日もどこかに出かけていたい人です。
それで好きな場所というと家の外を思い浮かべます。
だから、あなたが家が好きで、休日はなんやかんや家で過ごすことが多い、という方の場合は、「好きな場所=家」として捉えてみてもいいでしょう。
そんな方の場合は家のテーブルにペンと紙を用意してアイデアをひねり出すのが向いてる可能性もあります。

逆に言えば、自分があまり好きではない環境の中にいるとしたらどんどん思考が行き詰まり、どうしていいのか分からない(決められない)状態になると思うのです。
そんな状態では、なかなか好きな場所に出向くのもしんどいと思ってしまうかもしれませんが、そこはちょっと頑張って頂きたいところです。
もちろん、好きな場所に行ってもすぐに気分が好転することはありません。ただ、しばらく(1,2時間)そこで過ごしていると、勝手に気分が解れてきて、ネガティブなことしか浮かばなかった頭にそこそこポジティブな思いが入り込んでくるのに気が付くでしょう。

そういう意味では、少し無理をしてでも「好きな場所」に行くことをお勧めしたいですね。

なんて話をすると「好きな場所が分からない」という声が聞こえて来そうです(笑)
必ずしもホテルのラウンジが居心地いいわけではありませんものね。
そういう方は今の問題をあれこれ思案するのを少しやめて、過去、自分が「ここ、好きだなあ」「これいいなあ」と思った場所を思い出してみてください。
案外、20歳頃に好きだった場所に今行ってみると簡単に気分が変わることもあります(何歳になってもね)。

アイデア求む!
これからどうしたいのかを考えたい!
そんな時には「好きな場所へ行く」と覚えておいてください。

※インスピレーションは心が開かれたときに受け取ることができます。だから、好きな場所に行くとそうなりますが、他にも電車の中、トイレやお風呂に入ってる時などでもアイデアはよく浮かびますね。

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