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自分は愛がちっぽけだからちゃんと子どもを愛せない、と誤解していませんか?
そう感じる方こそ、実は大きな愛を持っているのです。
それ故に、悩んでしまうのです。
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子育てについてのカウンセリングもよく頂くようになりました。
そこではママ自身が「ママの愛」に気付くことが大きなテーマ。
それくらい素晴らしい愛を持っているんだぞ、ということ。
それくらい大きな愛を持っているので、ママはいつも
「自分はいい母親ではない。ダメな母親だ」
「○○ちゃんみたいなママだったら、この子ももっと幸せだったんじゃないか」
などと感じています。
うちの奥さんもよくそのことで悩んでいました。
特にきょうだいができると「上の子よりも下の子の方がかわいいので、つい上にばかり厳しくしてしまう」という自己嫌悪が新たに加わったりします。
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そんな自己否定が強いお母さんは「子どもが望むことを十分にやれていない」と感じているようです。
自分はちっぽけな存在だから、全然子どもの思いを受け止めきれていないし、十分与え切れていない、と思い、自分を責めてしまうのです。
1枚目のこの図のように、自分をほんとちっぽけに扱ってしまうんですね。
でも、なぜ、こんな風に悩むのか?というと、ものすごく大きな愛を持っているからです。
すなわち「してあげたいこと」は次の図のように莫大だからこそ、できることが限られていることで自己嫌悪してしまうのです。
気付いていました?
こんなにもたくさんしてあげたいことがあるにもかかわらず、自分はこれっぽっちしかできていない・・・。
大きな愛ゆえに悩むのです。
子どもが望むことをしてあげられない・・・
確かにそうかもしれませんが、実はそれ以上にママはしてあげたいことがたくさんあるのです。
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子どもにきついことを言ってしまった、と言って悩んだことのあるママ。
どれくらいあなたの中に優しさがあるか、気付いていますか?
「きついことを言った」というのはあなたの優しさセンサーが反応しているのです。
本来は優しいママがきついことを言ったから、自己嫌悪なのです。
知っていました?
つい子供に当たってしまった、と悩むママ。
どれくらいその子のために自分が一生懸命か、気付いていますか?
また、その子の存在にどれくらい救われているのかも。
その子はきっとあなたに「愛」を教えてくれています。
それ故に、あなたは自分のネガティブな感情と向き合わされるのです。
自分には大いなる愛がある、ということに気付いて頂けたら嬉しいです。
(また、こちらの「怒りを出せるくらいいい関係。」という記事をご覧ください。お子さんに助けられている、という意味がよく分かるのではないかと思います。)