減点法で生きてませんか?~できたときはぜひプラスの評価を自分自身に~



完璧主義な人を始め、自分に厳しかったり、自己評価が低かったりする人は、ついつい人生を「減点法」で生きてしまいがちなんですね。

人に嫌われるのが怖い人や自信がない場面で人は守りに入りますので、自然と減点法になります。

また、できてることよりもできてないことの方に目が行ってしまう方、ついつい自分にダメ出しが癖になってしまっている方も、勝手に減点法に生きてます。

この時、実は非常に自分自身に厳しくしてしまいます。

100点満点からマイナスしていく生き方。

すなわち、

「できたとき=減点なし」
「できなかったとき=減点」

なんですね。

100点満点から、減る一方。
もちろん、モチベーションも減る一方です。

減点法


このパターンにハマってしまうと、現状維持が最大の目標になってしまうので、保守的になり、冒険ができなくなります。
新たなチャレンジができなくなるので、だんだんマンネリしてきますし、なぜ、こんなことをしているのか分からなくなります。

どうせ頑張っても無駄だろうと、始めから諦めてしまうことも増えますし、プラスがないので自分の長所や価値、魅力を生かすことが難しくなってしまいます。

「加点」を学ぶことがポイントです。

できたことを承認してあげる、褒めてあげる、ということ。

ここで他人と比べて凹んだりしなくてもいいんです。
他の人が当たり前にできてることを自分が出来たって、出来たことに違いはないんです。
だから、その時に「プラス」の評価を自分に与えてあげましょう。

慣れないうちは「ご褒美作戦」を敢行しても構いません。
できたことをちゃんと評価してあげるためにポイント制にしても構いません。
10ポイント溜まったらあのカフェでケーキを食べる、みたいな。

よく「1日5個自分を褒めましょう」というのを宿題にしているのですが(そして、抜群の効果を挙げているのですが)、これも「加点」の考え方です。

この加点法の意識が入ると、仮に何かで失敗しても(減点されても)、何か別のことで取り返せることを知っているので焦らないんですね。

それに人に対してもそういう見方ができるようになります。
相手の悪いところばかりに目がいかなくて、いいところもちゃんと見て、評価してあげられます。
(自分に対して減点法を採用している方は、当然人に対してもそうですから)

減点法は私たちが幼少期から学校などの「試験」を通じて勝手に培われて来ます。
皆さんが加点法が苦手のも無理はありません。

成長しても長所を伸ばすよりも、短所を直すことの方に意識を向けたりします。
価値を伸ばすよりも、問題を直す方を優先したりします。

だから、大人になった私たちは自らの手で「加点法」を学ぶ必要があるんですね。

そういうわけで一日一日、加点すなわち「プラス」をちょっと意識してみませんか?
少し甘めの審査基準から始めましょう。

毎日使える心理学講座

 ★好評発売中!根本裕幸の近著。
こじれたココロのほぐし方 頑張らなくても愛されて幸せになる方法


あわせて読みたい