100点以外は褒められない自分になっていませんか?



完璧主義の一つなのですが、どうしてもできているところよりも、出来ていないところに目が行って、自分を猛烈に責めてしまいます。
それは人に対しても無意識に求める基準となってしまうので、少し緩和が必要ではないでしょうか。

ちゃんとできないと、しかも、完璧に、そうしないと自分を認めてはいけない、褒めてはいけない、そんな風に思っていませんか?

ある方が取引先で新製品のプレゼンを行った時のことです。
この新製品は彼が担当の営業マンとして初めてリーダーとして携わったもので、それゆえ、並々ならぬ思いを抱いておりました。
そのプレゼン結果は上々だったのですが、彼は浮かない顔をしています。
もっとこの製品の素晴らしさを訴えられたのではないか?
もっといい表現があったのではないか?
もっとちゃんと先方の質問に答えられたのではないか?


「向上心が強いんですね」と伝えると、彼は「いや、そんなんじゃないんです」と否定されます。
彼は3日前からプレゼンのリハを繰り返し、万全の準備をしていたのでした。
しかし、その時の出来に比べたら、本番は格段その質が落ちてしまっている、と嘆いているのです。

話を聴きながら、その情熱の素晴らしさを感じる一方で、ずいぶんと自分を追いつめているように感じました。
元々完璧主義なところのある彼はやはりあちこちで思い詰める癖があるようです。

「リーダーとしてチームを纏めるのにも苦労しませんでしたか?」

その問いに彼は「そうなんです。自分の力不足を痛感しました。」と自分を責めていました。

その彼には「できたところはどんなところでしょう?」と質問をしました。
そうするといくつも素晴らしい点が挙がってくるのです。

じゃあ、そのできたところを認めてあげて、できなかったところは次への課題としませんか?それじゃあ、あまりに自分で自分の首を絞めてしまいます、とそんな話をしました。

実は彼、プライベートでも奥さんからそのことでよく怒られるそうです。
いつもいつも自分のダメなところ、できないところを追及してしまうそうなんですね。
料理を作っても「もう少し塩加減が・・・。油が多かったか・・」などと反省し、奥さんから「美味しくできたんだからいいじゃないの」とたしなめられるとか。

そんな彼には、いつもの「1日5個自分を褒める」と、「ダメなところは笑って許す」という2つの宿題を出しました。

前者は私がよく出すもので、とても効果的な習慣です。
何でもいいので1日5個、自分を褒め続けるんですね。1か月、2か月と続けると、自己嫌悪が無くなった、との報告をとてもよく頂きます。

後者は自分のダメなところを見付けたら、とりあえず、笑う、という習慣。
ミスしちゃった、と思ったら、笑う、
うまくしゃべれなかったな、と思ったら、笑う、
忘れ物をしたら、笑う・・・。

不謹慎じゃないか?と思われるかもしれないので、こっそり笑って下さい。
もちろん、笑えるような気分じゃないので、無理やり笑うんです。

楽しいから笑う、のではなく、笑うから楽しいんだそうです。

だから、ここは形から入っても大丈夫。
でも、そのうち、ほんとに笑えてくるから大丈夫。

100点じゃないと褒められない、というのは自分に対してだけではありません。
無意識に他人に求める基準となってしまうのです。

円滑な人間関係の構築のためにも、ぜひ、もう少し緩い基準を・・・せめて、60点ですごい!って褒めてあげられる基準を求めてください。

あまりに厳しすぎると、成長が止まってしまいます。

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