お金とちゃんと恋しない?(1)



インプットやアウトプットにばかり意識が向きやすいお金の問題。
でも、その間のブラックボックス(思考パターン)が最も影響が大きいのでは?
自分がお金に対してどんな思考パターンを持っているのかをチェックしてみませんか?

お金に関するご相談もよく頂きます。
また、私もこの問題をずっと抱えて来たので、むしろ、得意分野とも言えます。
「問題の影に才能あり」ってね。

“お金が無い”という状態から、“お金に振り回される”という問題、“決して収入は低くないんだけど、いつもお金が足りない”等々、様々なテーマがあります。


お金について多くの人は「インプット」に意識を奪われます。
すなわち、どう、収入を増やすか?
そのためにダブルワークをしたり、投資をして配当金を当て込んだりします。
もちろん、それも悪いことではありません。

また、「アウトプット=使い方」に注目する人たちもいます。
どう使うのか?ということ。
なるべく安いものを買うようにするのはその一つ。
きちんと収入内で賄えるように管理するのはアウトプットをコントロールすること。
また、貯蓄や有価証券などの金融資産に投資するのもアウトプットの一つですね。

input / blackbox / output

でも、私としてはその間のブラックボックスになっている「お金の思考パターン」も大切ではないかと思うのです。

もし、お金って自分を苦しめるもの、という思考パターンがあるとすれば、その通りの現実を引き寄せるでしょう。
収入はあってもいつもお金が足りない生活を送るかもしれないし、その収入に振り回されて利用されたり、騙されたり、お金がらみで散々な毎日を送る羽目に合うかもしれません。

逆に、お金は素直でいい奴、という友達感覚の思考パターンがあれば、無駄遣いをせず、大事に扱おうとするし、いつも感謝の気持ちを持ってお金に接することができるでしょう。

また、自分はお金に縁がない、という思考パターンがあれば・・・、その通りになってしまいますね。
収入が得られにくかったり、もし、得られたとしてもあなたは「縁がない」ことを証明するような使い方をしてしまうでしょう。

一方、自分はお金に愛されてる、と思い込んでいたら、自分は全然仕事をしなくても、お金に困らず何とか生活できてしまうかもしれません。

そもそも、「お金は怖い物」と思っているとしたら、どれだけ稼いでも幸せは感じられませんよね。
むしろ、「怖いものがたくさん入ってくる」わけですから・・・あればあるほど怖さは増大するかもしれません。

では、そんなあなたはお金に対してどのような思考パターンをお持ちなのでしょうか?

「お金は○○だ」

この○○に当てはまる言葉が、あなたのお金に対する思考パターンを表します。
できれば今すぐにメモ帳を立ち上げたり、手帳を拓いたりして1分間。
この○○に当てはまる言葉をダーッと書き出してみてください。
10個以上が目標です。

(例)
お金は怖いものだ。
お金は汚いものだ。
お金は自分や家族を苦しめるものだ。
お金をたくさん持っていると人から騙される。
お金はかわいいもの。
お金はたくさんあると幸せを感じさせてくれるもの。
お金は夢を実現させてくれるもの。
お金はワクワクするもの。
お金は大好きなもの。

いかがでしたか?

ポジティブなもの、ネガティブなもの、どちらも出て来たでしょうか?

では、もう少し自分自身の思考パターンを明確にしてくために、ある考え方を採り入れましょう。

心理学ではよく“擬人化”ということをします。
特に私が学んだ心理学はロールプレイという手法を使うので、あらゆるものを「人」に置き換えて捉えることができます。

「お金」ではなく「きんちゃん」という人間だと思ってみてください。

あなたは“きんちゃん”とふだん、どんな接し方をしていますか?
きんちゃんをどんな風に扱っていますか?
きんちゃんとどれくらい仲良くできますか?
きんちゃんとケンカすることってありますか?
きんちゃんに文句を言ったり、不満を言ったりしますか?

今日一日、お金を「きんちゃん」だと思って過ごしてみて下さい。

最近は電子マネーが普及して、きんちゃんに直接会う機会って減ってるかもしれませんが、LINEやメールでよくやり取りしてる友達だと思えばいいのです。

一日でも意識的にきんちゃんとの付き合いを見て行くと、きっと様々な気付きがあろうかと思います。

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