変わらなきゃいけないと分かっているけど変わることができない。
まるで手足をもがれたように自由がきかない状況にはまってしまっている。
どんどん状況が悪くなっているのに、自分からは動けない。
しんどいことすらマヒするくらいハードワークにハマっている。
自分を傷つける相手ばかりを選んでいる。
自分にはなぜか自由がないように感じる。
自分の意志が見えない、分からない。
自分が悪いような気がして我慢するのが当たり前になった。
まるで仕事の奴隷、パートナーの奴隷、家族の奴隷になってしまっているような方に最近よくお会いします。
手足をもがれた、あるいは、束縛されたような状態。
自分が自由ではないことにすら気づかなくなっている状態。
もちろん、表面的には奴隷なんかじゃなくて、働き者のビジネスパーソンだったり、家族思いの主婦だったり、人に尽くすことが好きな方だったりします。
でも、すっかりマインドが捉われている状態。
きっと過去生でそんな経験をされたのでしょうね。
また、この奴隷マインドは潜在意識には強い罪悪感があって、そういう状況を招くことにより自分を罰しています。
「奴隷」と「囚人」。境遇が似てるでしょう?
だから、自分を潜在的に犯罪者のように扱ってしんどい状況から抜け出さないようにするんです。
この奴隷マインドにハマると次のようなプロセスを経ることが多いです。
これは内容的には酷いものなんですが、すべて「救い」のために起こります。
ネガティブな出来事はあなたに変化を促すメッセージ。このままではダメですよ、変わりましょうよ、という。
だから、そこに気付いて、自分を変えるように動くと問題はクリアになっていきます。
しかし、奴隷マインドがあると罪悪感や自由を束縛されている感覚もあるので、なかなか動けないことも多く、どんどん段階が進んでしまうことになります。
第一段階はどんどん状況が悪くなっていくけれど、周りの環境(仕事、家族、経済面等)や自分の性格などから自ら変化を起こすことができません。
「何とかしなきゃいけないとは思うんですが」のような言い訳が常々出ています。
でも、問題がそんなに表面化しているわけでもなく、深刻化してるわけでもなく、「ま、いいか」と日々の業務に忙殺されていくことが多いです。
この段階できちんと休憩を取れる場合は大丈夫なんですが、なかなか自分からは行動を起こせないので外的要因(離縁を突き付けられる、裏切り、リストラ、転勤など)が起こる第二段階に進んでしまいます。
第二段階は関係性の悪化。職場での人間関係が悪化したり、家族の中で問題が浮上したり、友達と疎遠になったり、パートナーとケンカしたり。また、転勤になったり、大家さんに家を追い出されたり、家族が病気になったりといったことも起こります。
この時点で修正をかけられたらいいのですが、自ら動くことができない奴隷マインドはここで問題に気付いたとしてもなかなか動けません。
でも、この関係性の問題は離職、離婚、別居、離縁等のさらにハードな状況に至ることも多く、深く悩んだりすることも多いです。
しかし、それでもなかなか動けないことも多いのが現実かもしれません。
だから、さらなる外的要因が起こることも多いです。
表面的にはしんどいのですが、この段階でストップできたとしたら、むしろ恩恵と捉えます。
自分を大切に、ということを強くお勧めしています。(もちろん、奴隷マインドの皆さんは「自分を大切にする」という意味や行動が分からないことが多いです。)
休むこと、好きなことや楽しいことに時間を割くことは、一時しのぎだったとしても効果はあります。
「本当は1か月ほど湯治に行くくらいをお勧めしたいとこなんですよね」と言うのはそんなとき。
また、じっくり腰を据えて自分と向き合うこともお勧めしています。
お勧めはするけど強制はできないので、歯がゆい思いをすることも多いですね。
第三段階は病気を引き寄せます。精神的な病から内臓面。女性ならば婦人科系の病気がやってきます。初期はグレイゾーンです。お医者さんに「すぐに治療が必要とは言わないけど、注意した方がいいよ」と言われるレベル。
それでも止まらないとどんどん悪化します。
神様が病気を引き起こしてでも「ストップ」をかけようとしているような感じです。
しかし、奴隷マインドは自由意思を持たないので自分の力ではなかなか動かせません。
周りの力、環境の変化を待つしかないこともあります。
病気として現れない方は事故を引き寄せます。
田んぼに突っ込んだり、電柱やブロック塀に突っ込んだり。でも、このケースでの事故は不思議と怪我の程度も浅く、幸いなことに人身事故にはなりません。
車は廃車になったとしても、人間的には1,2週間の入院で後遺症も残らない、絶妙な事故のケースが多いです。
「神様っていると思った」という発言が聞かれることも多いです。
病気や事故は神様からの最終宣告。いい加減に自分を大切にしなさい、という。
第四段階はデッドゾーン。
奴隷にとって「自由」とは「死」を意味します。だから、死の誘惑がひっきりなしに訪れます。
病気や怪我が深刻化することもありますし、自死を画策することもあります。
それ以上に心がすっかりマヒして何も感じない状態ですから、問題意識もありません。
この状態で本人が自分の意志でカウンセリングに訪れることは稀なのかもしれません。
大抵は家族や上司からの相談です。
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相当疲れている場合は、その緊張を緩めるようなセッションをしたり、心の中の荷物を流すセッションをしたり、鎖を解いて自由になるセッションをしたりします。
ここでセッションとは面談ならばイメージワーク、グループセラピーならばロールプレイです。
また、「私は自由です。自分の意志で行動することができます。」というアファメーションを言ってもらうこともあります。
「なぜか、言いづらい」という経験を皆さんされますね。
“デトックス”が必要ですよ、と休むことはもちろん、マッサージから鍼灸、旅行、温泉などをお勧めします。デトックスと言えば最近は食事についても提案していきます。やはり体を作るのは食事も大きいですよね。白砂糖や動物性食品の摂り過ぎは逆効果と思われます。
カウンセリングやグループセラピー(ヒーリングワーク、1DAYワークショップ)の定期的な参加もお勧めします。
要は自分に目を向けてあげる、自分に目をかけてあげる、自分を意識的に大切にする時間、を作ってあげるのが何よりも必要です。
でも、奴隷マインドはなかなか自分の意志で動けません。カウンセリングやセミナーに来るだけでも素敵です。
だから、協力者も必要。思い切って誰かにヘルプメッセージを出してみてください。
ちなみにこの文章を読んで「ああ、まだ自分は大丈夫」とか「まだ自分はそこまでひどくないな」と思った人は思いっきり該当者かもですよ(笑)
そして「前は確かにそんな状況だったけど、最近はマシかな」と思った人も要注意です!マヒがひたひたとやって来てる可能性があります。
鎖を解かれた奴隷はリーダーになります。民衆を救うリーダーのイメージ。
それは王(女王)のシンボルです。
カリスマ性が発揮され、きらきらと美しく、また凛々しいです。
深い懐と共感力から人々に支持されます。
そして、何より同胞を救う存在になります。
なんどかお会いするうちに本当に輝いてきて眩しく感じることも多いです。
素敵な瞬間です。
そんな自分を目指していきたいところです。