好きなものに正直になる練習。



「好きなものを好きと言おう。欲しいものを欲しいと言おう」
というのは、自分を元気にする秘訣だと思うのですが、人に気を使いすぎたり、自分を犠牲にするパターンのある方にとっては、とても苦手なこと。

自分が好きなものよりも、相手が好きなものを優先させてしまったり、自分が欲しいものを欲しいって言うなんておこがましいような気がしたり。

また、好きなものが分かったとしても、それを実践に移すのはまた別物。

そんな方々の練習ツールとして、よく次のような提案をします。


「食べ物を粗末にして!」というお叱りを覚悟してのお話です。

それは【幕の内弁当を買って、好きなものだけ食べて、嫌いなものは手を付けない】。

レストランや居酒屋でも、ほか弁のその他のメニューでもいいんですが、幕の内弁当っていろいろな種類のものが入っているでしょう?
それにお弁当は一人で食べるものだし、練習しやすいかな、と。

さて、そこで「作ってくれた人に申し訳ない」とか「与えられたものを残すなんてもったいない」とか「全部食べなきゃお腹がいっぱいにならない」とか、様々な否定的な意見があなたの元に去来するかと思います。

でも、これお弁当の話?
いつも、誰かに対して気を使い、与えられたものをただ受け入れようとしていませんか?
「作ってくれた人に悪い」というのは、残す食べ物に対して思っていることですよね。じゃあ、好きな食べ物を作ってくれた人には思い切り感謝できますよね。

与えられたものをただ受け入れるのは物が無かった時代の名残です。あるものに感謝するって姿勢もすごく大切だけど、「ごめん!」と言って、要らないものを手放すことも人生を豊かにするには大切なことだと思うのです。

お腹がいっぱいにならない方は、お弁当を2つないし、3つ買ってください!とまで言います。
「もったいない」のは食べ物だけかな?と。あなたの人生で、欲しくないものにエネルギーを割いて、本当に欲しいものを遠慮していませんか?

これはトレーニングですから(^^)

断捨離にも通じるものがありますが、良かったら試してみてくださいね。
幕の内弁当なのに、自分の生き方があらわになって泣いてしまった方もいましたし、深く考えすぎて何も食べられなかった方もいました。

さて、あなたは素直に好きなものだけ食べ、そうでないものを捨てる勇気、発揮できますでしょうか。

心理学ミニ講座


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