「思い込み」が邪魔をする。



「スプーン曲げの秘訣って、スプーンは堅い、金属は堅いって思い込みを外して、ゴムみたいに柔らかいって思うことなんですよ」

先日、スプーン曲げに成功した友人に「その秘訣は何?」と聞いたときの返事です。

なんだか、人生の格言を聞いたような気がしました。

思い込みが支配する世界に私たちは生きているのかな、と思うことがあります。


それが「自分は人に愛されてる」とか「人生はとてもうまく行くもの」とか「私はとても運がいい」とかポジティブな思い込みだったらいいと思うんですね。

でも、ネガティブな思い込みがだいぶ人生の邪魔をしてるんじゃないかな、と思うのです。

「私は恋がうまく行かない」
「いつも人間関係で失敗する」
「性格が暗い人間は人から愛されない」
「自分なんていてもいなくても同じ」
「私には何のとりえもない」

そんな思い込み、皆さんの人生を圧迫していませんか?

でも、もし、それが外れたとしたら、人生は大きく変わると思うのです。

お世話になっているクリニックの先生も「ガンは怖い病気で、ガンになったら死んでしまう、という思い込みを外すのが最初の仕事」とよくおっしゃっています。

「余命半年って宣言されると、それを言われた本人も周りも、ああ、半年しか生きられないんだって思ってしまい、自分でそう寿命を決めてしまうんです。ほんとうはそんなことないので信じなくてもいいんですけどね」という話もよく耳にしますね。
その思い込みを外すと、もっと長生きできたりします。

病気に限らず、あらゆる面で私たちの日常に潜む思い込み。
幼いころからの刷り込みだったり、自分の経験だったり、様々な「失敗」がネガティブな思い込みを作り出すようです。

あなたの中で、そういう風に「決めているもの」に注目してください。

「常識を疑え」というビジネスの鉄則も、やはりこれに相当すると思います。

じゃあ、それをどう外していけばいいのかを考えてみましょう。

「アファメーション」という、ポジティブな言葉を何度も自分に宣言することで、潜在意識の思い込みを外す、という方法もあります。

例えば、「私は愛される価値が十分にあり、幸せになれる」という言葉を朝晩10回ずつ唱えてくださいね、という風に。
抵抗があっても大丈夫ですから、続けることが大事ですよ、て指導します。

それは種に水をやるように、毎日続けることで、徐々に土ならぬ潜在意識にその思いが染み込んでいくわけです。

それから「許し」を使うこと、これが、セラピーでは王道かな。
その思い込みができたルーツを見つめ、そこに「愛」をもって許していくんです。
なかなかすぐには難しく感じられるかもしれませんが(←これも思い込みですよね)、超パワフルな方法です。

例えば、お母さんから幾度となく「あんたがいなかったら離婚できたのに」と言われたら、自分なんて存在しない方がいいんだ、って思い込みを持ってしまうと思いませんか?

その思い込みがあると、恋愛でも仕事でも、人間関係においてトラブルを抱えることが多いと思うんです。

でも、ちょっと立ち止まって考えてみます。思い込みを外すために。
お母さん、それくらい苦しかったんだと思います。余裕がなくて、夫であるお父さんともうまく行ってなかったのかな。自分の人生を嘆いた時に、つい、子供にそう辛く当たってしまうんです。
でも、本当に愛がなければ、子供を捨てて出てたと思うから、その言葉を聞くたびに、「ああ、本当はそのお母さん。子供のことをとても愛していたのに、その表現ができなかったんだな。むしろ、十分に愛せないことで自分を責めていたのかもしれないな」と思っています。
そういう風に理解できたとしたら、本当はお母さんに愛されていたこと、お母さんなりに愛してくれていたことが受け取れるのではないでしょうか。
だとしたら、お母さんを少しだけ許せます。そして、その分だけ「思い込み」を手放すことができます。

許しは「思い込み」を手放す大切なツールでもあります。

私も、こんな思い込みに支配されてる一人です。
色々な思い込みに気付き、それを手放そうとあれこれ画策中です。

因みに、一番シンプルな手放しの方法は・・・

「思い込みに気付いたら、こんなんいわんわ~って天に返すこと」

許しもアファメーションも、この方法の前にはかないません!(笑)

この方法は「思い込みは手放せるもの」って“思い込み”により実現可能性がさらに高まります(^^)


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