たとえば、子ども時代、共働きの両親で、一人で過ごすことが多く、とても寂しかったとします。
そして、大人になり、親も丸くなり、経済力も付いて自由に使えるお金が増えると、家がたまらなく居心地いいものになっていきます。
そうして、子ども時代の“寂しさマインド”を満たそうとしている姿をよく見かけるんです。
悪いんじゃないですよ。今、過去を満たせるってのは幸せなことなんです。
でも、多方面で問題が・・・出てきちゃうんですよね。
だから、ある程度満たされたと思ったら、その世界から、抜け出したいところなんです。
でも、今が気持ちよすぎて、なかなか・・・それが・・・むずかしい・・・。
そんなお話をよく伺います。
そんな問題点というと・・・。
パラサイトシングルと呼ばれるだけならまだマシで、家に帰るとすっかり心も子どもに帰ってしまって、親につい甘えてしまう、という問題がでてきたりします。
でも、もっと大きいのは「心にパートナーが入り込む隙間がない!」ということ。
むしろ、必要ないんです。
だって、小さい子どもには甘えさせてくれる母親や、やさしい父親は必要でも、恋人は必要ないでしょう?
だから、あたまでは彼が欲しいと思っても、めんどくさいんです。
つい、後回しにしてしまうんです。
どうなるか分からない異性と一緒にいるくらいならば、同性の友人や、異性でも今更どうこうなり得ない古い友人と遊ぶ方が、はるかに楽しかったりします。
気を使うことに疲れてるのかもしれません。
初めて会う人と徐々に知り合い、駆け引きを重ねて近づいていって、相手の気持ちを測りながら過ごすのなんて、とてもしんどい!疲れちゃう!と思ってしまうのかもしれません。
だから、結果的に、あんまり恋に乗り気になれないんです。
そして、白馬に乗った王子様の出現を待ちます。
「やあ、待った?ごめんね、遅くなって!」と迎えに来てくれるのを待つんです。
もちろん、そんな人はいないことも知ってます。
そういう時、昔の彼にちゃっかりしがみついてることや、ずるずると切れない縁を続けてしまう人もいます。
でも、なかなか恋に本気になれません。。。
そこから脱出するのはなかなか難しいんです。
心は家にいて、お母さんやお父さんの愛情を受けて喜んでいますから。
だから、敢えて勧めるのは「一人暮らし」。
自立、を進めましょう、というわけです。
そして、寂しさを感じましょう、というわけです。
寂しさがあると、私達は人を求めます。誰か、側に居て欲しい、安心させて欲しい、と。
そうすると、恋心も蘇ってきます。
でも、なかなか難しいですね。
ほんと、本気になって何とかしようと思わないと・・・いや、それでも思い切りは必要です。
自分はどうしたいんだろう?
どんな人生を送りたいんだろう?
前向きに、そんなヴィジョンを描くことから、始めて見ましょう・・・。
カウンセリングではそんなところから始まっていきます。