「人ともっといい関係を築きたいとき」



*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*

カウンセリングや心理学は人間関係に一番役立つアプローチともいえます。
カウンセリングそのものが、カウンセラーとクライアントの人間関係の上に成り立ちますから、私達はカウンセリングの中で起こるパターンも参考にしながらアドバイスをしたり、才能や価値を見つめていったりしているのです。


人ともっといい関係を築きたい・・・というのは、とても広いテーマで、それだけで10回くらいは連載ができてしまいそうですが、今回は私がとても大切だと思うことをいくつか紹介させていただきます。

(1)自分を見るのではなく、相手を見る。

恥ずかしかったり、怖かったり、自信がないと、私達は自分に意識を向けすぎてしまいます。
相手にどう思われるか?を気にしてしまうからです。

そうして自意識が高まっているときは、なかなか相手のことを考える余裕が芽生えませんから、関係性はうまく行きづらいんです。

相手をよく見て、そして、相手がどんな気分なのか、どんな感じなのかを見つめることが、まずは大切なことだと思います。

(2)相手の価値、魅力、長所を見る

どんな細かい点でもいいので、相手に魅力を感じることが人間関係を良くする秘訣です。
そして、それをコミュニケーションできればもっといい関係性を保つことができます。

私達は自分が居心地のいい相手と一緒にいたいと思いますし、そうしてくれる相手にも居心地の良さを感じてほしいと思うものです。

だから、相手にとって気分が良く、居心地が良い環境を作ってあげることで、相手もあなたに対してそうした環境を与えてくれるようになっていくでしょう。

その良い環境づくりの一つが、あなたの価値や長所を見てくれることなのです。

(3)受け取り上手になる。

受け取り上手は相手を喜ばせてあげる大切なアプローチ。
だから、相手がしてくれたことを良かれと思って受け取ることで、とてもスムーズな人間関係を築くことができます。

私達は頑固だったり、競争心があったり、素直になれない事情がいろいろとあるので、相手がしてくれたことに対して、疑ったり、拒絶したり、言い訳をつけたり、一部しか受け取れなかったりしてしまうもの。

そうすると、やはり相手はちょっと悲しく、寂しく、つまらなくなります。

だから、相手の気持ちも含めて受け取れるようになると、より良い人間関係が築けると思います。

ざくっと3つほど紹介しました。
「じゃあ、どうしたら受け取り上手になれるの?」というのは、また別の機会に譲ってしまうのですが、何よりも大切なのは
「人間関係を良くするために、まずは自分から動くこと」

待っていても何も変わりません。
だから、勇気をもってできるところから、そして、自分から動いてみるんです。

心の処方箋


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