ワインをぐびぐび飲みながら駒場の夜は更けていくのです・・・。
車が水を跳ねる音で外は雨が降っているのが分かります。
こういうときって天気予報が妙に当たります・・・。
雨男なのかなあ・・・やっぱり・・・(え?まだ受け入れてなかったの?という突っ込みはなしの方向で)
明日の東京ワークショップまでには止んでくれるといいなあ・・・。
さて、今日のカウンセリングはパートナーシップ一色!でした。
私の好きなジャンルですから、どんとこい!てな感じでしたが、
「どうしたら相手を許せるのでしょう?」
という普遍的なテーマを扱ったような気がします。
浮気した夫を許せってのはなかなか難しいことです。
プライドもあれば、女として否定された痛みも強く、また、惨めさ、屈辱感などもあるでしょう。
もちろん、不信感は後を絶たないわけで、そんな状況で、もし、夫が戻ってきたとしても、うまくやっていけるのかどうか、不安は尽きないと思うのです。
そのとき「今は無理ですよ、今は望まなくていいですよ」としつこいくらいに前置きしてお伝えしていることが、この「許し」。
ブログに書いてしまうのは、文章力が問われるので難しいのですけれど、一言で言えば、
「女神さまのような大きな慈愛の心で彼を包んであげる」
・・・これはきれいな表現です。
でも、もっと、許しとして、私の中でしっくりくるのは・・・
「たとえば、あなたの2才の子供がね、ジュースをばしゃーんてこぼしたとしますよね。床がびしょびしょなんですよ。しかも、今日の午前中、気合を入れて掃除したんですよ。しかも、今日の晩は旦那が会社の後輩連れて家に来るんですよ。そんな昼下がりにばしゃーんですよ。どうします?子供の頭、思い切りはたきますか?むかっときて、くそーっ!こんなときに!!って思うかもしれないけれど、『もぉ、しょうがないわねえ』と自分で床をごしごし拭きますよね?で、『もうこぼしちゃダメでしゅよ』と優しく語り掛けますよね?そこで子供が『わーん』と泣いたら、抱っこしてよしよししますよね?その子供への態度がね、『許し』の態度なんですよ」
ということ。
「しょうがないわねえ」がカギです。
そう思ったとき、ふっと力を抜いて、リラックスして、そして、相手を抱きしめることができます。
2歳児ならば、簡単です。普通の親ならば。
でも、35歳・男という旦那にはどうでしょうか?
雑巾投げつけて、「あんた、もう、何してんのよ!自分で床、拭きなさい!いい年して!!」と怒鳴りつけてしまうかもしれません。
もちろん、“しつけ”というのは大事なので、自分で床を拭くのが答えではありません。
「しょうがないわねえ」が許しなんです。
浮気して散々傷つけられて、でも、この旦那しかない、この人と一生やっていきたい、と思うのならば、そこまで旦那を許せます。
浮気した旦那を「しょうがないわねえ、この人は」と優しく抱きしめてあげることもできます。
でも、そこまでのコミットメントがなくて、自分がどうしたいのかが決められなかったり、痛みの強さから被害者になりきってしまっていると、どうしたって「しょうがないわねえ」なんて言えません。
もちろん、お客様にも、すぐにそうなりましょう、なんて言えません。
一つの目標です。
そのスタート地点となるのは、すなわち、コミットメントのきっかけになるものは、
「結局、私はこの人が好きなんだ」
という一種の悟り、なんだろうと思うのです。
好きだから、愛情があるから、コミットメントできるようになるんです。
今日はいろんなセッションを通じて、ご主人への愛情を取り戻すことが多かったような気がします。
そうして、ハートを開いて、旦那を見つめると、「ほんっとにこの人は馬鹿ねえ・・・」と彼を受け入れることができるのです。
でも、そんな優しさと慈愛を向けられたとしたら、多くの旦那さんは、浮気をする必要を見失うのかもしれません。
そうして、解決していく例は多いんですよ。