*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*
私達は罪悪感が強すぎたり、プライドが高すぎたり、あるいは、恥の感覚が強ければ強いほど、素直に「ごめんなさい」が言えなくなります。
今さら謝ったって仕方が無い、もう手遅れだ・・・という場合もあれば、非を認めたらとんでもないことになってしまう(責任を全部背負わなくてはならない)という場合もあるでしょう。
あるいは、ごめんなさい、なんて感情表現は恥ずかしくてできない、というのも意外に少なくありません。
そういう時はつい「すいません」で代用してしまおうとするでしょう。
「ごめんなさい」がうまく言えないなあ、という方は、何か肩にたくさんの荷物を背負ってしまってるようですよ。
しんどくないですか?
辛くないですか?
重たくはないですか?
自分を否定したり、ちっぽけに扱ったり、あるいは、必要以上に背負い込んでいたりすると、私達は謝罪の言葉がさらなる荷物に感じられてしまいます。
そして、自分を良く見せようとか、本来の自分をプライドという壁によって隠してしまっても、やはり「ごめんなさい」は言いにくい言葉になってしまうんです。
「私一人が我慢すればいい」と思って生きてきた方、いらっしゃいませんか?
あなたの肩には、ほんとうに重たい荷物が重なり合っているんです。
それをまずは下ろしましょう。
それは「自分を許す」ということ。
自分は悪くないと意地を張るのではなく、自分をただ受け入れ、許してあげること、それが肩の力を抜き、心を軽くしてくれます。
自分で自分が許せたとしたら、誰かに責められるという思いはなくなるでしょう。
ただ、その状況を素直に受け入れられるようになるんです。
自分を許すために、今日は大きく深呼吸し、自分で自分をハグしてあげましょう。
そして、そのハグの中で、「あなたはよく頑張った。ベストを尽くして頑張った」と言ってあげるんです。
きっとあなたの心はきっとすぐに反発したがるでしょう。
でも、それでもいいんです。
その反発の声に耳を傾けながら、「うん、それでもあなたはよくやってるよ」と労いの言葉を素直にかけてあげます。
だって、あなたは自分で思っている以上に頑張っているのですから。
そうして心が軽くなってきたら、きっと「ごめんなさい」は自然と口をついて、しかも、笑顔で言えるようになるはず。
逆にまだまだ言えなかったら「まだまだ自分を許さなきゃ」とプロセスを続けてみてくださいね。
「ごめんなさい」は自分を許し、相手を許す言葉。
ぜひ、素直に使えるようになりたいですね。