「よりコミットメントを高めるには?」



*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*

何かを成し遂げるために・・・
自分を変えるために・・・
目標を実践するために・・・

“コミットメント”という言葉をよく使います。
“決意”というような意味なのですが、諦めずに続ける覚悟というニュアンスを持ちます。

しかし、困難なプロセスであればあるほど、私達の弱い心はくじけそうになり、諦めたり、出来なかったときの言い訳を考え始めたりします。
そして、また罪悪感や無力感、自己嫌悪に苛まれたりするのです。


多くの成功者のドキュメントを見ていると、困難や障害にも何とか乗り越えられるはず、との信頼と情熱を持って向き合ってる姿をよく目の当たりにします。

そんな情熱や強さが羨ましいな・・・と思いながらも眺めていたりするかもしれません。
どこかで「自分には無理だ」と思ってしまう自信の無さがあるのかもしれませんね。

でも、私も自分自身の経験に照らし合わせてみて、あるいは、多くのお客様のプロセスに接してきて、誰も最初から自信のある人、コミットメントを強く持っている人はいないんです。

障害にぶつかり、問題が生まれ、そこで悩み、葛藤し、苦しみ、そして、その中から、どうしても何とかしたい、という情熱を紡ぎ出しているのです。
それがコミットメントとなり、物事の達成、成功に結びついていくのです。

そのとき、コミットメントを高めるために、自然と気付いていたり、あるいはアドバイスさせていただいているのは「誰かの手を借りること」。

なんだ・・・そんなことか・・・と思わないで下さいね。

私達は、本当にコミットメントが必要な場面に限って、自分ひとりで抱え、何とかしようと苦悶してしまうものなのです。

コミットメントを高めるために壁となるのは、「恥ずかしさ」「恐れ」「責任感」「無力感」「罪悪感」といった感情群なのです。

こんなことを頼むなんて恥だ・・・という恥ずかしさ。
嫌われたらどうしよう・・・という怖れ。
口に出した以上、成し遂げなければいけない・・・というプレッシャー(責任感)。
自分にはそんなことは頼めない・・・という無力感。
きっと相手は迷惑に決まっている・・・という罪悪感。

でも、気付いて欲しいんです。
既にそこで試されている、ということに。

本当に何とかしたい、乗り越えたい、手に入れたい、その思いがあるのならば、それらの感情群と向き合い、それすら乗り越えて行きたいと思えるでしょう。

でも、もし、そこまで欲しいものではない、成し遂げたいものでないとしたら、きっと、それらの感情を“理由”として、コミットメントを高めようとは思わないでしょう。

だから、そういう時、自分に問うて下さい。

自分が本当に、本当に、本当に、何がしたいのか?ということを。

心の処方箋

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