「苦手な人とはどう付き合ったらいいの?(3)」



*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*

とはいえ、虫唾が走るような苦手な人、生理的嫌悪感を感じる人、明らかに自分を敵視するなどして嫌な態度を取る人など、「なぜ?」ということすら考えたくない相手もいるでしょう。

そういう時は、その人と心の中で大喧嘩していることに気付く必要があります。


相手を心の中でボコボコになっているのか、あるいは逃げ惑っているのか、逆にやり込められているのかは別として、まさに今、ケンカ状態なんですね。

例えば、「うわ、ほんまにこの部長、嫌な奴やな」と“否定的に”相手を見ているとき、それはあなたが部長さんと心の中でケンカを吹っかけているのです。

「何かキモいよね」と感じるときもまた、「キモいからどっか行ってよ」的に相手にケンカを売ってるわけです。

それがどんな理由、事情があろうとも、まずは、この点に気付く必要があります。

ケンカしてる相手ですから、近付きたいわけはありませんし、理解だってしたくありません。(だって怒ってるんですから!)

だから、うん、今は無理、ケンカ状態では理解も許しも無理、と思っていてください。

とはいえ、徹底抗戦の構えでケンカし続けるわけではありません。

もし、あなたが現実的に誰かとケンカしているときはどうするでしょう?
近付かなくてもいい相手ならば、縁を切ってしまうかもしれません。
それも一つの方法でしょう。

でも、仕事やプライベートで接するとすれば、無闇に切るのも難しいですよね。
多くの場合、当事者同士で解決できないケンカは誰かに仲裁を依頼するものです。

すなわち、苦手な人となかなか一人では解決できない(理解できない)場合には、誰かに相談して、対応を考えるのが望ましいのです。
誰かの知恵を生かすんです。自分の中に有効な答えがないんですからね。

そこで謙虚になって、勇気を持って相談してみてください。
意外に心が軽くなり、希望が持てることも少なからず出てくるはずです。

そして、ケンカを仲裁してもらうつもりで向き合っていくと、意外に早く解決できたりするのです。

もちろん、これはエネルギーを費やす問題ですから、あまり頑張りすぎずにじっくり向き合っていく事を忘れずに。

心の処方箋


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