<リクエスト>
こんにちは。
躁鬱を抱える人と、一年付かず離れずの関係が続いています。
性格の大事な部分が共感できるので会ってすぐ大好きになってしまいました。彼も会っているときは同じ気持ちだと思います。
彼は欝になると連絡を絶ちます。1ヶ月音沙汰もなく、私が彼を手放そうとすると、連絡が来て会う状態が続いています。大好きなので、連絡の取れない時は、ふられた気分になり、会えることになると、踊りだしたい位幸せを感じます。
自分でも心のどこかでは、この関係を大変に思っているのか、体を壊す事も多くなりました。この宙ぶらりんの状態でも幸せ気分になれるようになるか、またはきっぱり彼を手放すことが出来たら、と思いますが、なかなか出来ません。良いアドバイスをください。
(Roniさん)
<根本からの回答>
刺激は時に毒になりますね。
躁鬱の方がみんなそうだと言うわけではありませんが、とても刺激的な付き合いになると思うんですね。
それは突然連絡を絶たれたのち、また突然連絡が来るように、Roniさん自身の感情もだいぶアップダウンが激しくなると思うんです。
そうすると、心の中の情熱が様々な思いを作るようになります。
特に一番危険なのは「彼を助けられるのは私しかいない」のような「私のみ」に限定される思いや、「二人は特別」や「私と彼は運命的」といった感覚で、いわゆる“癒着”という状態を作ります。
(不倫などにもこの傾向はとてもよく出てきますね)
癒着しているかどうかを測るには「一緒にいるときは幸せだけど、離れるとすごく寂しい」度合いを見てみると分かり易かったりします。
おそらくRoniさんも文面を拝見するに、この癒着状態に陥ってらっしゃるように思います。
だから、情熱を感じる一方で、とても息苦しく、しんどいことも多いと思うんです。
体に出るくらいならば尚更で、これは心からの強いヘルプメッセージと受け取っても良いかと思います。
こういうパターンは手放そうを思ってからが大変ですよね。
なぜか、ほんとうまく出来ているというか、離れようと思うと近付いてきて、また、もう大丈夫と思った時に放っておけない状況が芽生えたりして。
だから、そういう意味でもじっくり、深く、強く覚悟していきましょう。
深呼吸して、自分自身の幸せを選ぶことにコミットメントしていきます。
まずは、そのことを言葉にして発してみてもいいでしょう。
心にぐっと来るものがあるかもしれません。
なかなか一筋縄には行きませんので、じっくり時間をかけていく必要があるんですが、まずは、自分自身の今の状態をきちんと見つめて見ましょう。
彼を助けたいな、傍にいて力になりたいな、と思いますよね?
そうすると、彼のその気持ち、体の状態などをコピーしようとする傾向が人にはあるんです。
よく子どもが使う手で、思いの強さがないとできないのですが、苦しんでいる彼と同じ状態になって彼と気持ちを共有したい、そして、彼の苦しみを少しでも取り除いてあげたい、という感覚。
いわば“ヒーラー”的な感覚なのですが、これは相当心身を酷使しますので、Roniさんのように体に来やすいんですね。
だから、そこでは思い切って一旦距離を取り、体勢を整えるのが一番望ましいと思うんです。
そのための辛いけれど大切な決意があります。
それは、彼を本当に愛する、ということ。それを学ぶということ。
自分の欲求よりも、彼の幸せを願う、ということ。
そして、もう一つは、負けを認める、ということ。
今の私では彼を助けられない、彼を幸せにはできない、ということを認めること。
どちらも、自我を越えて彼に与える意識を培ってくれます。
でも、これは相当きついです。やろうと思っても一瞬でくじけてしまうくらいのテーマです。
だから、彼以外の人にサポートしてもらいながら向き合っていく事がいいんですね。
ただ、私の経験上、こういうアプローチを取ったからといって、彼とは“お別れ”になるとは必ずしも限らないんです。
むしろ、お互いより良い関係に成長できることも少なくないようです。
だから、お互いが成長するために一旦離れる時期、と捉えることが良いかな、と思うのです。
=お勧め!エクササイズ=
【パートナーがいらっしゃる方へ】
パートナーの幸せを全力で祈る。
「彼がほんとうに、ほんとうに、幸せになりますように!」と。
“全力”というところがポイントです。
【パートナーがいらっしゃらない方へ】
今日は誰かにちょっとした優しさを与えてみよう。
にっこり笑いかけてあげる、ありがとうを言う、席を譲ってあげる、何でもいいので、ちょっとした優しさを心がけてみませんか?