ご参加くださった皆さんありがとうございました。
遅くなりましたが、アンケートにて頂きましたご質問に回答させていただきます。
いつもたくさんの温かいメッセージをありがとうございます。
*心理学ワークショップ(名古屋)*
2007/5/12(土)『豊かさの心理学~心も懐も人も豊かになるワークショップ~』
2007/5/12(土)『ビジネス・職場での人間関係について』
金山・名古屋都市センター
* * *
【今回参加された方のプロフィール(アンケートにお答え頂いた分)】
Q.どちらからいらっしゃいましたか?
名古屋市内:40%、愛知県内:15%、岐阜県:15%、三重県:30%
Q.心理学ワークショップへは何度目でしょうか?
初めて:40%、2回目:20%、3回目以上:40
【質問・疑問】
Q.私は職場で自分の意見を持って言えたらいいなぁと思っているのですが、そうすることで自分の不出来がばれたり、余計にいろいろ攻め立てられそうだったりして怖いのです。それは、私が心から本当に望んでいる 豊かさ じゃないからでしょうか?それとも、豊かさ を手に入れるためには、それくらいの怖さを乗り越えなければいけないのでしょうか?
A.コミュニケーションの豊かさに関して、ということで宜しいですね?
今の仕事に関して自信がもてないのかもしれませんね。
あるいは、自分自身があまり役に立ってないような、そんな思いが強いのかもしれません。
自分の意見を持つことができ、それを表現することができたら・・・きっと目立ってしまいますね。
目立ってしまうと、人から攻撃される・・・
これは私達がみんな心の中に持っている怖れです。
大げさに言えば「有名になりたいんだけど、怖い」という感覚と同じようなもの。
でも、確かに攻撃されることもあるかもしれないんですが、それだけではないんですね・・・。
それは「味方」が現れるということ。
あなたを全面的に支持してくれる人、仲間、同志が出てくるんです。
それは意見を言わずに押し込めていては味わえない感情なんです。
でも、いきなり意見を出すのは難しいでしょう。
そういうときにお勧めしているのは、意見を出せば味方が増えるということは、先に、味方になってくれそうな人にコミュニケーションしていく、というやり方。
身近な人に意見を言って見るといいですよ。
特に仕事のことではなくてもいいんです。
プライベートな時間に、プライベートな内容を、プライベートな友達に聞いてもらってもいいんです。
そうすることで、心は「意見を言う」ということに慣れて行きます。
いきなり職場でやるよりはずっと安心な方法だと思うんですね。
あとは自己表現の練習も効果的ですね。
ワークショップでいえば、グループでの実習の時に、できるだけ自分の思い、感情を言葉にしてみることを意識してみてください。
これはとてもいい練習になりますよ。
Q.うちの職場は休みが取りにくいところです。うまく休みを取るにはどうすればいいのでしょうか?
A.なかなか休みが取りづらい職場って少なくないですよね。
カウンセリングでも、「少し纏まった休みを取るのはどうでしょうか?」なんて提案をすることもあるのですが、「い、いや・・・うちの会社、なかなか休みが取れなくて・・・」とのお答えを頂くことも少なくありません。
休みが取りにくい背景には、
A1.周りの従業員も休まないので、一人だけ休みを申請するのは気が引ける (→心理的要因)
A2.休むことが申し訳ないような気がする (→心理的要因)
B1.会社が「休むな!働かざるもの食うべからず!」という体質で、よほどのことがないと休みの申請ができる雰囲気ではない (→職場環境が要因)
C1.休日返上しても追いつかないほど仕事が忙しいので、休みを取る余裕がまったくない。 (→仕事量の問題)
などがあろうかと思います。
僕もかつては休みを取ることに非常に奥手だったのですが、ある事に気付いてからは、むしろ、休暇を取る事も仕事の一部だと捉えるようになりました。
というのも、休みを取らずに働いていると疲れやストレスが溜まりますよね?
で、体調不良になったり、イライラや過食、不眠といった身体症状が出たりすると思うんです。
そうすると、一番困るのは誰でしょう?
そう、自分自身です。
でも、自分だけではないんですね。
同僚はもちろん、取引先(顧客)にも多大なる迷惑をかけてしまうのです。
だから、「休むことは仕事を円滑に進めるためには必要なことなのです!」と胸を張る必要があるんです。
でも・・・実はここでAの「心理的要因」が大きいのですが、休むことだけに“胸を張る”のはナンセンスなんですよね。
「仕事だって一人前に出来ひんのに、何偉そうなこと抜かしとんねや」
と言われたときに、返す言葉がなくなってしまっては意味がありません。
自分自身が仕事に対して「自分なりにベストを尽くしてやっている」という自負、プライドに加え、ある程度の客観的要因(「お前が言うんだったらしゃあない」という雰囲気)も必要です。
だから、休みを取るためには、きちんと目の前の仕事を一生懸命やることが大切ですし、また、過去に自分がしてきた仕事について“再評価”することも大事なことだと思うんです。
そうすると「休みを下さい」という言葉も発しやすくなると思いますよ。
そのときは「休み」というのは自分のエゴではなく、「会社」「取引先」「同僚」「家族」みんなのためのものと確信できていますから。
ある意味、会社の体質や自分の観念を乗り越えるわけですから、ちょっと大変ですが、病気になってからでは遅いですよね。
休むことも仕事の一部として見つめられるようになるといいですね!
Q.夫は仕事上のパートナーに遠慮して、お金のこと、今後の話などができない。どうしたらコミュニケーションが取れるようになりますか?
A.ご主人は人生のパートナーとはコミュニケーションがきちんと取れてますか?(笑)
仕事上のコミュニケーションと夫婦のコミュニケーションは意外にも繋がっているところがあり、仕事で遠慮して家で爆発する人もいれば、仕事で遠慮して、家でも遠慮して、という人もいるんですね。
後者の場合は、外で溜めたストレスを少しでも家で解消できるようにサポートしてあげることもできますね。
ちょっと奥さんとしてはしんどい面もあろうかと思うんですが、二人のため、とひと踏ん張りするところかもしれません。
さて、本質的には、ご主人の遠慮はどこから来ているのでしょう?
遠慮するのは仕事上のパートナーに対してだけなのでしょうか?
もし、遠慮のパターンがあちこちに見受けられるとしたら、もっと自分に自信を持つ必要があると思うんですね。
自信をつけてあげる方法としては、相手を褒めること、そして、自分が笑顔でいること、この二つが有効です。
ちょっとしたことでもいいし、ちょっと強引でもいいんですが、ご主人の長所を見つけて褒めてあげてみてください。
そして、奥さんが笑顔でいるとご主人はホッと安心できますから、また仕事に向かう姿勢もより身が入るようになります。
「こんなに幸せな生活を送れるのも、あんたのお陰やわ~」とニコニコ言えるようになったら最高ですね。
そういう生活を作っているのは、俺の頑張りのお陰だ、と自信を持ちやすくなると思います。
自信をつけるといっても今日明日のできごとではありませんから、じっくり時間をかけて取り組んでみてください。
Q.私が自立しようとしたら、“馬鹿にしてんの!”って先輩が怒ります。出ると叩かれる社風があるようです。やはり縦社会が強いと部下達もそういう育ち方をするのでしょうか?
A.そうですねー。自立しようとすると馬鹿にされてるように感じるということは、だいぶ、職場の人間関係がギスギスしていそうな感じがありますね。
足の引っ張り合いとか、競争、嫉妬などが渦巻く社内環境なのでしょうか?
居心地は良くないような感じがしますよね。
でも、それは周りの社員の皆さんも同じなのかもしれません。
我慢してる分、言葉遣いがきつくなってるようなところも見受けられませんか?
人間関係というのは良くも悪くも連鎖するもので、その先輩もかつては“馬鹿にしてんの?”って怒られたクチなのかもしれません。
自分が押さえつけられた人は、やはり後進に対しても同じように接してしまうところもあるんですね。
縦社会というのは、いわば軍隊式とも言えるんですね。
軍隊では、その活動目的のためにも規律ある厳しい上下関係が求められますよね。
それは国を守るためでもあり、また、災害などの際の非難救助でもその規律は活躍します。
だから、同様の意味で、“人間を一個体”として捉える必要のある組織では、こうした縦社会を取り入れる意味もあるんですね。
そういう意味では一概に縦社会がダメだということはいえないと思います。
あなたの組織では、どんな目的で縦社会が必要とされているのかを改めて考えてみるのも一つの手です。
見方が変わりますし、また、今の仕事を続けるかどうかの選択にも役立つと思います。
さて、現代になってくると、会社でもより個人の力を重視するようになり、それがまた成果に繋がるようになってくると、フレキシブルな(柔軟性のある)組織が求められるようになります。
サービス業などには多いのですが、個人を重視するスタイルは今はけっこうもてはやされていますよね。
でも、その場合は自己責任という、会社が管理してくれない分だけ、自分がきちんとしなきゃいけない面もありますので、いきなりこういう会社に入ると面食らったりします。
自分のしたいこと、社風、その会社の考え方・方針、また、自分自身の自立度なども含めて、今後の身の振り方も考えてみると良いのではないでしょうか?
参考になりましたら幸いです。
【ご意見・ご感想・根本へのメッセージなど】
○前回参加して居心地が良く楽しかったから今回も参加しました。
○どんな悩み事でも家族との関係が関連しているんだなあーと感じました。今回のワークショップで、さらにもっと深く自分を知ってみたいと思いました。
○楽しい雰囲気で話されてて、あっという間に時間がたちました。
○普段こんなに感情が動く事がないので、良い経験になりました。
○いつも分かりやすくて、とても良いきっかけになります。
○当たり前のことですが、豊かさ人それぞれですね。見方が広がると自分の解決方法のきっかけが見つけやすいものですね。自分が満たされない点に目が行きがちですが、満たされている点もよく見えてよかったです。
○自分が豊かさを受け取った姿をイメージしやすくなったのが良かったです。
○平易な言葉で話をしていただけたのですごく参考になりました。
○ビジネスの人間関係ということで、正直興味がないかと思ったんですが、意外と面白く興味深く聞けました。またして欲しいです。
○同じような悩みを抱えている人が多いんだと感じた。カウンセリング自体、未知のものだったので頑なになってしまったが来て見て良かった。
○色々な業種の方と話ができてよかった。もう少し自立と依存の話が聞きたかった。
○いろんな人たちがいて、皆それぞれに自分の価値観をもって生きているんだな、と思った。自分が思っている自分と人から見た自分とにあまりにギャップがあったので新鮮であると同時に違和感があった。
○グループワークが良かった。楽しかった。
○人間関係について、他の人の質疑応答がどの人の内容もすごく自分に役立つ内容で、とても参考になりました。
○具体的で分かりやすかったです。
○実例であり、具体的な話だったので参考になった。どんな変化球にも対応できる引き出しの多さに感心しました。
○想像以上に心地よい時間が過ごせました。お話が分かりやすくて、面白くて、時間があっという間に過ぎてゆきました。思い切って参加してみてよかったです。
以上です。ありがとうございました!!