7/18 東京・心理学WSのフォローアップ(1)



ご参加くださった皆さんありがとうございました。
アンケートにて頂きましたご質問に回答させていただきます。
参加されていない方にもできるだけ分かりやすいようにさせて頂いているつもりですので、どうぞお時間のある時にお楽しみ下さい。

*心理学ワークショップ(東京)*
2005/7/18(Mon) 13:30~17:30『魅力アップセミナー~欲しい魅力をゲットする方法~』
2005/7/18(Mon) 18:30~20:30『表現力を身につけよう!~伝える/伝わるコミュニケーション~』
五反田・ゆうぽうと


* * *

今回頂いたご質問は具体的なものが多かったように思います。
皆さんの積極的な姿勢に僕の方が心打たれました。
お会いできたことを本当に感謝します。
ありがとうございました。

また、具体的な提案(こういうワークショップを開いて欲しい、こういう実習があったらもっと良かったのでは?)もたくさんいただけました。
今後の参考になる貴重なご意見で、助けられます。
是非、生かしていきたいと思います。
ありがとうございます。

<ご質問>

Q.自分らしさに対する間違った自己概念はどう解いて行ったらいいの?

A.自分自身のことに関しては「自分を深く知る」というテーマを持って、色んな角度からアプローチしてみることをお勧めします。
私達は「パターン」という見方を良くします。
何度も同じことを繰り返してしまうことを指すのですが、人生を通じて自分が今までどのようなパターンを持っているのかを見つめていくことは、自己概念を変えていくにはとても効果的なアプローチかと思っています。
しんどいことが続くと自信を失って、必要の無いネガティブな自己概念を多く抱えてしまう場合も少なくないですからね。

また、他者(彼氏や周りの人など)に自分を誤解されてると感じたときには、気長に本当の自分を表現していくことがベストです。
「分かってよ!」というのは“要求”になっちゃいますから、逆効果です。
分かって欲しい人にこそ、それをアピールするのは要注意ですね。
(感情的にはついついやってしまうものですけど・・・)

人をコントロールすることは出来ませんから、自分なりにベストを尽くすことが大切ですね。

人の感じ方はそれぞれで、またTPOによってもまったく異なります。
それにあわせてうまくやっていこうとすること自体がとても疲れることですので、普段から、「自分らしさ」を表現することを意識してみましょう。

自分らしさというのは、自分の中の「好き」「楽しい」「嬉しい」「気持ちいい」って感情に由来します。

みんな個性がありますから、自分らしさを発揮していくと魅力的になる反面、自分を批判したり、合わない人が出てきます。
それを怖れると自分を押さえ込んでしまいますね。
このバランスは難しいですけど、必ず支持してくれる人も現れますから、まずは、自分らしさを意識してみてください。

Q.自分を好きになるには?
Q.自己嫌悪をなくすには?

A.何名かの方から同じ質問を頂きました。
ワークショップのテーマでも扱ったことがありますが、自分を好きになる!というのは、多くの問題の根本的なテーマですよね。
「自分が好き!」と言えるだけで、自信や幸せを感じられることも少なくないと思います。

ですから、僕もカウンセリングやワークショップを通じて、「どうしたら皆がもっと自分のことを好きになれるのかな?」という点を考え続けてるようなものかもしれません。

「好き」というのは楽しい、嬉しい、哀しい、寂しいなどと同じ感情ですから、頑張ってできるものではありませんよね。
「よし、気合を入れて今から寂しくなるぞ!」と思ってもできないようにね。

カウンセリングでこうしたテーマを扱うときは、大きく次のような方向性を見ていくことが多いです。
○どうして自分のことが好きじゃなくなったのか?
○自分の好きなことって何だろう?

前者については、元々自分のことが嫌いな人って誰もいないんですよね。
「ぼくは自分のことがきらいでち」と言ってる赤ちゃんがいないように。
ということは、自分の人生のどこかで嫌いになった経緯があると思うんです。
それは心理的なトラウマと言えるものですから、その痛みを解放する、癒すのが一つ目のアプローチです。

後者については、「好き」って感情を取り戻す、感じるためのアプローチです。
僕がブログの中でも「好きなことをしよう!」って書いたりしてますが、好きなことをしている自分は、自分のことが好きな状態だと思うんですね。
サッカーが大好きな人は、サッカーをしてるときの自分、サッカーを見てるときの自分が大好きなはずです。

だから、自分の好きなことを見つける、思い出す、やってみることで、自分を好きになれる土壌が出来上がっていくと思います。

コラムや心理学講座などでも頻繁に登場するテーマですので、一度検索されてみてはいかがでしょうか?

<心理学講座>
/lecture/lec10.html
/lecture/lec39.html

Q.講座の内容とは関係ないのですが、よく同性からボディタッチされます。その時「かわいい」とか言われるのですが、なぜでしょう?

A.同性から性的な接触をされたり、好みでもない異性からの接触は気色悪い、気分悪いことも多いかと思います。
痴漢に関するご相談も時折頂くのですが、何かしら心理的な原因があるのかもしれません。
これは個人差があるものですし、気になるようでしたらカウンセリングを利用なさってみてください。

ただ、もしセクシャル・ハラスメントに相当するとお感じならば、然るべき機関に相談することも大切ですよね。

Q.ネガティブな自分に気付いたら、その気持ちをどうしたらいいのでしょうか?(ブルーになってしまうので・・・)

A.ええ、ブルーな気分、ネガティブな気持ちがたくさんやってきますよね。
それにまずは気付くことが大切なんです。
「ああ、自分はこんなにしんどい気持ちを抱えていたんだな」って。

その感情から抜け出す(手放す)にも、それに気付いて初めて可能です。

しんどい感情を感じたくないのは自然なことだと思います。
だから、ついつい見ないようにしてしまい、問題が大きくなったり、なかなか解決しなかったりするんですよね。

でも、それを感じ続けてあげると、その感情は自然と抜けていきます。
流してあげるような感じ。

カウンセリングの中でやってるイメージワークでも、ネガティブな感情を笹舟に載せて流してあげるセッションを作ることがあります。
もちろん、それだけですっきりするばかりではないと思いますが、流してあげることが大切なんですよね。
その分だけ心は軽くなります。

ただ、なかなか自分ひとりでは解決しない問題には、大きな感情が立ちはだかってる場合も少なくありません。
笹舟に載せても載せても出てきたり、沈んでしまったりするくらいのもの。

そういうときには、カウンセリングでもグループセラピーでも、瞑想でもいいですが、その感情と向き合うだけの時間と何らかのサポートを受け取る必要があるんじゃないかと思います。

まずは、「感じてみる」ってことをテーマにされてみてください。

Q.感情を感じるだけでOKなの?
Q.感情を感じた後はどうしたらいいのでしょうか?どうしても原因を追究して、解決したいと思ってしまいます。

A.ワークショップの中で、「自分の感情を感じること」ということをご紹介させていただきました。
感情は感じることで解放されていきます。
一時的に辛い思いをしたとしても、その分、感情が流れていきますから、やがてはすっきり、楽になっていきます

カウンセリングを通じて、多くの方が考えすぎてしまったり、方法論を追い求めてしまったりして、なかなか解決しない状況にあるように感じるんですね。
原因を追い求めることにエネルギーを使いすぎて、今苦しんでる心を無視してしまうようなことが起きてないでしょうか?

だから、あまずは自分の気持ちを見つめること、感じることを提案させていただくことが多いんです。
(「考えるよりも、まずは感じることを大事にして下さいね」なんて風に)

そうして感情を解放してあげると余裕が出来てきますから、そこで様々な方法論や考え方を応用していくことができると思うんです。

だから、まずは“感じること”に意識を向けてあげて欲しいな、と思っています。

原因を追究するにも、その原因を取り除くにも感情が付いてこないと長続きしませんよね。
痛いこと、しんどいことに向き合うわけですから、モチベーションが上がりません。

Q.例えば、Aさん、Bさんと自分の3人で話をするとき、話をしているAさんがいつしか私の方を見ずにBさんに向って話し続けているようなことが良くあります(始めは私を見て話をしてくれていたのですが・・・)。私の側に何か問題があるのでしょうか?例えば、自分があまり真剣に聞く姿勢ではない、とか。。。

A.こういう経験をすると寂しい思いをしてしまいますよね。
もし何度もこういう思いをされているとしたら、自分の態度を一度見つめなおしてみると良いかもしれませんね。
ご自身の気持ちと裏腹に、話を聴いていないように思われてるのかも。

話し手の心理としては、相槌を打ったり、頷いてくれるなど、よく反応してくれる人の方に意識が向いやすくなります。
コミュニケーションに自信が無かったり、恥ずかしかったり、怖かったりすると、反応できずに固まってしまうことがありますよね。
また、なかなか感情表現が苦手だと、反応できなくなってしまったりもします。

こうしたワークショップなど、客観的に自分を見つめる機会を作って見られると良いかもしれませんね。

Q.「話したい」と思うと、さっと逃げる人にはどう対処したらいいのでしょうか?

A.自分が話をしたいと思っていても、相手にその準備が出来ているのかわかりませんよね。
待つのは辛いですが、相手に準備ができまでじっと耐えることも必要な場合が多いです。
そういう時は「話がしたいんだけど、その気になったら声をかけてね」って伝えておくと良いです。
もし、相手が自分との関係を真剣に考えてくれるのであれば、必ずその言葉を受け止めて実現してくれるはずです。

ただ、そうは言っても夫婦関係などになると、なかなか待ってもいられないって状況も少なくないと思います。

不安や怖れ、怒りなどの嫌な感情も付きまといますから、ついつい相手をひっ捕まえて取調室に連行する・・・なんてこともしてしまいがちですね。
そうすると「刑事」vs「泥棒」の関係になってしまいますから、相手はとにかく逃げることに終始するでしょう。

なかなか認められない点ですけど、向き合えない、逃げる人というのは、その裏側には向き合う怖れを感じていたり、罪悪感を強く持っていたりします。
だから、そんな相手の心情を受け入れてあげることが必要な場合も少なくないです。

だから、まずは逃げる、向き合ってくれない不誠実な奴!と感じても(そして、それが真実であったとしても)、まずは「相手を理解すること」を大切にして下さい。

そして、それでもなかなか埒が明かない場合でも、直接1対1で話をすると、やはり取調室か裁判所のような雰囲気になってしまいますので向きません。
ワークショップでも紹介しましたが、共通の知人など客観的に話を聞ける第三者を間に入れて話をする方が、伝えたいことを伝えられたり、相手の気持ちを聞けることが多いと思います。
(かつては夫婦がもめると、仲人さんに仲介してもらう文化が日本にもありましたね)

とにかく、自分と相手の両者の気持ちに配慮しつつ、どちらか一方が不利または無理をする状況にならないように場を作ることが大切だと思います。
バランス感覚が求められますから、一人で頑張るのはしんどいでしょう?
だから、とにかく一人で抱えず、誰かしらに相談して下さいね。

>>>その2へ続く

ワークショップのフォローアップ&テキスト集


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